ガンダーラ美術というと、5年前の貴重な体験を思い出します。特別展「黄金のアフガニスタン−守りぬかれたシルクロードの秘宝−」が東博の表慶館で開催されていたとき、庭を挟んだ反対側の東洋館に展示されたガンダーラ美術とはテイストが違っていて、戸惑ったものでした。
そこへアフガニスタン展とちょうど入れ替わりに平成館で特別展「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」が始まるので、ギリシャ人スタッフたちが準備に訪れました。彼らを案内していると、東洋館の「ガンダーラ美術」には反応薄く「なにこれ?」みたいな態度だった彼らは、表慶館でアフガニスタン展の「ガンダーラ美術」を見て、感動でざわつき始めました。
東から見た「ガンダーラ美術」と、西から見た「ガンダーラ美術」は、同じ名前で別のものが見えているのではないか、と思った体験でした。
古曽志大谷1号墳って、すっかり整備されたんですね。浪人時代に見学会に参加したら、テレビのニュース報道に映ってしまい、受験勉強してないことが周囲にバレたものですが。
大野城心のふるさと館「筑紫の至宝〜国宝 翰苑の世界〜」の初日に行ってきました。
「翰苑」の実物は12月7日からで、いまは複製を展示していますが、解説文をゆっくり読むなら今のうちです(入場料もレプリカ展示期間の方が安めの設定)。
国宝の実物が展示されたら、また行きたいのですが、そのころは忙しいかも。
弥生時代〜飛鳥時代の考古学を学んでいる人で、「翰苑」の記述を利用しそうな/したい人は、ぜひ見に行ってください。
「翰苑」の編纂意図や、定型化した短い本文に、様々な書物を引用した注が続く構成などを知ってもらいたいです。