考古学のおやつ

1998年8月の発見

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1998年8月31日(月)

法律上は存在しない東大総長

元・東大総長有馬朗人(ありま・あきと)さんが文部大臣になりました。
ところで、首相官邸閣僚紹介をみると、「経歴」に「平成 元年 4月 東京大学長」とあります。

あれ?「総長」じゃないの?。たしかに、ほとんどの大学が「学長」だけど。
考えてみると、大学によってトップの役職名が違うのも妙。
で、調べてみました。

学校教育法
第58条 大学には学長、教授、助教授、助手及び事務職員を置かねばならない。
第2項 大学には、前項のほか、副学長、講師、技術職員その他必要な職員を置くことができる。
第3項 学長は、校務を掌り、所属職員を統督する。
(以下略)

どこにも「総長」という言葉はありません。法律上は存在しなかったのです。

逆に、東京大学のページには、どこにも「学長」という言葉がありません(なぜか「副学長」という言葉はある)。
歴代総長」のところにも、1886年に「帝国大学」になる以前は「総理」だったと書かれていても、
「帝国大学」「東京帝国大学」「東京大学」のところは「総長」で通されています。
学内のみで通用する、たとえば「東京大学学部通則」(1963年制定)などでも「総長」です。
学内では「総長」で通じるということでしょう。公文書は「学長」にするのかな?

旧制の帝国大学では、今の「学部長」につながる役職を「学長」と呼んでいたらしく、その上に「総長」がいました。
そのため、戦後になっても、大学全体のトップを「学長」と呼ぶことに抵抗があるようです。

でもねぇ。今の総長(学長)の蓮見重彦さんも、新制大学施行のころは高校にすら入っていなかったはず。

ですが、とある旧・帝国大学で、「うちも旧帝大だから」と、「学長」を「総長」と呼ぶようにしたとかしないとか。
ずっと「総長」で通しているところもアナクロな感じですが、いまさら「総長」にしようなんて、もっとアナクロ。


1998年8月25日(火)

NNとIE、微妙だけど重要なJava Scriptの違い

8月23日午後から新チャット「おやつメイト(2004年5月31日廃止)」を作成し、その日の夜までには実際使えるようになりました。今日から正式公開です。
今回、Netscape Navigator 3、4と Internet Explorer とで、Java Script にかなり違いがあることがわかりました。中には参考書などで触れられているものもありますが、微妙な違いのものもあります。

スクリプト全体については「ほえづら」に書くとして、ここではブラウザ間の微妙な違いについて書きます。

フレームを使ったとき相対パスの起点が違う
たとえば、ウインドウがフレーム A とフレーム B に分かれていて、
フレーム A に「igarashi.html」、フレーム B に「ito.html」が表示されているとします。
igarashi.html 内に「parent.B.location.href="mochida.html";」の記述があったとき、
NNは、「この記述がある igarashi.html からの相対パス」で mochida.html を探しますが、
IEは、「mochida.html が表示されるべきフレーム B に現在表示されている ito.html からの相対パス」で mochida.html を探します。
3つのファイルが同じフォルダ「elt/」に入っていれば、NN も IE も問題ありませんが、
igarashi.html だけ別フォルダにあれば NN でエラー。
ito.html だけ別フォルダにあれば IE でエラーが出ます。
IE3 では<INPUT type="submit">タグ中のイベントハンドラ「onClick」で「focus()」が使えない
なぜかダメでした。そこで IE3 の場合のために、隠しフレームに focus() 実行用ファイルを呼ぶという方法で解決しました。
<INPUT type="text">で、何も記入しなかったとき、IEとNNで値が違う
IE では、何も記述しないと「value=""(変数は空っぽ)」と扱われます。
しかし NN では、「何だかわからない変数が入っている」と扱われます。
だから、条件式「if ( forms[x].elements[y].value=="")」(何も記述されていない場合)は、NN と IE で評価が違います。
これを回避するため、最初に<INPUT type="text" value="">と、初期化しておく必要があります。
なお、これは Java Script 内でデータを処理するときの現象で、htmlが送信するデータは NN でも「value=""」になるようです。
NN3 では、forms の element 名に「name」を使えない
NN4 などでは<INPUT type="text" name="name">といったふざけた element 名が可能で、Java Script で正しく参照できます。しかし、NN3 ではエラーになります。
NN3 が頭が固いとも言えますが、この方が安全設計とも言えます。なお、CGI に渡すデータとしては「NAME="name"」でも有効です。

1998年8月18日(火)

レレレのおじさん、今、京都ですか?

新神戸の駅で、市営地下鉄に乗り換えようとしたとき、小さなポスターが目に入りました。
赤塚不二夫展です。京都駅で開催しているようです。

東京では、上野の森美術館で開催していましたが、見に行けませんでした。
京都での展覧会も、見に行けそうにありません。
京都のあたりにお住まいの方、どんな展示かお教えください。m(_ _)m

東京では、上野駅の公園口を出ると、ほうきを持ったレレレのおじさんや、目のつながったポリスマンが立っているというパフォーマンスがありました。
当時デジカメを持っていれば、ここでその姿をご紹介できたのですが……。

京都にも彼らはいるのでしょうか。
彼らなら、変なビルや橋よりよっぽどましな景観だと……って、憎まれ口になっちゃったな。(^^;ゞ

1998年9月7日追記)この展覧会は1998年8月28日に見ることができました。

1998年8月11日(火)

ドラえもんの捕虫網

子供たちの夏休みも半分終わりました。

家族と一緒に旅行に出かける男の子がいました。
先頭立つ彼の手には、ドラえもんの捕虫網がありますが、よく見ると、
ドラえもんが描かれているのは、先端の網の部分に被せられた袋。
網にも竿にもドラえもんの姿はありません。
彼が虫取りに出かけるとき、ドラえもんの助けは借りられませんね。

作者は亡くなってしまいましたが、ドラえもんの人気は相変わらずのようです。
22世紀のサザエさんといったところでしょうか。
私は、20世紀の後葉に子供時代を過ごし、
21世紀を、実現可能なような、夢のような、微妙な世界として捉えてきた気がします。
そんな私にとって、「22世紀」というドラえもんのふるさとは、完全に空想の世界でした。
しかし、もう少しで21世紀になります。
21世紀の子供にとって、ドラえもんのふるさとは、そんなに遠い未来ではありません。
多分、私とは感じ方がかなり違うのでは。
(その上、ドラえもんは2112年9月3日生まれで、22世紀でも初めの方だし)


1998年8月4日(火)

おじいちゃんの押すベビーカー、旋回すると坊やの首が残る。

おじいちゃんと、息子夫婦(または娘夫婦)と、孫の坊やが公園にいました。
おじいちゃんが、坊やの乗るベビーカーを押しています。
ゆっくりベビーカーを押します。かわいい孫のために、一生懸命です。

ベビーカーの向きを変えようと、おじいちゃんは腕にぐっと力を入れます。
ベビーカーが旋回すると、ちょっと勢いが強すぎて、坊やの頭が取り残されてしまいます。

お母さんがベビーカーを押すと、向きを変えるときも、
優しく、そっと旋回させるので、そんな風にはなりません。

でも、おじいちゃんはベビーカーが押したくて、仕方ないようです。
坊やはおじいちゃん似でした。


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