■アラフニではなく
自称“秘密多きオンナ”ことセラピア・パルマコン。設定からして“連邦”出身であることくらいしか明かされていないのだが、今回はそんな彼女の正体について考察してみたい。 前作「エンゼルコア」のエンディングを全てご覧になった方の間では、彼女は
「エンゼルギア」表1の右端に映っている人物――アラフニ・ナタンゾーンその人ではないかという意見も多いようだが、私は次の2点においてそれに反論する。 1つ目は、セラピアの持っているダーザインである。【エクリシアからの母性愛】だが、エクリシアは「エンゼルコア」で語られたとおりアラフニの娘であるから、セラピア=アラフニだとこのダーザインはおかしいことになる。 (余談だがセラピア=アラフニ説は、4人のナビゲーターのうちセラピアだけ「エンゼルギア」の表紙に居ないのに、アラフニと思われる人物は居ることや、「エンゼルギア」発売当初、ダーザインの概念〜誰々からの何々〜を逆向きに誤解したところから出てきたと推測する) 2つ目は、アラフニ本人が「エンゼルギア」という作品に登場するならば、その依代になるべき人物が最初から想定されているべきであり、であればセラピアよりもアラフニの依代にふさわしい人物が、瑞穂基地に存在しているからである。
「コア2企画書」に、ヴィヴリオ大佐(企画書では中佐)について興味深いメモ書きが記されている。 「この個体が前作の片方なのか(中略)今はまだ謎ということにしておきたい」 「エンゼルコア」において、ヴィヴリオはアラフニのコピー体として描かれていた。であれば「エンゼルギア」において、アラフニの依代として想定されるのは、ヴィヴリオ大佐の可能性が高いのではないだろうか。 (このことについては、別項を設けたいと思う)
|