考古学のおやつ

氷見 VS 小杉〜図書館でネット考古学〜

萬維網考古夜話 第64話 21/Aug/2001,23/Aug/2001

言っておきますが,当サイトにはアダルト画像とか,アダルト音声とか,アダルトサイトへのリンクとか,アダルト関係の広告とか,アダルトな貝輪,いや会話とかはありません。アダルトもののファンがご覧になってもかまいませんが(実際,アダルト好きの方にもご覧いただいているようですが),みてもつまらないですよ,多分。アダルトないし。

8月19日の朝日新聞富山版に「有害ホームページに悩む図書館」という記事が載ってたんですよ。県内の図書館で,利用者用のパソコンを設置したところがいくつかあって,そのうち富山県立図書館,氷見市立図書館,小杉町民図書館の事情を適当に並べてました(原文を見たい人は,各自探してくださいね)。

(23/Aug/2001補足)小杉町民図書館は,朝日新聞の原文では「小杉町図書館」となっていたため,本ページ公開当初「小杉町図書館」と表記しておりましたが,小杉町のサイトなどによると,「小杉町図書館」となっておりましたので,本文を改めました。

……なるほど,どこも大変なんですねぇ。でも“有害”にもいろいろあることだし,富山県の考古学愛好者の皆さんが図書館でネット利用するとどうなるのか,勝手に考えてみましょう。

富山県立図書館では,職員から見えるようにパソコンを配置したそうです。なかなか人間的な対応ですね。考古学サイトには,ヤバい画像なんてあまりないでしょうから,考古学に興味のある富山県民は,県立図書館を大いに利用しましょう(^^。

とはいえ,私はいつも画像非表示の状態で他サイトを見ているので,そこらのマトモそうな考古学サイトにトンデモない画像が使われてたとしても,気づかないでしょうけどね。

氷見市立図書館は特殊ソフトで有害サイトを遮断したそうで,なかなか効果的な対応といえるでしょう。大半の考古学サイトを見ることができるので,柳田布尾山古墳(やないだぬのおやまこふん)をきっかけに考古学に関心を高めた氷見市民は,大いに利用しましょう。

ただ,この方法だと,ある種のソフトでは当サイトが有害指定になってしまうんですよね(^^;ゞ(2000年4月6日の発見ついに不良サイトと認められてしまった参照)。複雑な気分。

氷見市立図書館がどんなソフトを使っているかわかりませんが,ある種のソフトは,(極めて単純化して言うと,)有害そうな文句(たとえば「アダルト」)が使われていると,有害サイトと判断する,とかの仕組みらしいので,今回の冒頭みたいな記述があれば,有害呼ばわりされるんでしょうな,多分。

記事中に「秋には、有害情報を含むページ自体をあらかじめ削除するソフトを導入するという。」とありますが,よそのサーバにあるページを削除したら,それはネット犯罪では(^^;?。これってページを表示するとき,ページ中にあるアダルトサイトへのリンクを無効にするって意味ですかねぇ。

わけがわからないのは「外国のページにつながらないようにした」小杉町民図書館。外国サーバを用いたアダルトサイトもあるとはいえ,国内にもアダルトサイトはあるし,それどころか,規約の厳しい大手国内プロヴァイダのサーバにもアダルトサイトが結構あったと思うんですけど。

だいたい,外国なら有害呼ばわりとはひどい発想じゃないですか。未だに鎖国でもしてるんでしょうか。何の注釈もなく「外国のページにつながらないようにした」とだけ記す朝日新聞も,不注意じゃないの?

それはそうと,「外国のページ」をどうやって区別するんでしょう?サーバが外国にあるってこと?外国人が運営してるってこと?使用言語が外国語ってこと?どれをとっても,「有害」とどうつながるのかわからないし,基準にしようとも実質無理。

実行しやすいという点で,もしドメインで区別しているのなら,どうなるでしょう。つまり,「.jp」しか繋げられないようにするとか。この場合,考古学を愛好する小杉町民は,「.net」で終わる南河内考古学研究所考古学情報広場縄文学研究室などが“有害”扱いになって見られないのに,「.jp」で終わる当サイトは見られることになってしまいます。う〜ん,これもまた喜んでいいやら……(^^;?。

勧めていいのかどうか,よくわかりませんが,考古学に関心のある小杉町民は,実際上どうなっているのか,気が向いたら利用してみて,結果を教えてくださいませんかねぇ。

待てよ。「.jp」以外を排除しているのだとすると,この新聞記事をネット公開したアサヒ・コム(もちろん「.com」で終わる)も見られないことになるんだけど。それでも平気で記事にしているところをみると,もっと違う方法で「外国のページ」を排除しているのかな?それとも単に記者も編集者も気づかなかっただけなのか?

つまり,記事からの勝手な憶測によると,いずれも「有害」対策を施した氷見と小杉では,それぞれが見られる考古学サイトが食い違っていることになるんですね。考古学サイトも一筋縄では行きません。

夏休みも終わりに近いし,図書館で考古学サイトを見まくっている子どもも多いと思うんですが,そうすると富山の子どもたちの抱く考古学像が地域ごとにバラバラになったりするんでしょうかねぇ。他人事ながら心配になってしまいました。


春に第64話として「ジョン=レノンのコーラのビン」という話(一部の人たちは,意味がわかりますよね)という話を準備したのですが,諸般の事情で公開に至らなかったので,この話を第64話にしました。実に1年ぶりですね(^^;ゞ。次回はいつになるやら……。


[第63話 現説と試験の季節|第65話 鐙があった!−新羅土偶物語・続篇|編年表]
白井克也 Copyright © SHIRAI Katsuya 2001-2005. All rights reserved.