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緑ヶ丘交番の眼 TOP
過去の視点
戦いを観る

 



選手カルテ
〜全員分診れるかなぁ〜

2000
2001
2002  
 

1.南 雄太


 


 ハイボールとPKはめっぽう強いレイソルの守護神。足元の弱さには定評があり、パントキックがまっすぐレイソルの選手に向けて飛んだら次の日は雨に違いない(ヴェルディ戦では珍しいものを見てしまった)。FWであったならさぞかし有名な国産電柱になっていたことだろう。「ミラクルゆうた」コールを聞いたことが無いのは不思議だ(単に筆者が聞いてないだけかも)。
 
 

2.萩村 滋則


 


 アントニオカルロス(現ローマ)の代わりを務められるとニカノール元監督に太鼓判を押された逸材。じゃあ、彼を控えに追いやるほどの完全封鎖トリオはセリエAでもトップクラスってことか?現在は出番を求めて最終ラインからボランチに転向中。森川がボランチをやった時は驚きだったが、萩村の場合は不安である(今も)。最終ラインからのフィードの悪さには加入当初から定評があるが(ホントかい(笑))、ここ数試合ではスルーパスを出すまでに成長。実はグラウンダーのパスは得意なのかもしれない。どうでもいいことだが、筑波大学はまだ休学中なのかな。
 
 

3.薩川 了洋


 


 「完全封鎖トリオ」のメンバーにしてレイソルの誇るアスリート型ストッパー。その(背以外は)恵まれたフィジカルを生かして、スペースへのボールは拾いまくる、競り合いでは相手をふっ飛ばす、ヘディングでは相手を妨害する等、極悪三昧のDFを展開する。1試合に1回位の確立で度理ぶる突破を仕掛けるが、シュート力が直樹並なので入ることはまずない。ただ、彼のドリブルの際に相手DFが道を譲るように不思議とコースができるために逆襲に遭うことはあまりない。
 
 

4.渡辺 毅


 


 「完全封鎖トリオ」のメンバー。レイソル昇格時に入団し、文字通りDF陣を引っ張ってきた。タイプとしては小村・秋田の系譜を継ぐ典型的なのストッパーである。ただし、空中戦が強いのは認めるが、ヘディングでのゴールは渡辺光輝のほうが多い気がする。1999のナビスコ決勝でロスタイムに奇跡の同点ゴールを挙げているが、あれは強烈な右足のシュート。あのゴールで味を占めたのか、西野監督はスクランブル時に彼を前線に上げるが、あれ以来成果はでていない。彼の職場はやはり最終ラインが似合う。
 
 

6.平山 智規


 


 左サイドのスペシャリストと言ってももはや過言ではない。スピード、テクニック、クロスの精度、守備の意識全てが高い。が、最近は相手チームに研究されてきたようで、登場当時の怖さは感じられなくなった。シーズン開幕前は玉田との競争になると思われたが、蓋を開けるとチームで唯一代えのきかない選手となってしまった。個人的には可もなく不可もない印象で(スタミナがもう少しスタミナがほしいが)、特にネタにすることがないのでこの記事もちょっと苦しい。
 
 

7.明神 智和


 


 レイソルの日本人で海外移籍に最も近い男。解説者をもうならせるポジショニングは絶品だが、昨年のオールスターで森島にゴールを決められた時のマーカーが彼だったことは秘密(完全にマーク外されていた)。今年に入ってからフィジカルの弱さが目に付くようになった。Fマリノス戦では上野と遠藤に削られまくる明神が哀れで見ていられなかったよ...。頼むから「ポジショニング」だけの選手にはならないでくれ。
 
 

8.柳 想鉄


 


 彼がピッチに入ると何かが起こる。バランスが崩れるとか、退場処分になるとか、たまに得点するとか...。ただ、彼の加入により萩村が刺激されたのは見逃せない事実。あまりに可動率が低く、このままでは元が取れないので、FWに入って北嶋を刺激するとか、サイドに入って光輝・直樹・田ノ上辺りに喝を入れてやってほしい。しかし、彼がウィングバックをやるとどんなプレーをするのか想像もつかないのだが。
 
 

9.北嶋 秀朗


 


 調子の良し悪しに関わらず、不動のエースとして認知された典型的なストライカー。「ベンチーニョを越えなければ試合には出れない」という、分かりやすい壁を乗り越えた。今年の課題は「ポストプレー以外での武器を身につける」ことだったが、ポストプレーも研究されて何か今一つの出来。彼の場合、ゴールさえ決めれば後は何をしても許されると思うのだが。逆にゴールを決めない北嶋は他のプレーが良くても物足りない。
 
 

10.大野 敏隆


 


 自他ともに認める天才パサー。そのセンスだけなら中村俊輔を凌駕し、スペースを与えたときの動きは小野、中田英に匹敵する。ただし、パス以外の能力は代表クラスに及ばないため、マークにつかれて身動きがとれなくなると姿を消す。「何かレイソルの選手が1人足りないな」と思ったら、退場者が出たか大野が消えたかのどちらかだ。せめて、森島みたいに消えたあとゴール前に姿を現してくれ(それができれば不動の代表だが)。
 
 

11.加藤 望


 


 佐藤大とならび、JFL時代を知る数少ない選手。初めて日立柏に行ったとき(相手はNEC山形)、一番印象に残ったのが望だった。あれから活躍したり他の選手にポジションを奪われたりしているが、その度に新しい武器を引き下げて復活するタフガイでもある。同じく「柏の魂」であった下平が移籍したが、望には最後まで柏でプレーしてほしい。その前にスタメンを取り戻してほしいのは言うまでもない。
 
 

12.酒井 直樹


 


 元日本代表コーナーキッカー(ほんとだってば)。昔から定評のある足の速さと、いつのまにか身につけたスタミナによって「ユース上がりの技術のしっかりした、将来が楽しみな若手」から「フィジカルだけがとりえの最古参の類の選手」に変容してしまった。FWにしろオプションのウイングバックにしろ(あ、逆か)、相手DFをぶっちぎる所まではいいのだが、そのあとがあまりにもアバウトすぎて使い物にならない。彼は動くボールをまともに蹴れないのではないかと危惧してしまうのだが.........。
 
 

13.渡辺 光輝


 


 攻守にバランスが取れた」右ウィングバックとよく表現されるが、本当にそう見えるか?筆者の眼からは彼の守備は心配でしょうがないのだが。酒井と全く逆のタイプで、クロスの質は高いのだがスピードがあるわけではないのでそこまでもっていくのが大変。でもアーリークロスだけでは相手に読まれてしまうのだよ(怒)。西野監督に寵愛されているように見える(同じ早稲田卒だもんな)が、「いってらっしゃ?い」的なサイドアタックでは彼は生かされないと思うのだが。クロスを上げる質も高いがクロスに合わせる質も高いので、FWにすると機能しそうな気ェするのはおそらく筆者だけだろう(コーナーキックからの彼のヘッドが筆者のお気に入り)。
 
 

15.砂川 誠


 


 レイソルのスーパーサブにして加藤望の正統な後継者。所狭しとばかりに駈け回る運動量やドリブルが得意なあたりはまさにそっくりである。が、その全てにおいて望と比較されるのでかなり損な役回りでもある。昨年途中からの黄善洪、今年の柳想鉄の加入によりレギュラーから外れた望によってサブからも外れることがしばしば。同じタイプならば望を選ぶよな、それは。コリアントリオの被害者は(北嶋でも萩村でもなく)実は砂川なのかもしれない。
 
 

18.黄 善洪


 


 元Jリーグ得点王だが、レイソルではその片鱗をあまり見せてくれない。なんでも出来るFWのイメージがあるが、今年に限って言えば全てにおいて中途半端な気がする。パフォーマンスを出すために充電期間が必要なのか?ただ、「黄善洪は必要か?」と議論が起きるところで結果を出してくれるので、筆者としてはかなり複雑な心境だ。かと言っていなくなることで有難みが分かるタイプでもないのだが。
 
 

20.洪 明甫


 


 アジアを代表するリベロ。完全封鎖トリオの要としてレイソルを支えてきた。チームへの貢献度ではカレカに並ぶほど大きい。負けムードが漂うとわきめもふらず上がっていく困り者でもある。昨年はそれを見越して萩村に後ろをまかせる戦術が見所の一つだった。萩村の投入は西野監督の手腕ではなく、明甫の要求じゃないか?今年は昨年ほどの「絶対的」安心感がないが、明神と同じくお疲れな気がする。この夏あたり休息をとってもらいたいところだが、DFの層が薄いからなぁ。下手をすると今年のアントラーズみたいになってしまいそうだ。
 
 

23.根引 謙介


 


 今年1番の成長株。といっても同期の明神に比べると出遅れの感は否めないが。基本的にはガチガチのストッパーだと思っていたが、サテライトでは3バックの真ん中をやっていたのでびっくり。できればプレー内容でもびっくりさせてほしかった(いい意味で)。萩村がボランチに追いやられたために出番が急上昇。はじめは見ていられない出来だったが、慣れてくるとそれなりのプレーはできるようになった。昔の萩村レベルといった所か。彼がトップの試合に出ると、サテライトの3バックに欠 員がでるのは問題あるぞ。