エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第79話『我が身、轟雷の如く』◇

「最悪、か。軽い言葉になったものだ」
――南雲霜一狼

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1//
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 ――永久に離さぬと誓ったその手は、
 いともたやすく、その手からするりと抜け落ちた――

 秘密裏に開発された、存在せぬはずの“第三のギガプラント”。
 それはシュネルギアの新たなる力。“超伝導リニアカタパルト”を備えた、最新にして最強たるヤシマの砦。
 しかし、力は所詮、力。それ自体には意志もなければ殺意もない。

「ギガプラント3号棟に異常なエーテル反応、これは――!」

 故にその牙は、容易く殺意の対象を変える。

「バカな……奴ら、なんてモノを撃ちだしてきやがる!?」

 最悪の弾丸が、無敵の砦に守られながら、その照準をヤシマへと向ける。

「させない……かならず、その前に助け出す!」

 少年の叫びを、嘲笑うかのように。

 エンゼルギア・天使大戦TRPG 第79話
 『我が身、轟雷の如く』

 轟雷。その闇を、突き抜けろ――。


シナリオハンドアウト
▼PC1 橘 響  ギアドライバー/フェンサー
 ナビゲーター:草薙 伊音
 ダーザイン:【伊音からの振り向くな!】
秘密裏に開発された第三のギガプラント。
キミは彼女と共に電磁カタパルトのテスト要員として現地に滞在し――。
基地が天使兵に襲撃された際、彼女の手によって、脱出に成功した。
彼女によって、救われた。彼女を置いて、逃げ出した。彼女の言葉に従って――。

▼PC2 レオンハルト・トゥルナイサー  ギアドライバー/ファランクス
 ナビゲーター:トゥアレタ・クレーリオン
 ダーザイン:【中島茜からの信頼】
 めずらしく、のんびりとした日々。テストに駆り出された響とは対照的に、キミはのどかな時間を過ごしていた。
 なにやら向こうでキミの相棒と茜がはしゃいでいるが、まあ、これはいつものこと。そう、いつものこと。
 そしていつもの如く、穏やかな空間に、警報が鳴り響いた。

▼PC3 南雲 霜一狼  情報将校
 ダーザイン:【上層部からの命令】
 シュネルギアの新たなる力、電磁カタパルト。しかし敵の手に落ちれば、それは新たなる驚異にしかすぎない。
 天使兵によって占拠されたギガプラントでは、刻一刻と瑞穂への攻撃準備が整いつつある。
 軍上層部の下した決断は――殺られる前に、殺れ。複数の超長距離狙撃用陽霊子砲による、一斉砲火。
 異論はない、おそらく、ベターな選択。
 しかし、貴方は知っている。少なくともあそこにはまだ一人。唯の一人が、奮闘しているであろうことを。


自己紹介
響:「オレは橘響。響(ヒビキ)でいいぜ」
響:「いちおう中尉なんだっけか。シュネルギア3番機“マサムネ”のドライバーだ」
響:「気がつきゃ、オレもけっこう古株になっちまってるんだよなぁ……」
響:「っと、忘れるところだった。ナビゲーターは草薙家の……。いちおう、まだ」
響:「……あいつは生きてる。オレが、必ず助け出す!」
響:「それができないで、何が国を護るだよ。何のためのギアドライバーだってのさ」
響:「―――悪ィ。じゃ、また後でな!」
響:初期ダーザインは【草薙伊音からの幸福感/2】【自己からの執着/2】
響:シナリオダーザインは【草薙伊音からの振り向くな!/2】
響:PC間ダーザインは【南雲霜一狼からの侮蔑/2】
響:以上(オーバー)!

レオンハルト:「レオンハルト・トゥルナイサーです」
レオンハルト:「階級は中尉、シュネルギアに乗っていますよー」
レオンハルト:基本的に天才肌なやつです。
レオンハルト:シュネルギアの操縦に天才的な素養をもっており、ミサイルのエキスパート
レオンハルト:シナリオダーザインは中島茜からの信頼、PCダーザインは響からの信頼
レオンハルト:今日も今日とて、マイペースに走ります。
レオンハルト:以上。

霜一狼:「ん、俺に用か?」パタンと手にしていた本を閉じ
霜一狼:「自己紹介……。俺の名は南雲 霜一狼。見ての通り軍人だ」
霜一狼:「階級はG3特務中尉……何をしているかは……いずれ判る」
霜一狼:「……良いだろう」
霜一狼:※クラス:情報将校
霜一狼:※長身のヤシマ人。年齢24歳、身長183cm
霜一狼:初期取得ダーザイン:【統一帝国からの信頼/2】【ヤシマ軍部からの期待/2】
霜一狼:シナリオダーザイン:【上層部からの命令/2】
霜一狼:PC間ダーザイン :【レオンハルト・トゥルナイサーからのイライラ/2】
霜一狼:初期アガペー   :640
霜一狼:以上だ。各員、持ち場へ戻り、各々の資料を熟読しておけ。


■オープニングフェイズ/シーン1 「振り向くな!」
 シーンPC:響。

GM/伊音:「後ろだっ、響!」
GM:声をかけると同時に、伊音の斬撃が黒色天使を切り裂く。
響:「――おう!」
響:僅かに身体を捩って黒色天使の攻撃を回避。
GM:地獄と化したヤシマの誇る第三のギガプラント
響:そのまま姿勢をずらしつつ、こちらも刀で一閃する!
GM:響の一撃に、倒れ伏す黒色天使。
GM:しかしその数は圧倒的で。
響:「くそッ、このままじゃ埒が開かねえっ! 格納庫にマサムネが――」
GM:1体を切り伏せる間に、5体増えるといった様相です。
GM/伊音:「無理だ! 敵はバカだが本能的に知っている。私たちがアレに乗れば、どうなるかと言うことを!」
GM:背中合わせに、闘う響と伊音。
響:「……何かいま暗にすっげえ非難された気がする」(ぼそ)
響:とか言いつつ、応戦、応戦!
GM/伊音:「……施設からいったん出る。外側から回り込めば、あるいは」
響:「ああ。それしか勝ち目はなさそーだな!」
GM:と、伊音が指し示すは数十メートル先に見える非常口。
響:仕方ないなぁ。懐からとって置きの手榴弾でも取り出してみようか(笑)。
GM/伊音:「無粋だが……そうも言ってられないか」見とがめたりする伊音(笑)
響:くいっ、と犬歯でピンを抜いて、ぽーいっ、と投擲!
GM/黒色天使:「ぐあぁぁぁぁぁっぁ!」
GM:爆裂する、手榴弾。
GM:致命とはいかないまでも、それは黒色天使の群れを分散させます。
響:「こういう時は火力だよなぁ……。突破してくれ伊音! 後ろは任せろ!」
GM/伊音:「応ッ!」
GM:と、疾風の如く駆け抜ける伊音。
響:だだだだだッ、と伊音を追いかけながら、左右に群がる黒色天使を蹴散らしていく。
響:「ああくそっ、数が多い!」
GM:併走する二人の後に出来る屍の山。
響:もう1つの取って置き、弐弐六式拳銃を左手に。
響:剣風と銃閃を組み合わせて退路を確保しつつ――。
GM:そして非常口まであと数メートルと迫った瞬間――
GM/伊音:「! 響っ――!」
響:「?! っ?!」
GM:突如伊音が響を突き飛ばします、出口の方向に。
響:「なあッ、伊音――?!」
響:不意打ち喰らって、目が見開いている。
GM:そして先ほどまで響がいた場所に降りそそがれる弾丸の雨
響:そっちからだけは絶対に何もこない、と確信していたから、伊音の手を避けられなかった――!
響:「ぐあッ、な、銃?!」(ごろごろ)
GM:見れば天井の死角に、無数の黒色天使が銃を構えているのに気づきます>響
GM:ダダダダダダダっ!
響:応戦しようとして、左手に持っていた弾丸切れの弐弐六式拳銃を放棄。
GM/伊音:「くっ――」
GM:弾丸の雨に、後退を余儀なくされる伊音。
響:「伊音!! くそッ」
GM:視線が、交錯する――
響:GM、質問だが。伊音が後退して行くのは出口と逆方向だよな?(しくしく)
GM:それはもちろん(ニヤリ
GM/伊音:「――往けっ、響!」そして凛と言い放つ。
響:あー、うー。
響:一瞬だけ、迷う。
GM:敵を切り伏せながらも、視線は響から外さない。
響:でも、伊音の声と――気丈な笑顔が迷うことすら許してくれない。
GM/伊音:「――振り向くな! このような状況、今までもなんとかしてきただろう、私たちは」
GM:とびきりの優しい笑顔
響:「――伊音! 待ってろ!」(掌中の――彼女に預けられた草薙の剣を鞘に収め)
GM:それがだんだん遠ざかる。
響:「必ず」
GM:存在が、遠ざかる――
響:「戻って来る! だから、それまで――!」(そして、せめてもの助けにと、それを彼女に投げ返した)
響:「もう、剣も銃も要らない――」
響:背中を向けて。
響:「オレに必要なのは――」
GM:おっと、その瞬間<鬼GM
響:俯いて、外壁のキャットウォークを駆け出す。
響:なぬっ?!
GM:決意を秘め、響が駆け出すと同時に。
GM:爆発が起き、響はそれに巻き込まれます。
響:何だってー?!(笑)
GM:意識を失ったらシーン終了ですので、なにかあればどうぞ。
響:えーっと。爆発を背中に背負って空中に放り出される絵で(どがーん!)
響:「――――!!」(まだ、オレは何にも――――!!)
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「蒼空裂く禍ツ星」
 シーンPC:レオンハルト。

GM:お日様ぽかぽかよい天気
レオンハルト:日向でぼーっとしている
レオンハルト:あぁ、平和だァ
GM:戦時中なのを忘れそうなくらいよい天気の中
レオンハルト:と、自堕落を謳歌している
GM:自堕落を謳歌するレオンにウサギさんたちがたかっています。
レオンハルト:うさぎたちにたかられるままに任せて、溶けている
GM/トゥアレタ:「レオン、溶けてるヒマがあるんだったら、ちょっといい?」
GM:と、とろけるあなたを見下ろすは、パートナーのトゥアレタ嬢です。
レオンハルト:「ん〜〜〜。いくないって言ったら?」
GM/トゥアレタ:「………………」
レオンハルト:目線をちょいと上げて、魅惑のゾーンを見上げる
GM/トゥアレタ:「そんなこと言う口はこの口かしらね〜」ほっぺた引き延ばす人
レオンハルト:「ふんぬ」
レオンハルト:ほっぺたを伸ばされつつ
GM/茜:「ま、そーいわずにさ。おもしろいもん見っけたんだよ」
レオンハルト:トゥアレタの胸部をがっしと鷲づかみにする。
レオンハルト:「おふぁえひだ」(お返しだ)
レオンハルト:「ほへ?」間抜け顔で茜を見る
GM/トゥアレタ:「ななななっ! 真っ昼間からなに馬鹿してんのっ!!」
GM:真っ赤になって、そのまま地面に叩きつける。レオンの顔面を。
レオンハルト:「アンドレッ!」叩きつけられる
レオンハルト:事も無げに起き上がり
レオンハルト:「昼間じゃなきゃいいの?」
GM/茜:「……いつものことながら、仲いいなぁ、あんたら」
レオンハルト:「ははは、羨ましいだろー」
レオンハルト:えっへん
GM/トゥアレタ:「よくないっ! 365日24時間年中無休でダメよっ!」
レオンハルト:「ろうどうきじゅんほういはーん」
GM/茜:「……労働?」
GM/トゥアレタ:「もう、馬鹿ばっか言ってないの。ほら、茜さん。むしろあなたの方が用があるんでしょ?」
レオンハルト:よいしょ、と
レオンハルト:「で、茜。なに?」
GM/茜:「や、おもしろいもんが回ってきてさ」
GM:と、こいこいーと同行を促す茜。
レオンハルト:「面白くなかったら、茜の身体で払ってもらおう」
レオンハルト:と、ついて行く
GM/茜:「ひょっとしてレオン、あれか? トゥアレタに怒られるのが好きだったりするのか?」
レオンハルト:「いやぁ、怒ってる時のトゥアレタはかわいいからねぇ」
GM:冗談にむすーっとしながら、レオンのあとについてくるトゥアレタ。
GM/茜:「で、これなんだけどさ……」
GM:と、指し示すはドラム缶。
レオンハルト:「ドラム缶?」
GM/トゥアレタ:「中身よ、中身」
レオンハルト:覗いて見よう
GM:覗くと、ドラム缶の中にはなにやら無色透明な液体がなみなみと注がれています。
GM/茜:「こいつをこうしてこうやって……」
GM:と、ドラム缶から液体をコップに移し替え、なにやら別の液をたらす。
GM:みるみるまに、色を変える謎の液体。
レオンハルト:「?」
GM/茜:「よしっ、準備完了」
レオンハルト:じーっと見ていよう
GM:と、コップを逆しまにすると……ぷるんっとゼリーのようになった水が地面に落ち
GM:ぽよんぽよんと跳ねます。
レオンハルト:「昔、『ねるねるねるね?』っていう名前の駄菓子があってね」
レオンハルト:ゼリーを手にとって見る
GM/茜:「ん、似てるけどちょい違う……ちょっと、顔の前に持ってってみなよ?」
レオンハルト:ぷるんぷるんとした触感を楽しみつつ、言われたとおりにする
GM/茜:「んじゃトゥアレタ」と、促す茜
GM:言葉とほぼ同時に、レオンの顔面を襲うトゥアレタの鉄拳(笑)。
レオンハルト:迫る鉄拳!
GM:地の果てまで吹き飛べと言わんばかりに放たれた一撃は
GM:そのゼリーの前に威力を完全に削がれます。
GM:ぷにんぷにん
GM/トゥアレタ:「ほんとだ……すごい」
レオンハルト:「おぉ」
レオンハルト:「トゥアレタのおっぱいのような、ショックアブソーバーっぷり!」
レオンハルト:感極まったように、ゼリー? を高々と掲げる
GM:コンビネーション、唸る上段回し蹴り。
レオンハルト:ゼリーで受け止める!
GM:が、ゼリーに先ほどの効果は無く(笑)
レオンハルト:「アンディ!」
レオンハルト:ふっとぶ
GM:ただの液体に戻ったゼリーを突き抜け、良い感じのハイキックが着弾します(笑)
GM/茜:「あ〜、いや。なんでもヤシマで昔開発された衝撃中和ジェルってゆーやつらしいんだけど」
GM:説明を始める茜さん。
GM/茜:「今身を以て味わったとおり、効果が数十秒しかもたないんだよね、はははー」
レオンハルト:「酷い目にあった」
レオンハルト:頬を撫でつつ立ち上がる
GM/トゥアレタ:「自業自得」ぷんすか
レオンハルト:「自暴自棄!」
レオンハルト:トゥアレタに背後から抱きつく
GM/茜:「これ、なんか使えないかな?」
レオンハルト:「そうだなー。チョバムアーマーに応用できそうな気もするけど」
レオンハルト:と、トゥアレタに抱きつきつつ、考え込む
GM/トゥアレタ:「ちょ……こ、こら! どこに手つっこんでるのっ!!!」
GM/茜:「んー、最初はそーした案だったんだけど、比重が凄いんだよね」
レオンハルト:「どれくらい?」
GM/茜:「酷いよ。使えるレベルの強度考えたら、鉛背負ってるのとそうかわらなくなる」
レオンハルト:ふーん、と考え込む
レオンハルト:「まぁ、ちょっと資料あとでちょうだい。なんか考えてはみるよ。ほら、僕って天才だから」
GM/茜:「ん、いいよ。後でもってく」
GM/茜:「響にも聞いてみるかなー、確か今日だったよな、例のリニアカタパルトのテスト終えて帰ってくるの?」
レオンハルト:と言いつつも、手はトゥアレタをまさぐっている
GM/トゥアレタ:「いいかげんにっ……」
GM/トゥアレタ:「しなさーいいっ!」高速回転。遠心力を利用してレオンを引きはがしにかかるトゥアレタ。
レオンハルト:「はははは、甘い、甘いぞ! こんな掴み所があると言うのに!」
レオンハルト:と、がっしと胸のあたりのどこかを掴んでいる。
GM:がごん!
GM:彼女の高い演算能力は、その場で回転すればレオンがドラム缶に当たることを計算していたのだ(笑)
レオンハルト:沈没
レオンハルト:「腰が…子供が、産めなくなっちゃう…」
レオンハルト:ばたり
GM/トゥアレタ:「もともと、産めないでしょ」ぜーはーぜーはーと肩で息をして。
レオンハルト:「それにしても、響たち遅いなー」
レオンハルト:ごろりと、そのまま寝転がり、空を見る
GM/トゥアレタ:「そういえば……そろそろ連絡ぐらいあっても――」
GM:と、何かに気付くトゥアレタ。
GM/トゥアレタ:「……なに、あれ?」指し示す、南の空。
レオンハルト:ん、とそっちを見る
GM:刹那――
GM:轟音と共に、天を流星が駆け抜ける!
レオンハルト:じっと空を見つめ、ゆっくり立ち上がる
GM:それは遙か南西から、遙か北東へと瞬く間に走り去り――
GM:それが消えると同時に、基地には耳慣れたサイレン音が鳴り響きます。
レオンハルト:「やれやれ、またお仕事だな、これは」
GM:はっとする、トゥアレタと茜。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「責を任す」
 シーンPC:霜一狼。
響、登場可。

GM:瑞穂基地の司令部。
GM/管制官:「状況は、最悪だと思われます」
霜一狼:「最悪、か。軽い言葉になったものだ」
GM/管制官:「……申し訳ありません。失言でした。通信、繋がります」
霜一狼:「……繋げ」
GM:と、ディスプレイに灯がともり、アクシアが映し出されます。
GM:ホルテン内からの通信。後ろでは、慌ただしく動くスタッフたち。
GM/アクシア:「最悪よー。正直言って」
GM:別の人間から、再び告げられる。
霜一狼:「データは見させてもらった。お粗末だな、アクシア大尉」
GM/アクシア:「そう言われるとつらいけどねー。けど今回は、どっちかって言えば、情報部の責任じゃないの?」
霜一狼:「貴官の部隊は虎の子のトップエースが揃っていた筈だが?」
GM:数十分前、瑞穂の空を横切った流星。
GM:その直後、数多の「最悪」があなたのもとに告げられました。
GM/アクシア:「む、虎の子だって後ろに目はないわよ」
GM:まず最たる物が
霜一狼:「ならば、後ろの目は瞑っていたらしい」
GM:シュネルギアの新たなる力として秘密裏に開発されていた“超伝導リニアカタパルト”。
霜一狼:「後ろの目は、貴官だ。君の部下たちは君を信頼し、後方支援を任せている……」
GM:それが、開発の行われていたギガプラント3号棟ごと、天使兵に乗っ取られたと言う報告です。
霜一狼:「俺は言い訳を聞くつもりもなければ余裕も無いのでな、大尉」
GM:そして直後、天を駆け抜けた流星。
GM:それは、まさにそのギガプラントから放たれた“何か”であり。
GM:着弾した鹿縞地区は、マスケンヴァル現象により半径数キロのクレーターと化しました。
GM:現在ギガプラントは強固な結界に守られ、攻撃の術はなく。
霜一狼:「既に地図の書き換えと言う任務が情報部には存在するのでな……」
GM:また攻撃をしかけようにも、その“何か”による攻撃があるため、近づくこともままなりません。
GM/アクシア:「……っと、やめましょ。いがみ合ったら気は晴れるかもしれないけど解決には繋がらないし」
GM:また、カタパルトのテスト及び視察に赴いていたメンバー――。
GM:ヴィヴリオ司令、アクシア大尉らはホルテンで脱出するも、直後に被弾し不時着。
GM:橘中尉は洋上を漂っているところを発見され、回収。現在瑞穂基地へと向かっていますが、草薙中尉は行方不明です。
霜一狼:「橘は存命と言う事だが…草薙の方はどうなっているか」
GM/アクシア:「不明よ……生死もね」<伊音
霜一狼:「フッ……そうか」
GM/アクシア:「とにかく、こちらもまだ動ける状況になし」
GM/アクシア:「悪いんだけど、非常の措置として。あなたの言う虎の子たちの指揮を任せます」
霜一狼:「……了解した」
GM/アクシア:「頼んだわよ、南雲中尉……」
GM:そして途絶する通信。
霜一狼:「(……これで、必要なサンプルは整った……)」
霜一狼:「残りは、一つ……」ぎし、と深く椅子に座り、背凭れる。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠