きまぐれNEWSLINKをご覧の方はお気づきでしょうが,4月28日は考古学ニュースの多い日でした。やはり連休前で,発表が集中したからでしょうか(発表する側の機関はお役所が多いので)。
しかし,ついツッコミを入れたくてうずうずしてしまうようなニュースもありますね。あ,でも,●●も×××年前は都会だったんだなぁ,というのは禁句ですよ(^^;。
私もさっそく壺杅塚の報告書で確認してみましたが,なるほど,言われてみれば胡禄ですね。切り上がった鬼神の目も,よくある勾玉形装飾金具と同じ。それにしても,金台植記者の目に安岳3号墳や福泉洞古墳群に似てみえたのは,それらをモデルに復元したからなんでしょうねぇ(^^;ゞ。
それから,27日には福島県塩川町・鏡ノ町遺跡Bで「人面(物)墨書土器」が出たと報道されました。
塩川町は2006年1月4日から喜多方市
これ,最初私が記事の要約を間違えていて,指摘のメールも頂いて修正しましたが,それを棚に上げて(^^;ゞ気になることがあります。
絵なのにどうして「墨書」というんでしょう?
字が書いてあるなら「墨書土器」でいいのですが,絵が描いてあったら「墨画土器」ではないのかなぁと,不思議に思うのですが,学史に遡って調べる余裕もないので,誰かご存じでしたらお教えくださいm(_ _)m。
壺杅塚の杅=[木于]
「いらっしゃいませ」
夜のコンビニは,どうも変な雰囲気。言葉はあっても会話は欠落……。以前,珍しく奥の方で会話が聞こえると思ったら,数人の中学生が同級生を取り囲んでいじめてるだけだったり……(^^;。
その夜は,学級崩壊の中学生もいない,平和な夜でした。
「いらっしゃいませ」
いつもの調子です。
「●●●円です」
「ありがとうございました」
言い回しもいつもの通り。でも,店員よりも不思議なのは,私の前にいた客。「うー」しか言わない爺さんや,「ふぁあ」しか言わないおばさん(誇張なし)は,いったい何?最近は未確認生命体でさえ日本語を喋るってのに。
「温めますか?」
たとえマニュアル通りでも,マニュアルの言葉を律儀に投げかけてくれる若い店員の方が,実はまともだったりして。
3月18日の発見「腹芸」,3月27日の発見「番号」前置きの LAN 論文の話の続きなんですけど,実は,ちょっとした問題があったのを思い出しました。
というのも,この方法,誰かが私のテキストファイルを Microsoft Word か何かで開いて中身を読んでいると,その人にファイルが占有されてる間,私はそのファイルを扱えないんです。書き込みどころか,覗くことさえも。手も足も出ず,ただ見られるだけなんて……(^^;。
いろいろな人に,獣脚について聞きまくってたら,小松市の報告書で望月精司さんがまとめてるよ,と教えてくれる人がいました。お,これは彌彌那利……じゃない,耳寄り(^^。
さっそく小松市の報告書をあさって見よおっと(^^。あ,でも,先日も額見町遺跡の報告書が見つからなかったし,今回もダメかなぁ(--;。
そんなわけで,小松市の報告書をあれかな,これかなと見ていくと,とある報告書に,やたらに長いタイトルの論文が引用されてました。誰だよー。こんな品のないタイトルつけるのは。引用されたとき,みっともないよねー。
周りに並んでる文献が「須恵器大成」とか「須恵器坏類の製作技法」とかのシンプルなタイトルばかりなので,よけいに品のなさが目立……あ,あれれ(@_@;。これ,私の書いた論文じゃないの!?そうかぁ,こんな情けないタイトルだったんだなぁ……(joj;。
いつの間にか石川県で引用されているとは……というよりも,引用する人がいること自体に驚きました。でも,どこで引用されてるんでしょう。小心者の私は,自分の文が引かれている部分を探しましたが,どこにも引用されていません。というか,私の論文名を挙げる必然性はないみたいです(横山浩一先生がすでに言われたことしか書いてないから,当然ですが)。ではなぜ?
しばらく考えたんですけど,これはひょっとして,私のタイトルが長かったからでしょうか。ほかの先生方のは短いタイトルばっかりだから,ページの下に情けない余白が残っちゃいますものねぇ。そうか,少しはお役に立てたみたい(^^。
おっと,寄り道しちゃいられません。私の長すぎるタイトルは原文で確認していただくこととして,獣脚の方の記述を確認しなくちゃ。で,今度こそ見つかりました。次の文献(^^。
でも,やっぱり額見町遺跡の報告書はないんだよなぁ(--;。
今日(4月7日),『考古学研究』の最新号が届いたのですが,こんな紙片が添付されていました。まずは全文を引用します。
会員の皆さんへ
1999年12月10日に,株式会社ごま書房より,「考古学研究会編」と銘打って,『開けてびっくり考古学』(めざせ!知識人(6))という本が刊行されましたが,この本の編者となっている「考古学研究会」は,当会とは無関係です。
常任委員会では,この件に関して2000年1月14日付で株式会社ごま書房に問い合わせの書面を送り,これに対してごま書房から1月20日付で「お詫び」の意の返書を受け取りました。さらに2月22日付で,ごま書房に対し,爾後「考古学研究会」名を用いてこの本を増刷しないよう申し入れました。
以上,ご留意下さいますようお願いします。常任委員会
まずは,事態が解決に向かっていることを喜ぶとしましょう。
さて,ここで言及されている『開けてびっくり考古学』ですが,以前に書店で見かけたことがあります。物好きな私のことですから,手にとって中身も少し目を通しましたが,すぐに棚に戻しました。
つまらないのです。
有名な遺跡からトンデモ系の話まで載っているのは,にぎやかなのでいいとしましょう。しかし,つまらないのは,ほかの本の引き写しだからです。どこかの本で読んだことばかり。その「どこかの本」も,専門書とか研究論文ではなくて,この本と同類の,雑学を寄せ集めたような本から孫引き(曾孫引きくらい?)しているのです。
そんなわけで,私もすっかりあきれてしまい,この本に関してはネタにする気さえ起きなかったのでした(結局今回のネタになりましたが)。
それにしても,昨今は無料で有益な情報を流してくれる人もいるというのに,オリジナルの部分のないこんな本でカネを取ろうなんて,何ともムシのいい話です。
オリジナルの本や論文を出すことが,どんなに大変なことか……。専門家の研究論文もそうですが,アマチュア史家の皆さんだって,費やしている労力と時間は相当なものです。そうしてつかみ取ったオリジナリティの尊さなんて,この本の制作者にはわからないんでしょうね。
だいたい,「考古学研究会」の名称をすでに使っているところがあるかどうか,くらいのことさえ,ろくに調べていないわけですよね。というよりも,この自称「考古学研究会」は,どっかから雇われたライターで,その中には考古学をかじったことのある者さえ含まれていないんでしょう。
でも,ここまでひどいと,だれもホンモノの考古学研究会と間違えないよね(^^。
「パソコン生活つれづれノート」みたいなタイトルですが,実は,タイトルの通りなのです。
1年ほど前,某研究機関でアクセス禁止にでもされたかな,などというお話をしましたが,ついに「考古学のおやつ」禁止の機関が存在することを突きとめましたッ!!……というより,教えてくれる人がいたのです。
どこだと思います??よくネタにしている●大とか,●●研とかじゃないですよ。私の職場なんです。
自分の使っているパソコンからだと接続できるので,気づいていなかったのですが,実は,一部のマシンからは「考古学のおやつ」に接続できないのです。そのマシンからは,ほかのサイトには行けるのに,「考古学のおやつ」に入ろうとすると,全然別の所に接続されて,画面に「このサイトには接続できません」とかなんとかの文句が表示されるのです。
事情をよく知っているわけでもないし,細かく描写するとセキュリティにも関わるでしょうから,大まかにしかお話ししませんが,どうやら,不良サイトにアクセスしないような仕掛けがあって,その仕掛けに引っかかっているらしいのです。やっぱり公共機関だから,しかたないのかなぁ(^^;ゞ。
不良サイトの選定も,本当のところはどうしているのか知りませんが,まさか手作業で「「考古学のおやつ」は悪いサイトだから,アクセス不可に指定しておこう」といった具合に選ばれたとは考えたくありません(^^;。簡便な方法としては,キーワード検索によるものがあるそうです。これは,検索ロボットみたいに定期的に各サイトを巡回して,あらかじめ登録したヤバいキーワードが使われているサイトは,自動的にアクセス不可のサイトとして登録する,というやり方だそうです(伝聞)。そのソフトが安直な出来の場合,本当にヤバいサイトだけでなく,同じサーバを利用しているほかのサイトにもアクセスできなくなる場合もあるそうです。
いずれにせよ,「考古学のおやつ」はめでたく不良サイトの仲間入りをして,ハクがついてしまいました(^^。また,私の職場も公共性の高い職場であることが証明されたようなものですね(変な自慢)。
「おかしいなぁ。最近,自宅からは「考古学のおやつ」が見られるのに,職場からだとアクセスできないや。」という方がいたら,あなたの職場は公共性が高いと自覚している証拠です。喜びましょう\(^^)/。