考古学のおやつ

リンク姉妹

萬維網考古夜話 第14話 23/Feb/1999

(3/Mar/1999補足)2ヶ所、注釈を加えました。


ネタはないわけじゃないんですが、年度末が近くなって、全然まとめてる暇がありません(^^;ゞ。いい加減そうな話でも、それなりに資料を調べたりしてますから、そういう下調べの時間が取れないと破綻しちゃうんですよね。

そうこうしていたら、2月22日の昼過ぎ、京阪電鉄が鳥取県淀江町(2005年3月31日から米子市)・大山町のゴルフ場開発を諦めて、文化庁の主張する妻木晩田遺跡群(むきばんだいせきぐん)の全面保存を受け入れるというニュースが入ってきました。50億円を投資した事業ですが、鳥取県に買い戻しを求めていくそうです。いろいろと経営判断があったんでしょうけど、ゴルフ場と遺跡の独自「共存」案を出していた鳥取県はどう出るんでしょうか。

これ、読売新聞の報道ですが、他社がどこも後追いしてないように見えるのは、どういうこと?
(3/Mar/1999補足)
その後、日本海新聞も記事を載せてましたが、若干ニュアンスが違うようです。
また、佐古和枝先生の「2月22日、Y新聞「京阪断念、撤退!」の記事について」を初めとするむきばんだ事件簿もご参照ください。
なお、この注釈をつけている3月3日は「4者協議」の日です。

いずれにしてもまとまった話はできそうにないので、今回はちょっと頭を休めて(つまり、手抜きをして(^^;)、このコーナーへの反応について、ちょっとお話しましょう。

最近は、人に会ったときに「考古学のおやつ、見てます」なんて挨拶をされることが増えまして、まことに光栄です。「え?この人も見てくれてたんだ(^^」とうれしくなってしまいます(単純)。そして、時々「サイトの管理をしていると、メールとかいっぱい来て大変なんじゃないですか?」と聞かれることがあります。でも、実際は感想とかのメールって、あまり多くはありません。だいたい、「メールが来て大変じゃないですか?」っていう質問自体、お会いしたときに口頭で発せられるわけですからね(^^。考古学者って不思議。

それでもメールは皆無じゃありません。かつての恩人とか、長いこと会ってない人とかから「あなたのページを見つけました」なんてメールが来ると夜中に一人感慨にふけっちゃいますね(似合わねーな)。

逆に、旧友が運営してるサイトを見つけてメール送ったら、返事に「白井さん、はじめまして。」だって。忘れんなー(笑)!

考古学業界には、事実を見なきゃ気が済まない人と、事実はどうでもいい人とがいます。ま、これ自体は今回は深く突っ込まないことにして、「考古学のおやつ」が話題になるときは、こんな感じです(目撃例です)。

A氏 > 白井が「考古学のおやつ」ってサイトをやってて、●●で◎◎で○○なサイトなんだよね。
B氏(事実を見ないと気が済まない人) > へぇ、今度見てみよう。URLを教えてよ。

ま、これは別に問題ないですね(^^。

C氏 > 白井が「考古学のおやつ」ってサイトをやってて、●●で◎◎で○○なサイトなんだよね。
D氏(事実はどうでもいい人) > へぇ、●●で◎◎で○○か。やっぱり白井はそんなもんだな。●●で◎◎で○○じゃダメだ。

これでC氏の言ってることが事実ならいいんですけど(嬉しくはないよ)、C氏自身が事実なんてどうでもいいって類の人だと、もうお話になりませんね。で、D氏は同類のE氏やF氏に同じ話を吹聴するって次第。そうかと思うと、話だけ聞いて、頭の中で勝手に膨らませて伝える人もいます。また、そんな人たち同士が仲良かったりするんだな。考古学業界は事実の名を借りた空虚な「話題」に満たされた世界かも知れません。ううん。とうてい学問とは思えん……。

いかん。軽い話題のはずが、いつものノリに戻りそうです(^^;ゞ。やっぱり、ろくに見もしないで勝手な「話題」にしてくださる方は無視して、もっと友好的な人たちをひいきしましょう(^^。

最近、ある人物からこのコーナーへの要望がありました。

もっと考古学の基本について載せてほしい。

これ、「一般の人に考古学をわかりやすく説明する」って意味だったら、「わかりやすさとかは度外視してますから」とかって断ったんでしょうが、そういう意味じゃないのがわかってましたから、考え込んじゃいました。「考古学者向けに」という意味だったんです。この発言をした人自身もプロの考古学者で、それなりの問題意識を持って、こう話されたわけです。
確かに、考古学者自身が「考古学」を共有してない気がしますね、この業界。でも私じゃ負担重すぎ。自分の言えることを言ってくだけですから。こんな要望が出てきてしまう考古学業界の問題は、また別の機会としましょう。

で、今度はリンクしてくださっているところを見ていきましょう。このほかにも何ヶ所かリンクしてくださったところがありますが、とりあえず、考古学関係で、なんかコメントが載ってるところを適当に選びました(^^;ゞ。別に他意はありませんので。

まず、野村孝之さんの東京都埋蔵文化財センター私設HPでは、あの、充実のリンク集に載せてもらってまして、

「考古学者必携 考古e漢字フォント集はここにあります!」

というありがたいお言葉をいただきました。確かに、リンクしていただいた時点では、少しでも考古学らしいコーナーは考古学徒のためのe漢字だけでしたからねぇ(^^;ゞ。その後、ほかのコーナーも少しは考古学っぽくなってますので、またよろしくお願いしますm(_ _)m。

吉留秀敏さんのハカタントロプス〜筑紫原人〜(福岡旧石器文化研究会)では、1998年12月のサイト開設当初からリンクしていただいてます。紹介文は、時々微妙に変わりますが、最近では

「実は福岡で旧石器を掘ったことのあるS氏が運営するHP。」

と紹介していただいてまして、もちろんこの「S氏」は私のことなんです。ただ、「旧石器を掘ったことがある」と言っても、旧石器時代の包含層は発掘したことがないんですよね。遺物はあって、「ここには旧石器があるはずだ」と確信したのに、諸事情で掘れずじまいだった、というのが実際です。あのときは悔しかった……(j_j。そのときも吉留さんにいろいろ相談したものでした。そんなことを思い出しながらこの紹介文を読むと、感慨深いものがあります。
ところで、前から気になってたんですけど、どうして本名じゃなく「S氏」なんでしょうね(^^;?リンクをクリックすると、私の本名が出て来るのに。福岡市の文化財三木隆行さんは本名で載ってるしなー。ひょっとして、私の名前はタブーなのかも。ありうるだけに怖い(^^;ゞ。

(3/Mar/1999補足)
これについて、24日にハカタントロプスで反応がありました。閲覧者に該当部分をご覧いただいた後(という配慮であることは吉留さんから直接お聞きしました)、27日に「S氏」は「白井克也氏」に訂正されました。いやぁ、実は別の人だったらどうしようかと思ってたんですよ(ウソ)。

予定調和かも知れませんが(自分で言うな!(^^;)、やっぱりおがみ大五郎さんの南河内考古学研究所に触れなきゃいけませんね。考古学のおやつが始まった1998年6月からすぐにリンクしてくださったおかげで、発足当初にしては多めのアクセスをいただくことができましたm(_ _)m。さらに2月12日以来、「提携姉妹サイト」に指定していただきました。誠に光栄です。
ええっと、と言うことは、誕生日の順番から言っても、サイトの歴史から言っても、南河内考古学研究所の方がで、考古学のおやつの方がなんでしょうか。気色わるーー!

この気色悪さに比べたら、平塚川添・原ノ辻・吉野ケ里が「姉妹遺跡」だなんて、微笑ましくさえ感じますね……って、いえ、別に批判してるわけじゃないんですけど(^^;ゞ。李下に冠をたださずかな?
そういえばこれらの遺跡は、この週末の埋蔵文化財研究会(九阪)のネタでした。


そんなわけで、今月はソフトなネタを4つお送りしました。今回は特に無内容(^^;。ただ、前々話前話はすでにある話の再録なのに、むちゃくちゃ手間がかかったので、私にとっては全然息抜きになってなかったんですけどね(^^;ゞ。

1ヶ月かけて怒りの電流(笑……電人ザボーガーか?)を蓄電したところで、3月はあの話をしようかな?


[第13話 禁じられた楽園−新羅土偶物語・後篇|第15話 考古学者,応答せよ−偏在する考古学情報|編年表]
白井克也 Copyright © SHIRAI Katsuya 1999-2005. All rights reserved.