■完全機械化兵の台頭?
この項目は完全な妄想なので、読みとばして何ら差し支えない。むしろ真面目に捉えないよう注意すること。 2ndの表紙で興味深いのは、歌姫とヴィヴリオの関係性である。彼女たちはヴィヴリオ−歌姫−天使兵の順番で縦に並べられているが、よくよく見ると歌姫とヴィヴリオの髪の色、瞳の色は同じように見えなくもない。
エンゼルギア世界におけるヴィヴリオの血縁は、「エンゼルコア」の登場人物であり、双子とも言えるヴィヴリオBが有名だが、彼女がアラフニのクローンであることを考えると、その娘であるエクリシア、孫娘であるセラピアとも血縁があると言える。
実際に、2ndの表紙イラストのヴィヴリオとセラピアの瞳の色も、親戚と言って違和感が無い程度に良く似ているが、実はもう1人、「エンゼルギア」にはヴィヴリオと関係性の強い登場人物が存在する。
そう、彼女の名は――リメッツェ9−11※10。完全機械化兵である。
GF誌11期6号の記事において、ヴィヴリオとの関係性が示唆されたリメッツェだが、彼女がヴィヴリオに似ているのは、エーテルや天使核に馴染む身体組成の情報が、純血の天使のコピーであるヴィヴリオを基本として構成されたからだと推測できる。
そもそもクローン生産を前提としている完全機械化兵と、純血の天使をコピーする目的でクローン生成されたヴィヴリオとは、存在の意義が根底で共通しており、相性がいい。2人ともヒトならざる器から産み出された人工生命体だが――。ここで、GF誌13期1号のイラストレーター色紙において、表紙パロディとなった井上純弌先生のそれに描かれた初音●クを演繹することができるのだ。
すなわち人工機械の歌姫であるボーカロイドに模されたこの歌姫もまた、人工機械生命体であり、エンゼルギア世界において歌って踊れる人工機械生命体は、完全機械化兵を置いて他に無い。
そして、現在のところクベルタ以外に公式で設定された完全機械化兵は、(公式NPCのリユースであるT−Xをイレギュラーな存在として除外すれば)リメッツェ9−11だけなのである。
誰もが目を疑うだろう、完全機械化兵の新たな地平――。銃をマイクに変え、対天使徹甲弾を歌に換えて天使を打倒する完全機械化兵。これはシュネルギア乗りである少年少女たちにとって看過しえない最大のライバルとなり、これまでいま一つ存在感に欠けていた完全機械化兵を、大きくクローズアップする革新の扉となるのかも知れない。
こう考えると、彼女の服装も、額のパーツも如何にも完全機械化兵っぽく見えて来るから不思議である。 |