エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 特殊実験機 ◇

「アペルギアとはまったく異なる設計思想によって人間戦車は生まれ変わった」 ――『エンゼルギア』第参章より
 

ノイエ・ギアX-01/タケミカヅチ/Aギア/Lギア/ANGELギア/ノイエ・ギアX-03/6番機八式/マサムネ重装改/ノイエ・ギアX-04/シミュレイテッド/ジェットギア/“D”/アルファ


†ノイエ・ギア実験機X−01「月光」
 ナビゲーター:桐子・ランドルト
 ドライバー:桐子・ランドルト(脳髄コピー)
▼レポート
 隠密空母“信濃”事件で散々な結果を出した「マサムネ2」の真の姿。規格品を使用しながら無人を前提とした機器構成と構造ゆえ、カタログスペック及び費用対効果はシュネルギアを軽く凌駕する。だが、その操縦系統はクローン培養した人間の脳髄を生体CPUとし、オリジナルの人物とのシンクロニシティによるエーテル直信で操縦するという極めて合理的かつ悪質なものであった。
 構想としては完全機械化兵のそれを一歩進めた画期的なものであったが、遠隔操縦システムに天使兵からの干渉を受けやすいという致命的な欠陥が判明し、暴走。シュネルギア隊によって撃破され、開発も凍結された(ノイエ・ギア事件)。
 また、このシステムや機体の低コスト化には合衆国が介入した気配があり、その意味ではフーファイターの姉妹機とも言える。
▼登場話
 第9話

†“タケミカヅチ
 ナビゲーター:草薙伊音
 ドライバー:郷理々太→オリヴィー・ハース(オーリヴィエール)
▼レポート
 実戦に投入された第三世代人間戦車シュネルギアに続く、第四世代の人間戦車開発コンペディションに投入された機体の1つ。ノイエ・ギア“月光”を建造した八幡重工とはライバル関係にある、倉島重工製の機体である。
 純血のヤシマ人か、それに匹敵する定格出力の“黒い天使核”を要求する扱いづらさを持つが、ケルンと同時に座天使級天使兵ザフキエルの見せた擬似八門結界を展開することが可能であり、模擬戦ではシュネルギアを子供扱いするほどの性能を叩き出した。
 だが、不幸にしてこの機体は開発者であるオリヴィー・ハース博士の叛乱に使用されたばかりか、第三世代機であるマサムネに自慢の擬似八門結界を叩き破られて敗北。よりパイロットを選り好みする高コストに見合うだけの性能ではないと判断されてしまい、コンペディションからも脱落することとなった。
▼登場話
 第26話

Aギア(第四世代人間戦車:Type-Angriff)
 ドライバー:レオンハルト・トゥルナイサー
▼レポート
 第四世代人間戦車として、八坂機関が開発した2機1組の機体の片割れ。アペルギアよりも1回り小さく、見た目も鈍重そうだが、それでもベーシックタイプのシュネルギア程度の性能は持つ。
 アペルギアと同様、飛行能力は持たされていない。その代わりに新採用の半方位モニターが搭載されており、単座型でありながら空間把握に関してはシュネルギアにも劣るところは無かった。
 最新型のV機関を搭載し、またナビゲーターが不要であるなど、量産型としてコストの低減と戦力向上の両立が期待されてはいるものの、戦局を変えうる“第四世代人間戦車”として見た場合、かなりの疑問符が付く機体であった。
 その後、関東圏に出現予測の出た大量の天使兵に対抗すべく、大本営により実戦投入が決定するが、それら丸々の憑依攻撃により戦闘直前に暴走。辛うじてコクピットブロックのみが5番機により奪還されるも、融合天使(エンジェル)・ギアとして再誕する。
 最終的には、パワードアーマーの技術を応用したEXシュネルギアによって破壊されるが、これはヤシマ=統一帝国の第四世代人間戦車開発を大きく遅らせる結果を招いた。
 一連の事態に“赤の聖女”の介入を示唆する者も居るが、真相は天界の門の向こう側となっている。
▼登場話
 第28話〜第58話

ギア(第四世代人間戦車:Type-Leser)
 ドライバー:トゥアレタ・クレーリオン
▼レポート
 Aギアとペアを組む機体。Aギアの白系と違い、こちらは青系の塗装が施されているが、性能的にはほぼ同じである。Aギアが前衛、Lギアが後衛であることを想定されているのか、指揮、索敵能力はAギアよりも高め。
 なお、AギアとLギアは独自の霊素直振型通信システムを搭載しており、2機が連携して戦えば“マサムネ”タイプのシュネルギアと同程度の戦力にはなった。
 Aギアと共に融合天使(エンジェル)・ギアとして暴走し、破壊されている。
▼登場話
 第28話〜第58話

ANGELギア
 ドライバー:レオンハルト・トゥルナイサー
 ナビゲーター:トゥアレタ・クレーリオン
▼レポート
 AギアとLギアが、V機関のリミッターをコード「EGN(エギン)」により解放し、融合能力(インフォース・クロス)を発動させた状態。
 その名、そして第四世代人間戦車を冠するに相応しく、エーテル係数5500という異常な数値(通常は3300を超えると天使化が発生する)においても安定しており、かの熾天使にも匹敵すると囁かれる。実際、その戦闘能力は従来型のシュネルギアに倍するものであり、実験中に襲撃をかけてきた天使兵を一瞬で殲滅するほどであった。
 ただし、融合能力の発動まで機体が一定時間、完全に無防備になること。そして融合後はエーテル係数が高止まりし過ぎ、ドライバーたちが降りれば封印する以外に天使化を止める手段が無いことなど、まだまだ完成とは云えない危険なシロモノに代わりは無く、試作機の封印後、プラン全体をほぼ白紙に戻して再出発を余儀なくされた。
 戦場に現れた姿は、白と青の甲冑を纏い、輝く翼を広げた乙女そのもの――とも言われている。
 正式に実戦投入となった初陣で、融合直後に強大な霊圧を受けて天使兵に憑依され暴走。融合天使(エンジェル)・ギアとして瑞穂基地に多大な被害を与えるが、最終的には開発者である羽夜間博士のもう1つの隠し球である、EXシュネルギアによって破壊された。
 もともとこの機体は、2機のV機関による天使核共鳴の相乗効果を押さえ込む技術が確立しておらず、天使化を引き起こし易いという問題点を抱えており、解決の目処も立たないことから、融合による戦力の飛躍的な向上、というコンセプトは廃れることとなる。
▼登場話
 第28話〜第58話

†ノイエ・ギア実験機X−03「月華」
 ナビゲーター:??
 ドライバー:??
▼レポート
 新州、松城実験場を襲撃した“天使派”が使用した人間戦車。八幡重工製の無人機ノイエ・ギアの系譜が見て取れることからこのコードネームが付されたが、その実態は謎に包まれたまま。9番機“ベルゼルク”と相対して善戦するも、その巨大剣エンペールングによって文字通り粉砕された。
 その後、瑞穂基地所属のG3情報将校によって、この機体が確かにノイエ・ギアシリーズの1体であり――有人型だったのではないか、ということまでは判明したものの、そこから先はヤシマ側への配慮もあってか調査されずじまい……と言われている。
 第三世代型人間戦車である以上、そのパイロットたちは“黒い天使核”を持っていたと思われるのだが、果たして……?
▼登場話
 第30話

■シュネルギア6番機「トラバント八式」
 ナビゲーター:司鏡紀央
 ドライバー:椎名崇史
 管制官:新月風歌
▼レポート
 シュネルギアのV機関によって略式の八門結界を展開するという無茶なコンセプトを、トラバントにパワードアーマーまで使って実現した機体。この機体が着るパワードアーマーは全ての武装が撤去され、様々な呪法魔法的措置が施された上で、結界を維持するための管制官が乗り込む有人仕様型である。
 実際には、これだけの改造を施しても僅か十数分程度しか結界を展開できず、しかも有効半径はせいぜい500mと非常に使い勝手の限られる装備であり、実戦ではまだ1度しか使用されていない。
 なお、この装備への改造により、瑞穂基地に配備予定であったパワードアーマー1機がおしゃかになったこと及びその事実がアクシア・リヒトヴィッツ大尉によって揉み消されていることを付記しておく。
▼登場話
 第31話

■シュネルギア3番機「マサムネ重装改」
 ナビゲーター:草薙伊音
 ドライバー:橘響
 管制官:十七夜高彬
▼レポート
 御神原諸島封滅戦において、圧倒的な霊圧のエーテルを纏う智天使ヨフィエルに肉薄するため、トラバント八式で使用されたパワードアーマーを3番機マサムネに着用した機体。
 そもそも、対ヨフィエル戦において、その高霊圧エーテルを突破する困難さを看破したアクシア・リヒトヴィッツが戦訓から瑞穂基地の片隅に眠っていたPA-1を引っ張り出してきた時には、トラバントの後継機であるスオウに着用させる腹積もりであったといわれている。
 だが、スオウに高い能力を有する陰陽師が搭乗すれば、単体でもヨフィエルの結界を突破できる算段がついたため、この装備は急遽、シュネルギア3番機“マサムネ”に回された。
 前回使用時から仕様は何も変わっておらず、管制官が座る即席コクピットに計器がガムテープ留めされているところまでそのまま。ただ、装着するマサムネ側は、タイフーンのノウハウなどを応用し、背部HDPは自由に使えたとの報告もある。
▼登場話
 第49話

†ノイエ・ギア実験機X−04「月霊」
 ライダー:キリエ・エレイソン(桐子・ランドルトのクローン)
▼レポート
 ギガプラント1号棟を襲撃した“天使派”が使用した人間戦車。八幡重工の無人機ノイエ・ギアの系譜が見て取れるが、それもそのはず。これはキリエこと桐子・ランドルトによって、ある意味でノイエ・ギアの究極形とも云える機体として開発された機体なのだ。
 砲撃戦を想定した設計となっているが、特筆すべきは天使核兵器のV機関に干渉し、その機能を停止させる“ヴォイドスフィアAC−X”だろう。天使核同士の共鳴を利用しECMとして機能するこの装備は、天使兵の感覚器官を狂わせる装置として開発が進められ――その通りの機能が、シュネルギアに対する強力な妨害装置足りうることを示してみせたのだ。
 “天使派”の手に渡ったこの機体は、キリエの操縦によってギガプラント1号棟の迅速かつ無傷での占領に大いに貢献した。だが、逆に言えば彼らの主戦力はこの機体のみであり、アンチECM処置を施された8番機、2番機と交戦、撃破されてしまえば、他にまともな対天使核兵器を持たない“天使派”テロリストを相手に、ヤシマ=統一帝国軍は恐ろしいほど迅速にギガプラントを奪還している。
 なお、この機体は半ば天使化した操縦者がコクピットに同化するような形で操作しており、この点において人間戦車の未来を示しているとも、末期を暗示しているとも言われ評価が分かれている。
▼登場話
 第40話

■シュネルギア:シミュレイテッド
 ナビゲーター:八坂凍、他
 ドライバー:久住真琴、他
▼レポート
 医療用ナノマシンの制御システムにS.Q.U.I.Dを使用することにより、シュネルギアの訓練用シミュレーターを通して人体内での活動を可能にするという画期的機構。
 実際、天津島沖海戦後、高濃度エーテル被曝により天使化の兆候を見せたアクシア・リヒトヴィッツの治療に使用され、効果を上げた。その様子はあたかもナノマシン=シュネルギア、天使化しかけた患部=天使兵の戦いの様相を呈していたとも言われている。
 ただ、現実問題としてS.Q.U.I.D接続されたナノマシンが安定して活動できる環境は、“黒い天使核”所有者の体内に限られるとされており、この意味からも、瑞穂基地ではシミュレイテッドの機体名が付与されたと云われている。
 なお、これが開発されて以降、少なくとも戦闘の蓄積によるドライバー、ナビゲーターの天使化率は大幅に低下したという噂も囁かれているが、真相のほどは定かでない。
▼登場話
 第46話

ジェットギア(クルセイダー試作型)
 ライダー:マーク・スタードライン
▼レポート
 シュネルギアとは別系統で開発された人間戦車という触れ込みで、G3第15実験部隊から持ち込まれた試作機。最大の特徴は、V機関の出力増幅装置「エーテルドライブ」とされていたが、実際には天使兵との共鳴により機体性能をブーストさせるという悪夢のような機構であった。
 この“天使力共鳴”はカノン・M・ガイストが実戦で使用してきたことからも、この機体が彼女の専用機の建造過程で生み出されたことが類推されている。
 奇襲からとは言えタイフーンを圧倒し、一時はスオウをも抑え込むなど高い性能を発揮したが、これに発奮した瑞穂基地整備班の信じがたい機体チューンによって性能差を詰められ、また“天使力共鳴”をパイロットであったマーク・スタードラインが完全には使いこなせず、対天使戦闘のノウハウで対応されてしまったことなどから、最終的にはシュネルギア隊の前に苦杯を舐めている。
 しかしながら、この機体から得られたデータは、後に現われる第四世代人間戦車“クルセイダー”にフィードバックされ、瑞穂基地最大の敵へと繋がっていくのだった。
▼登場話
 第67話

†“D”(ディアボルス
 ライダー:字伏焔→林檎・クラッカーネ
▼レポート
 元シュネルギア開発チームに所属していた、林檎・クラッカーネが謎の“組織”の支援を受けて開発した人間戦車――と、思われるもの。
 その性能は凄まじく、彼女が選んだ最高の適合者(デヴァイサー)である字伏焔を得た状態であれば悪魔の如き力を発し、素手で主天使級天使兵を千切り殺したとも言われている。
 だが、この機体は実のところ人間を生体CPUとして取り込むことで完成する天使兵そのものであり、“黒い天使核”の持ち主以外が取り込まれればそれは不可逆であるとされる。
 パートナーであるタン・メイリィの呼びかけによって適合者を失った後、開発者である林檎・クラッカーネは自らこの機体に取り込まれ、シュネルギア5番機との激闘の末に散って行った。
▼登場話
 第68話

†シュネルギア:アルファ
 ナビゲーター:無し→内海衛至
 ドライバー:大西藤花→木路日影
▼レポート
 第三世代人間戦車シュネルギアの、アルファ版とも云える機体。それゆえに名称もアルファと呼ばれている。
 アペルギアとシュネルギアの中間的な機体であり、S.Q.U.I.Dとアペルギア両方の操縦系統を持つ(このスタイルは、後にアペルギア:トレーナーにも引き継がれた)。試作機ながらも仕上がりは上々で、コンロンで極秘裏に行なわれた実戦データ収集においても、天使兵撃破数10近くをマークしている。
 しかし、1997年。ヤシマへ帰還中のこの機体は襲撃してきた天使兵ザキエルを迎撃して行方不明となり、貴重な実証機喪失の結果として、シュネルギアの実戦配備を1年近く遅らせる事態を招いた。
 その後、別の事件に関する調査時に発見、回収されるが、さすがに現行の機体に比肩する性能とは云えず、しかも発見直後の戦闘に使用された無理もたたって廃棄処分となった。
(2年間放置された精密戦闘機械を整備無しで実戦に使用できたこと自体が奇跡に等しい、とする意見も多い)
 なお、その戦闘ではアペルギアの操縦系統にナビゲーターのサポートを入れることで、シュネルギア:アルファは“黒い天使核”無しのパイロットによって天使兵を撃破したという。この事実はアルファ喪失によるシュネルギア実戦配備の遅れを補って余りある戦果であり、後に“普及型シュネルギア”であるゲオルギアの実用化に繋がったとも言われている。
▼登場話
 第72話

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠