2000秋 うどん国さぬき編
(その2)





 さて、ものすごく満足した二人は2軒目の
 店に向かう。「おなかに入るかなあ」と思い
 ながら宇多津に車を走らせ、15分ほどで
 (迷ったし)県道(だと思う)33号沿いの
 「おか泉(せん)」に辿り着く。
 裏(表にもある)の駐車場に車を止めて店に
 行くと、昼時のせいもあり、行列が出来ていた。
 「おなかを空かせる意味でも、ちょっと待とう」
 と思ってキレイな店先に並ぶ。

 しかしとても回転がよく、すぐに座れてまたもや「ぶっかけ」と
 「生じょうゆ」を頼む。あっと言う間にやって来たうどんは、
 またもやぴかぴかつやつやで、見た目はさっきの「明」よりもどっしりした感じ。
 「ぶっかけ」にはかつおぶしがのっており、「生じょうゆ」の方はしょうゆが
 小さなペットボトルに入ってやってくる。「お好きなだけどうぞ」って感じだ。

 腹一杯に近い私は、「大食い大会ってこんな気分かも」と思いながら
 口に運んだのだが、これもすごい麺だった。力強く美しい。
 こちらの歯と粘膜に(ついでに胃にも)ダイナミックに訴えかけてくるような麺。
 これは行列が出来るはずだよ、と実感。
 お遍路さんたちも美味しそうに食べていた。
 結構どっかんどっかんした麺なので、一本ずつ食べても「食べてるー」って
 気になるところが、またすごい。

 しかし私の胃は「もううどんはだめー」と言っていた。
 「もう一生うどんはいいです」とも聞こえた。
 でもNARUには聞こえないようだ。
 そうして車は3軒目のうどん屋へ。

 

 今度は、ちょっとおなかをあける意味で、
 少し離れた善通寺に向かう。迷って迷って
 県道48号を西に向かい、国立病院の手前の
 角を右折して少し行くと、やっと見つけた
 「宮川製麺所」の文字。
 車を止めて入ると、そこは古い製麺所。
 地元の人がずるずると古びたテーブルで
 うどんをすすっている。店の人たちがその横で
 粉を運んだりもしている。地元の中学生も、
 制服のまま自転車で来て、ずるずるやってた。
 いい風景だ。

 ここはセルフのお店なので、急いで前の人に付き
 (じゃないと、やり方が分からない)その人のやり方を見ながら、丼を持ち、
 麺を頼むと、おばさんが丼に麺をぼんと入れてくれる。その麺を、
 味噌漉しのでっかいの(あれは何というのかしら)みたいな網に入れ、
 湯の中に少しつけ、ざ、ざ、ざ、っと湯切りをしてまた丼に戻す。
 沸いてる出汁を入れて、葱と天カス(お好みの方には天ぷらもありました)
 を入れ、テーブルに持って行き、食べるのだ。

 昔懐かしい黒電話(多分もう使われてないんだろうが)を見ながら、食べる。
 出汁をたっぷり入れたせいか、弱冠食べやすい。
 麺はこれまでの2軒とは違って、少し柔らかめ。
 その麺を食べると最初は、「別にその辺のと変わらない」と思うかも。
 ただ、決定的に違うのはその後味。
 ものすごく丁寧に作っているのが分かる。かなり育ちのいい麺、
 っていう感じを持った。ちょっとするするふんわりした感じが、
 どっちかと言うと松山の麺に近いかもしれない、と思った。

 帰りに丼を返して、清算する。
 葱と天カスはお金がかかるのかな、と二人で相談して、
 とりあえず申告してみた所、店のお姉ちゃんに笑われてしまった。
 と、言うわけで麺の小(でも普通の量だと思う)で120円。
 怖いくらい安い。やっぱり瀬戸大橋はタダにして欲しい。


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