電子工作をはじめよう -10
コンデンサ part1



今回は、コンデンサーの説明です。コンデンサーは、キャパシタとも言います。

コンデンサの種類

  • 電解コンデンサ (アルミ電解コンデンサ)
  • セラミックコンデンサ
  • フィルムコンデンサ
  • タンタルコンデンサ
など、コンデンサには、種類があります。これらの種類は、色と形で見分けます。

アルミ電解コンデンサ セラミックコンデンサ フィルムコンデンサ タンタルコンデンサ

容量

コンデンサの表面には、数字が書かれています。この数字は、コンデンサにどのくらい電気を貯めることができるかを表しています。これを容量と言います。数が大きくなるほど、たくさん貯めることができます。

電解コンデンサーなどには、100μF (マイクロ・ファラッドと読む)などと書いてあります。このように書かれているものは、そのまま読めばいいです。

[104]などと書かれている物もあります。このようなものは、簡単な計算をして容量を求めます。

  • まず、何桁あるかを見ます。1桁か、2桁なら、そのまま読めます。例えば、10と書いてあれば、10pF(ピコファラッドと読む)です。5と書かれていれば、5pFです。
  • 3桁なら、 まず初めの(左の)2桁と、最後の(右の)1桁を分けます。104なら、10と4というように。そして、初めの桁に、最後の桁に書かれている回数だけ10をかければ、容量が求まります。例えば、202なら、20×10×10 = 2000 pF 、 101なら、10×10 = 100 pF のように、容量を求めることができます。
  • 224なら、22×10×10×10×10 = 220000 pF のように容量を求めることができるのですが、これでは0の数が多くて、大変です。そこで、このようなときは、単位を変えます。今、一番右に小数点があるのですが、(220000. ) この小数点を6桁だけ左に移動してあげます。(220000→22000.0 → 2200.00→ ・・・・→ .2240000) これで答えが求まります。 答えは、0.224μFです。 1000000pF = 1μFとして計算すればよいのです。

耐圧電圧

コンデンサーは、容量だけでなく、使うことのできる最大の電圧が決められています。この電圧を「耐圧電圧」といいます。電解コンデンサーなどには、35Vや、50Vなどと書いてありますが、これが耐圧電圧です。セラミックコンデンサー、フィルムコンデンサーには、この電圧が書かれていないことが多いです。この場合、大きさで耐圧電圧を知ることができます。

耐圧電圧以上の電圧をコンデンサーにかけてしまうと、コンデンサーが壊れてしまいます。極端な場合、熱くなったりしますから、注意が必要です。耐圧電圧は、最大どれだけの電圧をかけることができるかを表しているので、16V 100μFのコンデンサーを使うようになっていたら、35V 100μFのコンデンサーを使っても大丈夫です。しかし、35V 100μFのコンデンサーを使うようになっているところを、16V 100μFのコンデンサーで代用してはいけません。耐圧が低く、コンデンサーが壊れてしまいます。指定された耐圧のコンデンサーを使うのが一番いいのですが、無ければ耐圧の大きいコンデンサーでも代わりになるということです。

極性のあるコンデンサは、逆向きにつなぐ(負の電圧をかける)と破裂するので注意が必要です。


(c) 1999 Ishijima Seiichiro
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