エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第82話『光速の天使』◇

「我々は、アレと戦うレベルではない」
――南雲霜一狼

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1//
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 ――彼女が見てる世界は、自分に見える世界とは違うのかもしれない――

 ヤシマを強襲した、極超音速で飛翔する天使兵――アラエル
目視すら適わぬその速度に、瑞穂の誇る天使核兵器群は手痛い敗北を喫した。

 ナビゲーターに、ただ、負担だけを課したモノ――

「……私が、もっと速くなればいい」

 追いつくことすら適わなかったモノ――

「……おめえが使いこなせるってぇなら、貸してやってもいい機体がある」

 そして、問題の解決を命ぜられたモノ――

「なに、ただ“速い”だけだ。楽なモノだろう?」

 為すべきひとつは敵の打破。
 そのためには如何なる代償も問われない。問われない、はず。

 けど――

「ぐっはぁ!? あっ……ぁぁぁぁぁあっあぁあっっ!?」

 この彼女の悲鳴に、あなたは耐えられるのか?

 エンゼルギア・天使大戦TRPG 第82話
 『光速の天使』

「何の為に、何を為すんだ、おまえは?」


シナリオハンドアウト
▼PC1 水護 律  ギアドライバー/シューター
 ナビゲーター:八坂凍
 ダーザイン:【凍からの決意】
 極超音速を誇る天使兵――アラエル。
 あなたはそれを捉えるどころか、目視することさえできなかった。
 彼女――凍はそれを確実に捉えていたのにも関わらず、だ。
「……私が、もっと速くなればいい」
 相変わらずの無表情。にも関わらず、彼女に覚悟を感じるのは、あなたの気のせいか否か――。

▼PC2 南雲 優希  完全機械化兵
 ダーザイン:【中島三郎からの確認】
 そいつは、ただ、単純に速かった。
 ヤシマを強襲した天使兵“アラエル”
 単純に、唯、速い。それだけの天使兵。
 されど追いつくことすら適わないその敵に、あなたの愛機は撃墜された。
「……おめえが使いこなせるってぇなら、貸してやってもいい機体がある」
 整備の神様。瑞穂の匠。中島三郎はそうあなたにつぶやいた。

▼PC3 南雲 霜一狼  情報将校
 ダーザイン:【ヴィヴリオからの委任】
「なに、ただ“速い”だけだ。楽なモノだろう?」
 そんなことを、彼女――ドライクロイツ司令官、ヴィヴリオ大佐はあなたに告げた。
 そう、確かに相手はただ“速い”だけ。
 最近のトンデモ天使兵群に比べれば、実に、シンプルなケース。
 ……本当に?


自己紹介
律:「瑞穂中学一年、水護律です」
律:「好きで小さいんじゃありませんっ! シュネルギアに乗れば同じです」
律:「ちゃんと戦って見せますよ、もう此処以外に帰る所なんて有りませんから」
律:ギアドライバー/シューター 13歳
律:初期アガペー:650 ナビゲーター:八坂凍
律:戦災孤児、施設に入っている所をシュネルギアのパイロットにスカウトされる
律:射撃の腕は確かだが気弱、そして子供扱いされると怒り易い結局のところお子様である
律:初期ダーザイン【八坂凍からの幸福感/2】【故郷からのあこがれ/2】
律:シナリオダーザイン【凍からの決意/2】
律:PC間ダーザイン【優希からの興味/2】
律:以上ー。

優希:「お初にお目にかかります。ヤシマ空軍少尉、南雲優希です」
優希:「未だ若輩の身ではありますが、祖国を守るために粉骨砕身の覚悟でがんばります」
優希:「それでは皆様、よろしくお願いしますね」(ぺこり)」
優希:「さて、堅苦しい挨拶はそれまでにして、どこか甘いものでも食べに行きましょう。休息を取るのも戦士には必要ですわよ」(にこり)
優希: 軍人の名門南雲家の養女。戦闘機に乗っているときの姿とは裏腹に、普段はややおっとりとした大和撫子な風情を見せる。
優希:ダーザインは【上官からの信頼/2】【家族からの愛情/2】
優希:加えて【中島三郎からの確認】【南雲霜一狼からの観察2】
優希:以上。

霜一狼:「ん、俺に用か?」パタンと手にしていた本を閉じ
霜一狼:「自己紹介……。俺の名は南雲 霜一狼。見ての通り軍人だ」
霜一狼:「階級はG3特務中尉……何をしているかは……いずれ判る」
霜一狼:「……良いだろう」
霜一狼:※クラス:情報将校
霜一狼:「……成る程。それじゃぁ、ちょっと顔を出してみるか」 ※クラス:情報将校
霜一狼:※長身のヤシマ人。年齢24歳、身長183cm
霜一狼:初期取得ダーザイン:【統一帝国からの信頼/2】【ヤシマ軍部からの期待/2】
霜一狼:シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの委任/2】
霜一狼:PC間ダーザイン【水護 律からの不信/2】
霜一狼:初期アガペー、640
霜一狼:以上だ。各員、持ち場へ戻り、各々の資料を熟読しておけ。


■オープニングフェイズ/シーン1 「凶鳥の羽ばたき」
 シーンPC:優希。

GM:蒼穹を、無数の鳥が羽ばたく――
GM:否、鳥に見えるモノは瑞穂から飛び立った戦闘機群
GM:そしてそれらを嘲笑うように飛翔する、1体の天使兵
GM:そうした訳で、優希は今戦場にいます。
GM:しかも、とびきり劣勢な。
GM/機械化兵:「くっ、ダメだ! おいつけ……うわぁぁぁぁぁ!?」
GM:羽虫の如く、次々と撃墜される味方たち。
優希:「……なんてやつなの」思わず口をついて出る
GM:圧倒的な速力を誇るはずの天使核兵器を、なお圧倒するその速度。
優希:「でも、ここで振り切られるわけにはっ!!」さらに加速をかける
GM:瞬間――その巨大な天使兵の姿を見失います。
優希:「…………!!」
GM:時間にして数コンマ
優希:「どこっっ……!」レーダーを走査する
GM:そして次の瞬間、コクピットのキャノピーを覗き込むように現れる、天使兵の貌!
GM/??:『にいっ……』
GM:声が聞こえた訳ではない、しかし、そいつは確実に――
GM:遅いあなたを嘲笑った
優希:「!!」反射的にトリガーを絞りフルファイア
GM:指がトリガーを引き絞るより速く、姿をくらます天使兵、そして――
GM:背に感じる、強烈な衝撃。そして轟音!
GM:致命の一撃が、あなたの機体に浴びせられました。
優希:「まずい!」急旋回をかけようとするが……
GM:適当に堕ちて下さい(笑)
優希:「食われた!!」警報がコクピット内に鳴り響く
優希:制御を失いつつある機体を必死になだめながら、天使兵の姿を探す
GM:居た――
GM:遙かな上空から、あなたを見下(みおろ)ろす。――否、見下(みくだ)す。
優希:その姿に向けて機銃を放とうとするが、機体はもはや言うことを聞かない。
優希:「やられたの……またしても……」落下しつつある機体の中で、唇をかみ締めつつつぶやく
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「追いつけない!」
 シーンPC:律。

GM/凍:「南雲機大破。……パイロットの生存を確認。律、戦闘に集中」
GM:彼女の指示は、いつもながら的確。かつ迅速。
GM/凍:「……右、距離3000」
GM:そうした訳で、律も同じ戦場に居ます。時間軸は南雲機撃墜直後です。
律:「南雲少尉が? 了解……速っ!!」
GM/凍:「前方2500、右に抜ける」
GM:味方部隊が次々と墜とされる中でも、それはなんら変わらない
GM:天使兵を目視するのがギリギリの律と違って、凍には“ソレ”が見えています。
GM:その証拠としての、的確な指示。
GM/凍:「下方1700、機体旋回」
GM/凍:「左。律、アサルトライフル。上方に流して――」
律:「……ッ」指示に従い動くが思うように標準が定まらない
GM:いや、むしろ――
GM:いつもより――速い!
GM/凍:「急速後退。下方より敵天使兵」
GM/凍:「上方から聖光。エーテルフィールド球状展開」
GM/凍:「20o弾倉交換。2秒のロス。左上腕、右大腿、右下腿損傷。運動性能に深刻な影響」
GM/凍:「味方部隊の損耗率10%を突破。1番機戦線を離脱……」
GM/凍:「V機関に負担増。出力の調整。エーテルフィールドに損耗。出力の調整……」
GM:矢継ぎ早に繰り出される、指示、報告、指示、報告。
律:「このっ!!」警告アラームは先程から鳴り響き
GM:追いつかない、追いつかない、追いつけない!
律:牽制に撃った弾丸は掠りもしない
GM:天使兵に――そして、彼女に!
GM/凍:「敵天使兵急速接近――球状展開!!」
GM/凍:「律!!」
GM:焦燥が生んだ刹那の隙――それをついた、天使兵の特攻じみた体当たり
律:「避けなきゃ!!」機体を急降下させる
GM:「いけない、下は――」
GM:そんな凍の警告と同時に
GM:『下方』からの凄まじい衝撃!
GM:前方から迫った天使兵は、その眼前で物理に逆らった動きを展開し。
律:「ぐあっっつっっ!!」その警告に反応しようとした瞬間受けた衝撃に悲鳴を上げる
GM:シュネルギア:シュトルムを下から殴りつけます。
GM:危険を告げるアラーム音の合奏。
GM/凍:「機体制御。ケルン調整……だめ、堕ちる」
律:「動けよっ!!」操縦桿を握るが機体は思うように反応せず。
GM:パートナーより淡々と告げられる結果。
GM:力を失った人造の天使は、その空から追放され、地上へと――。
律:「…………」生き残ったモニターで頭上の敵を無言で仰ぐ……無力感が心を満たす。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「なに、速いだけだ」
 シーンPC:霜一狼。

GM:瑞穂基地、司令室。
GM:画面に映し出される、戦闘機及びシュネルギアの墜落シーン。
GM/ヴィヴリオ:「無様な光景だな、中尉?」
霜一狼:目を細め、その映像を眺める。
GM:どこか意地悪げに告げる彼女。
霜一狼:「そうですね」
GM/ヴィヴリオ:「情報部は、アレを“アラエル”と呼称することにしたそうだ」
GM/ヴィヴリオ:「主天使級らしいがな、見ての通り他の天使にない特徴がある」
GM:と、どさっとなにやら資料を机に投げ出し霜一狼に促します。
霜一狼:「運動性……端的に言えば、その速さ」
霜一狼:資料を見てみよう
GM/ヴィヴリオ:「ああ、突き詰めれば二つ。その運動性に対する“反射”。そして機動力に対する“速度”が足りなかったという訳だ、こちらは」
GM:秒速にして約10q、時速換算25000q
GM:そんな計測結果がつらつらと記されています。
GM:人類最速とされるシュネルギアの、約1.5倍の速力。
霜一狼:「あの二機の戦果をみれば、今回の部隊編成は現時点で最良……であるならば」
霜一狼:「我々は、アレと戦うレベルではない」
GM/ヴィヴリオ:「なに、中尉。問題は非常にシンプルだ」
GM/ヴィヴリオ:「なら、解決手段もシンプルになるだろう。……対応は任せるぞ?」
霜一狼:「了解です」
GM:「ああ、そうだ」
霜一狼:「――何か?」カツ、と振り返ろうとしたところを引き止められ
GM/ヴィヴリオ:「対応する時間と予算と人員は割いてやる。それなりの結果は出してくれよ?」
GM:どこか、愉しげに、微笑む我らが司令官。
霜一狼:「では、現場には今回の作戦に参加した者を」
霜一狼:「……結果は、ご期待に添えるよう」
霜一狼:敬礼し、退出。
GM/ヴィヴリオ:「期待させてもらおう」 ニヤリと。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠