1/72プロフィール紙飛行機

九九艦爆

空母 赤城/翔鶴 搭載機


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実機について

九九艦爆は、日本海軍初の全金属製、低翼単葉の急降下爆撃を主任務とする艦上爆撃機です。 その特徴的な楕円翼は、1930年代初頭に登場したドイツの高速郵便機「He70ブリッツ」の影響を受けています。 1938年の初飛行当初は、翼端失速や方向安定不足の課題がありましたが、 翼端をねじり下げ、垂直尾翼の前方にヒレを追加することで解決を図りました。 太平洋戦争の幕開けと共に、零戦、九七艦攻と連携して各地で戦果を上げました。 1941年12月8日のハワイ真珠湾攻撃では、九九艦爆は先陣を切って飛行場や地上施設を攻撃し、敵航空戦力を地上撃破しました。 続く1942年4月のインド洋作戦では、九九艦爆による攻撃だけで英空母ハーミスを撃沈し、 その急降下爆撃の命中率は80%以上という驚異的な記録を残しました。 このハワイ真珠湾攻撃における九九艦爆の活躍は、映画「トラ・トラ・トラ!」でも鮮やかに描かれています。 しかし、戦局が悪化するにつれ、旧式化した本機は敵戦闘機と激しい対空砲火に阻まれ、多大な犠牲を払うことになりました。 後継機である彗星艦爆は稼働率が低く、戦力が十分に整わなかったため、 九九艦爆は戦争末期まで第一線で出撃を続けなければなりませんでした。

設計

機体の構成は、これまで一つずつ形にしてきた各機種の特徴となる要素を、 まとめて盛り込んだ集大成といえるものになりました。 円形の機首カウリングと胴体の基本構造、平らな中央翼と上反角のついた左右外翼から成る主翼、 大きなカバー付きの固定脚、さらに楕円翼まで、すべて備えています。

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二宮康明氏の著作「日本で生まれ育った高性能紙飛行機」の水平尾翼容積比と最適な重心位置を求めるグラフより、 重心位置は九七艦攻と同じく主翼の空力平均翼弦の40%、主翼キャンバーの頂点と同じ位置になります。
もちろん、外形も九九艦爆本来の形に合わせて作り直していますので、 1/72スケールでも機体サイズが大きくなり、 盛りだくさんの構成の図面をA4コピー用紙一枚に詰め込むために、配置を工夫しました。

(改修 2025年12月18日) 飛行時用の主脚に脱落防止フックを追加しました。 また、機首主軸の突き出る長さを、機首おもりの長さに合うように調整しました。

PDF図面

空母 赤城 搭載機 1941

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空母 翔鶴 搭載機 1942

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作り方

零戦21型とほぼ同じです。詳細は零戦21型の「作り方」をご参照ください。 相違点のみ記します。

    (機体)
  1. 主翼
    中央翼と左右外翼にそれぞれキャンバーをつける。
    点線に沿って左右外翼に上反角を付ける。
  2. 胴体内側 主軸
  3. 機首内側 主軸補強
  4. 胴体内側 主翼取付け部
  5. 胴体左側面
  6. 胴体右側面
  7. 機首外側 主軸補強
  8. 機首おもり
    重心位置を主翼の空力平均翼弦の40%に調整するには、機首おもりは図面に含まれる1本だけでは足りず、 1/2本分ほどの長さを追加する必要があるため、別の機体で余った機首おもりを流用するか、 余白から切り出す。
  9. 機首カウリング
  10. 機首カウリング下部
  11. 水平尾翼
    細長く曲がりやすいため、折り目をつけて、まっすぐピンと張るように補強する。 中心線から左右に半分ほどの長さまで、主翼キャンバーと同様に浅く「へ」の字に折り目をつける。 折り目をつける場所は、昇降舵の線に合わせると目立たない。 水平尾翼を胴体に貼り付ける前に平らにのばす。
  12. 垂直尾翼
  13. 主翼上面/下面 補強
  14. 機首おもり先端

  15. (ディスプレイスタンドと飛行時用主脚)

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  16. 胴体下部
  17. 左右主脚
  18. 左主脚カバー外側/右主脚カバー内側
  19. 右主脚カバー外側/左主脚カバー内側
  20. 250キロ爆弾
  21. 爆弾安定尾翼
    点線に沿って「L」字に折ったものを2つ用意し、「X」字になるように組み合わせ、 (19)250キロ爆弾尾部のスリットに差し込む。
  22. 飛行時用 左主脚
  23. 飛行時用 右主脚
    まず、点線に沿って二つ折りにして貼り合わせる。
    次に主脚カバー外側を左右1枚ずつ貼り付け、その印刷されていない裏面を色鉛筆で、表面の線を透かして見ながら描き込む。 なお、主脚カバー内側も左右1枚ずつ追加で貼り付けることもできるが、その分だけ重くなり、飛行性能が低下してしまう。
    最後に、飛行時用 主脚の上部と脱落防止フックを、点線に沿って折る。
  24. 飛行時用 左右主脚装着部
    まず、点線に沿って三つ折りにして貼り合わせる。
    次に(21)飛行時用 左右主脚が、この装着部にぴったり収まり、それがスライドできることを確かめる。
    そのまま飛行時用 主脚装着部を、(1)主翼下面の2枚重ねの部分に貼り付ける。

  25. (ディティールアップ)

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  26. 右ダイブブレーキ
  27. 左ダイブブレーキ
    点線に沿ってダイブブレーキを細長く「ロ」の字に折り、終端ののりしろを貼り合わせる。
    ディスプレイ時に空いている(22)飛行時用 左右主脚装着部にダイブブレーキを差し込む。
  28. 胴体 空気取入口

飛ばし方

零戦21型と同じです。詳細は零戦21型の「飛ばし方」をご参照ください。

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このプロフィール機についての補足説明:

設計データ

九九艦爆 プロフィール紙飛行機
スケール
1/72
全長
15.0 cm
全幅
20.0 cm
全高
3.4 cm
重量 (W)
2.7 g
用紙
普通紙 両面厚口 A4サイズ コピー用紙
主翼面積 (Sm)
61.6 cm2
水平尾翼面積 (Sh)
16.0 cm2
主翼の平均翼弦長 (MAC)
3.7 cm
モーメントアーム長 (L)
8.3 cm
翼面荷重 (W/Sm)
0.04 g/cm2
水平尾翼容積比 (Kh)
0.58
重心位置
主翼の空力平均翼弦の35%~40%
上反角
約10度

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重量計測には、吉田英一さんの「切り抜く科学工作シリーズ」より「 精密天秤 やじろべえ01(ゼロワン) 」を使わせて頂きました。

また、このページの飛行甲板は「 紙模型工房 」さんの「大日本帝国海軍航空母艦・飛行甲板 1/144スケール」を拡大して使わせて頂きました。

(完成 2025年12月6日)
(改修 2025年12月18日 飛行時用主脚の脱落防止フック追加、機首主軸の長さ調整)

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Hideyuki Kikuchi (gotha@ops.dti.ne.jp)