コインランドリー

発端

  • エレベーターの挨拶にやっとなれてきた私が向かった先はコインランドリー
  • 生活するには洗濯場は避けて通れない場所です。
  • ということで先客がいたら“ Hi ! ”“ Hello ! ”を連発していたのですが、何か様子がヘン
  • 気のいいおじさま方はなかなか愛想よく答えてくれるのですが、若い娘さんなどは完璧無視!
  • セントルイスであまりこういう反応をされたことがなかったので、ちょっと戸惑いました。
  • 『まぁ、世の中いろいろな人がいるし』と思ったのですが、その後もどうもエレベーターの時とはみんなの反応が違う。
  • 例えばコインランドリーにいた人がそこではほとんどこちらを無視していたのに、ちょうど同じぐらいに洗濯が終わってエレベーター前で一緒になったとたん顔を合わせて『に〜』と笑い、“ Hi ! ”と言うではありませんか!
疑問

  • その後もコインランドリーに行く度にいろいろ観察していたのですが、どうもエレベーターの時と違って、本当に顔見知りの人とは楽しそうに談話してますが、そうじゃない人とはあえて知らん振りをしているようなのです。
  • エレベーターとコインランドリーの違いは何なんだろう?
  • どちらも見知らぬ同士が狭い空間を共有しなければいけない場所というのは一緒なのにと疑問を持ちました。
解決の糸口

  • そんな疑問の答えらしき物が見えたのが、自分で洗濯物をたたんでいた時です。
  • ある日いつものように洗濯物を取りに行くと誰もいなかったのでそこに設置してある洗濯物をたたむ台でその作業をしていたところ若い男の人が入って来ました。
  • そして私のそばを通ったので“ Excuse me. ”と言われたのですが、その時ちょうど下着をたたんでいた所だったので『あっ、やだな』と反射的に思ったのです。
答えらしき物

  • 要するにコインランドリーという場所は下着類の洗濯など私的な部分を、本意ではなく共有の場所で行わなければならない所だったんです。
  • それでそういう所ではあえて顔を合わせないという暗黙のルールがあるのではないかという結論に達しました。
  • このことが正しいかどうかはわかりませんが特にアパートメントのような場所では、知らない人といってもまったく顔を合わせないわけではないので余計に微妙な所があるのではないかと思いました。

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