仙台薪生活の放射能調査

 仙台薪生活ネットワーク関連で調査した薪焼却灰の放射線量調査の結果と、その考察についてお知らせします。

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2012/2/5

薪焼却灰の放射性セシウム調査結果1~4を掲載しました。

薪焼却灰からの放射線量について

 ネットワーク関連で調査した薪焼却灰の放射線量調査結果です。

【調査結果1】 灰提供:色麻町「ライスフィールド」

 セシウム137 / 150 ベクレル/kg
 セシウム134 / 112 ベクレル/kg
 セシウム合計 / 262 ベクレル/kg

(薪の状況) 本調査協力者の薪は平成22年秋に大衡村で伐採し、同年冬から平成23年秋までビニールハウス内に保管、その後、ストーブ用に供している。

(原発事故時の薪) 調査協力者の薪は、原発事故により放射性物質が飛散したとされる平成23年3~4月頃は、基本的にビニールハウス内にあったため、風雨にさらされることがなく、計測された放射性セシウムも宮城県内にあっては、かなり低い値となっている。

(セシウム量について) セシウム量262 ベクレル/kgは、調査協力者が在住する色麻町の地表0.1m平方に含有するセシウム量とほぼ同等の値であり、仮に、ストーブ内に10kg程度の灰が残置している場合は0.4m平方と同等となる。

※本調査は平成24年2月4日、宮城県大河原町の「みんなの放射線測定室てとてと」で実施している。

【調査結果2】 灰提供:仙台市青葉区愛子在住「勝倉家」

 調査協力:仙台市青葉区愛子在住「勝倉家」
 セシウム137、134合計 / 1,000 ベクレル/kg

(薪の状況) 本調査協力者の薪は、平成22~23年に取得して自宅の薪小屋に保管していたものをストーブ用に供している。

(原発事故時の薪) 調査協力者の薪は、原発事故により放射性物質が飛散したとされる平成23年3~4月頃は屋根付きの薪小屋に保管していたが、その小屋は横からの風雨の侵入を防ぎきれる構造ではなく、また原発事故後も、新たに薪を取得してストーブに供しているが、セシウム量はそれほど大きな値となっていない。

(セシウム量について) セシウム量1,000 ベクレル/kgは、調査協力者が在住する仙台市の地表0.2m平方に含有するセシウム量とほぼ同等の値であり、仮に、ストーブ内に10kg程度の灰が残置されてる場合は0.7m平方と同等となる。

※本調査は宮城県大河原町の「みんなの放射線測定室てとてと」で実施している。

【調査結果3】 灰提供:仙台市青葉区愛子在住 協力者

 セシウム137 / 2,470 ベクレル/kg
 セシウム134 / 1,860 ベクレル/kg
 セシウム合計 / 4,330 ベクレル/kg

(薪の状況) 本調査協力者の薪は川崎町の薪提供団体から随時購入し、ストーブ用に供している。

(原発事故時の薪) 調査協力者の薪は、原発事故により放射性物質が飛散したとされる平成23年3~4月頃は、薪原木が露天に置かれ、常に風雨にさらされる状態にあった。このため、調査結果2よりも、高い値の放射性セシウムが検出されたようである。

(セシウム量について) セシウム量4,330 ベクレル/kgは、調査協力者が在住する仙台市の地表0.5m平方に含有するセシウム量とほぼ同等の値であり、仮に、ストーブ内に10kg程度の灰が残置されてる場合は1.5m平方と同等となる。

※本調査は平成24年2月4日、宮城県大河原町の「みんなの放射線測定室てとてと」で実施している。

【調査結果4】 灰提供:仙台市泉区上谷刈在住 協力者

 セシウム137 /  8,280 ベクレル/kg
 セシウム134 /  6,220 ベクレル/kg
 セシウム合計 / 14,500 ベクレル/kg

(薪の状況) 本調査協力者の薪は、一関市にある調査協力者の実家の軒下に保管されているものを随時搬入し、ストーブ用に供している。

(原発事故時の薪) 調査協力者の薪は、一関市にある実家の屋根のある軒下に積み重ねていたが、震災により大きく崩れてしまい、2週間後に積み直すまで、大部分が雨ざらしになる状態であった。一関市周辺は仙台市周辺に比較し、原発事故による放射性セシウムが多く飛散したとされており、今回の結果も、それを反映したものと思われる。

(セシウム量について) セシウム量14,500 ベクレル/kgは、調査協力者が在住する仙台市の地表0.9m平方に含有するセシウム量とほぼ同等の値であり、仮に、ストーブ内に10kg程度の灰が残置されてる場合は2.7m平方と同等となる。

※本調査は平成24年2月4日、宮城県大河原町の「みんなの放射線測定室てとてと」で実施している。

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