あなたの体の中にも...
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がんは、1981年に死因の第1位になってからトップの座に居座り続けています。人はなぜ、がんになるのか?そんな疑問をまとめてみました。
なにぶん、素人の独学ですので、不備な点があると思います。不備な点は、ビシビシご指摘ください。
始まりはたった1個の細胞の遺伝子異常から
人間の体は、60兆個の細胞で成り立っています。その中の2%の細胞が1日で死滅と再生を繰り返します。その細胞の再生(分裂)の中で、遺伝子が上手く複製出来なかった細胞ができます(潜在的腫瘍細胞)。
遺伝子が上手く複製されない原因を作るのが、発がん物質であったり放射線であったありするのです。
- ※1個の細胞には、8万個程の遺伝子がありますが、その中にはがんを起こす『がん遺伝子』とがんを抑える遺伝子『がん抑制遺伝子』があります。
発がん物質での遺伝子異常
発がん物質が遺伝子に吸着しておきます。吸着したまま、細胞が分裂すると遺伝子に異常をもった細胞、すなわち突然変異がおこります。
この様に、すべての人に発がんする可能性がありますが、人間の体には防衛機能もあるのです。
すべての発がん物質が即このような細胞の異常を来すのではありません。そのままでは悪さをしない安定型と細胞と反応しやすい活性型があります。 体内には代謝機能もあり、発がん物質すべてが体内に吸収されるわけではありません。 体の防衛機能が正常の場合は、発がん物質が取り付いた早期には、DNAが自己修復機能が働きます。
放射線での遺伝子異常
放射線のエネルギーで体内にできる物質が悪さをし、細胞中のDNAを切断することがあるようです。
がん細胞の増殖
遺伝子異常からがん細胞になり病気として発病するまでには、三段階を経て行きます。(がん発生2段階説と言うそうです。)
第一段階:始まり ↓ 第二段階:促進 ↓ 第三段階:進展 ![]()
始まり
- 上で説明した様に、何らかの要因で遺伝子異常が起きた細胞が発生します。
促進
- 変異した細胞は促進物質"プロモータ"がないとがん細胞へ進展しません。プロモータには、発がんさせる力はないと言われています。
進展
- さらにより悪性度の強いがん細胞へと成長して行きます。
がん細胞はなぜ死なないのか?
細胞の遺伝子の末端には『テロメア』という組織があります。このテロメアは、通常細胞の分裂の際だんだん短くなっていき、寿命を迎えるのです。通常50〜60回の分裂が可能です。
がん細胞の場合は、細胞分裂してもなぜかテロメアが短くなりません!従って、がん細胞は、栄養が供給されるかぎり寿命を迎える事はありません。同じような細胞に生殖細胞があります。
参考文献
- 君と白血病 この一日を貴重な一日に
- 驚異の小宇宙「人体」生命を守る...免疫
- 最新がん全書
E-mail:shimizu@ops.dti.ne.jp