エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 編制削除機 ◇

「暴走状態に陥った機体は、僚機によって即座に停止させるべし、とされている」 ――『エンゼルギア』第参章より
 
0-1番機/0-2番機/0-3番機/0-4番機/0-5番機/0番機/フーファイター試作機/4番機A/6番機A/ノイエ・ギアX-02/7番機B/8番機A/8番機B/11番機A/11番機B/フーファイター制式機/シュネーヴァイス/キルシュブリューテ/フーファイター偽装機

†シュネルギア0−1番機「ベーシック」
 ナビゲーター:トゥアレタ・クレーリオン→香夜・リヒトヴィッツ
 ドライバー:リュンマ・サカモト→アクシア・リヒトヴィッツ
▼レポート
 最初に実用化された、3機のうちの1機。
 ヤークト、シュトルム、マサムネの3機が配備された後は、主に新型シュネルギアの訓練相手や新装備のテストを行なう試験運用機として使用されている。ドライバーのリュンマ・サカモトは創設期から生き残っている2人のうちの1人だが、あまり実戦には参加していない。
 実質上の初陣は、フーファイター暴走事件での天使兵迎撃戦。その後、ナビゲーターはトゥアレタから香夜に交代し、遠近両用での訓練を継続。対セラキエル戦では足りない戦力を補うため、アクシアをドライバーにして出撃。かつてのメーヴェ時代もかくやと思わせる獅子奮迅の活躍を見せた。
 なお、この機体はヤシマ上層部から提示されたシュネルギアの陸上運用可能性を試験する目的で「カノーネ」タイプに急遽改装が施されたため、編制表からは削除された。また、そのカノーネも“エンジェル・ネスト”攻略戦において天使兵の集中攻撃から4番機イェーガー/フリゼーアを護るために奮闘の末、破壊されている。
▼登場話
 第3話〜第14話(「カノーネ」として登録変更)

シュネルギア0−2番機「ベーシック」
 ナビゲーター:リトス・エングリオ
 ドライバー:???
▼レポート
 最初に実用化された、3機のうちの1機。
 呪法弾道ミサイルの帝都着弾直後、ヤシマから離脱する謎の高速船を追撃する任務の途上で能天使級天使兵と遭遇、交戦の結果撃墜。南海、天津島からのリトス・エングリオよりドライバーの戦死報告を最後に、この機体は行方不明扱いとなり、編制表から削除された。
 なお、リトス本人は瑞穂基地所属の偵察機に回収され、それなりの期間を療養に充てていた。それは彼女が大切に思っていたパートナーを死なせた自責の念から、とも言われている。
▼登場話
 45話?

†シュネルギア0−3番機「ベーシック」
 ナビゲーター:トゥアレタ・クレーリオン
 ドライバー:???
▼レポート
 最初に実用化された、3機のうちの1機。
 エーファ・ハインラインの戦死と2番機の大破により、急遽補充されたドライバーに無理やりトゥアレタを組ませて実戦配備された機体だったが、2回目の出撃直後にドライバーが天使化、処理された。
 結局、この機体は2番機の再建用に解体されたため、現存していない。
▼登場話
 なし。

†シュネルギア0−4番機「ベーシック」
 ナビゲーター:八島雪奈
 ドライバー:佐波木冬弥
▼レポート
 シュネルギア隊創設期に建造が開始されたものの、完成した頃にはより高性能な“ヤークト”や“マサムネ”といった機体が配備されていたため、長らく予備機として格納庫の奥に眠っていた機体。
 榊刀真と同じ頃に瑞穂基地に配属となった佐波木・八島ペアの乗機として慣熟訓練を行なっていたが、ほどなくナビゲーターの八島雪奈が天使化を起こし“処理”されたため、編制表から削除された。
▼登場話
 第20話

†シュネルギア0−5番機「ベーシック」
 ナビゲーター:香夜・リヒトヴィッツorリュンマ・サカモト
 ドライバー:天野ツバサ→守崎秀吾
▼レポート
 瑞穂基地に正式に8番機として配備された最初の機体。
 いわゆる初期型のベーシックタイプで、カノーネの素体になった0番機シリーズと基本性能に大差は無い。
 リッターの正式配備にともない編制表が見直された結果、この機体は予備機として8番機から外され、0−5番機と呼称される。ドライバーである天野ツバサのパートナーは、香夜・リヒトヴィッツもしくはリュンマ・サカモトが兼任していることが多い。
 配備当初は搭載されていた画期的な補助AI“アベル”の能力とツバサの腕で最新鋭機に匹敵する性能を見せたが、“アベル”が合衆国製のプログラムであり、天使兵を呼び込むに至って廃棄処分となった結果、この機体は瑞穂基地でも浮いた状態になってしまっていた。
 ただ、ドライバーの天野ツバサともども切り札として温存されていたという説も根強く、その後も何度か実戦に使用されている。
 天津島沖海戦後、この機体は消耗したヤシマ軍の戦力拡充策の一環として、大酒から徴用されたパイロットと香夜・リヒトヴィッツの搭乗機として再調整される。ところが、初の本格的な実戦となる対“アヴァドゥン”戦で完敗。機体の再建が無理と判断されるほどの損傷を受け、廃棄処分。編制表からも削除された。
 この機体の数奇な運命は、ギアドライバーの腕が如実に戦果に反映する好例と言えるだろう。
▼登場話
 第25話〜第55話(※登場当初は8番機であった)

†シュネルギア0番機「カノーネ」
 ナビゲーター:香夜・リヒトヴィッツ
 ドライバー:アクシア・リヒトヴィッツor薔薇原槻助
▼レポート
 シュネルギア0番機シリーズのうち唯一現存していた0−1番機を、ヤシマ上層部から提示されたシュネルギアの陸上運用可能性を試験する目的で改装した機体。他の機体とは肩部や後背翼の形状が大きく異なり、またカラーリングも派手。
 機体ナンバーについては、改装当初は単に「0番機」と呼称されていたが、リッターが8番機として配備され、それまでの8番機が「0−5番機」とされたことから、元の機体ナンバーに戻され。さらに0−5番機が撃墜、廃棄されたため、再び「0番機」に戻されたという複雑怪奇な経緯がある。
 試験の結果、シュネルギアの地上運用にはさして意味が無いことが明白となって以降、この機体はやや持て余し気味に扱われている。空中支援機としての性能はベーシックより向上しているが、火砲ばかり目立ってミサイルを搭載できないのが不評の模様。
 こんな仕様でも実戦に使用し、戦果を上げるアクシアと香夜が如何に凄いかを逆説的に物語る機体ではある。……が、あまりの使い勝手の悪さに、アクシアは自分用にアペルギアの配備を申請したとかしないとか。
 なお、シュネルギア隊の戦力がそれなりに充実した現在、アクシアがこの機体を使うのは、割と戦況がのっぴきならないことを意味するとはもっぱらの見解。
 また、ベーシック仕様に戻すことも可能で、それ用のドライバーも調達済。だが何故か彼は香夜とは組まず、他のナビゲーターとテスト的に組まされていることが多い。
(その場合、香夜はX−1番機など他の機体に搭乗している)

 熾天使にして大天使メタトロンの撃破を経た休戦期間中、この機体は量産体制に入ったゲオルギアの操縦系テスト機としても使用された。その結果、ゲオルギアと同タイプの戦闘補助AIを搭載することで、単座式でも安定した性能を引き出すことに成功する。
 草薙エリヤの戦死によって休戦がなし崩しに破られ、発動した“エンジェル・ネスト”攻略戦において戦力不足を補うため、単座式のままアクシア・リヒトヴィッツの搭乗により出撃。火砲支援によって味方の突入をよく援護したが、最終的には4番機を守り抜く形で集中砲火を浴びて擱座。戦闘続行不能と判断され、廃棄処分となった。
 なお、この機体は1人でも扱えるが、あくまで性能が安定するだけであるため、強力な天使兵を単機で相手にすることは困難である。そのため、他の機体にはこの処置は適用されていない。
▼登場話
 第14話〜第105話(※0−1番機としてはこれ以前から登場)


フーファイター試作機
 ライダー:香夜・ハイネル・ガイスト
▼レポート
 ヴリル・ソサエティから供与された実験機?
 パイロットと共に暴走した挙句に天使化を起こし、実験部隊によって処理される(フーファイター暴走事件)。正確な出所や配備の目的などは一切不明。
▼登場話
 第3話

†シュネルギア4番機A「イェーガー」
 ナビゲーター:なし
 ドライバー:ヴィント・シュトラント
▼レポート
 出雲基地で建造されていた、もう1機の4番機。
 ドライバー候補として出雲基地を訪れたヴィント・シュトラントに憑依していた主天使によって天使化を起こし、出雲基地を壊滅させた(出雲基地壊滅事件)。直後、実験部隊によって処理されている。
 なぜ「イェーガー」が2機建造されていたかの詳細な資料は残っていない。アクシア大尉が自分用にちょろまかすつもりであったという眉唾なものから、“パワードアーマー”の実験用として片方は最初から実戦に投入するつもりがなかったという真面目なものまで諸説あるが、真相はマスケンヴァル現象の彼方である。
▼登場話
 第6話

†シュネルギア6番機A「マサムネ2」
 ナビゲーター:香夜・リヒトヴィッツ
 ドライバー:リュンマ・サカモト
▼レポート
 従来の7割のコストという触れ込みで瑞穂基地に納入された“マサムネ”第2期ロット2機の片割れ。こちらは遠近両用で高性能を発揮するための試作装備が施されていたが、隠密空母“信濃”事件で規格外品の疑いが掛けられ、部品の性能を確かめるため半ば射撃の標的扱いされた結果、大破してしまう。
 結局5番機を有人仕様に戻す際の部品取りに使われたため、この機体は編制表から削除された。
▼登場話
 第7話

†ノイエ・ギア実験機X−02「月輪」
 ナビゲーター:瀬村彩音
 ドライバー:瀬村鏡夜
▼レポート
 X−01“月光”の別系統試験機。こちらは“マサムネ”との次世代機競争に敗れた“ケンプファー”がベース。遠隔操作を安定させるため、V機関の起動用ユニットとしてパイロットを搭載しているが、実際の操作は遠方のナビゲーターが全て行う仕様となっていた。また、このナビゲーターにパイロットからクローニングした完全機械化兵を使用することで、同調性の確保も図っている。
 このシステムを反映したシミュレーターでは3番機“マサムネ”を寄せ付けないほどの性能を示したが、やはり遠隔操作システムに天使兵の干渉を受けて融合・暴走を起こす。引き続く実戦ではシミュレーターを遥かに凌駕する“人の力”の前に敗れ、撃破された。
 7番機として瑞穂基地に納入されたが、この事件の結果、編制表から削除された。
▼登場話
 第11話

シュネルギア7番機B「ケンプファー」
 ナビゲーター:T−X
 ドライバー:御波司or鴇宮静真
▼レポート
 マサムネとの開発競争に敗れた後、試作機がS.Q.U.I.Dの改良テストベッドとして使用されていた機体。シュネルギアを稼動できる実戦レベルの第10世代完全機械化兵T−Xの建造に伴い、S.Q.U.I.Dにも完全機械化兵の処理速度に対応した改装が施された結果、ほぼT−X専用機として生まれ変わり、(2機目の)7番機として瑞穂基地に配属された。
 それでも本体の性能はマサムネ、シュトルムに一歩及ばず、装甲もかなり薄め。第10世代の完全機械化兵ともども極めて運用の難しい機体だが、作戦次第では驚異的な戦力に化ける可能性を秘めている。
 現状ではシュネルギア隊の戦力がそれなりに充実したため、あまり実戦には投入されていない。第59話では、お飾り状態から一転、合衆国十字軍に奪われたシュネルギア“カゲミツ”と激戦を展開し、辛うじてこれを撃破したのだが――。
 その後、九州方面で数度の作戦を経た後、第87話においてヤシマ全土の八門結界が解除される事態に直面。切り札として神守島攻防戦に投入される。結果、結界は回復したものの、この機体は合衆国十字軍の第4世代人間戦車“クルセイダー”との交戦の末に撃破されており、ドライバー、ナビゲーターともに戦死扱いとなっている。
▼登場話
 第21話〜第87話

シュネルギア8番機A「シュトルム+(プラス)」
 ナビゲーター:無し
 ドライバー:無し
▼レポート
 シュネルギア8番機。2番機シュトルムの改良型として書類上に記載されていた機体。だがその実態は、草薙家より瑞穂基地に送られた、とある武器をカムフラージュするためのコードネームであった。
 当然、編制表からは削除済み。コンテナの中身の実際は、シュネルギアの予備パーツ群だったと思われる。
▼登場話
 第13話

†シュネルギア8番機B「ベーシック」
 ナビゲーター:アベル(AI)
 ドライバー:天野ツバサ
▼レポート
 瑞穂基地に正式に8番機として配備された最初の機体。
 いわゆる初期型のベーシックタイプで、カノーネの素体になった0番機シリーズと基本性能に大差は無い。
 配備当初は搭載されていた画期的な補助AI“アベル”の能力とドライバーたる天野ツバサの手で、最新鋭機に匹敵する性能を見せていたが、“アベル”が合衆国製のプログラムであり、天使兵を呼び込むに至って廃棄処分となった結果、通常の「ベーシック」と同程度の性能の機体に戻ってしまう。
 また、リッターの正式配備にともない編制表が見直された結果、この機体は予備機として8番機から外され、0−5番機となった。
▼登場話
 第22話〜第25話(8番機から0−5番機に登録変更)

†シュネルギア11番機A「タイフーン2号機」
 ナビゲーター:??→ミシェル
 ドライバー:天野ツバサ→劉略
▼レポート
 試験段階から良好な性能を見せ、10番機以降も増産が開始された“タイフーン”タイプ。当初からパワードアーマーと共に天野ツバサ専用機として調整(ナビゲーターは未定であったとされる)され、ヤシマ=統一帝国の観兵式典でのお披露目を経て、正式に引き渡される予定であった。
 ところが、この機体は式典を襲撃した、合衆国十字軍第7艦隊所属の特務部隊に強奪されてしまい、瑞穂基地の編制表に記載されることはなかった。ナビゲーターは、あのベイカー中将がヤシマに“手土産”として持ち込み、八坂機関に預けられていた“純血の天使のコピー”であるとされ、それが真実なら、この機体は最強の敵となりえることが予想され――。
 そのとおり、“エンジェル・ネスト”攻略戦において、最大の壁として立ち塞がる。激闘の末に0番機、4番機を撃破。5番機をも追い詰めるが、ゲオルギア隊の乱入と、タン・メイリィが放った起死回生の一撃によって仕留められた。
▼登場話
 第59話〜

†シュネルギア11番機B「スヴァン」
 ナビゲーター:天野ツバサ
 ドライバー:茶本マサト
▼レポート
 0−5番機の喪失後、テスト的に様々な機体を使用していた(主に浮いていたトラバントやマサムネ2だったと云われている)天野ツバサの専用機として、ヤシマ=統一帝国が満を持して開発した機体。
 それまでのシュネルギアには無かったAモード(白兵戦闘)、Bモード(誘導兵器)への変形機構を備えており、それぞれのモードで専用機であるマサムネやイェーガーに匹敵する性能を保ちつつ、耐久性もそれらに互する化け物機体。
 その分、機体制御機構も複雑化しており、“天才”天野ツバサなればこそ使いこなせるとは専らの評価であり、正しい指摘だろう。機体名が如く、Aモード時は戦乙女を、Bモード時は白鳥を思わせる挙動を示し、軍事マニアどころか上層部にもかなり受けがいいらしい。
 ただ、特殊な仕様が災いしてかV機関も専用の新型が用意されており、ゆえに整備班泣かせの機体でもあった。マサムネやリッターの系譜に位置するためか、搭載量が機体コンセプトから見ると少なめという欠点も持つものの、それを補って余りある次世代機の一翼であることは間違いない、素性の良い機体である。

 その後、草薙エリヤ元帥の戦線復帰と近衛師団の再編に伴い、瑞穂基地を離れて転属。最新技術を遠慮なく投入され、極限まで性能が引き上げられる。これは瑞穂基地攻囲作戦において、近衛師団側唯一の第三世代人間戦車として圧倒的な戦闘能力を発揮する必要からであった。
 かくてこの機体(区別のためフェーニクスとも呼ばれる)を持ち、かつ“本気”になった天野ツバサは、ほぼ単機で瑞穂基地の人間戦車を捩じ伏せるという離れ業を見せたのである。
 しかし、唯一攻囲の難を逃れていた2番機がシュトルム/ゲフリーレンとして対峙。互角の戦いを繰り広げるが、これは1対1の戦いでは一度も負けたことのないツバサとスヴァン相手と考えれば、凄まじいことであった。
 なお、この戦闘で中破したスヴァンは、その後に瑞穂基地や他のヤシマ=統一帝国の基地に搬入された形跡が無いため。軍の編制上からは削除されている。
(同様に、天野ツバサも戦闘中行方不明扱い)
▼登場話
 第78話〜第100話


フーファイター制式機
 ライダー:カノン・ミューズ・ガイスト
▼レポート
 ノーマン・ベイカー中将が亡命時にヤシマ=統一帝国にもたらした“手土産”の1つ。実際に合衆国十字軍第7艦隊で運用されている制式機であり、彼の亡命に使用された機体でもある。
 瑞穂基地に搬入された後、当面、識別コードの変更と塗装変えが行われた状態で格納庫の隅に収められていた。瑞穂基地を粘性の天使兵“這い寄るもの”が襲撃した時には、カノンの“歌”を増幅する装置として使用される。
 その後、フーファイターの操縦システム解析を試みたトゥアレタ・クレーリオンを巻き込んで天使化を起こしかける。彼女を救うためにもう1機のフーファイターが用意された後、この機体はトゥアレタの解放と引き換えにカノン自身の手によって無力化され、戦力としての役割を喪失した。
 なお、鹵獲機の予備パーツとしては有用であり、この事件の後も分解状態で瑞穂基地に保管されていた。これは天津島沖海戦後、X−1番機の再建素材として使用されている。
▼登場話
 第21話〜第31話

シュネーヴァイス
 ライダー:シルヴィア・エリュドリン
▼レポート
 フーファイターを基に建造された2機の単座型シュネルギアの1つ。こちらは誘導兵器を主武装に纏められている。機体性能や操作性にはかなりの進歩が見られたが、例によって安定性が犠牲となっており、戦場で天使兵に憑依され、天使化する顛末となった。
 この機体は僚機であるキルシュブリューテに“処理”されたが、ライダーであったシルヴィアは救出され、残存したその僚機と共にG3兵器開発局に戻っている。
 なお“シュネーヴァイス”とは白い雪の意。その名のとおり純白のまばゆい機体であった。
▼登場話
 第43話

キルシュブリューテ
 ナビゲーター:草薙伊音→クベルタ・ノワール
 ドライバー:橘響→紫藤貢
▼レポート
 フーファイターを基に建造された2機の単座型シュネルギアの1つ。こちらは白兵戦闘を主眼に置いた機体。機体性能や操作性にはかなりの進歩が見られたが、それでもドライバーである橘響には理解しがたい構造だった模様。本人の資質の問題を差っ引くにしても、人間戦車という兵器が複雑なことに変わり無いという証左ではある。
 例によって安定性が犠牲となっていたはずだが、同型機である“シュネーヴァイス”が天使兵に憑依された戦場でも天使化することなく、僚機を撃墜した。これにはドライバーの耐久能力差を挙げる声と、結果的にナビゲーターを乗せていたか否かの差とする説が混在しているが、検証の結果は後者有利であり、いつまで経ってもシュネルギアを単座に出来ない理由ともなったらしい。
 この機体は僚機であるシュネーヴァイスを“処理”後も残存。同機のライダーであったシルヴィアともども、実戦投入の継続を見送られ、G3兵器開発局に戻っている。
 その後、ヤシマ陸軍神威基地でシュネルギア用の各種装備の試験機として用いられていたが、神守島攻防戦に伴うヤシマ全土の八門結界消失時、神威方面に出現した天使兵を迎撃するために出撃、大破したため廃棄された。なお、この時のパイロットはシルヴィア・エリュドリンでは無かった――とされているが、具体的な記録は秘匿されたままとなっている。
 “キルシュブリューテ”とは桜の花の意。その名のとおり、桜色の美しい機体であった。
▼登場話
 第43話〜第88話

フーファイター偽装機
 ライダー:ラファエロ
▼レポート
 合衆国十字軍第13艦隊所属の1機。
 これは、古都の天使核兵器研究施設で保護されていたミシェルを奪回するのにラファエロが使用した機体である。動力を切って結界内に持ち込まれており、その経緯に“天使派”が関与した疑いは非常に濃い。
 ライダーであるラファエロは、易々と研究施設の守備隊を蹴散らしてミシェルを回収。その実力を見せつけたが、この機体に追撃戦は行なわれていない。――実は、早々に付近の山中に降りた後、“天使派”に引き渡されたのである。
 その後、“天使派”によってヤシマ=統一帝国軍の観兵式典に合わせてお披露目される予定だった新型機“カゲミツ”のダミー外装をセットされ、搬送中の本来の“カゲミツ”をも奪取する作戦の重要なピースとして活用された。
 “天使派”による観兵式典襲撃の際、同じく“タイフーン”を奪取するべく潜入した劉略により天使化するが、これは合衆国十字軍はもとより、ヤシマ側の作戦でもあるという奇妙な符合であった。
 なお、この機体はその直後の戦闘でも猛威を振るったが、遅れて駆けつけたヤシマ陸軍航空隊の見事な連携攻撃によって撃破されている。
▼登場話
 第59話

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠