三絃という表現体によって、装飾を削ぎ落としてシンプライズされた音楽。そこには音楽家「村松健」の素顔、
そして美しの国、日本の作曲家「村松健」の骨格が露われている。
街を離れ、三絃の育まれた島の風土に身を浸し、材を削り音を発するようになって10年あまり。
クラシックギターにおけるセゴビアの仕事のように、彼は伴奏楽器であった三絃を表現力豊かな独奏楽器へと
進化させた。それは三線独特の鐘のような輝きに加え、琴の典雅と琵琶の幽幻、バンジョーのグルーヴそして
ガットギターの繊細さをイメージさせるまさに究極の三絃。新たな弦楽器がここに誕生した。