４月１７日土曜日、

結構、かったるながらも、
充実気味な睡眠時間を確保し、
午前中を好きに使った後で、

甲府を離れ、実家に向かう。

甲府は小さな街であって、
不用意にオモテで生きていると、

知っているヒトにいくらでも遭遇する街、

今回は、電車までの若干の時間を、
駅ビルのなかにある書店で過ごせば、

レジで、見知った女性の裁判官に出あう。

東京にもどる電車まで同じであるが、
よけいな気苦労をかけることもないので、

とりあえず、自分は喫煙の指定席を確保して、

出発までの間に、コーヒーをごちそうになり、

町中で面白げな状況を目撃しても、
お互いによけいな詮索はしないとの紳士協定を結ぶ。


４月１８日日曜日、

実家には、
札幌にいる父と、茨城にいる弟と、
いまや実家なんだかよくわからなくなった調布の居場所を
確保している母と、がいたわけで、

両親や弟が、いずれも、
自分よりは正直に生きていることを確認して、

自分の肉親環境がとりあえず恵まれていることを、
このたびも確認する。

帰りに新宿でワインなぞ買い込んで、
あずさで甲府に戻る。