九七艦攻
プロフィール機

保安塗粧/標準塗装/空母 赤城 搭載機


実機について

1930年代後半は世界的に航空技術が著しく進歩した時代です。先代の九六艦攻までは古めかしい木と布張りの複葉機でしたが、 1937年に初飛行した九七艦攻は、ピカピカの全金属製、低翼単葉、油圧式引込み脚といった先進的な航空機に生まれ変わり、 九六陸攻、九六艦戦と並び、日本の航空技術が一気に世界トップレベルにまで成長したことを示しました。 まだエンジンが非力なため、重い武装を積んで空母の短い飛行甲板から飛び立てるように長大な主翼を備え、 それがスマートな胴体とよく調和し、白鳥のように優雅な印象を与えております。
800キロの爆弾または魚雷を搭載し、1941年12月8日のハワイ真珠湾攻撃において戦艦4隻を撃沈した活躍ぶりは、 映画「トラ・トラ・トラ!」で描かれている通りです。 続く1942年も5月の珊瑚海海海戦で空母レキシントン、6月のミッドウェー海戦で空母ヨークタウン、 10月の南太平洋海戦で空母ホーネットを撃沈に至らしめる戦果を上げましたが、 敵戦闘機と対空砲火のためベテラン搭乗員の多くを失い、後継機の天山艦攻の就役後は対潜哨戒の任務に退きました。

設計

機体の構成は、先に作った「テキサン改造 九七艦攻」とほぼ同じです。 外形のみ本物の九七艦攻に合わせて手直ししました。 長大な主翼に対し水平尾翼は、実機では主翼面積の14%しかありませんが、このプロフィール機では24%まで拡大しました。 二宮氏の著作「日本で生まれ育った高性能化飛行機」の計算式より算出した水平尾翼容積比 Kh=0.59となり、 同じく最適な重心位置を求めるグラフより、主翼前縁からの重心位置 CG%=40%となりました。 この機体の重心位置は他の機体と比べ前よりで、主翼キャンバーの頂点と同じ位置になります。

保安塗粧
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標準塗装
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空母 赤城 搭載機
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作り方
零戦21型とほぼ同じです。詳細は>零戦21型の「作り方」を参照ください。
相違点のみ記載します。
    (機体)
  1. 主翼
  2. 胴体内側 主軸
  3. 胴体内側 主翼取付け部
  4. 機首内側 主軸補強
  5. 胴体左側面
  6. 胴体右側面
  7. 機首外側 主軸補強
  8. 機首 おもり
  9. 機首 カウリング
  10. 機首 カウリング下部
  11. 水平尾翼
  12. 垂直尾翼
  13. 主翼下面 補強
  14. 主翼上面 補強
  15. 機首 おもり先端

  16. (ディスプレイスタンド)
  17. 胴体下部
  18. 左右主脚
  19. 左右タイヤ内側/外側
  20. 航空魚雷
  21. 魚雷安定尾翼

  22. (ディティールアップ)
  23. 胴体 空気取入口
  24. 左右主脚カバー
飛ばし方
零戦21型と同じです。詳細は零戦21型の「飛ばし方」を参照ください。

このプロフィール機についての補足説明:

(完成 2025年11月27日)

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Hideyuki Kikuchi (gotha@ops.dti.ne.jp)