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2002雲南ノート


 

1・序
 初めての中国旅行である。憧れていた国に、ついに第一歩を記すときがきたのだ。薮から棒にこの旅の話が出てからほぼ1ヶ月、旅行直前の高揚がどうも中途半端なままの出国である。というのも、この旅のきっかけとそれを巡る一連の混乱(?)があったからだ。すでに別の場所、すなわち
  http://www.ops.dti.ne.jp/~miyabe/introdu/kmg.html
  http://www.ops.dti.ne.jp/~miyabe/intordu/dlu.html
に掲載してしまったので、ここでは触れないことにする。すると、中国について、雲南省について、服装について等、本来ならここに書くべきことはすでに書いてしまっているために、どう話を進めていいのかも戸惑っている。だが、これは瑣末な戸惑いであることに間違いはない。出発してしまえばまた新たな高揚をするはずだ。“常春”と言われる雲南、そこに何があるのだろうか。そして、僕は中国で何を見ることになるのだろうか。


2・日程概説
 今回の旅行は、とてもタイトなスケジュールになってしまっている。というのも、出国日がよりによって「旧正月の元日」であるからだ。中国では旧正月をハデに祝う習慣だから、僕達の旅行は、モロに“松の内(中国でもこう言うのかな・・・?)”にぶつかるのである。すると、日本でも同様の帰省ラッシュがあるわけで、交通機関のチケットの入手が大変に困難なのだ。そのため、かなりキチキチになってしまったのである。望んだわけではないのだが、けっこう厳しい。


 第1日目(2月12日・旧正月元旦)
  08:00 成田空港第2ターミナル集合
  10:10 日航機で上海へ
  14:50 雲南航空機で麗江へ  (麗江泊)
 第2日目(2月13日)
  午前: 雲杉坪にて玉龍雪山の観光
  午後: 麗江の町を観光    (麗江泊)
 第3日目(2月14日)
  終日: 車で大理へ。道中、剣川にて石宝山石窟の見学 (大理泊)
 第4日目(2月15日)
  午前: 大理・古城地区を見学
  午後: 大理の近郊を観光  (大理泊)
 第5日目(2月16日)
   朝: 雲南航空機で昆明へ
   昼: 石林の観光
   夜: 南方航空機で広州へ  (広州泊)
 第6日目(2月17日)
  12:00 南方航空機で香港へ
  15:45 香港より日航機で成田へ
  20:30 帰国・解散

3・中国語表記について
 本文に入る前に、ひとつ断っておきたいことがある。中国語表記だ。僕の旅行記では、地名やモノなどを現地語で書く場合は、それに近い発音をカタカナを用いて書いてきた。しかし中国では漢字が用いられている。では漢字でそのまま表記してルビふりゃあいい・・・なんてうまく話は進まない。
 中国語には“四声”とよばれる発音がある。日本語でも「はし」という言葉の発音をちょっと変えるだけで、「箸」と「橋」というように意味が違ってきてしまうように、中国ではそういった発音のパターンが、なんと4種類もあるのだ。それに気をつけないと、しゃべったところでまず通じない。つまり、漢字に中国語の発音をカタカナでつけただけでは、従来の「現地語に近い発音で書く」というルールを守れないのである。カタカナを一生懸命読んだところで、まず通じない。
 もうひとつ。中国の漢字は、日本で使用されている漢字よりも簡略である「簡体字」という書体が使われている。たとえば、「雲南省」と簡体字中国語で書くと“云南省”となってしまうし、「広州」は“广州”と表記される。これは比較的わかりやすい例で、まったく難解で日本の常用漢字にない漢字はいくらでもある。そんな簡体字表記をここで用いるわけにはいかないし、第一、そんな文字を表示できるフォントを使用してまで表記にこだわりたくもない。
 そこで、2つのルールを決めさせていただく。
  ・なるべく、日本で使用される漢字に置き換えて使う
    (変換不可能な字はカタカナ表記する)
  ・漢字の読みは、『地球の歩き方』に従ってカタカナをつけ、細かな発音表記はしない。
 この旅行記を読んだ方の便をはかるには、これが適当ではなかろうか。なんだか本の丸写しをしているようでちょっと気が引けるのだが、中国語の発音をどうこうと言い出すと本当に難しいのだ。だからやむなし、としていただきたい。

 それでは、雲南省に向けて出発するとしよう。

 

 

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