日本出土の朝鮮産土器・陶器
−新石器時代から統一新羅時代まで−
出典:『日本出土の舶載陶磁』(2000)
表題どおり,広範囲に舶載土器・陶器を扱った論文。用語・字体・句読点などは編集方針に従っている。
当初,従来のやり方で事例を列挙していく方針だったが,それでは記述の間に矛盾が生じて調整しがたいことに気づき,脱稿直前に方針を大転換。資料を整合的に解釈するための新たな枠組みを打ち出そうとした。
資料収集に追われた感があり,未消化な部分や着想にとどまる部分もあるが,2001年以降,特に交易に焦点をあわせた補正を行っている。
時間に追われて書いた長編であり,最高で1週間90枚という信じがたいペースで執筆した。ここでは本文を4ファイルと文献リスト1ファイルに分けてウェブ公開しており,本文4ファイルの冒頭にもそれぞれ解説をつけた。(15/Apr/2002)
1.はじめに
目次
- 1.はじめに
- 2.新石器時代−縄文前期〜後期
- 3.青銅器・初期鉄器時代−縄文晩期〜弥生中期
- (1) 前期前半の無文土器−孔列土器
- (2) 前期後半の無文土器−弥生文化成立期の無文土器
- (3) 後期西南類型の無文土器−松菊里型土器
- (4) 後期東南類型の無文土器−粘土帯土器
- (5) 古朝鮮土器−滑石混和土器
- 4.原三国・三国時代−弥生後期・古墳時代
- (1) 楽浪土器
- (2) 弁・辰韓土器−いわゆる三韓瓦質土器と三韓軟質土器
- (3) 馬韓土器−両耳付壺・鋸歯文土器・有孔広口小壺・鳥足文叩き土器
- (4) 古式新羅加耶土器−古式陶質土器
- (5) 加耶土器
- (6) 百済土器
- (7) 新羅土器
- (8) 赤褐色軟質土器
- 5.三国抗争期・統一新羅時代−飛鳥時代〜平安前期
- (1) 百済土器
- (2) 高句麗土器−唯一の事例とその意義
- (3) 新羅土器−印花文土器
- (4) 施釉陶器−緑釉・二彩・三彩
- 6.おわりに
- 文献
- 挿図