1/72プロフィール紙飛行機

零戦21型

標準塗装/ラバウル迷彩


零戦21型プロフィール機の左前上方からの完成写真。胴体は平面的だが、遠目には目立たない。
	機体を主脚に乗せて自立しているので、1/72スケールのプラモデルのように鑑賞もできる。
同じく左前からの完成写真。前面からはワンポイントだけ立体化した円形の機首カウリングが印象的。
空母の飛行甲板上の機体を左前から見た、ペーパークラフトの情景写真。
零戦21型プロフィール機の、同じく飛行甲板上の機体を左後ろ上方から見た、ペーパークラフトの情景写真。
	1/72スケールのプラモデルの情景写真のようだが、実際に飛ばして遊べる。

設計コンセプト

このサイトのプロフィール紙飛行機は、プラモデルでおなじみの1/72スケールで統一しています。 紙飛行機としてはやや小型であり、自ずと小型軽量な機体になります。 本シリーズは室内で手投げ発進し、ゆっくりと滑空できるように、高い滞空性能を追求しています。 一方で、飛ばすだけでなく、眺めて楽しめる模型としての表現にもこだわっています。

空力設計

紙飛行機が飛ぶ原理や、安定性のしくみなどは 「紙飛行機のはなし」をご参照ください。 ここでは、本シリーズの設計に共通する考え方をご説明します。

空力面では、実機のシルエットを保ちながら高い滞空性能を得るため、 主翼だけでなく水平尾翼にも上向き揚力を分担させ、機体重量を支える「揚力尾翼」方式としています。 また、飛ばしやすさを考え、目標とする水平尾翼容積比を、およそKh=0.8~0.9としています。

その設計プロセスは、二宮康明氏の著作「日本で生まれ育った高性能紙飛行機」を参考にしています。 まず、図面上での水平尾翼容積比や重心位置の検討から始まり、実際に機体を作った後、 テスト飛行をして、翼のキャンバーや重心位置を調整し、完成します。

構造設計

まず、一般的なプロフィール機の特徴として、胴体が平面的です。 胴体の側面形と主翼の平面形は、ほぼ実機に合わせています。

さらに、1/72スケールの小さな紙飛行機としては、軽量化が重要になります。 そのため本シリーズでは、紙の折り目を積極的に利用して、翼や胴体の強度を確保し、紙の貼り重ねを最小限に抑えています。

また、飛行性能と鑑賞性を両立するため、例えば固定脚などは、同一の機体でも場面に応じて2種類を使い分けます。 飛ばす時に使うものは、翼につり下げるだけの、ぎりぎりの強度で軽くします。 展示用には、機体を下から支えるように、十分な強度を持たせます。 機体は、これらの部品を交換可能な構造とします。

零戦21型プロフィール機の設計

零戦は、空力と構造の両面で航空機が大きく進歩した、1930年代を代表する傑作機の一つです。 そのプロフィール機からも構成がシンプルで、無駄を省いた機能美や、高い飛行性能が伝わってきます。 そこで零戦21型を例に、プロフィール機の設計について解説いたします。

左斜め後ろ上方からの完成写真。「へ」の字のキャンバーや胴体の主軸が、
	光線の具合で透けて、浮き出て見える。

主翼

主翼は実機と同じ平面形です。翼断面を「へ」の字に折り曲げてキャンバーを付け、 空力面では揚力を得るだけでなく、構造面では折り目によって主翼の曲げ剛性を高めています。 「へ」の字の頂点は、翼弦長の前縁から40%の位置とし、高さは翼弦長の3%としました。

左後ろからの完成写真。実機より大きめの上反角がついている。

また、主翼の上反角は実機より大きめにとり、ローリングや横滑りに対する安定性を高めました。 主翼の取付角度は、組立て時はゼロです。

零戦21型プロフィール機の主翼、水平尾翼、垂直尾翼の、平面形と各面積を求める図面。
	主翼 43.6平方センチ、水平尾翼 14.6平方センチ、垂直尾翼 5.0平方センチ
同じく主翼と水平尾翼の配置から、空力平均翼弦、モーメントアーム、水平尾翼容積比、空力中心と重心位置を求める図面。
	主翼の空力平均翼弦(MAC) 3.0センチ、モーメントアーム 7.1センチ、水平尾翼容積比 0.81、重心位置(CG%) MAC 60%

水平尾翼

水平尾翼も実機と同じ平面形を基本としながら、紙飛行機として必要なピッチング安定性と、 揚力尾翼による高い滞空性能を得られるように設計しました。

空力面では揚力尾翼として、主翼とともに機体重量を支えます。 まず、水平尾翼面積は主翼面積の33%まで拡大しました。 さらに、二宮康明氏の著作「日本で生まれ育った高性能紙飛行機」の計算式から、 水平尾翼容積比 Kh=0.8~0.9とするために必要なモーメントアームを算出し、その位置に水平尾翼を配置します。 それに合わせて胴体も伸ばしています。

重心位置は、同書の最適な重心位置を求めるグラフから、主翼の空力平均翼弦の前縁からの重心位置 CG%を求めます。
もう一つの方法として、主翼と水平尾翼の空力中心から全機空力中心を算出し、 その10%前方を重心位置とします。どちらの方法でも同じ重心位置が得られます。

本機は、水平尾翼容積比 Kh=0.81、主翼の空力平均翼弦の前縁からの重心位置 CG%=60%となりました。

構造面では、水平尾翼は紙一枚のみの、軽い構造としています。 そのため、折り目によって主翼の曲げ剛性を高めたとしても、紙の種類にもよりますが、 水平尾翼面積を拡大できる上限は、左右の幅が最大10 cmまでとなります。
主翼と水平尾翼の取付角度は、組立て時はともにゼロですが、 テスト飛行時に水平尾翼の前縁を少しねじり下げることで、水平尾翼の迎角を主翼よりも小さくします。

垂直尾翼

垂直尾翼は実機と同じ平面形です。そのままでも拡大後の水平尾翼面積の1/4が確保され、 紙飛行機として必要な方向安定性を備えています。

胴体

プロフィール機の胴体は、機体全体の骨格として機能します。 空力面では、零戦らしい空気抵抗の少ない側面形を、そのまま用います。 構造面では、胴体は軽量化のため、できるだけ薄い構造にしました。 機首から水平尾翼前縁にかけて、胴体の中心に棒状の主軸を通すことで全体の強度を保っています。 その主軸を左右から紙一枚ずつではさみ込むことで、実機の側面形を表現しています。

機首カウリングとプロペラスピナー

本機では、空冷星型エンジンのプロペラ機の特徴である、円形の機首カウリングとプロペラスピナーは立体化しました。 機首の空気抵抗が増えるため、本来は平面的な構造にすべきですが、 視線が集まる機首まわりは、わずかな立体表現でも、実機らしさを効果的に高めることができます。

立体化した中空の機首カウリングの、正面からのクローズアップ。
	紙は薄く細かいカウルフラップの表現に適した素材。

立体化した機首カウリングは、空気抵抗を抑えるため、内部は中空になっています。 紙は薄く細かいカウルフラップの表現に適した素材です。 ほんの少し開いた状態とすることで、空力面では機首カウリング自体にも風見安定性が備わります。 また、模型としても「生きた機械」の生命感を表現できます。

機種おもりのクローズアップ。飛行時に前方へスライドして引き出した状態。

実機では機首に重いエンジンがあるため、主翼中央で重心が合います。 しかし、紙飛行機にはエンジンがないため、そのままでは後ろが重くなります。 単に機首におもりを増やすだけでは、機体重量が重くなり過ぎてしまいます。 そこで飛ばす時だけ、機首おもりを前方へスライドして引き出すからくりにしました。 「てこの原理」により、最小限のおもりでバランスがとれるだけでなく、 着地のショックを和らげ、立体化した機首カウリングの破損を防いでくれます。 飛ばさない時は機首おもりをカウリング内に収め、スケール感を損なうことなく飾ることができます。

ディスプレイスタンドとしての主脚と落下増槽。主翼に荷重がかからないように、
	胴体下部で機体重量を支える構造をしている。

主脚

ディスプレイスタンドとして、主脚と落下増槽も作りました。機体を乗せてプラモデルのように飾ることもできます。 胴体側タイヤカバーや空気取入口など、カウリング周辺をディテールアップしています。

紙飛行機として飛ばし、スケールモデルとして眺める。 飛行性能と見た目のさじ加減こそが、プロフィール機の設計の面白いところでもあります。

(改修 2025年6月20日) 軽量化のため、各部ののりしろを3ミリの幅に縮めました。

(改修 2025年12月15日) この零戦シリーズは最初に手がけたもので、まだ作りが粗かった3つの部分を手直ししました。 まず、水平尾翼の拡大により後退していた垂直尾翼の取付け位置を5ミリ前進させ、 長くなっていた胴体後半も、実機と同じくらいの長さに戻しました。 また、ディスプレイスタンドとしての主脚は、主翼の上反角が10度の時に適正な長さとなるように短縮しつつ、 三つ折りにして貼り合わせ、補強しました。最後に、機首カウリングののりしろ周辺を、 別に手がけたテキサン/ハーバードシリーズと同じ構造にして強度を高めました。

実機について

零戦は1939年に初飛行し、1940年の日中戦争での初陣から1945年の太平洋戦争終結まで、 日本海軍の主力戦闘機として第一線で戦い続けました。 初期の主力である零戦21型が誇った卓越した旋回性能と長大な航続距離は、徹底的な軽量化によって生まれたものです。 しかしその代償として、防弾装備は最小限にとどめられ、 制限速度も低く抑えられるという厳しいトレードオフを抱えていました。 零戦における強さと脆さは、表裏一体だったのです。
1941年から1942年の緒戦において、零戦は連合軍の戦闘機に対して大きな優位を示します。 その背景には二つの要因がありました。まず、高性能な機体を自在に操るベテラン搭乗員たちの存在。 そして、開戦時の戦略的奇襲と、日本軍が作戦地域に航空戦力を集中できたことです。 零戦は、その旋回性能と航続距離を活かし、緒戦における日本軍の航空優勢の象徴となりました。

PDF図面

標準塗装

零戦21型 1/72プロフィール紙飛行機の標準塗装の無料PDF図面のプレビュー画像
PDFファイル:Zero21.pdf
※ダウンロード時のご注意


ラバウル迷彩

零戦21型 1/72プロフィール紙飛行機のラバウル迷彩の無料PDF図面のプレビュー画像
PDFファイル:Zero21_Rabaul.pdf
※ダウンロード時のご注意

図面は表計算ソフトのExcelで描いています。図形描画機能のフリーフォームで描いた図形をたくさん積み重ね、 部品ごとにグループ化して仕上げました。 このサイトでは、紙の曲がりに対して強い方向である「紙の目」を縦目(T目)=コピー用紙の長辺方向として、 機体の前後方向、または主翼の左右方向を合わせています。
印刷する紙は、A4サイズの普通紙で、厚さが「両面印刷用」や「両面厚口」と表示されているコピー用紙がおすすめです。 PDFファイルの印刷時は、A4サイズの「横向き」を指定してください。

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標準塗装の左前からの完成写真。特定の識別帯やマーキングはあえて入れず、無地の状態。
	色鉛筆やマーカーで自由にアレンジ可能になっている。
ラバウル迷彩の左前からの完成写真。
	戦地でのまだらな応急迷彩は、ペーパークラフトでは印刷するだけで手軽に表現できる。

作り方

このプロフィール機の部品は、機体用の部品(1)~(14)、 ディスプレイスタンド用の部品(15)~(21)、ディテールアップ用の部品(22)~(24)で構成されています。 部品ごとに順番に切り出し、折ったり貼り合わせ加工した後、それらを組み合わせて仕上げます。

    (機体)
    作業工程は大まかに主翼パートと胴体パートの2つに分かれる。 まず主翼パート(1)から始め、次に胴体パート(2)~(12)を仕上げた後、 再び主翼に戻ってキャンバーと上反角をつけ、最後に主翼を胴体に貼り付けて完成する。

  1. 主翼
    はじめに、主翼前縁から突き出た部分を主翼下面の方へ折り、貼り合わせる。
    いったん主翼を平らに置いて、のりをよく乾燥させる。

    ※その間に(2)胴体内側 主軸~(12)垂直尾翼まで進んだ後、再び(1)主翼に戻り、 以下のキャンバーと上反角をつける。

    まず、主翼が歪んでいないことを確認し、主翼中央の青い実線に切れ目を入れる。

    主翼にキャンバーをつけるため、下面から定規をあてて、弱い折り目をつける。

    次にキャンバーをつける。裏返した主翼下面の後縁をガイドに、定規をあてて弱い折り目をつける。
    「へ」の字のキャンバーの高さは翼弦長の3%で1.2ミリをめやすに、左右均等に整える。 主翼キャンバーが高過ぎると、主翼の揚力が水平尾翼の揚力に比べて過大になり、機首おもりを重くする必要がある。 また、空気抵抗も増えるため速度が低下し、左右均等でなければ直進せず、さらに飛行性能が低下する。

    最後に、主翼中央の点線に沿って上反角を付ける。 上反角のめやすは、実機のイメージに合わせて最低限、翼端がキャノピーと同じくらいの高さになる10度とするが、 紙飛行機のローリング安定性のためには、これよりも大きい15度ぐらいが望ましい。

  2. ※(13)主翼下面 補強へ進む。

    ※以下、(1)主翼ののりを乾燥させている間に作る、胴体パート。

    左右胴体の内側に、主軸と主軸補強を貼り付けた状態。
		左右胴体を貼り合わせた後、機首には外側からも主軸補強を貼り付ける。

  3. 胴体内側 主軸
    点線に沿って二つ折りにして貼り合わせる。
  4. 機首内側 主軸補強
    点線に沿って三つ折りにして貼り合わせた後、中央の点線で二つ折りにする。
    (2)胴体内側 主軸の先端をおおうように、補強として貼り付ける。
  5. 胴体内側 主翼取付け部
    点線に沿って二つ折りにして貼り合わせる。直線の側を上、主翼キャンバーに沿って細くなる側を下にする。
  6. 胴体左側面
    機首の上下のカウリングのりしろと、中ほどの胴体のりしろとの間にある、2本の青い実線に切れ目を入れた後、 点線に沿って折り目をつける。
    主翼のりしろ中ほどの青い実線に切れ目を入れた後、 主翼のりしろを「へ」の字のキャンバーに沿って外側に向かって折り目をつける。
    水平尾翼のりしろを、外側に向かって折り目をつける。
    (2)胴体内側 主軸と(4)胴体内側 主翼取付け部を、 のりしろに干渉しないように、仮組みしてから貼り付ける。

    (貼り付ける位置)
    • (2)胴体内側 主軸:胴体先端から水平尾翼のりしろ折り目までを結ぶ線
    • (4)胴体内側 主翼取付け部:胴体の主翼のりしろのキャンバー前半分の折り目に沿った線。 上下の向きに注意。
  7. 胴体右側面
    機首の2本の点線に沿って折り目をつける。
    主翼のりしろ中ほどの青い実線に切れ目を入れた後、 主翼のりしろを「へ」の字のキャンバーに沿って外側に向かって折り目をつける。
    水平尾翼のりしろを、外側に向かって折り目をつける。
    (5)胴体左側と左右対称になるように、仮組みしてから貼り合わせる。 その際、(12)垂直尾翼を挿し込む後端部にはのりを付けないようにする。
    (5)胴体左側の機首中ほどののりしろを、(6)胴体右側へ回り込むように貼り付ける。
  8. 機首外側 主軸補強
    点線に沿って三つ折りにして貼り合わせた後、中央の点線で二つ折りにする。
    (5)(6)胴体左右の先端をおおうように、補強として貼り付ける。
  9. 機首カウリング、機首おもり、機首空気取入口の、それぞれ折り加工した状態。
		この後、スティックのりで貼り合わせる。

  10. 機首おもり
    黒いプロペラシャフトと白いプロペラスピナーが一体になっており、飛行時の重心を合わせるおもりの機能がある。
    プロペラシャフトを(2)胴体内側 主軸の太さに合わせて丸め、ほどけないように貼り合わせる。 プロペラシャフトをスライドししやすく、かつ着地のショックですぐ外れないように、きつさを調節する。 調整方法は、プロペラシャフトの内側に貼り足す方法と、機首主軸にテープを巻き付ける方法の二通りがある。
    プロペラスピナーは巻き付けてテープで仮止めしておき、テスト飛行でおもりの重さが決まってから貼り合わせる。
  11. 機首カウリング
    点線に沿って内側に折り、貼り合わせる。 あらかじめカウリング内側の余白は黒く塗りつぶし、紙の白い切り口も黒くリタッチすると美しく仕上がる。
    スティックのりの曲面などを使って、丸く曲げぐせを付ける。
  12. 機首カウリングの内側など、細かい部分の貼り付けには、
		マイナスドライバーの先端を使ってのりを塗り込んでいる。

    同じく細かい部分の貼り付けには、手芸用の小さい丸型ペンチを使って押さえている。


  13. 機首カウリング 下部
    丸めた(9)機首カウリングに、(10)機首カウリング下部を貼り付けてつなぎ合わせる。 その際、機首カウリング下部の点線から先の部分は、貼り付けずに残しておき、前方へ出したままにする。

    重要:カウルフラップの加工
    機首カウリング後端のカウルフラップ分割線に沿って、丁寧に切れ込みを入れる。 さらに、カウルフラップを一枚ずつ、後縁を外側にわずかに起こして開く。
    ポイントは、すべてのカウルフラップの開き具合を、均等に調節すること。 ここが不揃いだと目立ち、実機らしいイメージを損なってしまう。

    (9)機首カウリングを(5)(6)胴体左右の機首上下のりしろに貼り付ける。
    残しておいた(10)機首カウリング下部の点線から先を、 (5)(6)胴体左右の機首下のりしろに、かぶせるように貼り付ける。
    細かい部分の貼り付けには、マイナスドライバーの先端を使ってのりを塗り、 手芸用の小さい丸型ペンチで押さえると作りやすい。

  14. 水平尾翼
    まず、(5)(6)胴体左右の水平尾翼のりしろの凹凸を、はさみの刃など固い道具でつぶし、平らにならす。
    次に胴体が曲がったり、ねじれていないか確認し、まっすぐに直す。
    水平尾翼を中心線に沿って水平に貼り付ける。
  15. 印刷されていない垂直尾翼の裏面に、方向舵の線と迷彩を描き込む。
		後で垂直尾翼を差し込むため、貼り合わせずに残しておいた、胴体の部分を確認できる。

  16. 垂直尾翼
    まず、印刷されていない垂直尾翼の裏面に、方向舵の線を表面の線を透かして見ながら描き込み、 ラバウル迷彩を淡い緑色で周囲に余白を残しながら塗る。
    次に垂直尾翼のりしろを左右交互に折る。
    垂直尾翼の前端と後端を、(5)(6)胴体左右の貼り合わせずに残しておいた部分に挿し込み、貼り合わせる。 垂直尾翼を挿し込む後端部には、マイナスドライバーの先端を使ってのりを塗ると美しく仕上がる。
    垂直尾翼のりしろを、(11)水平尾翼の中心線に沿って、垂直に貼り付ける。
  17. ※ここまでで胴体パートは完成。再び(1)主翼に戻り、キャンバーと上反角をつける。 その後、(13)主翼下面 補強へ進み、最後に主翼を(5)(6)胴体左右に貼り付ける。

  18. 主翼下面 補強
    まず、細長い部分を点線に沿って二つ折りにし、 主翼下面の左右に開いたキャンバー前半分を埋めるように、三角形にカットする。
    次に三角形の部分と主翼下面 補強を重ね合わせ、主翼下面に貼り付ける。 この時点でキャンバーと上反角が固定され、変更はきかなくなる。

    胴体と主翼の接合部の凹凸を、はさみの刃などで固い道具を使って、平らにならす。

    主翼と胴体が直交するように、カッティングマットの方眼をめやすに、左右均等に貼り付ける。

    主翼に上反角をつける準備として、 (5)(6)胴体左右の主翼のりしろの凹凸を、はさみの刃など固い道具でつぶし、平らにならす。
    最後に主翼を(5)(6)胴体左右に貼り付ける。 主翼の中心線が胴体に沿って、かつ主翼キャンバーの折り目が胴体と直交するように、 左右均等に貼り付ける。
  19. 機首おもり先端
    テスト飛行でおもりの重さが決まってから、テープで仮止めしていた(8)機首おもりを貼り合わせる。
    次におもり先端を貼り付け、余った部分をはさみで切り取る。 着地のショックで傷みやすいので、2枚重ねにして補強する。

  20. (ディスプレイスタンド)

    ディスプレイスタンドとしての主脚と落下増槽の完成写真。
	空気取入口など、ディテールアップの部品も取り付けられている。

  21. 胴体下部
    外側の点線に沿って上方に折り、主翼下面のキャンバーにフィットさせた後、 中央の点線に沿って上反角に合わせて折り目をつける。
  22. 左右主脚
    点線に沿って三つ折りにして貼り合わせた後、外側の点線で下方へ折る。
    中央の点線で上反角に合わせて折り目をつけ、「M」字に整える。
    (15)胴体下部の点線に沿って貼り付ける。
  23. 落下増槽
    左右を貼り合わせた後、(15)胴体下部の点線に沿って貼り付ける。
  24. 胴体側タイヤカバー
    左右タイヤカバーの根元に折り目をつけた後、中央に上反角に合わせて折り目をつけ、「M」字に整える。
    (15)胴体下部に貼り付けた(16)左右主脚の中央に重ねて貼り付ける。
  25. 主脚カバー右側
    主脚基部の小カバーを点線に沿って外側に折り、主脚カバー本体を(16)左右主脚の右外側に貼り付ける。
  26. 主脚カバー左側
    主脚基部の小カバーを点線に沿って外側に折り、主脚カバー本体を(16)左右主脚の左外側に貼り付ける。
  27. 左右タイヤ内側
    (16)左右主脚の左右タイヤ内側に貼り付ける。

  28. (ディテールアップ)
  29. 胴体 空気取入口
    この部品は印刷面が内側になり、扇形の広い方が前方、とがった方が後方になる。
    空気取入口の後方の小さな三角形ののりしろを内側に折る。
    空気取入口の中ほどの、青い実線に切れ目を入れる。
    縦に半分に割った釣鐘型になるように半円形に丸め、内側の重なった部分を貼り合わせる。
    空気取入口の後方ののりしろを(15)胴体下部の先端に貼り付ける。
    細かい部分の貼り付けには、マイナスドライバーの先端を使ってのりを塗ると作りやすい。
  30. 機首 空気取入口
    点線に沿って折り目をつけ、四角く貼り合わせた後、 (9)機首カウリング内側、(10)機首カウリング下部の上に貼り付ける。
  31. 搭乗員・救命胴衣
    搭乗員前面の足元は、ブーツ外側の縦の線に切れ目を入れ、地面ののりしろとする。
    搭乗員が自立するように、前面と背面の足元を点線に沿って折り、地面とする。
    搭乗員前面、背面を貼り合わせる。
    お好みで救命胴衣の前面と背面を搭乗員に貼り付ける。 肩と股のベルトの線が体にフィットするように調整する。
    紙の白い切り口を茶色の色鉛筆でリタッチすると美しく仕上がる。

零戦21型プロフィール機のラバウル迷彩の左後ろからの完成写真。まだらな応急迷彩が施されている。

飛ばし方

まず、基本的な考え方は「紙飛行機のはなし」より 紙飛行機の飛ばし方をご参照ください。

同じく主翼と水平尾翼の配置から、空力平均翼弦、モーメントアーム、空力中心と重心位置を求める図面。
	主翼の空力平均翼弦(MAC) 3.0センチ、モーメントアーム 7.1センチ、重心位置(CG%) MAC 60%

このプロフィール機についての補足説明:

軽量化のポイント

もっとよく飛ばすために、丈夫すぎる部分は思いきって軽くしてみましょう。

補強のポイント

軽量化を追求しつつ、飛ばしていると傷みやすい部分のみ補強します。 補強材を切り出す際は、紙の曲がりに対して強い方向、「紙の目」を機体の前後方向、または主翼の左右方向に合わせます。 このサイトでは紙の目を縦目(T目)=コピー用紙の長辺方向としています。


設計データ

零戦21型 プロフィール紙飛行機
スケール
1/72
全長
13.7 cm
全幅
17.0 cm
全高
3.0 cm
重量 (W)
2.4 g
用紙
普通紙 両面厚口 A4サイズ コピー用紙
主翼面積 (Sm)
43.6 cm2
水平尾翼面積 (Sh)
14.6 cm2
主翼の平均翼弦長 (MAC)
3.0 cm
モーメントアーム長 (L)
7.1 cm
翼面荷重 (W/Sm)
0.05 g/cm2
水平尾翼容積比 (Kh)
0.81
重心位置
主翼の空力平均翼弦の55%~60%
上反角
10度~15度

飛行データ

上昇気流、地面効果、旋回によるロスといった外部要因を排除した、 室内での一定の高さと直線距離の空間における、定常滑空テストの実測データです。

区間通過時間
1.9 秒
沈下率
0.53 m/s
滑空比
1:5.0

零戦21型プロフィール機は重量2.4g。吉田英一さんの「精密天秤やじろべえゼロワン」で重量計測した。

重量計測には、吉田英一さんの「切り抜く科学工作シリーズ」より「 精密天秤 やじろべえ01(ゼロワン) 」を使わせて頂きました。

試作1号機から作った全6機を、空母の飛行甲板上に並べた完成写真。プロフィール機は短時間で量産可能。

試作1号機から作った全機を航空母艦の飛行甲板に並べました。
このページの飛行甲板は「 紙模型工房 」さんの「大日本帝国海軍航空母艦・飛行甲板 1/144スケール」を拡大して使わせて頂きました。

(完成 2025年4月24日)
(改修 2025年6月20日 のりしろ縮小)
(改修 2025年12月15日 胴体後部の短縮、主脚の補強、全体的な手直し)

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Hideyuki Kikuchi (gotha@ops.dti.ne.jp)