■オープニングフェイズ/シーン1 「天界の門」
シーンPC:レイモンド。GM:それは少し、かなり昔のこと。
GM:君がまだ、亡命してきたばかりの頃だ。
GM:クリストフ「よう。あんたがレイモンドか?」
レイモンド:「え、ああそうだけど……あんたは?」
GM:生粋の統一帝国人だろう、見事な金髪の男。
GM:クリストフ「俺はクリストフ、クリストフ・ベーメ少尉。お前の新しい相棒だ」
GM:そう右手を差し出す
レイモンド:「あんたが……ああ、こちらこそよろしく」右手で返す。
GM:クリストフ「なぁに、お前は死なねぇぞ。俺が相棒なんだからな」
GM:陽気な男だ、と君は思った。
レイモンド:「よろしく頼むよ……なにしろ、軍用に乗るのは初めてでね」
GM:確かにクリストフの空戦技は抜群で、当時の君は足元にも及ばなかった。
GM:君は、背中を安心して任せることが出来た。
GM:この相棒関係は永遠に続くと思われた。
GM:しかし、それはある日唐突に終わりを告げる。
GM:クリストフが君の部屋に駆け込んでくる。
GM:ものすごく嬉しそうだ。
レイモンド:「あれ、どーしました(するめ&ポン酒)」
GM:クリストフ「これを見ろよ、これを!」
GM:なんか紙をばんっと、机に叩きつける
レイモンド:「どれどれ……漢字はやっぱり難しいですねぇ(読み読み)」
レイモンド:で、なんて書いてありますの?
GM:紙の内容は、「クリストフ・ベーメ少尉を新型機のテストパイロットとして採用する」とある。(要約)
GM:クリストフ「新型だぞ、新型! 人間戦車の新型だ!」
レイモンド:「お、やったじゃないすか! 頑張って下さいよ、ベーメ少尉!」背中をばーんと(笑)
GM:クリストフ「なんでも新型はよ、アペルギアみたいに色気が無い外見じゃなくて、こうボンキュッボーン! らしいぜ」
レイモンド:「おお、とりあえずそれは二重にめでたい! 飲もう飲もう!」とくとくとく(笑)
GM:そうやって、君たちはその日は馬鹿騒ぎをしながら、飲み明かした。彼が部隊から抜けると、君はわかっていながらも。
GM:そしてまた時間は幾ばくか流れる。 GM:ある日、君の部隊は緊急出撃する。
GM:Bポイントの対象物を破壊せよ、と指令が下ったのだ。
レイモンド:「エンジンぶん回せ! 即上がるよ!」
GM:実験工場で、炉心が暴走している。
GM:そう君は聞かされていた。
GM:隊員「隊長、見えました!」
レイモンド:「下手すりゃ死ぬね……安い命だね、軍人ってのは」
GM:空を駆け抜けて、君が見たそれは…
GM:………
GM:………天使………
GM:………
GM:白い羽を周囲に撒き散らし、破壊活動を行なう巨大な天使。
レイモンド:「全機、散開! ケツまくって逃げろ!!」
GM:通信が入る
GM/??:『逃げるな』
GM/??:『逃げれば、即後方から諸君らを砲撃する』
GM/??:『あれは天使ではない。ある実験の産物だ。安心して破壊しろ』
GM:その声は、冷たく告げる。
GM:どこか、少女のような声。
レイモンド:「!? ……へっ、やっぱ安い命ってかァ! なら、まず俺が突っ込む! 全機、注意しつつ包囲陣形!」
GM:ソレに肉薄した君の機体に、別の通信が届く
GM/??:『レ…レイ…モンドォオオオオオ』
GM:正面のソレが、君を見据えている
レイモンド:「!? まさか?」
GM/クリストフ:『………タ…タァス…ケテ…クレエエエ』
GM:助けを求めるように…君の方に手を差し出す。
レイモンド:「おいチビッ娘! この機体……まさか!?」>先の通信相手
GM:隊員「隊長!?」
GM/??:『………引き金を引け、これは命令だ』
GM:君の問いには答えない
GM/??:『やつは、完全に天使化(エンジェライズ)している』
GM:その時、君の隣の機体が吹き飛ぶ!
GM:爆発四散
レイモンド:「……俺が、この引き金を引けるとでも思ったかよ! こいつにはまだ意思がある! クリストフ少尉のなァ!!」
GM:ソレが、差し出した右腕に、銃を構えている。
GM/??:『レェエエイ…モンドォオオオオオ………』
GM:ソレが、段々と輝きを増す。
GM/??:『まずい………エーテル値臨界…マスケンヴァル現象が起きる!』
レイモンド:「少尉! 聞こえるか!?」
GM/クリストフ:『レイモンド………たすけて、くれ………』
GM:一瞬だけ、人の声が聞こえた。
GM:だが次の瞬間、ソレは構えた銃から君に殺意を吐き出してくる。
レイモンド:「少尉! 少尉ィイイイイイイイッ!」
GM/??:『撃て、撃たなければお前が死ぬんだ!!』
レイモンド:「だけど……だけどよぉっ!」
GM/??:『駄目だ…天使の門が…開く!』
レイモンド:と、ここで腹を見せるかのように一瞬レイの機体がぶれる。
GM:轟
レイモンド:「!!」
GM:大気を震わす衝撃と共に、ソレの上空に光り輝く渦が広がっていく。
レイモンド:反射的に、ミサイルのトリガーを……引き絞る。
GM/??:『撃てええええええええ!!』
GM/クリストフ:『ォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオ』
レイモンド:「少尉! 逃げてくれぇええええッ!」
GM:聖なるかな
GM:聖なるかな
GM:聖なるかな
GM:光り輝く門が開く
GM:ソレは、穴に吸い込まれていく
GM:撃つ好機は今しかない。
GM:撃つか、撃たないか?
レイモンド:「……何が“聖なるかな”だ……許さねぇ……ゼッテェに容赦しねェぞ、天使野郎ォオオオオオオッ!!」
レイモンド:リミッター解除。20mmの弾雨をありったけぶち込む!
GM:君の銃撃で、ソレは蜂の巣になる!
GM:羽根が舞い散る
GM:っ!
GM:度轟!!
GM:光の門を中心に、爆風が舞い起こる。
GM:君の機体は、木の葉のように吹き飛ぶ
レイモンド:「……へっ……やっぱ、安い命だったか……」失神。演出で(笑)
GM:………
GM:そこで目が覚める。
GM:冷や汗がびっしょりと
レイモンド:「んどわぁっ!? ……あー、はー、はぁあああああ……夢、かよ……」
レイモンド:がばちょと飛び起き、汗をぬぐう。
GM:久しぶりに、この夢を見た。
GM:なんかあれば最後にどうぞ。
レイモンド:「……嫌な、思い出だな……」
GM:シーンエンド。 |