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新年明けましておめでとうございます。皆さんは、どのような気持ちでこの２０００年を迎えられたのでしょうか？
昨年は、コソボ紛争・NATO空爆と新ガイドライン・周辺事態にずっと振り回されたような気がしています。今年も、Y2K(2000年問題)は何とか無事にクリアしたとはいえ、エリツィン退陣・チェチェン戦争で揺れ動くロシア情勢にはじまり、NATO空爆後も不安定な状況が続いているコソボ・ユーゴ情勢など、世界的には平和と安定とはいえない厳しい現実があります。キャッチ・ピースの青木雅彦氏によれば、９９年の世界各地での紛争は前年度よりも増加したとのことですが、今年も楽観できる見通しではなさそうです。
また、日本に目を向けても、自自公連立のほころびが目立ち始め、早くも解散・総選挙が噂されています。普天間基地移設問題でも年末にあわただしく行われた岸本名護市長の受け入れ表明を受けて、日米両政府は７月の沖縄サミット開催前までの強引な決着をつけようとする構えです。これに対して、名護市民による反対運動も岸本市長のリコールをはじめさまざまな形で展開されており、この問題の解決の見通しが困難な状勢です（少
なくとも沖縄県民にとって最善の解決は現時点で完全に閉ざされていると言わざるを得ません。）
以上のような内外情勢ではありますが、平和問題ゼミナールも開講以来３年目に間もなく迎えようとしており、今まで以上にパワーアップできればと考えていますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします。
２０００年１月２日
木村 朗
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