考古学のおやつ

2000年6月の発見

[2000年5月|2000年7月|最新|編年表]
2000年6月26日(月)
6月27日,下の方に後日談を追加しました。
6月29日,もっと下の方に,さらに後日談を追加しました。
2001年7月21日,新たな後日談を追加しました。

膳所

膳所(ぜぜ)というのは,滋賀県の大津市にある地名だと記憶していますが,その地名の由来も,なぜ「ぜぜ」と読むのかも,私はよく知りません。ここで記事にするなら調べようか,とも思ったのですが,それどころではない状況なので,ご勘弁を。

この地名は,JRの駅名にあるので,全国でもかなりの知名度が高いのではないかと思います。

日暮里だって,駅がなきゃ読み方を覚えてませんよね。

さて,東海道本線(この近辺は琵琶湖線とも言う)の膳所駅は,大津駅と石山駅の間に挟まれて,JR西日本の新快速が停車しないのですが,学生時代の私は各駅停車の呑気な旅をすることが多かったのでした。もちろん,新幹線や飛行機など,もってのほかです。

10年ほど前だったでしょうか。そのときの旅も,終わりにさしかかっていました。と言っても,これから東京まで一晩かけて帰らなければならなりません。もう日も暮れかかっています。大津の次は膳所。すでに聞き覚えのある名前の駅に,電車は停車しようとしていました。

駅のアナウンスが,

「膳所〜〜,膳所〜〜」

と,聞こえてくるはずだったのですが,ちょっと予想外の声が。

膳所膳所膳所ーーー!膳所膳所膳所ーーー!

元気よく「」が12個も飛び込んできたんです。

でも,「ぜ」を6回続けるのって,発音しにくくないですか?とりあえず,私にはちょっと難しいんですが。膳所駅の駅員さんって,早口言葉の名人なのでしょうか。

あれから10年,今の膳所駅ではどんなアナウンスが行われているのか,どうでもいいことなんですが,気になります。ご近所の方,ご存じでしたらお教えくださいm(_ _)m。


2000年7月27日(火)追加

膳所のアナウンスの話をした途端に,情報メールを頂きました。ありがとうございます。

> いたってごく普通の「膳所膳所〜、膳所膳所〜」というアナウンスでした。

そうですか。「ぜ」を4回続けるだけでも,私にはちょっと難しいんですが。

> とりあえず、最新の膳所付近の車内アナウンスの情報でした。

あ,これって車内アナウンスなんですね。私が言ってたのは,車内ではなくて,プラットフォームで流れる駅員さんのアナウンスだったんですよ。つまり,その方は膳所駅に勤めていて,(多分)一日中「膳所膳所膳所ーーー!膳所膳所膳所ーーー!」と元気よく言っておられたわけです。今度,駅員さんのアナウンスも聞いといてもらえますか?

でも,10年前の駅員さんは,多分異動になってるんでしょうね。栄転して,もう第一線には出ておられないかも。

「ぜ」を6回続けて言える剛舌の持ち主の消息をご存じの方,情報をお待ちしています(いったい何のコーナーだ?)


2000年7月29日(木)追加

この話題,何が面白いのかよくわかりませんが,また情報を頂きました。まず,掲示板に書き込んでくださったkoyugunさんの情報は,ネタ元でご確認ください。

さらに,ある方からこんなメールも頂きました。

> ぜの12回連呼、やってみたら、出来てしまいました。

なんと,あなたも剛舌の持ち主ですね(@_@;。それとも,私の舌が短いのでしょうか。そう言えば,私はサ行とザ行が苦手……(つまり,自分の名前の発音が苦手(^^;ゞ)。


2000年6月18日(日)

雄弁

今週は朝鮮半島の南北会談という大ニュースがありました。

林権澤監督の『春香伝』がどうのこうのと話題になったそうですし,『プルガサリ』を南側に配給するらしいし,聞いてるうちに,こちらも久しぶりに映画でも見たくなったりして……。北朝鮮製作の方の『春香伝』なら見たこともありますが……,あ,話がそれたかな(^^;ゞ。

それにしても,金正日さんって,あんなおしゃべりな人だったんですね。半分呆れました。しかも,他愛ないせりふでも効果的に使うし,その背景には,外国メディアの報道などに対する詳細な分析があるようですね。

上で金正日さんと肩書き抜きの呼び方をしましたが,だいたい日本のマスコミでは「(朝鮮労働党)総書記」と呼んでますね。ところが韓国のメディアは「(国防)委員長」,北朝鮮のメディアは「偉大な指導者」で,それぞれに呼び方が違ってまして,当然ニュアンスが変わって来るんでしょう。それぞれを「◎◎◎と大統領」の「◎◎◎」のところに入れてみて,雰囲気を確かめてみてください。

さて,突如その雄弁な姿を見せつけた人物のことはおいといて,国内の雄弁な人物ですが,最近は毎日のようにしゃべりまくっているようで,周囲は心配でしかたないことでしょう。

もともと●●●●に言及したり●●の●●●●●に対して■■な発言をしてましたが,最近は立て続けに「●●●」だの「●●」だのと言い始めまして,ま,最初は「そう言う言葉も知ってるのね〜」くらいに聞き流せなくもなかったのですが,それから「●●」だの「●●●」だの……。う〜ん,今度はそうきたか,その言葉もあったのか,と驚くばかりです。

ま,いずれにしても,その真意は別として,少しも言葉を効果的に使えてないあたりが情けないんですけど。

それにしても,選挙期間中は書きにくい話だなぁ。え?選挙が終わってから書けばいいって?そんなこと言っても,選挙が終わったらネタにする価値がなくなってるかもしれないでしょ。


2000年6月10日(土):2000年6月16日登録

おしらせ

自治体リンク集でもないクセに,いつのまにか自治体のリンクがやたらに多くなってしまった当サイトですが,それでもときどき,

「あれ,この●●県って,今回初めてリンクするの?そんなに●●県の考古学ニュースが少なかったかな?

などと言うこともあります。いえ,どこの県とは申しませんが。

自治体を網羅しているというと,自治体リンクが便利で,このリンク集にリンクしているサイトは多いので,ご存じの方も多いことでしょう。私は画像の少ないテキスト版の方を使っています。

ともあれ,自治体のサイトをいろいろ見ていると,箸にも棒にもかからないものから,もうお役所仕事とは言わせないって感じ(ただし,税金をやたらに投入したか,業者から怪しい便宜供与を受けたか,どっちかな,という気にさせる場合もある)のものまで,さまざまです。

困るのは,メニューのページが文字なしの画像だらけで,普段は画像非表示の私にとって何も見えないサイト。仕方がないから画像を表示させてみると,今度は画像が重すぎて,表示を待ってる間にパソコンが腐るんじゃないかと不安になるようなサイト……,いえ,これもどこの自治体とは申しませんが(^^;ゞ。

私は,聞きかじりの展覧会情報とかがどこかで詳細に記載されていないか,といった目的で見て回っているわけですが,そうしているうちに気づいてしまいました。自治体サイトには謎のコーナーがあることに。

いくつものサイトにあるとは,ひょっとして郵政省自治省の方針か?いや,その割には,統一性がないような……(--;。

そのコーナーは,何かありそうな期待をさせますが,慣れない人が覗くと,多くの場合は肩すかしに遭います。では,不必要かというと,いや,やっぱり不必要でもないような……。

そう,そのコーナーは「おしらせ」。多分,その街の人にとっては重要なんでしょうが,よそものがいきなり見ても,どうにもならないような情報が載っています。

「おしらせ」だけなら,それほど困りはしませんが,展覧会情報を探している身には,「おしらせ」「最新情報」「催し物」「イベント」「●月のカレンダー」「報道発表資料」などというメニューが注釈なしで並んでいると,さて,いったいどこで希望する情報を探せばいいんでしょうか。だいいち,「催し物」と「イベント」はどう違うんだ?……そしてこういう場合,ついにどこにもその街主催の今回の展覧会のことは載っていなかったりするんですToT。

では,このメニューは意味がないのか?「おしらせ」とかのコーナーはやめちゃっていいのか?

そう思って「おしらせ」を読み返すと,やはりこれはこれで必要なような……。と,つい,サイト管理者の気持ちになって考えてしまいます。というのも,「おしらせ」って,分類のごみ箱だから,なければないで,困るんですよね。いえ,ゴミ同然の内容って意味じゃないですよ。

当サイトでは,「今週の発見」と「さるよい日記」が分類のごみ箱です。実は(^^;ゞ。

それにしても,もう少し内容のわかるタイトルに……って,人のことは言えませんね。当サイトでは,「できるだけ意味から解放されたコーナー名をつける」方針なのに,最近はこの方針を破りすぎで,もう少し訳のわからないコーナー名にならないかと頭をひねっているような状況ですから。


2000年6月3日(土)

不入岡(ふにおか)遺跡をご存じですか。鳥取県倉吉市にある重要遺跡です。伯耆国衙(久米郡衙かも知れない)もあります。国の史跡になるそうです。

それだけじゃありません。竪穴住居にオンドル状遺構がついていたりします。この住居からは5世紀の土師器が出ていますが,在地のものではありません(朝鮮産でもありませんが)。

不入岡遺跡

先日もお話ししたとおり,なぜか最近は日本の報告書などを調べる機会も多くなりましたが,やっぱり情報が膨大ですねぇ。

あまりの分量ですから,例えば報告書を取ってみても,必要なものをすぐには参照できません。一つの機関で持っている図書だけではとうてい間に合わず,報告書を求めていくつかの場所をさまようのが習慣になってしまいました。

先日も某所で文献を調べておりました。そうしたら,見つけたんですね。不入岡遺跡の報告書を。

あ,でも,そこにはですね。不入岡遺跡の報告書を探しに行っていたわけではないんですよ。不入岡の報告書なら,私の最近の勉強のことを知ったとある人物のご協力おかげで,すでに手許にありましたから。

では,なぜ,某所の書架に不入岡遺跡の報告書があると,「今週の発見」なのか。

実は,私,末野遺跡の報告書を探してたんです。末野遺跡は埼玉県大里郡寄居町。そう,不入岡遺跡の報告書は,埼玉県のコーナーに入ってたんですね。本を戻すときに利用者の誰かが間違えたのではなく,ほかの数冊の倉吉市の報告書とともに,埼玉県の報告書として登録されてました。

膨大な報告書の量なのに,別の地域の書架に入っているなんて。あぁ,やっぱり日本考古学の道は険しい。


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