考古学のおやつ

2000年9月の発見

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2000年9月27日(水)

無計画・前篇

9月16日に,急に思い立って日帰りで金沢・小松に行って来ました。……これだけで結末が読めてしまう方もいらっしゃるでしょうが,無視して先に進みます(^^;。

朝,金沢駅について,まずは話題の牓示札の展示を見に,財団法人石川県埋蔵文化財センターに行くことにしましたが,金沢は初めてなので,場所がわかりません。駅の案内板にも,埋文センターは載ってないし,地図を買って調べても(現地に着くまで,地図1枚すら持っていなかった),皆目見当がつかないし……。

「すぐわかると思ったのにな(--;。」

甘過ぎる!そこで考えたのが,金沢駅の公衆電話にある電話帳。さすがにケータイが普及しても,こういう時頼りになるのは公衆電話ですね。偉いぞ,NTT(金沢はNTT東日本だっけ?西日本だっけ?どっちにリンクすればいいのかわからない(^^;)。

いや,埋文センターのサイトで調べればすぐなのですが,充電切れててアクセスできないんですよ。やっぱり無計画だから。

「お。これ,これ(^^。」

やっと見つかりました。でも,電話帳で見つかったからと言って,電話をかけるわけではありません。まだ,埋文センターの人たちが出勤しているはずのない時間帯ですから。え?警備の人とかがいるはずじゃないかって?最近建った施設は夜間機械警備の場合が多いから,そうもいかないんですよ(しかし,埋文センターの建物がいつ建ったのか,警備態勢はどうなっているか,知っているわけではない(未だに知らない))。

電話帳に載っている字名を地図で探してみると……,あー,ありました\(^^)/。これだな。近くにとっても心引かれる名のバス停があるので,多分ここで降りて歩くといいのでしょう。楽勝じゃないか。

金沢学院大学行きのバスに乗って,心引かれる名のバス停で降りて,テキトーにそこらの道に入っていくと,左の写真のような看板が。やはりこの道でよかったようです。

「ほらね,そうじゃないかと思ってたんだよ。」

市内で,埋文センターの所在を示すものに初めて出会った瞬間でした。ここに来るまでは見逃していただけ,とも言いますが。

ここから坂を下りて,川を渡って,坂を上ってちょっと曲がると,そこは埋文センター。しかも,ちょうど開館直後の時間帯ではありませんか。無計画なのに,こんなに順調でいいのでしょうか。

牓示札の実物,見ましたよ〜(^^。ここで,加茂遺跡の紹介パネルや関連遺物(障泥吊金具?みたいなのがあった)の展示もあって,一部報道にあった「北陸道の側溝」から出土が間違いで,北陸道の側溝につながる大溝からの出土だと言うことも確認しました。配付資料で出土の意義を「日本史的な意義」と「地域史的な意義」に分けているのも適切な配慮でいいではないですか。

埋文センターの常設展示では,ボタン操作で遺物の拡大映像を見られる機械があって,須恵器の混和材を拡大して見てました。展示の中に,貸し出し中で空白になっている部分がありましたが,

「ふ。これには午後お会いする予定だな。」

などと,勝手にいい気になっていました。

埋文センターを出て,先ほどの心引かれる名のバス停から県庁前まで戻ると,今度は石川県立歴史博物館に行ってみました。もちろん,ここも初めてです(しかも,今回の予定に入っていなかった)。

いやぁ,感心しました。石川県って,どの時代にも重要遺跡や歴史上の重大事件,自慢できる手工業生産品があるんですね。だいたいどこの地域も,中だるみというか,よくわからない時代があるような気がするんですが,ここは大したものではないですか。不勉強を反省させられました。

その上さらにトンデモ系のネタでも,UFO(羽咋市)!そしてモーゼの墓(押水町(2005年3月1日から宝達志水町);実際は古墳)!さらに総理大臣!と,他地域に引けを取りません。

というわけで,どういうわけかわかりませんが,午後は小松に向かったのでした。(つづく

牓示札の牓=[片旁]

2000年9月12日(火)

新聞休刊日

これを書いている今日(11日)は新聞休刊日です。いえ,そんなことは世間周知のことでしょうが,もしこの日がなかったら,このコーナー,2週続けてお休みだったかも知れません。

思えば,こんなに私にとって意味合いの変動が激しい日もありません。

その昔,新聞配達などしていたころは(……といっても,田舎のことゆえ朝刊のみ,しかも家族の助けによって成り立っていたわけですが),今より回数の少なかったこの新聞休刊日だけ,朝ゆっくり寝られたものでした(う〜ん,そんなころもあったな)。

配達はやめて,それと入れ替わるように,少しは新聞も読むようになってみると,今度は新聞のない朝が物足りなくて仕方がありません。

ところが,いつかもお話ししたとおり,新聞の勧誘員との戦いの末,新聞非購読モードに突入しました。それからは新聞休刊日とまったく無関係になりまして,このまま平和が続く……はずだったのですが。

それがさらに,1紙も購読しないままに全国の新聞の考古学記事を web で漁るという安直な新聞生活を送るようになってしまいました。ほんの2年前までは,こんなことになるなんて夢にも思わなかったんですが。

今日あたりはwebめぐりも時間がかからないので,やっと少し余裕ができてこのコーナーも……でも,余裕ができたって話だけで終わりそうだな,今回は(^^;ゞ。

新聞休刊日で少し休めてラッキーな反面,やはりちょっと物足りない気がします。

「おお,今日は◎◎県で▲▲が発表になったのか。これは□□新聞あたりがイカレた記事にしそうで楽しみだ(^^。」

などと思いながらマウスを操作するのって,けっこう楽しいんですけどね。ま,この件はそのうち,もうひとつのコラムで書きましょう。

財団法人石川県埋蔵文化財センターは2013年4月1日から公益財団法人石川県埋蔵文化財センター

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