二式水戦 プロフィール機
標準塗装/後期標準迷彩




設計
紙飛行機に面積が大きく重いフロートをぶらさげることは、飛行性能を著しく悪化させます。
だからフロートをディスプレイスタンドのように考えて、飛ばす時は外してしまうのが合理的かもしれません。
それでもやはり、水上機の最大の特徴であるフロートをつけて飛ぶ、本来の姿を見てみたいものですから、
メインフロートをできるだけ軽く、最小限の強度で作り、着地時に後方へ外れるからくりにしました。
また、傷んだフロートのみ交換できるように、メインフロートと二つの翼端フロートは、
全てスライド式で装着、取り外しができるようにしました。
標準塗装

PDFファイル:Type2_FSeaplane.pdf
※ダウンロード時のご注意
後期標準迷彩

PDFファイル:Type2_FSeaplane_green.pdf
※ダウンロード時のご注意
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作り方
機体は零戦21型とほぼ同じです。詳細は零戦21型の「
作り方」を参照ください。
フロート関連の相違点のみ記します。
(機体)
- 主翼
- 胴体内側 主軸
- 胴体内側 主翼取付け部
- 機首内側 主軸補強
- 胴体左側面
- 胴体右側面
- 機首外側 主軸補強
- 機首 おもり
- 機首 カウリング
- 機首 カウリング下部
- 水平尾翼
- 垂直尾翼
- 主翼 下面補強
- 機首 おもり先端
(フロート)

- メインフロート内側補強
点線に沿って二つに折り、貼り合わせる。
- メインフロート
まず、裏面にフロートのエッジと影の色を、色鉛筆のぐんじょう色と青色で、表面の線を透かして見ながら描き込む。
次に上部の点線に沿って折る。
最後に(15)メインフロート内側補強を、メインフロート前半分の内側に折り線に沿って貼り付け、
さらにメインフロートの両面を貼り合わせる。
- メインフロート支柱内側補強
点線に沿って二つに折る。まだ貼り合わせない。
- メインフロート支柱
まず、2本の細い支柱を点線に沿って二つに折り、貼り合わせる。
続けて(19)胴体下部とののりしろを、点線に沿って折る。
次に三角形の太い支柱を点線に沿って二つに折り、さらに胴体下部とののりしろを点線に沿って折る。
最後に(17)メインフロート支柱内側補強を、メインフロート支柱前縁の内側に折り線に沿って、下端を揃えて貼り付け、
さらにメインフロート支柱の両面を貼り合わせながら、(16)メインフロートに点線に沿って貼り付ける。
- 胴体下部
まず、胴体下部の中央に主翼の上半角に合わせて折り目をつける。
次にメインフロート支柱ののりしろを胴体下部の形に合わせて貼り付ける。
- 胴体下部 装着部
まず、胴体下部 装着部の中央の点線に沿って、主翼の上半角に合わせて折り目をつける。
続けて胴体下部の形に合わせて、外側の点線に沿って折る。
胴体下部 装着部の中央のすき間に沿って、 胴体下部とメインフロート支柱がぴったり収まり、
かつスムーズにスライドできることを確かめる。
最後に胴体下部 装着部の前部カバーをスライド部にかぶせ、貼り合わせる。
- 翼端フロート
裏面にフロートのエッジと影の色を、色鉛筆のぐんじょう色と青色で、表面の線を透かして見ながら描き込む。
- 翼端フロート支柱
まず、点線に沿って二つに折る。
次に(21)翼端フロートをのりしろではさみ、翼端フロートの前部を上方に傾けて、貼り合わせる。
最後に翼端フロート上部を点線に沿って折る。
- 翼端フロート支柱 装着部
まず、点線に沿って三つに折り、貼り合わせる。
次に(22)翼端フロート支柱が、翼端フロート支柱 装着部にぴったり収まり、かつスライドできることを確かめる。
そのまま翼端フロート支柱 装着部を、(1)主翼下面の2枚重ねの部分の両端に貼り付ける。
その際、翼端フロートが胴体と平行になるように、翼端フロート支柱 装着部の向きを調整する。
(運搬台車)

- 運搬台車 機体支柱
まず、点線に沿って二つに折り、貼り合わせる。
続けて点線に沿って上に開いた「コ」の字に折る。
次に「コ」の字の角を内側から支える三角形を貼り合わせる。
さらに同じものをもう一つ作り、前後一対で機体を下から支える。
- 運搬台車
まず、点線に沿って二つに折り、貼り合わせる。
続けて点線に沿って「くコ」の字に折り、「く」の字の先端を貼り合わせる。
最後に平らに置いた運搬台車の「コ」の字の部分の前後両端の内側に、
2つの(24)運搬台車 機体支柱を上に開いた「コ」の字に立てて貼り付ける。
(ディティールアップ)
- 機首 空気取入口
- 搭乗員・救命胴衣
飛ばし方
零戦21型と同じです。詳細は零戦21型の「
飛ばし方」を参照ください。
このプロフィール機についての補足説明:
- テスト飛行
まず、フロートを全て外した状態で、機体だけでまっすぐ飛ぶように調整する。
次にメインフロートを装着し、どのように飛び方が変化したか確かめながら、メインフロートを中心に調整する。
最後に翼端フロートも装着して飛ばしてみる。
- メインフロート
面積が大きく、飛行性能への影響が大きいため、
飛ばすたびに胴体に沿ってまっすぐであることを必ずチェックし、もし曲がっていれば直す。
メインフロートが曲がったまま飛ばすと、
曲がった側の主翼周辺の気流を乱し、揚力が減り、抗力が増え、左右の空力的なバランスが崩れるため、
曲がった側に鋭くローリングして墜落してしまう。
メインフロートが折れ、まっすぐに戻らなくなってしまったら、そのフロートを外して飛ばすか、作り直すとよい。
- 翼端フロート
こちらも飛ばすたびに、胴体に沿ってまっすぐであることをチェックし、もし曲がっていれば直す。
面積が小さく、主翼のかげに隠れてダメージを受けにくいため、思ったより傷みにくく、
飛行性能への影響も小さいため、メインフロートほど慎重に調整しなくても問題にならない。
もし細い支柱が折れ、飛行中にフロートが揺れるようであれば、そのフロートを外して飛ばすか、作り直すとよい。
プロフィール機データ
- スケール:1/72
- 全長:13.5 cm
- 全幅:17.0 cm
- 全高:5.4 cm
- 重量:2.7 g
- 用紙:普通紙 両面厚口 A4サイズ プリンタ用紙
- 上反角:15度以上

重量計測には、吉田英一さんの「切り抜く科学工作シリーズ」より「
精密天秤 やじろべえ01(ゼロワン)
」を使わせて頂きました。
(2025年5月24日)