あのイラク開戦からもうすぐ1年が立とうとしている。イラクではいまだに大量破壊兵器は見つからず、毎日のように多くの犠牲者が出続けている。日本政府はブッシュ政権によるイラクへの侵略戦争を一貫して支持したばかりでなく、今また米英軍による違法な占領統治への全面的協力・加担を戦後初めての戦地への自衛隊「派遣」という形で行いつつある。このような形でのイラクへの自衛隊「派遣」は、明らかな違法・違憲でかつ「戦争犯罪」であり決して容認することはできない。
「イラク全土が戦闘地域」といわれる中での自衛隊「派遣」は、戦後の日本が再び「加害者」となることを意味している。自衛隊員に対しては、「殺されるな」よりも「殺すな」、(劣化ウラン弾の)「ヒバクシャになるな」よりも「ヒバクシャを救え」を何よりも訴えなければならない。
3月20日のピースウォークでは世界の仲間と連帯し自分なりの精一杯の異議申し立てを行おうと思っている。
2004年3月17日
木村 朗 (「みんなで平和をつくる会」メンバ−)
※これは、鹿児島の市民グループが毎月発行する『県民会議ニュース』の「十字路 」というコーナーに寄稿したものです。
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