2000秋 うどん国さぬき編
(その3)





 さて、ここでさすがにNARUの腹にも「もういいです」の声が聞こえたか、
 少し間をあけようと言うことになり、一路高松方面に向かうことにした。
 途中の「天満屋ハッピータウン(ショッピングセンター)」で休憩を取り、
 ソフトクリームを食べたりして落ち着く。
 しかしまだ午後2時前。坂出の「明」に行ったのは11時半前だったから、
 この2時間くらいに実に3杯のうどん(とソフトクリーム)を食べたことになる。
 きっと胃の中は小麦粉だらけだ。想像しただけでくらくらする。
 がんばれ私の胃。

 しかしNARUは3時に閉店するという、高松の次の店に行きたかったらしい。
 お望み通り、と言うべきか、3時前に次のうどん屋の近くには辿り着いたのだが、
 いくら車でぐるぐる回ってもその店が見つからない。3時過ぎてさすがにあきらめて
 くれるかと思ったのだが、「次に来る時のために、場所だけでも」となかなか
 あきらめないので、「今度来るのは何年後か分からんじゃんー!」と腹一杯の私は
 さすがにぶち切れてしまった。
 (どうも人は空腹でも満腹でも気が短くなるらしい、ってそんなことないか。)

 さて、NARUはそんな切れた私のごきげんを取るかのように、「コトデンそごう」
 に私を連れて行く。
 そごう好きの私にとってはまさにパラダイス!なので、足取りも軽やかに店を巡る。
 しかし「私の購買意欲を失わせる日本一」の人NARUが側にいるため、
 何だか落ち着いて見られない。やっと気に入ったTシャツを見つけたので、
 ちらっと顔を見ると「気に入ったんなら、買えば」とのお言葉。早速購入すると、
 「もう用はないよな」と腕を引っ張られて地下の酒売り場へ。今夜飲む、小さな
 シャンパンを2本購入した。(ついでに紅茶も)

 服を購入して、ごきげんのちょっと直った私を乗せて、車は本日最後のうどん屋、
 「国分寺ジャンボ」に向かう。その名の通り国分寺にあるので、ちょっと時間が
 かかるが、それはまあしょうがない。でも正直、胃はぱんぱかだ。
 もうイヤイヤオーラ出まくり。

 「ココリコ黄金伝説!」でヨネと正子が大食いの旅をしていて、おなかいっぱいに
 なった時、ヨネがいつもスクワットをしていた事を思い出す。どうもスクワットをして、
 食べたものを下に落として、胃に隙間を作ろうとしていたらしいが、その気持ちわかる。
 だって、スクワット、したいもん。

 

 「国分寺ジャンボ」は高松から県道33号を西に向かうと右手にある。
 JR「こくぶ」の駅の近くだと思う。着いたのは閉店時間30分くらい前だった。
 こんな腹ぱんぱかの私が行って食べても、かえって店の方に申し訳ないよー、
 などとも思いつつ、「さとなお」さんオススメの釜あげうどんを頼む。
 店のTVではゴルフ番組がかかっていた。どうも店主はかなりゴルフが好きなようで、
 テーブルの下にもゴルフ雑誌がばんばん置いてあった。

 で、途中でおろし金にのったしょうがと、砂糖を入れるようなプラスチックの
 入れ物に入った葱と、でっかいとっくりがどっかん、と置かれる。
 どうもしょうがは「すって入れてね」で、葱は「好きなだけ入れてね」で、
 とっくりの中は出汁のようだ。早速出汁をそばちょこ(って言うのかな、でも
 うどんなのよね。)に入れてくんくんと香る。ああ、何だかいけそう。

 そんなうちに丼に入ったうどんが運ばれてくる。湯につかったあつあつの麺を、
 出汁につけ、ずるずるとすすると、これもとてつもなく華やかな世界が広がる。
 釜あげなので麺は見た目はふんわり、しかし噛むと案外しっかりしていて力がある。
 あんなにおなかがいっぱいだったのに、次々と口の中に滑り込んできて、
 私は最後まで一度も箸を止めることがなかった。つまり飽きない麺なのだ。
 しかし最後になると、「ちょっと出汁が辛いかな」と思ってはきたのだけど。

 さて、見事食べ終え、お金を払って店を出ると、ちょうど閉店時間の5時だった。
 やったわ一日4軒。全部キレイに食べたわ。オンリー炭水化物。
 そうして明日も食べるのね。何軒行くつもりかしら。
 でも実はもう帰りたい。もううどんしばらく見たくない。
 日帰りにしときゃよかった。

 そんな思いが頭をぐるんぐるんしていたのだが、今宵の宿に向かうことにする。
 途中どうしても喉が乾き、さらに性格的にどうしても野菜を取らなきゃ、と思って
 二人は近くのコンビニへ。野菜ジュースとお茶を買い込んだ。
 うどんは塩と小麦粉と水で出来ているので、何杯も食べると、どうしても喉が乾く。
 で、車にはいつも水とかお茶を置いておくようにしたのだが、これが大当たり。
 なかなか重宝するのであった。


その1  その2  その3  その4  その5