平和問題ゼミナール
ごあいさつ

Last Update : 11:43 99/01/19


kimura02.jpg  平和問題ゼミナールの開講を思いついたのは、鹿児島大学の組織・教育改革が一応終わり、新しい中央図書館建設を含む学内キャンパス整備も一段落したこと、また個人的には、学科の所属が法学科から経済情報学科へ移り、これまでのテーマであるユーゴ連邦・民族問題と並行的に、新しい研究テーマとして<九州・沖縄地域から問う平和戦略>を始めたこと(それと関連して、今年1月にできた長崎平和研究所に客員研究員として参加することになったこと)などがきっかけでした。この自主ゼミでは、鹿児島大学の学部生(学部・学科を問わず)ばかりでなく、他大学の学生や院生・留学生・社会人(卒業生を含む)などいろんな階層の人々が気軽に参加して自由な議論を交わすことのできる開かれた集まりにしたいと思っています。また、取り上げるテーマはとくに限定せずに、できるだけ広い意味での平和問題を検討していきたいと考えています。平和問題ゼミナールは、「元気に、楽しく、学ぼう!」「一回限りの参加でもOK」をモットーにしています。

 平和問題になんらかの関心を持っている方ならどなたでも大歓迎ですので、皆さん、今からすぐにでもご参加下さい。

鹿児島大学法文学部経済情報学科 木村 朗


平和問題ゼミナールのご紹介

平和問題ゼミナールは、鹿児島大学の改組による自分の所属変更(法文学部法学科から経済情報学科への移籍)を契機として開講することになりました。

このゼミの主旨は、「平和」という問題を「構造的暴力の解消」と「人間の安全保障」の実現の観点からできるだけ幅広くとらえなおして考えていこうという点にあります。これまでに扱った主なテーマは、ユーゴ内戦等に代表される地域・民族紛争(および民族問題)や、それに関連した国連平和維持活動(PKO)問題や難民問題、また沖縄問題を中心とする日本の安全保障のあり方や、従軍慰安婦問題に象徴される戦争責任・戦後補償問題などであり、今後さらに、ヒロシマ・ナガサキに代表される原爆あるいは核問題、そして開発・環境問題と日本のODAあるいはNGO問題などを取り上げていきたいと思っています。

またこのゼミの特色は、法文学部(法・経済・人文の3学科)の学生ばかりでなく、鹿児島大学の他学部の学生や他大学の学生、また院生・留学生や社会人といった様々な立場の人間が参加しているところです。そしてこのゼミのもう一つの特色として指摘できることは、ゼミ生の報告という通常の形以外に、時々そのときのテーマに合わせて外部の講師の方(研究者や市民運動家)を招いて特別報告をしていただいていること、また正規のゼミ生ばかりでなく1回限りの臨時の参加者も歓迎している点です。

去年の2月から月に1〜2回のペースで、これまでに計18回のゼミを参加者10〜25名で行ってきました。そのうち4回は、外部講師の特別報告という形で行いました。また通常のゼミは、鹿児島大学中央図書館のグループ学習室を借りて、一般の社会人も参加できる土曜日の1時半から5時まで、前半にその日のテーマに関連したビデオを鑑賞し、短い休憩をはさんで、後半は報告・討論という形で行っています。そしてゼミ終了後は、近くの「地中海」という喫茶店で懇親会形式で6時半ごろまでゼミの続きをやっています。

これ以外のゼミの活動としては、去年3月にゼミ旅行で沖縄に2泊3日で行ってきました。そのゼミ旅行では、沖縄の戦跡や米軍基地を回ったばかりでなく、琉球大学の高良鉄美・憲法ゼミとの交流会も行うことができました。また去年の7月から、ゼミ生(修士1年・憲法専攻)の河野克純君の全面的協力で、インターネット上に平和問題ゼミナールの HP を作って、これまでのゼミ活動を公開しています。最後に、この1年間のゼミ活動を総括する意味もこめて、3月に「国際平和論集」第1号を発行する予定です。

以上が、平和問題ゼミナールの概略のご紹介です。初めての経験で試行錯誤の連続ですが、今後さらに充実させていきたいと思っていますので、長い目で見守っていただきたいと思います。

1998年3月1日

木村 朗(鹿児島大学法文学部経済情報学科、国際関係論・平和研究専攻)


☆★お知らせ★☆

以上の2つのページを使い、私自身もインターネットを通じて情報発信を試みています。今後とも、平和問題ゼミナールホームページ共々、よろしくお願いいたします。


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