■イスラエル十二支族
現在、中東パレスチナ地方に国家として存在する「イスラエル」。この語源は、旧約聖書の創世記第32章で、天使と格闘して勝利したヤコブが、神に与えられた名前に由来する。
この時、ヤコブは「神と人と戦い勝利した」ゆえに彼の名を与えられたのだが、ある意味でエンゼルギアのモチーフ的な人物の子供たちの名が、PCたちが天使兵に対抗する力であるオーギュメントに与えられたのは興味深い。
そのヤコブの子供たちを、出生順に並べると次のようになる。なお、名称の前に付く記号は母親を示す。Rはレア、Gはレアの侍女ジルパ、Lはレアの妹ラケル、Vはラケルの侍女ビルハである。 R《ルベン》
R シメオン
R レビ
R ユダ
V ダン
V ナフタリ
G《ガド》
G アシェル
R《イサカル》
R ゼブルン
(R ディナ)
L ヨセフ
┣《エフライム》
┗《マナシヤ》
L ベニヤミン
彼らのうち、イスラエル十二支族の残りは《シメオン》《ユダ》《ダン》《ナフタリ》《アシェル》《ゼブルン》《ベニヤミン》の7つであり、これの採用は(ダン族以外は)黙示録そのものに登場することからも確定的と思われる。
逆に、十二支族に入らない「レビ」「ディナ」「ヨセフ」についてはどうなるか分からないが、推測の材料として、その由来を簡単に記す。最有力候補はレビ。ヨセフはおそらく採用されないと思われる。
・レビ
レビ族は、ユダヤ教の祭司の家系であって継承する土地を持たず、十二支族には数えられていない。
しかし、黙示録ではダン族の代わりにレビ族が刻印を受けているため、オーギュメントに採用される可能性は最も高いと思われる。
・ディナ
ディナは、ヤコブとレアの娘である。
・ヨセフ
年寄り子であった彼は、誰よりも父に愛された故に兄弟たちから妬まれ、エジプトに売り飛ばされたが、諸々を経てエジプトの宰相になり、イスラエルの民を飢饉から救い、兄弟たちとも和解するエピソードを持つ。その後、彼の息子たちエフライムとマナシヤが支族に加えられたため、ヨセフ族とは称されていない。
なお、黙示録に登場する、刻印を受けるヨセフ族はエフライム族と看做すことができるだろう(マナシヤ族が併記されているため)。 |