価格欄には、最高入札額を記入し、あとはケルン本社へ用紙を郵送するかファクスするだけ。入札締め切りはオークションの2日前の正午です。(たとえば2014年5月24日(土)のオークションセールの場合、締切りは5月22日(木)正午、日本時間では22日の午後7時。夏時間のため時差は7時間です) なお、E‐メールによる入札は安全上の理由から受け付けておりません。
実際に入札用紙に書いてみたサンプル ・・・。
入札用紙は、お客様が当オ−クションハウスの規約をご承知いただいた上でオ−クション・セ−ルに参加する旨の一種の契約書でもあります。ご記入にあたっては数字やつづりのお間違いのないようお気をつけください。
●最高入札額、とは何か?
この最高入札額とは、「この金額になるまで私は入札を進めます」、という金額です。「私はこの額まで我慢できます」、という意味であって、「この金額で入札します」、という、いわゆる指値ではありません。競りの進行、つまり金額の進行はオークショニア(売り立て人)が仕切りますので。
たとえば、(例 1)
スタートプライス(リザーブプライス)が100ユーロで、カタログのエスティメート(参考相場)が200〜300ユーロの品物にたいして、あなたは350ユーロの入札をした、としましょう。
もしあなたの他に書面入札がなく、またオークション当日の会場でもだれも手を上げなかったら、あなたはその品物をスタートプライス(リザーブプライス)で落札することになるのです。たとえあなたが350ユーロと記入していてもこの場合、落札価格はスタートプライスの100ユーロです。
では別の場面を考えてみましょう。(例 2)
もしだれか書面で200ユーロの入札をしていて、会場でだれも手を上げなかったら、あなたは220ユーロで落札です。だいたいセリは10%増しで進んでいきますから、落札価格は2番札の10%増しです。
ではもうひとつ、ちがう場面。(例 3)
会場に競争相手がいたとします。競りが進みます。220、240、260、280。でもその人が280で手を下ろしたら、落札価格は280ユーロ、あなたの勝ちです。
ご理解いただけましたでしょうか?
「あ、それならどうしても欲しいものは思いきり高い金額を書いておけばきっと落札できるぞ。1000ユーロにしよう」、とお考えのあなた。たぶんその通りですが、しかし他にも同じ作戦のライバルがいて、その人がもし800ユーロ、だったらあなたの落札価格は880ユーロになります。(!)
相場が200〜300ユーロの物をどうしても欲しいからといって、880ユーロではきっと楽しくありませんね。
やはり実際に笑顔で払って大丈夫な金額にしましょう。
でも、もし他にも、あなたと同じ350ユーロで書面入札した人がいたらどうなるのでしょうか?
それは早い者勝ちです。1分1秒でも早く書面が届いた入札が有効になります。また当然ながら、350ユーロと351ユーロでは、351ユーロの入札が有効になります。1ユーロでも高く、1分でも早い入札に優先権があります。売りに出された物はひとつだけです。落札できる人も一人だけなのですから。よりちょっとだけ高く、よりすこしだけでも早く、・・・。
●合理的なセリの進行
いかがですか?
”オークション ティーム
ケルン”のセリは、オークション当日の会場のオークショニアが主導権を持って合理的に進められます。
入札はプライベートな行為です。しかしその会場は公開されたパブリックなものでもあり、フェアでオープンな場でなければ、というのが”オークション ティーム ケルン”の考えです。