エスニック

食わせてるヨ

  早いものでゆうたが産まれて明日で1年になる。ただ今23:05分。去年の今ごろは陣痛が本格的になり、5分間隔になるかどうか時間を計っていたころだ。それから23:30頃家を出て、タクシーに乗り病院へ。夜中の0:10頃病院に入り、ゆうたの産まれる15:10まで、夜通しの戦いが始まったのだった。
 TVでは今全英オープンの決勝ラウンドが映し出されている。カメラが捉えるのは先程スタートしたT・ウッズばかり。まあ、6打差とはいえ相手はウッズである。もはや最年少グランドスラムはほぼ確実だろう。さすがにここまで圧倒的な強さを見せつけられると、些か面白みに欠けてくる。同じ最終組のD・デュバルも世界ランキング2位の名にかけてプレッシャーの一つもかけて欲しいものである。
 それに引き換え去年の全英は面白かった。去年は1週間早い開催だったが、マンデーから勝ち上ってきたヴァン・デ・ベルドが、90年ぶりのフランス人選手の優勝を最後の最後で取り逃すという大波乱を、出産1週間前のちゅまと一緒に夜中の2時過ぎまで手に汗握って見ていたっけ・・・

 なんだか冒頭から余談で長々としてしまったが、1歳を迎えるというのにゆうたは未だ体重が8kgに満たない。別に病気で痩せているわけではないので心配はしていないが、確かに同じくらいの子を並べるとことのほか細い。
 私の方の曾婆さんは、私らがゆうたの食事を手抜きしているのではないかと本気で心配している様で、週に一度は私の実家に電話をかけてきて(といっても婆さん家と実家は徒歩数分の距離である)、「今週はゆうたは遊びに来ないのか」から始まり、「遊びに来た時ぐらい腹一杯食べさせてやりな」で電話を切るらしい。

 余計なお世話である。

 確かに大した甲斐性も無い上、色んな点で半人前の親ではある。しかし、いくらなんでも1歳の子供に腹いっぱい食わせてやれないほどひもじい生活はしていない。かなり細身の私でさえ1歳時は巨大児だったようで、その印象が強烈なようだが、その子供だからと言って同じパターンとは限らないのである。
 最近でははっきり「いらない」とサインを出すまで食べさせてるが、それでも太らないのだから体質としか言いようが無い。先だって書いた「あんまりだ」でも紹介したが、30過ぎの男をトースト一枚で半べそ状態に落し込む親よりは数倍マトモである。
 しかし、せめて親の甲斐性が疑われない程度には太って欲しい今日この頃ではある。
片付けることを諦めだした今日この頃
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