|
今夜の宿は「空港グランドホテル」。あの加ト吉が経営しているホテル、のようだ。 結構キレイなホテルなのに、何とツインが8000円!。しかも最上階には、 天然温泉の大浴場が!。壁が薄い(テレビ消したら隣の部屋の女の子たちの会話が 聞こえる)のと、フットライトが切れてたのだけが難点だが、後は全然問題ない。 この値段なら多少の事は許す。 しかし、ゆーっくり温泉につかり、少しでもカロリー消費を、と思った私の願いも むなしく、全裸で乗ったヘルスメーターは、出発前日よりきっかり2キロ増を 示していた。そうして風呂上りに野菜ジュースとシャンパンを飲む二人・・・。 次の日。朝食(1000円くらい)は和食。 内容は、とっても久しぶりのご飯と、鮭、明太子にお味噌汁、野菜などなど。 うどん以外のものに久しぶりに巡り合った私は、うれしくて、怖いくらいに箸が進む。 それに、新米だろうか、ご飯がとっても美味しいのだ。 しかし、またうどんの一日が始まるのね、と一応、腹八分目で済ませたのだが。 さて、チェックアウトを済ませ、車に荷物を積んで、さあ行こうか、という時に、 「フリース忘れた!」と気づき、大急ぎで部屋に戻る。出発前に気づいてよかった、 と一安心。これで心置きなく、またうどん旅に出発なのだ。 ![]() ![]() ![]()
2日目の最初は、綾上町の「山越」を目指す。「さとなお」さんによると、 ここの「釜玉・釜あげした麺に生卵を混ぜて、醤油をちょっとかけて食べる」が すっごく美味しいらしい。どうしてもどうしてもそれが食べたい私が、 「絶対ここ行かんといけん」とプッシュしたのだった。
しかし、途中、家しかないところに、何台もの車が止まっているのに気づく。「?」と思って、「!」と 気づいた私はNARUに、 「今の製麺所やないん?戻って!」と叫び、 車はUターン。前に止まって見てみると、 車の影に隠れて見えなかったのだが、 「うどん池内」とある。 「うーん、どうしようか。山越が近いよね」と思った 私たちは、とりあえず一度「山越」に行く事にして、 車を発進。 しかし見つけた「山越」は日曜がお休みだった。大ショック!ああ釜玉・・・。 そんな訳で、再び「池内」に戻る。最初止めたときは、道路端に車が一杯だったのに、 少しの間に減っていた。みんな早食いなのだろうか(って何だそりゃ)。 がらがら、とサッシの玄関を開けると、中にいたおばちゃんが、 「食べるんだったら裏に回ってー。横に道があるから」と言う。「ウラ?」と思って 見ると、「お手洗い」と書いた扉の横に、隣家との細い隙間が・・・。 「道ってこれ?」と思ってると、中から人がちょうど出てきたので、 「こりゃー、いきなり来ても分らんよねえ」と言いながら、そこを入る。 裏には川があり、川では何故か見事な鯉が泳いでいて、まさしく家の裏って感じの、 なかなか味のある景色。 中へ入り、うどんを頼む(そばもある)。じゃ、とゆがいて、丼に麺を入れて、 渡してくれる。「出汁はかかっとるけんね」と聞こえたのだが、ぱっと見、麺だけ (葱はかかってる)なので、「出汁は?」と思って、他に食べている人の前にあった やかんを「これ出汁ですか?」と聞くと、「それはお茶」と、猛烈に食べていた そのお客さんが短く答えてくれる。「?」と思ってよく見ると、出汁は底に あるようで、「あら」と思い、早速食べ始める。NARUが「鯉を見ながら 食べんといけん」と言うので、でっかい錦鯉を見ながらざくざくと立ち食いをした。 ここの麺は、太めでやや柔らかめで素朴な味。出汁との相性はほどほど。 しかし、食べ終えた後、お金を払い(何と100円だ!!)車を動かしていると、 たまたま出てきた「池内」のおばあちゃんが、こっちを向いてすごくいい笑顔で、 「ありがとう」と言い、私たちはとても幸せな気持ちになった。 これだから旅はやめられない。 (その後、「恐るべきさぬきうどん」なる本を手に入れ、「池内」のところを読むと、 このおばあちゃんは若い恋人がたくさんいる、とあった。もしかして魔性の女? そうしてあのラブリーな笑顔で悩殺するのね、うーん、ステキ。) |