「ほえづら」画像2−©おがみ大五郎氏
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ほえづら

−1999年3月「マイクロショッカーの陰謀」

[2月|編年表]
28/Mar/1999(Sun)

今月はマイクロショッカーの陰謀と題して脈絡のない話をしています。今回は,途中に訳のわからない話が出てきても,無視して先に進んでください。

第2回 Visual Basic

最近,訳あってVisual Basicをいじりました。いえ,別にVisual Basicでプログラミングをしようってんじゃありません。

これだけで,鋭い人なら事情がわかるでしょうね(^^;ゞ。
あ,そうそう。
「私には事情がわかりません。教えてください。」
なんて質問はしないでくださいね。わからなくても恥じゃないし,後の話と関係ないですから。

他人の日本語でさえ訳わからないときがあるのに,他人のプログラムを見るのはかなりの拷問です。しかも,こちらはVisual Basicを知らないんですからね。

それにしても,なんか汚い感じのソースです。下手くそな人がプログラムしたのかなぁ,でも,言語自体がなんか変な気がするけど。

かなり前,C言語というのをいじってみたことがありますが,私はそのソースの美しさが気に入ってしまいました。別に自分の専門でもないし(修論に忙しかった!),ポインタとか使いこなせなかったし,世の中Windowsが栄えるようになってきたので,やめてしまいましたが。

Cのソースが美しいと言っても納得できない方もおられるでしょうが,私には美しく見えたんだからしかたありません(一方的(^^;ゞ)。

Pascalも使ってみたことがありまして,これもまたけっこうきれいなソースに思えました。でも,なぜかCの方が好きでしたね。なぜでしょう。

無茶なたとえを使いますと,Cは緒方拳さんみたいな感じで,Pascalはジャニーズ系でしょうか。いえ,ここで緒方拳さんが出てくるのは,単に実物を見たことあるからというだけだったりします。分厚いコートを着て,サングラスをかけてて,しかも夜で薄暗かったのに,あまりの存在感に「あれ,見たことある人がいる」と気づきました。私の知り合いはそのとき言葉を交わしたそうです。うらやましい……。

あ,話がそれてますね(^^;ゞ。

最近はそういう言語とのおつきあいもほとんどなくなりまして,Javapearlも参考書だけ見てへぇ……と思うだけ。でも,Visual Basicよりは美しく映りますね。あ,Java Scriptだったら時々いじってます。

それにしても,どうしてVisual Basicってこんなに汚く見えるんでしょうねぇ。う〜む。

Xさん > どうしたの?
白井 > ええ,このソースなんですけど,何だか,汚く見えませんか?
Xさん > これ,何で印刷したの?

あ……。Wordだった。

すでにお気づきでしょうが,今月は各回の間に脈絡はありません。まぁ,ほえづらコラムも今月限りなので(^^;ゞ。

8/Mar/1999(Mon)

先月のほえづらコラムちっぽけな宇宙−おやつ新聞論は,慌てて書いたので書き残したことがあります。今月のを書きながら,時々2月分も書き足していくことにします。

マイクロショッカーの陰謀

今月は,相互に関係があるような,ないような話にします。年度末で忙しいので,いつもに増して,まとめは放棄ってことですね(^^;ゞ。

第1回 オバQはキミのそばに

学生時代のある日,

先輩A > Q社山田さんから電話があったよ。
白井 > Q社の山田さんですか?聞いたことないですね。
先輩A > そうなの?あれ?知ってるような雰囲気だったけど。

別のある日,

先輩B > 白井くん,山田さんから電話きてたよ。
白井 > 山田さんって,Q社の山田さんですか?
先輩B > そうだよ。何度も電話かかってるけど,連絡しなきゃダメじゃないか。
白井 > いえ,知らない人なんですよ。何の用かもわからないし,連絡先も知らないんです。
先輩B > そんなはずないだろ。向こうは白井くんのこと,よく知ってたよ。

あ〜,気味が悪い。でも,Q社を利用したことはないし,山田って人も知らないし,何なんでしょうか。いない時間にやたらに電話かけてきて,しかも,なれなれしい口調らしいんです。

こんなことが続いた後,ついにQ社の山田氏と直接電話がつながりました。

山田 > (嫌味なほどなれなれしく)初めまして。Q社の山田と申します。
(あぁ,やっぱり初めてだよ。しかし,なれなれしいヤツ。これじゃ,知り合いと勘違いされるよね。)
白井 > 何度かお電話いただいたみたいですけど,何か……?
山田 > 今度白井さんが,当社の●●●●企画の◎◎◎◎に選ばれましたので,お知らせいたします。○○○○を差し上げまして,××××の特典があります。
(何だか,全然知らない企画だぞ。何かに応募した記憶もないし。このなれなれしさ。おかしい。)
白井 > えぇっと,何のことかわからないんですけど。どうして私が?
山田 > (全然動じず)これはですねぇ,あんな特典やらこんな特典やら……(どんどん一方的に進む)。
白井 > ちょっと待ってください。何も応募とかしてないのに,どうして私の名前とか電話番号とか,わかったんですか?
山田 > (自慢げ−ホント,むちゃくちゃに自慢げだった−に)それはですねぇ,大学生の名簿を販売している会社がありまして,当社がそこの名簿から白井さんを選び出したわけです。
(名簿屋から名簿買いましたって自慢するとは,Q社って有名企業のクセに,すごいな。)
白井 > (不愉快)そんなことして,いいんですか。そんなことなら,何も要りませんから。
山田 > (呆れて)何か勘違いしてませんか?何かを売ろうってんじゃないですよ。いろいろ特典を差し上げようって言ってるのに!(だんだんバカにした調子になる)。
(名簿売り買いしたことを自慢していることに私が不快感を抱いていることには気づいていないらしい。)

この後,山田氏はバカにするのから一転してひどく怒りだし,すごい音を立てて電話を切りました。自分たちが個人情報をもてあそんでいることについては,何とも思わぬままでした。

やれやれ,ひょっとすると特典を逃したのは損だったかも知れないけど,個人情報が知らないところで売られてるというのは,気味悪いですね。その上,この山田氏のせいで,私は先輩たちから「白井にはQ社に変な友人がいる」と思われてしまったし。

Q社以外なら,変な友人は多いけどね(^^;。

個人情報の保護に甘いのは企業だけじゃありません。

某学会では,会員が引っ越しすると,本人が連絡していないのに,いつの間にか会誌に新しい住所が載ってしまうというのがありました。会員だけに配っているものならまだしも,これを会員以外にも販売しているんですから,無神経という気がします。連絡しなかった会員にも問題はありますが,住所が公開されるかどうかについては,会員個々人の意思が反映されなきゃまずいんじゃないでしょうか。

また,ある考古学者から,

「考古学のおやつ」に,◇◇さんの住所は載ってないの?

と聞かれました。この人,おっしゃっている意味をわかっておられるのでしょうか?そんな個人情報,載せられるわけないでしょう。

考古学のおやつでは,自分について載せない個人情報については,他人についても載せていません。それでもなお,

……の部分で,私の名前を出さないで。

という声があるというのに。ひょっとして,自分の個人情報と他人の個人情報は扱いが違っても平気な考古学者が……って,そういう考古学者って,確かに多いですね(^^;。


[2月|編年表]
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