エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第0話『大切なもの、護りたいもの』◇

「でも、誰かがやらなくちゃいけないんだ。ううん。――わたしがやらなくちゃダメ、なんだろうね」 ――遠山桂

 

ミドルフェイズ:シーン1/シーン2/シーン3/シーン4/シーン5
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■ミドルフェイズ/シーン1 「指令」
 シーンPC:アクシア。

GM:戦闘は何とか小康状態に入り、瑞穂基地との連絡をつけることも可能となった。
GM:モニターには、ヴィヴリオ大佐の姿が映し出される。
GM/ヴィヴリオ:「よくやった、リヒトヴィッツ大尉。正直、2番機、3番機ともに諦めねばならないかと覚悟していたよ」
GM:めずらしく、安堵の表情めいたものを浮かべているヴィヴリオ。
アクシア:「正直、アタシとしても肝を冷やしましたよ。桂とセラピアの援護がなかったら、マサムネこそどうなっていたことか…」
GM/ヴィヴリオ:「……そうか」(頷く)
GM:すぐに表情が厳しいものに戻る。
GM/ヴィヴリオ:「市民の避難計画だが、2番機の輸送用に回したホルテンのカーゴベイを全て使えば、何とかなるだろう。そこに民間人を収容し、安全圏まで輸送することは許可しよう」
セラピア:「その間、ボクたちはどうしたらいいんだよ〜?」
セラピア:今まで黙っていたが、唐突に口を開く。
GM/ヴィヴリオ:「…………」
GM/ヴィヴリオ:「ただ、問題が1つある。……2番機にはパイロットが居ない。むろん武装も何もついては居ない」
GM/ヴィヴリオ:「これが、瑞穂基地に無事に届くかどうかで、この戦争は大きく変わる」
GM/ヴィヴリオ:「分かっていると思うが、市民の安全より、シュネルギアとドライバーの無事が優先だ」
GM/ヴィヴリオ:「……分かるな?」(じろり)>セラピア
セラピア:「わからないけど、わかったんだよ」
セラピア:いつもの眠そうな視線でヴィヴリオの瞳をじーっと見据え、答える。
GM/ヴィヴリオ:「ならば良い」>セラピア
アクシア:「っ、それは…」
GM:足立基地司令室の、ヤシマ軍の面々もざわめく。
GM/佐原:「……っ、大尉、これではあまりにも」
アクシア:「…任務了解、すぐにでも準備にかかります」佐原の台詞は流して
GM/ヴィヴリオ:「よろしい。優秀な部下が居てくれて、私も助かる」>アクシア
GM:ヴィヴリオは意に介さないふうに続ける。
GM/ヴィヴリオ:「リヒトヴィッツ大尉。貴官の責任は重大だが、鋭意努力して欲しい。期待している」
GM:そして、通信が切れた。
GM/佐原:「大尉……」>アクシア
アクシア:「・・・・・・」しばし画面を見詰め、
セラピア:「ドンマイなんだよ、アクシアちゃん」
セラピア:「桂ちゃんも響ちゃんもいるし、ボクたちで何とかすればいいんだよ〜」
アクシア:「天使なんかに、民間人は指1本触れさせないわ…絶対に、ね?」振り向き>佐原
GM/佐原:「……了解です!」(敬礼、ぴしっ)
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン2 「予兆」
 シーンPC:神鷹。

GM:戦闘が小康状態となったため、焼け野原となった足立市を、生存者を探しつつジープが進む。
GM:ハンドルを握った歩兵が、悔しそうに言った。
GM/歩兵:「……やはり、これ以上の生存者は居ないようですね」
神鷹:「派手にやったしな。一応もう一回りしとこうや」(くわえ煙草で不機嫌そうな顔)
セラピア:「神鷹ちゃん、車内は禁煙なんだよ〜」げほげほと咳き込みつつ
神鷹:「空母の中じゃねんだから少々吸っても平気だろ」>パルコマン
GM/歩兵:「どうでしょうね……」
GM/歩兵:「燃料気化爆弾が4発……。見ての通り、街1つが消し飛ぶ威力ですよ」
GM/歩兵:「ホイシュレッケどころか、灰色天使の気配も無し。これなら天使兵どもも生きちゃいられないでしょう」
GM/歩兵:「…………」(もちろん人間も、とは言わない)
GM:もっとも、あの戦闘に巻き込まれて、生き延びられた市民がどれだけ居たかは分からないが。
セラピア:「……本当に、そうだったら安心なんだよ」>歩兵<天使兵は生きていない
アクシア:「・・・・・・・」外をきょろきょろと、それでも探している。
神鷹:「それでも奇跡って呼ばれる状態で助かる連中も居る。いるんなら私らが拾ってやらにゃそれも無駄になる。…いや、私が納得するためだスマンが頼む」
GM/歩兵:「分かりました。もう少し足を伸ばしてから、基地に戻りましょうか……」

GM:やがて、焼き尽くされ消し飛ばされた街の中心に、小山のような黒い塊が見えてきた。
GM:敵の主力であった、力天使級天使兵バリエル。
GM:10階建てのビルほどもある、巨大な黒こげの塊は、びくりとも動こうとしない。
セラピア:「改めて見ると、凄く大きいんだよ」<力天使だったモノ
GM/歩兵:「……まぁ、そいつも死んでますよ」
アクシア:「改めて思うけど、こんなのが天使だなんてね。昔の人ってかなりの美化思考だったのかしら…」
神鷹:「あいつらの基本原理は迷惑だな。馬鹿でかい後残しやがって」<天使だったモノ
セラピア:「畏怖すべきモノ。人智を超えたモノ。昔から、ヒトはそういうのを神格化したんだよ」
セラピア:普段のセラピアからは想像できない、落ち着いた声音で呟く。
神鷹:「畏怖を抱くのに美的感覚も何もないってことだな」
GM:っと、ここで各自<探知>ロールをば。目標値は2で。
アクシア:#5c1
●ダイス:Axia:5c1=0(4,4,5,2,6)= 0
セラピア:#8c1 <探知>
●ダイス:Therapia:8c1=2(1,2,6,5,3,4,1,5)= 2
神鷹:#7c1
●ダイス:Shinyou:7c1=2(6,1,2,2,4,2,1)= 2
セラピア:成功数2なんだよ〜。
GM:やるな、2人とも(笑)。
アクシア:……うぐぅ(^^;)
GM:では、神鷹はその実戦経験が。セラピアは……その“勘”が告げる。
GM:こいつは……バリエルは、まだ死んではいない。
GM:炭化した表皮、その隙間から再生しつつある組織が覗いている……のが、はっきりと見えた。
GM:再び動き出すのも、時間の問題だろう。
アクシア:「ん、どうかした。二人共?」
GM/歩兵:「そろそろ、出しますよ、車?」>ALL
神鷹:「……んや、さっきの撤回。ありゃあ、「跡」なんかじゃない。まだ活動してやがる」(煙草を車外へほうり捨て天使を睨み)
セラピア:「もう一苦労しなきゃいけないんだよ〜。考えただけでねむねむなんだよ」
アクシア:「…! 生きてるって…あの状態で!?」
GM/歩兵:「ええッ? でも少尉、どう見たってありゃあ……」
神鷹:「ん、出してくれ」
神鷹:「伊達や酔狂でこの嬢ちゃんの歳から軍人はやっとらん」(セラピア指差しながら)>歩兵、アクシア
GM/歩兵:「わ、分かりましたッ。……基地に戻りますよ、いいですね?」>アクシア
アクシア:「…いいわ。出して頂戴、なるべくとばしてね」>歩兵
GM:ブロオオオオオオン! と唸りを上げるジープのエンジン。
GM:その音に応えるように……誰かの視線が、こちらを見たような気がした。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン3 「秘めた決意」
 シーンPC:セラピア。

GM:足立基地に一時帰投してから、遠山桂の姿が見えなくなった。
GM:偵察から戻ったセラピアは、彼女を探して基地をうろちょろしていたところ。
GM:向こうの方から声が聞こえてくる。
セラピア:「桂ちゃん、どこ行っちゃったんだよ〜。寂しいんだよ〜」とてとて
GM:この声は……伊音と、桂が何か話しているようだ。
GM/伊音:「……くッ、分かった。もう良い! あ、貴女に相談した私が馬鹿だったのだ!」
GM:不意に、伊音の叫ぶ声。
GM:づかづかづか、と向こうの角から曲がってきて、セラピアに気付いた風も無くまっすぐ歩き去ってしまう。
セラピア:「ぷっぷくぷー! ……伊音ちゃん、どうしちゃったんだよ〜」
GM/伊音:「ん、せ、セラピアか……っ?」(どきり)
セラピア:「喧嘩はダメなんだよ。仲良くしないといけないんだよ」
GM/伊音:「な、何でもないのだ。わ、私はシュネルギアの応急修理の様子を、その、見に行かねばならん」
GM/伊音:「……遠山少尉なら、そこだ」(こほん)
GM/伊音:「お前たちこそ、その。……何だ、喧嘩などするでないぞっ」
GM:くるっ、と背を向けて、ぱたた……と駆け去る伊音。
GM:だいぶ顔が赤かったり、瞳が潤んでいたりしたように見えたのは、気のせいだろうか。
セラピア:「ぷっぷくぷー。伊音ちゃんに言われたくないんだよ〜」とてとて
GM/桂:「あちゃ〜。怒らせちゃったかな。ヤバいよねえ……」
GM/桂:「ん。どしたのセラピア、目が点になってるぞ?」
GM:廊下に備え付けのベンチに腰掛けて、ひらひらと手を振っている桂。
セラピア:「オニの目にも霍乱なんだよ。びっくりしたんだよ」
GM/桂:「……それを言うなら、オニの目にも涙でしょ」(ぽこぺん)>セラピア
セラピア:「あうぅぅ。それより桂ちゃん、伊音ちゃんと何話してたんだよ〜?」
セラピア:ツインテールをぴっこぴっこと可動させつつ、桂ちゃんにににじり寄るんだよ〜。
GM/桂:「…………」
GM/桂:「別に大したことじゃないよ。あ、セラピアも聞いたでしょ? 大佐が市民よりシュネルギアを優先しろって言ったの」
セラピア:「ヴィヴリオちゃんのいう事はいっつも唐突なんだよ」
GM/桂:「そうだよねえ……」(溜息)
GM/桂:「で、伊音ちゃんがね。相談してきたのよ」
GM/桂:「自分は命令違反してでも、例え死ぬことになっても市民を護りたい。けど、相棒を巻き込むわけにもいかない。だからどうしようって」
GM:あはははっ、と快活に笑う桂。
GM/桂:「でねでね。わたし言ってやったの。『だったら素直に頼めば良いよ。響クン、馬鹿だからきっと助けてくれるよ』ってね。……そしたらさー」
GM:あはははは、と笑いを止めない桂。
GM:何だかもう、笑いがツボに入っているようにも見える。
セラピア:「伊音ちゃんが怒るのも無理ないんだよ。桂ちゃんは“でりかしー”が足らないんだよ」
GM/桂:「そーかな? わたしだって、これでも繊細なつもりだけど?」
GM/桂:「そんな失礼なコトいうのは、この口か、この口なのかー?」(うにゅー、とほっぺ引っ張りの刑)>セラピア
セラピア:「うにゅうぅぅぅぅ……はなひへほひいんらよ〜」
GM/桂:「あははっ」(ぱ、と離す)
GM/桂:「じゃあクイズ。そしたら伊音ちゃん、何て言ったと思う、セラピア?」
セラピア:「わかんないんだよ。もったいぶるのは悪い癖なんだよ、桂ちゃん」
セラピア:ほっぺたをすりすりと撫でつつ
GM/桂:「セラピアが余計なツッコミをするのが、いけないの」(笑)
GM/桂:「ま、いっか。でね、伊音ちゃんは……」
GM/桂:「『そ、そういうわけに行かないからどうすれば良いか悩んでいるのではないか!』だって。ほんっと、可愛いよね〜あの子も、さ」
GM:何かこう、口真似とかしてる桂(笑)。
セラピア:「鐘二つ、残念賞なんだよ。……で、桂ちゃんはどうするつもりなんだよ?」
GM/桂:「どうするって、何を?」
GM:言ってごらんなさーい? モードな桂(笑)。
セラピア:「街のひとの安全をどうするか、なんだよ〜」
GM/桂:「そうだね……」
GM/桂:「わたしも、大佐の方針には納得できないかなぁ……」
GM/桂:「ね、セラピア。セラピアは……命を懸けても護りたいものって、何かある?」
GM:唐突に、桂がそんな事を言う。
GM/桂:「ふふ、誰にも言わないからさ〜。言ってみなさいよぅ」
GM:ちょっと真剣な、ちょっとからかいの色を含めた瞳で、セラピアを見る。
セラピア:腕を組んで、数十秒ほど沈黙。
セラピア:ツインテールがぴっこぴっことメトロノームの様に動く。
GM/桂:「(うわ、珍しくセラピアが真面目に考えてる……?)」
セラピア:「…………」
セラピア:「…………」
セラピア:「いっぱい過ぎて決められないんだよ〜。意地悪は止めてほしいんだよ〜」
GM/桂:「……そりゃそっか」(くす)
GM/桂:「セラピアにかかっちゃ、明日の晩御飯のおかずも、今日のねむねむ選手権もみんな……」
GM:と、作戦ブリーフィングを告げる放送が流れる。
GM:あーあ、と立ち上がった遠山桂の背中から……天使の羽根が1枚、散った。
GM/桂:「……大切なもの、か」
GM:誰にも聞こえないくらいの、小さな、囁きは……。
GM/桂:「でも。わたしじゃ、ないんだよね……」
GM:放送の音に紛れて、消えた。
セラピア:「………桂ちゃん?」<天使の羽
セラピア:掌に舞い落ちた”それ”を不思議そうに見つめる。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン4 「為すべきことは」
 シーンPC:アクシア。
全員登場済。

GM:足立基地司令室。
GM:アクシア、伊音、桂、セラピア、響、神鷹、そして佐原中尉ら、主な面々が集まっている。
GM:モニター越しに、ヴィヴリオ大佐の姿。
GM/ヴィヴリオ:「……状況が変わった。敵天使兵・バリエルの再生が確認されている」
GM/ヴィヴリオ:「再度の攻撃が予想されるため、まずホルテンでシュネルギア3機と各ドライバー、ナビゲーターを撤退させる。市民の避難は、その後に行なってもらいたい」
GM/ヴィヴリオ:「反論は認めない。……以上だ」
GM:そして、切れる通信。
アクシア:「な、た、大佐っ!?」
セラピア:「ぷっぷくぷー」頬を膨らませて反抗の意を
神鷹:(予想通りだなって顔で黙っている)
GM/佐原:「…………っ」
GM/佐原:「……止むを得ませんね。市民の撤退準備を中止し、ホルテンの発進準備を……」
アクシア:「でも、シュネルギアやドライバー達が撤退している間にバリエルが活動を再開したら…」
GM/佐原:「……この基地も、無事じゃ済まないでしょうね」>アクシア
GM/佐原:「むろん、我々も死力を尽くす覚悟です。ですが、正直申し上げれば、時間稼ぎにもならないでしょう」
GM/佐原:「だからこそ、準備を急ぐ必要が。ホルテンをなるべく早く引き返させれば……」(間に合わないだろうな、と悟った顔で)
GM/伊音:「こんな、ことでは……私は、何のためにッ」(ぎり、と刀を持つ手が白くなるほど力を)
セラピア:「伊音ちゃん、落ち着くんだよ〜」
神鷹:「ガキども、落ち着け。大佐はああいったが『私らの指揮官』はまだどうする気か何も言ってないぞ」(なあ?、とアクシアを振り向き)
アクシア:「……私は…」神鷹から視線を逸らす。
アクシア:(どうするの、アクシア。命令に従う? それとも無視する?)
GM/桂:「……隊長」
セラピア:あえて何も言わないんだよ〜。いつものぼけらーっとした表情のまま、状況を見守るんだよ。
GM/響:「ああ、そうだよな……」(頷く)
GM/響:「そんなの、オレらは納得できねえ」
GM/伊音:「こやつの言うとおりです、アクシア大尉! 私たちは逃げるためではない。……護るために、ここに来たはずではありませぬか!」
アクシア:「…そうだけど…」
GM/伊音:「……確かに、大尉の立場も分かります。であれば、私が」
GM:何かを決めたように、伊音が大きく息を吸い込む。
アクシア:「……ああ、もうっ」伊音の言葉を遮るように叫ぶ
GM/伊音:「私がせきに…きゃっ?」<遮られて(笑)
アクシア:すたすたすた…
アクシア:壁に両手をついて、思いっきり頭を引いて…
GM/佐原:「た、大尉?」
アクシア:ゴツンッ
アクシア:「いったぁ…」デコを抑えて悶絶…
GM/桂:「たっ、隊長?!」
セラピア:「おお〜……流石のエクスペルテンも生身で机は砕けなかったんだよ」
GM/佐原:「…………」(いま、彼の中で何かが音を立てて崩れ去っているらしい(笑))
神鷹:「で、ショック療法の結果はどう出た? アクシア」(調子が出てきたなという感じに笑っていて)>アクシア
アクシア:「よし。ホルテンに民間人を搭乗させて、シュネルギアで護衛しながら脱出するわよ!」やる気まんまんで、でもおでこはおさえてる。
GM/佐原:「本気ですか大尉? ……そりゃ、我々も。いや、しかし!」
GM/佐原:「シュネルギアが切り札と言っても、半壊した機体と弾切れした機体ですよ?」
GM/佐原:「航空隊、戦車隊もほぼ壊滅状態で、正直支援は期待できません。手近の基地から回してもらうにしても、数時間はかかるはずです。それを……」
アクシア:その台詞に、薄く笑って答える。
GM/佐原:「たっ、大尉?」(びっくり)
アクシア:「……あいよ」
アクシア:「……気合で乗り切るのよっ!」どどーん。
アクシア:でも、何故か笑顔で晴れ晴れとしている。
GM/佐原:「…………」(ぽかーん!)<気合で
セラピア:「大丈夫、当たらなければどうという事はないんだよ〜」>佐原
神鷹:「ヤヴォール、フロイライン、ハウプトマン!」(今にも笑い出しそうな顔でふざけた敬礼)
GM/伊音:「しかし隊長。気合で1番機の弾切れをどうにかはできません。……僭越ながら、考えがありますが、よろしいでしょうか」(こほん)>アクシア
アクシア:「言ってみなさい、草薙中尉」>伊音
GM/伊音:「佐原中尉。確かこの基地には、2番機を修理した工廠で新型兵器を開発していると聞いておりますが」
GM/佐原:「……!」
GM/響:「……??」
GM/佐原:「たッ、確かに。あの陽霊子砲は試作型ですが、調整すれば撃てないことは……。よくご存知でしたね」
GM/伊音:「他ならぬヤシマ軍のことだ。知らぬで済む話ではない」
GM:つん、と澄ました顔で答える伊音。
GM:ぷッ、と吹き出す桂。
GM/桂:「……決まりだね。やろうよ、隊長!」
アクシア:「……ええ、勿論よっ」
神鷹:「草薙の嬢ちゃんには軍機なんざないも一緒だな。……さて、決まりか」
GM:そして、オペレーターが叫ぶ。
GM/オペレーター:「目標から天使反応(エンジェルハイロゥ)を確認!」
GM/オペレーター:「早すぎます! これでは市民の避難も、援軍の要請も間に合いません!」
アクシア:「…な」
GM:……この時、司令室の皆の視線が、アクシアに集まった。
アクシア:(大きく息を吸い)「これより、作戦に移るわ。各自、各々の行動に入って。以上、解散!」
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン5 「もしわたしが居なくなったら……」
 シーンPC:セラピア。

GM:格納庫。眼前には全高15mの巨人、シュネルギア。
GM:女性的なそのフォルムを、遠山桂はどこか懐かしそうな瞳で見上げていた。
GM:急いで工廠から引き出された陽霊子砲は、未調整のまま背中に取り付けられている。
GM:この作業が完了し次第、出撃しなくてはならない……。
セラピア:「桂ちゃん、どうしたんだよ〜?」
セラピア:パイロットスーツに着替え終わり、相棒のところへととてとて。
GM/桂:「ん。どうしたの、セラピア。相変わらずぼ〜っとしちゃってさ?」
GM:声をかけられて、初めて気付いた風に振り向く桂。
セラピア:「ぷっぷくぷー。心ここに非ずなんだよ、桂ちゃん」
GM/桂:「そっかな? ……そうかもね」
GM/桂:「……ごめんね、セラピア。わたし、貴女に頼まなくちゃいけないかも、ね」
セラピア:「なんなんだよ〜。改まって」
GM/桂:「さっきわたし、聞いたよね。命を懸けても護りたいものがあるか、って」
GM/桂:「わたしは、あるよ。護りたいもの」
GM:ふ、とまた遠くを見るような目をする。
セラピア:「桂ちゃんは、何を護りたいんだよ〜?」
GM/桂:「……わたしたちは、きっと、名前も知らない何処かの誰かが、笑って暮らせるようにって。そのために、戦ってるんだよね」
GM/桂:「だからさ。わたしたちの誰かが傷ついたり、死んじゃったりしても――」
GM/桂:「それでも、何処かの誰かの笑顔を護れたら、本望なんだって――」
GM/桂:「そう、思ってたはず、なのにさァ……」
GM:ぼろぼろッ、と悔しそうに涙を流す、桂。
GM:そんな彼女を責め立てるように、ふわりふわりと空中から生まれた羽根が、足元に落ちていく。
GM:真夏の格納庫の中に、白い雪が涙といっしょに、堕ちる。
セラピア:ぽふぽふ、と腰の辺りを叩いてあげるんだよ。本当は背中を叩きたいけど届かないんだよ〜。
GM:ぎゅ、とセラピアの頭を抱きしめる、桂。
GM/桂:「分かってる、分かってるよ。多分あと一回出撃できるかどうかってことくらい、わたしだって分かってる」
GM/桂:「でも、誰かがやらなくちゃいけないんだ。ううん。――わたしがやらなくちゃダメ、なんだろうね」
GM:何か確信したような、優しい泣き顔でセラピアを見つめる桂。
GM:そして、声にならない彼女の言葉が、聞こえた気がした――!
GM:『なのにさ、おかしいよね。わたしまだ、死にたくないって思ってる――』
セラピア:「もし、桂ちゃんが……になった、その時は」
セラピア:「ボクが、桂ちゃんを眠らせてあげるんだよ。そうさせて欲しいんだよ」
GM:サイレンが鳴る。出撃を告げる最後の喇叭。
GM:作戦開始の合図だ。
GM:ぐしぐしっ、と目元を拭う桂。
セラピア:「でも……今は生きる事を考えるんだよ、桂ちゃん」
GM/桂:「ふふ……そうだね。セラピアに言われるようじゃ、わたしもヤキが回っちゃってるかなぁ」(ぐすっ)
GM/桂:「さ、行こうかセラピア。伊音ちゃん、怒らすと後が怖いぞ〜っと」
GM:そして桂は、セラピアの耳元にそっと顔を寄せる。
GM/桂:「ねぇセラピア。もしわたしがダメになったら……よろしくね」
GM/桂:「……だからお願い。あいつにだけは、黙ってて?」
セラピア:「黙っておくんだよ。これはボクと桂ちゃんとの秘密にしておくんだよ」(頷いて)
GM:まるで何事も無かったかのように、いつものようにシュネルギアのコクピットに駆け出す桂。
GM:彼女の足取りに、迷いの色はまったく見られなかった――。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠