エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第86話『其処は蒼き空に在る』◇

「大尉のしたことは時間と燃料と弾薬の無駄遣いです」
――近衛9−2

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1///
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 ひっそりと、誰に気づかれることもなく。
 悠久の刻をその身に秘めて、無限の闇をその身に纏い。
 ゆるやかに、ゆるやかに――。

 輸送任務中に突如“消失”した、ヤシマ陸軍第二十九飛行小隊。
 そして、異常な消失事件の捜索にあたった第十三実験部隊の面々も、また同じ運命を辿った。

 現世(うつしよ)にひそりと佇む其処にて――。
 選ばなくてはならない、いずれかを。
 その願いを、断ち切らず――。
 その誘いを、振り切って――。

 エンゼルギア・天使大戦TRPG 第86話
 『其処は蒼き空に在る』

「チャンスは……一刹那だ」


シナリオハンドアウト
▼PC1 桜花8−5  完全機械化兵
 ダーザイン:【近衛9−2からの懇願】
「くそっ、また負けたっ。次は必ず勝ってみせる!」
 ヤシマ陸軍第二十九飛行小隊所属の完全機械化兵、近衛玖ノ弐。
 君とほぼ同時期にロールアウトされた彼女は、常に上を目指す生まれながらの挑戦者。今日も今日とて、同じ部隊のベテラン機械化兵と競い合う。そんな日々の繰り返し。
 その彼女の所属する部隊が、ある任務中に突如“消失”した。
 そして数日後、同様の現象に巻き込まれた貴方は――意外な形で彼女と再会する。

▼PC2 ホルスト・バルクホルン  機械化兵
 ダーザイン:【県羯磨からの頼み】
「完機なんてのはなぁ、あれだ。最新型の家電みてえなもんだ。ごたくばかりで、使いもんになりゃしねえ」
 ヤシマ陸軍第二十九飛行小隊所属、県羯磨大尉。
 昔気質の戦闘機乗り。歩くより先に、飛ぶことを覚えたとぬかす筋金入り。
 そして貴方と共に数多の空を駆けた――戦友。
 その彼の所属する部隊が、ある任務中に突如“消失”した。
 そして数日後、同様の現象に巻き込まれた貴方は――意外な形で彼と再会する。

▼PC3 宇佐 清海  ギアドライバー/コンダクター
 ナビゲーター:司鏡紀央
 ダーザイン:【平穏からの誘い】
 任務中に突如消失した部隊の捜索にでた君は、消失地点にて謎の現象に遭遇し――。
 気ついた時には、小鳥の唄う森の中に居た。
 そこはまるで夢のような、穏やかな理想郷に思え――。
 君は――惑う。


自己紹介
桜花:「“ドライクロイツ”隊所属、桜花 八―伍と申します」
桜花:「任務は、整備部開発新兵器の運用試験アシスト。有事には戦闘も行います」
桜花:「粉骨砕身の覚悟で任務に望みますので、皆様よろしくお願いします」
桜花:ヤシマ人風の外見をもつ、第八世代機械化兵。(但しボディーは第九世代)
桜花:ダーザインは【近衛からの同一視>懇願】2【自己からの執着/2】【ホルストからの隔意/2】。
桜花:以上(オーバー)!


ホルスト:「ホルスト・バルクホルン。階級は中尉であります」
ホルスト:「現状所属はG3となっていますが特務クラス関連の任務も担当します」
ホルスト:「ともあれ短い間かもしれませんが宜しく」
ホルスト:ダーザインは【宇佐からの食傷】【上官からの信頼】【ハルトマンからの慈愛】【自己からの好奇心】【県からの仲間意識>頼み】で。
ホルスト:以上です

清海:「どうも。宇佐清海言います。あんじょうよろしゅうに」
清海:「こちらでは、六番機のドライバーをやらせてもろとります。ええ、さいです。うち、古都のほうの出ぇですよって」
清海:「ま、切った張ったはちょう、苦手ですけどな。空の上ぇおった時間はそれなりやし、芸もあります。お役に立ちますよ?」
清海:「き……ええ、司鏡中尉には、ようしてもらって。まあ、流儀が同じようやから、息も合うてくる言いますかね……」
清海:「あー、紀央ちゃん、今行くさかい、ちょう、泣かんと待っといてやー(ひらひらと手など振りつつ)」
清海:※でっかいメガネ+みつあみがトレードマークのギアドライバー。陰陽部養成所の出身で、遁行術を得意とする。
清海:※年齢十五歳、身長高め(160代中盤くらい?)、害のないセクハラ常習犯。若いのに。搭乗機体は六番機"トラバント"。
清海:※初期ダーザインは【自己からの執着】、【司鏡紀央からの幸福感】。
清海:※シナリオダーザインとして【平穏からの誘い】、PC間ダーザインとして【桜花8−5からの苦手意識】を取得しています。
清海:以上。今晩は宜しく。


■オープニングフェイズ/シーン1 「在りし日々――桜花8−5の場合」
 シーンPC:桜花8−5。

GM:――とある戦闘の後。

GM/近衛:「くそっ、また負けたっ。次は必ず勝ってみせる!」
GM:コクピットから出るなり、そう彼女は毒づいて拳を掌に叩きつけました。
GM:近衛玖ノ弐(このえ きゅうのに)――
GM:桜花と同じ第九世代型の身体を持つ完全機械化兵。
GM:攻撃力に特化された故か、性能同様性格も荒々しく――
GM:人のような――と言うより子供じみた行為の目立つ完機ちゃんです。
桜花:「これで17戦中、7勝5敗5引き分けでありますね」
GM:「ちがうっ! うち7回記録に残してもらえなかった負け数があるっ!」
GM:憤慨しながらも、正直な言葉。
GM/近衛:「くそっ、くそっ、くそっ!!」
桜花:「近衛9−2は、状況把握能力が不足しているであります。例えば、射撃の時に0.25秒、動作がストップする」
GM:「わかる。その指摘なら。理由も結果も納得できる!」<状況把握能力が未熟
GM/近衛:「けど聞いてくれ桜花。あいつはな、“カン”なんて不確かな理由で、私が追いつめた奴のトドメをさしたんだぞ!」
GM/近衛:「こちらは完全に計算してあそこまで追いつめたのに……」ぶちぶちぶちぶち……
桜花:「“勘”は莫迦に出来ないであります。実戦で蓄積した経験の中から、現状最も起こりうる可能性の高い事象をピックアップし、警鐘を鳴らす」
桜花:「人間の、最も不可思議なところなのでありますよ」
桜花:深く、深く、深―――く首肯。
GM/近衛:「……だとしても、私たちの計算能力だって、無意味じゃない」
GM/近衛:「なのにあいつは私たちを“役立たず”と決めつける。あんな人の上前をはねる奴の10倍は、私たちは戦闘に貢献している!」
GM:がっしと桜花の肩を掴む近衛
桜花:「ただ計算をするだけならば……V機関と生体脳のみで充分なのであります。ヒトガタに命が宿ったこの意味を、模索する必要があるのでありますよ」
桜花:ひょいと足払いをして、転ばせる。
GM/近衛:「くやしくないのか……桜花は。戦闘のために作られた私たちが、戦闘で約立たずと決めつけられたんだぞ」
GM:たたらをふんで、すっ転んで。
桜花:「悔しい、という感情はそれは重要なのであります。更なる高みに昇る、明日への原動力なのでありますよ」
桜花:「悔しさをバネに、更なる高みを目指して修練を積む……と言っても橘・草薙中尉の受け売りでありますが」
GM/近衛:「よくわからない……けど、あいつには負けたくない」むくれて、座り込んだまま。
桜花:「……まあ、判ったふりをしている私も判っていないのでありますが」
桜花:「それはさておくのであります」

GM:それから数日後――。
GM:近衛が所属する第二十九飛行小隊が“消失”したと、桜花は聞かされた
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「在りし日々――ホルスト・バルクホルンの場合」
 シーンPC:ホルスト。

GM:――とある戦闘の後。
GM/県:「完機なんてのはなぁ、あれだ。最新型の家電みてえなもんだ。ごたくばかりで、使いもんになりゃしねえ」
GM:活気溢れる夜の安酒場で、その男は杯を空けつつ毒づきました。
GM:県 羯磨(あがた かつま)――
GM:筋金入りの戦闘機乗り。数多の空を貴方と駆けた戦友。
GM:腕は確かな男ですが――若干“戦闘”に関して偏見がある機械化兵です。
GM/県:「だいたい今日だってあれだ。危なっかしく天使兵を墜としそこねってっから、手伝ってやったってのに……」
GM:ぐちぐちと、大きな体躯をカウンターに預けて愚痴る30近くのおっさんは、はたからみてあまりかわいげはありません。
ホルスト:「は。自分はあまり話したことはありませんが。どちらかというと無口な……」酒を注ぎながらまじめに応対
ホルスト:子達、と言いかけて彼女たちへの視点を決めかねている自分に気づく
GM:「だい……ったいだなぁ、中尉!」ぐわし、と首に腕を回して。
GM/県:「『私の計算では数秒後に敵は撃墜されており、大尉のしたことは時間と燃料と弾薬の無駄遣いです』なんてぬかしやがったんだぞ、あいつぁ!」
ホルスト:「はい。いいえ。無駄ではありません」絡まれつつ
GM/県:「あー、ちくしょう。おやじっ、冷やもう一杯だ! こいつにも」
ホルスト:「こうして酒が飲めるのも大尉と……ええ、彼女がベストを尽くした結果と自分は考えます」勧められるまま杯を干しながら
GM/県:「そいつぁわかる。認める」<ベストをつくした
GM/県:「けどな、ウマがあわねえ。そりもあわねえ」
GM:ぐぐっと、コップ酒を空けて
GM/県:「だいたい……全員が生きて帰ってきたこの場に『私はそうした席に出る必然性はありませんので』なんていいやがるんだぞ」
GM/県:「……来たくてももう来れねえやつだって、いるのによ」ボソッと、つぶやく。
ホルスト:「はい。しかし彼女たちは一応未青年でありますから」ちょっと勘違いしつつも杯を干し
ホルスト:……兵器に成年も何もないかと内心で苦笑する
GM/県:「悪ぃな……湿っぽくなっちまった」トクトクと、自分とホルストの杯に酒を注いで。
GM/県:「ともあれ、乾杯の仕切直しだ。生きて帰ってこれたことと、再び生きて帰ってこれることを願ってな」
ホルスト:「いえ。愚痴が言えるのも命あればこそです。自分は大尉とこうした機会を持てることを……」杯を掲げながら思い返せば
GM/県:「ああ、またこうやって酌み交わしたいもんだな、中尉」
ホルスト:遠く終戦の日に異郷の地で果て二度と会うこともなくなった戦友と、ふたたび戦争に身を置いた自分を思って
ホルスト:「……はい。また」乾杯

GM:それから数日後――。
GM:県が所属する第二十九飛行小隊が“消失”したと、ホルストは聞かされた
GM:シーンエンド


■オープニングフェイズ/シーン3 「そして彼等も居なくなった」
 マスターシーン

GM:――瑞穂基地、管制室。
GM/アクシア:「え! なに!? 状況! はっきり報告するっ!」
GM:インカム片手に声を荒げるのは、我らが無敵の小隊長、アクシア・リヒトヴィッツ大尉。
GM/アクシア:「三機とも消えた!? 手品みたいに?」
GM/アクシア:「ちょっと、ホルテン! 作戦中に酒宴でもしてたんじゃないでしょうね! アタシをさしおいて――」

GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン4 「嵐、のち微睡み」
 シーンPC:清海。

GM:周囲にあるのは闇、闇、闇――
GM:周囲にあるのは渦、渦、渦――
GM:周囲にあるのは波、波、波――
GM/紀央:「あらあらまあまあ」
GM:なんて呑気な声をあげつつ機体の管制制御を行うのは、貴方のパートナー司鏡紀央。
GM:現在、清海の駆るトラバントは、レーダーも目視も効かない“謎の空間”としか言えない場所で翻弄されています。
清海:「んー、相変わらず、霊探に感ナシやねえ。どないしよか、紀央ちゃん?」
GM:ぱっと、諸手をあげる。
GM/紀央:「とりあえず、手を挙げてみました」
清海:「お手上げ」
清海:けらけら笑う。
GM:あわせるようにコロコロと笑う。
GM:“二日前に消失した第二十九小隊の探索任務”
GM:その任にあたったホルスト、桜花、清海&紀央の四人は、消失地点数十キロの地点でそれぞれの機体に搭乗、現地へと向かいましたが。
GM:気づいた時には、この闇の中に取り込まれていました。
清海:とりあえず、生命維持系を確認。あと何時間持つやろ。
GM:このままでは、保ってあと1〜2時間。
GM/紀央:「……清海さま、本格的にダメっぽいです。どうしましょう?」
GM:にっこりと、絶望的なことを告げる相方さん。
清海:「ま、焦ってもしゃあないわ。子機もぜんぶ圏外やし、冬眠中の亀やね」
清海:「とりあえず、せやねえ。しりとりでもしとく?」
GM/紀央:「しりとりでもしとく……く……くとぉーにあん」
GM/紀央:「ん、です。清海さま」
清海:「くう、さっくり厳しい攻めやねえ。ええと、ん・かい」指ぴっ。
GM:と――
GM:瞬間、一層激しい衝撃が機体を襲い――清海たちの意識を刈り取ります。
GM:#ま、そんな訳で演出気絶を。
清海:「……っと、こらあかん――」
清海:ある意味慣れたホワイトアウトの感覚。
GM:暗転、断たれる、意識と身体の繋がり。

GM:………………
GM:…………
GM:……

GM/??:「………………ちちちち」
GM:小鳥たちの歌声が、遠くから聞こえる。
清海:「…………。……んー」
GM:ぺろり
清海:もぞりと寝返り。
GM:と、なにやら清海のほっぺを舐める湿ったなにか。
清海:「いあひゃうっ!?」
GM/??:「きゅー?」
GM:そしてそんな鳴き声とともに、あなたをじっと見つめる愛らしい瞳。
GM:一見すると、鹿。
清海:バネ仕掛けが如くに上半身を起こして――つぶらなひとみとみつめあい。
GM:ただし、体毛は碧。少なくとも清海は始めてみます、こんな鹿。
GM:あと、鳴き声もなんかヘンです(笑)
清海:「……んー?」
清海:身体を起こして、立ち上がる。骨とかにおかしな具合は――ないか。
清海:ならとりあえず、
清海:「おはようさん」ぴ、と敬礼っぽいしぐさ。>鹿
GM/鹿(?):「きゅー?」小首をかしげる鹿(?)
清海:鹿の首のところをぽんぽんやろうと手を伸ばし(殺気を消すのは専門です/笑)。
GM:ちなみに現在はコクピットで、ハッチが開放されている状態とお考え下さい。
清海:あ、コックピットか。いきなり森の中なのかと思った。(笑)
GM:と、周囲を見ると、一面の森、森、森。
清海:「紀央ちゃん、起きとう? なんか可愛いんがおるで。まわりもごっついし」
GM:なにやら見たことがあるような無いようなやわらかな木に受け止められるようにして。
GM:清海のトラバントと、やや離れてホルストと桜花ののファルターUが確認できました。
GM/紀央:「ん……おはようございます、清海さま……」
GM:そしてかわいらしいあくびをして目を覚ます巫女さんがひとり。
清海:目を細めて、ほう、と
清海:息を吐いて――。<紀央の声を確認し
清海:「ほらほら、なんや、えっらいけったいな鹿。いけ鹿、紀央ちゃんにもモーニングコールやっ」
GM/鹿(?):「きゅー!」吶喊する鹿(?)
GM:狭いコクピットに二人と一匹。狭い。
GM/紀央:「あらあらあらら〜」目をぐるぐる渦巻きにして、鹿にぐいぐい追いつめられる紀央。
清海:「ほぉれ、ここがええのんかぁ」にっひっひっひと笑いつつ――
清海:表の地形、見覚えがない。少なくとも瑞穂の傍に、こんな妙な風水の場所は覚えがない――とかモノローグ入れちゃっていいですか。(笑)
GM:オケです。
清海:「(ま、水も酸素もあるし、気長にやっとこか。……たまには、こんなんもええやろ。な?)」
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠