官、という時代めかした言い方が、 いまだ生きているわけで、 官になること、 すなわち任官すること、 この世界では、 裁判官も検察官も、 およそ官であり、 官になるかも知れなかったけれど、 それを断ってみた、 野にあるということ、 そのことが、しっくりくるような 気がしたのだから、 なんとなく、 官になったらなったで、 すべからく、おさまってしまうような感じが、 すこし、自らの反発をまねいたのだと、 説明してみる、