エンゼルギア研究所
†Testify Your Own / Angel Gear†

■サイト内検索

- Powered By Google -


■はじめに

■メインコンテンツ
研究所掲示板
エンゼルギア考察
▼天使大戦用語集
▼巫女ナビ推進委員会
TRPG用データ集

■オンラインセッション
セッション掲示板
レギュレーション

【1st対応版】
「この」瑞穂基地の設定
PCリスト
ログリスト
第1クール
第2クール
第3クール
第4クール
第5クール
第6クール
第7クール
│┣第79話
│┣第80話
│┣第81話
│┣第82話
││┣オープニング
││◇ミドル
││┗クライマックス
│┣第83話
│┣第84話
│┣第85話
│┣第86話
│┣第87話
│┣第88話
│┣第89話
│┣第90話
│┗第91話
第8クール
アーリーデイズ

■その他

Written by Japanese ONLY
(C)2003-2012 Souma-Seien.
All Rights Reserved.
back to Main

(C)2003 Inoue Jun'ichi
/ FarEast Amusement Research Co., ltd
(C)2003 ENTERBRAIN,INC.
(C)RUNE

Last Update/2012.02.05


◇ 第82話『光速の天使』◇

「シュトルムの反応速度が跳ね上がったわね、何かしたの?」
――南雲優希

 

ミドルフェイズ:シーン1/////
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■ミドルフェイズ/シーン1 「霊鳥、いまだ羽ばたかず」
 シーンPC:優希。

GM/中島:「バカヤロー、そいつはそっちじゃねぇ、こっちだ!!」
GM:瑞穂基地格納庫
GM:大破した機体の中心で、おやっさんが怒鳴り声を張り上げます。
GM/中島:「ぐずぐずしてんじゃねぇ! ほとんどが大破ってな状況なんだ。歩かねーで走りやがれっ!」
優希:格納庫の隅っこでその様子を見つめている
GM:同じく片隅に集まる、愛機を落とされた仲間達。
GM:撃墜されてしまえば、ギアドライバーだろうが完全機械化兵だろうが機械化兵だろうがみな同じ。
優希:「…………」きゅっとこぶしを握り締める。
GM/茜:「っと、優希さん」
GM:そんな中に居た貴方に、整備班長の愛娘が声をかけてきます。
優希:「ああ、茜さん」いつもの表情に戻って
GM/茜:「オヤジが呼んでたよ。『ちっと呼んでこい』だってさ」
GM:と、親指で父親を指し示す茜
優希:「そう、ありがとう」にこりと茜に会釈して向かう
GM/茜:「輪をかけて不機嫌だからね、気をつけなよ!」
GM:と、機体の修理に走り去る茜。
優希:「無理もないわね」
優希:表情を引き締めて

優希:「ただいま参りました」親父さんに声をかける
GM/中島:「おう、南雲の嬢ちゃん。こっちだ」
GM:と、ムスッとしたまま、優希を先導するおやっさん。
GM:向かう先は格納庫の隅、なにやらシミュレーターが置かれています。
優希:「戦闘記録はご覧になりましたね」>班長
GM/中島:「ああ、まあ。ざっとだがな。ひでえもんだ」なにやらシミュレーターを調整しながら応えるおやっさん。表情は見えない。
優希:「あれだけの機動力を持った敵は今まで見たこともありませんわ。並の機体では追いかけることすら不可能です」
優希:下手に追いかけようとしても、機体が限界を迎えるか、それともパイロットが限界を迎えるか。その程度の違いしかない。
GM/中島:「確かに……飛影であいつと追いかけっこってのは、ちっとばかし無謀だな……よし」
GM:と、シミュレーターを指し示すおやっさん。
GM:「乗ってみろ」
優希:「これは……」データにすばやく目を通す
GM:全く不明の型式番号。操作系はFUのような戦闘機の様な……
GM/中島:「多少の差はあれ、同じ感覚でいけるはずだ。問題は……」
GM:と、顔をしかめるおやっさん。
GM/中島:「いや、まあいい。やってみればわかるこった」と、促します。
優希:「確かにFUにも似てなくはないわね」シートに収まって、計器類を確認する
GM/中島:「擬似的にGも発生するよう調整してある……伸びるんじゃねえぞ?」
優希:「……なんとなく展開が読めてきたわね」
優希:そういいつつすばやく準備に移る
GM:プシュ……と音を立て閉められるコクピット。
GM:中島『始めるぞ?』通信越しに聞こえるおやっさんの声。
優希:「どうぞ」覚悟を決めたような表情で
GM:瞬間――身体にかかる凄まじいG!
優希:「――――!!!」
GM:『離陸』 操縦における最初のアプローチ
GM:たったそれだけの行為に、あなたの身体は悲鳴を上げ――
GM:さて、<回避>で判定をしてみてください
優希:なにー(笑)
GM:まあ、操縦技術ってことで
優希:えーと、目標値はいかほど
GM:秘密でひとつ。まあ、ロゴスはもったいないと言っておきます(笑)
優希:うーむ、では素振りで
優希:あ、ヴィークルの修正値はなしですね?
GM:あ、えっと……
GM:こっそり+4してください(笑)<肉体
優希:#12c3
●ダイス:Yuuki_N:12c3=4(6,5,1,2,4,3,5,6,5,1,6,4)= 4
優希:微妙な数値だな
GM:えっと(カタコトカタコト……)6ダメージを自由に振り分けて下さい。
優希:とりあえずHPに6点。シーンが変われば回復するし(笑)
GM:んむ、です(笑)<回復
優希:(親父さんのことだから、普通の機体じゃないと思ったけど……)Gに押しつぶされつつ

GM:アラームメッセージ!
GM:ディスプレイに迫る、地平線。
優希:「たしかに“乗ったら解る”わね……っと!」
優希:咄嗟に操縦桿を引く
GM:引いた次の瞬間、機体は天へと上昇を始め――
GM:ぶつん
GM:と、シミュレーターの電源が切れる。
優希:「…………」
GM:中島『……空中でバラバラ、しめえだな』
GM:ピーキーなクセに、デリケート
優希:「…………たしかにとんでもないわね」
GM:名前も知らぬその機体は、そんな性質らしい。
GM:中島『おめえさんでも……無理、か……』
GM:そんなぼやきが、外から聞こえ
優希:「…………これを乗りこなせれば、あの天使兵にも対抗できる、ということね」
優希:結果に落胆しつつ、その瞳は輝きを失わなかった
優希:ある決意を込めて
GM:シーンエンド。

■ミドルフェイズ/シーン2 「勝利の鍵――そして代償」
 シーンPC:律。

GM:宛われた自室
GM/凍:「……律、いい?」
GM:問うようにして部屋を訪れたのは、貴方のパートナーである八坂凍です。
律:「……凍? どうぞ?」飲みかけだった牛乳パックを一気に飲みゴミ箱に棄てつつ
GM/凍:「………………つきあって」
GM:と、正面から律を見る。
律:「えうっ!?」思考が固まる
GM:じっと、貴方を見る。
律:「……付き合うって何を?」よくよく冷静に考えて自分に苦笑する
GM/凍:「……シミュレーション」 予想したとおり、なんてことのない要望。
律:「うん、いいよ。何時もの奴?」
GM:ふるふると、首を振る。
GM:が、思い直したように、こくこくと肯く。
GM/凍:「律は……いつもどおり」
律:「違うの? ……うーん」
律:「僕はって言う事は……まあ、良いか。シミュレーションルーム?」
GM:ふたたび、こくこくと。
律:「それじゃあ行こうか」アレが落とされたと言う話は聞かないから
GM:――そして、シミュレーションルーム
GM/羽村:「や、がんばってくれよ」
GM:と、何故か爽やかに微笑む軍医さんがいました。
律:「羽村さん?」怪訝そうに軍医を見る
霜一狼:「俺が手配した」
GM/羽村:「ははは、そうなんだ。実は、二人に頼まれちゃってねぇ」
律:「南雲中尉……」思わず後ろに一歩ずれる
律:この人は苦手だ……よく分からない
霜一狼:「フッ……」律を冷たい眼で見る
霜一狼:否、観察しているかのように
律:「……それで……二人って言う事は」一瞬身を固め自分のパートナーを見る
GM/凍:「………………ん」肯く凍。
霜一狼:「何時、如何なる場合でも……お前達に万一の事があっては次ぎの作戦に支障が出るのでな」
霜一狼:「今の内に、伝えておく」
律:「……なんでしょう?」
霜一狼:「水護律、及び八坂凍には、コードネーム“アラエル”の撃墜任務が近い内に任じられる事になる」
律:凍のやる事には万事無駄が無い……つまりは羽村さんが必要だと言う事……あまり良い予感はしない
霜一狼:「今回のシミュレーションはその一環だ」
霜一狼:「質問は?」
律:「この前の奴ですよね? つまり打開策を見つけたんですか?」挙手して質問する
霜一狼:「単純な話だ……その事に関しては、お前のパートナーが一番理解している」
律:「あ……はい」凍はこの前の敵についていっていた。為らば確かに自分は兎も角僕等は適任なのだろう
霜一狼:「……加えて言うならば」
霜一狼:「水護律」
霜一狼:「お前は、あの敵に負けたままで、良いのか?」
律:「それは……嫌に決まってます」真剣な面持ちで霜一狼を見
GM/凍:「………………大丈夫」
霜一狼:「ならば、借りを返すのだな」
GM/凍:「……今度は、勝てる」
GM/凍:「私が……律を、勝たせる」
律:「……凍?」不思議そうに凍をみる今までこういう言い方をしただろうか
GM:と、表情を確かめるまもなく、凍はシミュレーターのナビシートへと移動してしまいます。
霜一狼:「……そして」
霜一狼:そっと律の耳元に口を寄せ
霜一狼:「このままでは、お前は……大切な存在を失う事になるだろうな……。なぁ、水護 律……?」
霜一狼:「……八坂、あとの事はお前に任せる。――羽村軍医の手におえる程度にな」
律:「…………」霜一狼の言葉に顔色を変える……あんな思いは二度としたくなかったから
霜一狼:「さぁ……おまえ達の限界を見せてみろ」(ぼそ
GM/羽村:「さて、それじゃあチェックはしてるから、存分に」
律:「あ、まって」
GM/凍:「?」
律:「勝たせるじゃなくて……一緒に勝とう」自分が足を引っ張ってるのは分かっている
GM/凍:「………………わかった」こくりと、うなずく。
律:「一緒に勝たなくちゃ意味無いもの……僕等はパートナーなんだから」
律:そう言って自分もシートに座る
GM:複座型のシミュレーター、後ろにいるナビの姿は、律からは見えない。
GM:『訓練を開始しますか?』はい/いいえ
律:はい、を選択しシミュレーターを起動させる
GM:――と
GM:プシュ……
GM:なにやら、後ろでそんな音がした。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン3 「加速する彼女」
 シーンPC:優希。
全員登場済。

GM:仮想“アラエル”シミュレーター
GM:偽りの世界で、シュネルギアが天を駆ける。
GM:南雲兄妹はシミュレートを外からみてるといった形を想像してください。
霜一狼:「来たか、優希」
GM:実際に遭遇したアラエルと、遜色のないその速度で仮想アラエルが迫る。
優希:「ええ、様子はどう?」自分のシミュレーションを終えて、ヘルメットを抱えてやってくる。
霜一狼:「お前も見ておけ……何度でも、だ」
GM:しかし、それを上回る“反射”を見せるシュトルム!
GM:その理由(わけ)は――
優希:「そうね……私にも関係することだし」
GM/凍:「右45度。7秒後に20oアサルトライフル斉射。……3、2、1。回避運動。左旋回速力200。ターン。左上方に5秒。……2、1、右20o牽制、上方85度。敵移動予測地点後方2q。反転。ケルン展開。ハードシールド。左右下腿制御系一部カット、上腕の制御に転換。敵天使兵よりの攻撃。回避、上方40――」
GM:より明確に、そしてより速くなった凍の指示。
律:「……っ!!」返事をする間もなく凍の指示に従い機体を動かす
優希:「シュトルムの反応速度が跳ね上がったわね、何かしたの?」>霜一狼
GM:最初こそ指示に遅れた動きしかできない律ですが、徐々に指示と同時に動けるようになっていきます。
霜一狼:「……俺は、何もしていないがな」
霜一狼:「だが、あれに付いていくとは、面白いサンプルになりそうだな……」
GM/凍:「姿勢制御。V機関3番4番停止。……再起動。ケルン変形。上昇――」
GM:操縦桿に感じる、彼女の導き
律:「了解っ!!」少しずつ息継ぎをするかの様な受け答え
GM:普段なら管制を主に行う凍のサポートですが
優希:「……それで、手ごたえはありそう?」霜一狼の言い様に面白くなさそうな表情で
GM:普段なら律が行う制御系のコントロールも今は彼女がサポートしています。
霜一狼:「今のところは、な。24回目でここまでくれば上出来だ」
GM:尋常ではない処理速度を以て――
優希:「そう……。なら、私のほうも仕上げないとね」
霜一狼:「そうだ」
霜一狼:「お前も、十分な戦果を上げてもらわねば困る」
霜一狼:「で、なくば……お前が空を飛ぶ理由はない」
優希:「言われるまでもないわ。それが私の仕事だもの」振り向かずに答える
霜一狼:「フッ……それで良い、優希」
GM/羽村:「さて……あと10秒か」
GM:と、なにやらつぶやく不良医師。
GM/凍:「残り……5秒。間に合わない」
GM:律の後ろから聞こえる、焦燥した声。
律:「……凍?」どきりとして後ろを振り返りたくなる衝動にこらえる
GM/凍:「はっ――っあ……」
GM:荒い、息。
GM/羽村:「……0」
GM/凍:「がっ……はぁ! あっ……ぁぁぁぁぁあっあぁあっっ!!!!」
律:「凍っ!?」
霜一狼:「羽村、頼んだぞ」
霜一狼:「維馬篭に貸しを作りたくないのでな」
GM:そして部屋に響く、獣のような悲鳴――いや、絶叫。
律:「羽村さん、凍がっ!!」
GM/凍:「がっ! はあぁっ! はっ!」
GM:全身をガクガクと振るわせ、己を抱くように丸まる凍。
GM/羽村:「はいはい、それが俺のお仕事だからね」
優希:「そういうこと……」なにやら納得した表情で
律:シミュレーションを停止させ、後ろの凍のシートに
霜一狼:「……必要なら、処方するが?」>優希 <理由
GM:全身から、異常な量の発汗。明らかに、尋常な様子ではない。
律:「早くっ」その様子に焦燥し。羽村の緩慢な動作に苛立つ
優希:「私には要らないわ」そういい残して、凍の手当てを手伝いにいく。
GM:緩慢とした喋りながらも、的確に「処置」を行う羽村。
GM/羽村:「さて……とりあえずここではこれが精一杯。医務室に運びたいんだけど、誰がこのお姫様を運んでくれるかな?」
霜一狼:「……水護、八坂に触れていろ」
霜一狼:「お前の天使核の波動が、多少なりとざわめきを抑えるかも知れん。逆もあるだろうがな」
GM/凍:「――はぁ……っはぁ……」息を荒げ、声をあげることすらままならない状態の凍。
律:「凍……」余人に言われるまでも無い一度手を握りしめてから凍を抱かかえる
優希:「しっかりとね。彼女を放しちゃだめよ」律にささやく
律:「わかってます、わかってますよ」自分に言い聞かせるように繰り返しつつ医務室へ
霜一狼:「……次はお前の番だな、優希……」
優希:「……そうね。私もこのままじゃいられないものね」
優希:「“期待”には応えさせてもらうわ」
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン4 「四分六」
 シーンPC:霜一狼。
全員登場済。

GM:医務室――
GM:どうにか落ち着いた凍が、ベッドに寝かされています。
GM/羽村:「まあ、とりあえずはこれでよしっと」
霜一狼:「……では、質問を聞こうか?」
霜一狼:くるりと振り向いて、律をみる
律:「……」凍の手を握ったまま憮然と羽村と霜一狼を睨む
GM/羽村:「あ〜、その、なんとゆーか……」ぽりぽりと、頬をかく
律:「……凍は何をしたんですか?」察しは付く……しかしそう聞くしか出来ない
優希:「それで、あなたはすべて了承済みだったわけね」羽村医師に「おだやかに」問いかける
GM/羽村:「相談を持ちかけられたからね、彼女に」>優希
GM/羽村:「高密度エーテル加速剤」
GM/羽村:「軍でもまだ、開発が始まったばかりの代物さ」
GM/羽村:「とりあえず、なぜ、彼女がそんなモノを持ってたのかは、知る由もないけどね、俺には」
GM:と、小さなケースを開く羽村。
優希:「そういうことね……」
GM:中には、空のアンプルが1つ。そして中身のあるアンプルが1つ。それぞれ納められています。
霜一狼:「……(よくもぬけぬけと言えるものだ)……」
律:「羽村さん医者ですよね……」どうして止めてくれなかったのかと言いたげな視線を向ける
GM/羽村:「ああ、医学を学んだからね。わかる」
GM/羽村:「この薬なら、量を誤りさえしなければ、死ぬことはないし、障害も残らない」
GM/羽村:「……もっとも、“死んだ方がマシ”に思える位の苦痛は感じるだろうけど」
GM/羽村:「ついでに言えば、今対処に難儀している、天使兵への打開策のひとつにもなりうる」
GM:具体的に言えば
GM:高密度エーテル加速剤使用時の凍のナビ修正は10倍になります。
霜一狼:凄いの来たなぁw
律:恐ろしいものを……
優希:「それは、一時的にエーテル濃度を高めるということね」納得した表情
律:「だからってっ!!」
優希:そして、それが自身の体にどういう状態をもたらすのか
優希:想像に難くない
律:羽村に掴みかかりそうになる
優希:すっと律をとめる
優希:「今あなたがしなければならないことは、そういうことではないでしょ」
GM/羽村:「殺し合いをやってるんだよ、君たちは。決してスポーツをやってる訳じゃない」
GM/羽村:「まして相手はルール無用の天使兵。ぼやぼやしてたら、後ろからばっさりさ」
GM/羽村:「おそらく、彼女はそれを知っている。君よりも――いや、ひょっとしたら誰よりも深く、ね」
律:「そんなの分かってますっ!! だからってっ!!」
GM:正面から、律を見つめる羽村。その目には、普段のおどけた色はない。
霜一狼:「だから、躊躇い、脚を止め」
霜一狼:「また、繰り返す」
霜一狼:「どうやら、ギアドライバー殿はそれをご所望らしい」
律:「…………っ」霜一狼の言葉に奥歯を噛み締める
GM/羽村:「ともあれ、これで懸念されている2つのうちの1つ。“反射”はクリアーだ」
GM/羽村:「後は“速度”だったよね、南雲中尉殿?」>霜一狼
GM:この男は、何処まで知っているのか?
霜一狼:「そう、そのとおり」
霜一狼:「“速さ”に対抗するには……やはり“速さ”だ」
優希:「彼女にこれ以上苦痛を与えないようにするなら……」
優希:「速やかにあの天使兵を倒す。それしかないわ」>律
律:「わかってますよ、そんな事……」ああ何て無様。心の奥でもう一人の自分が囁く
律:彼女に無理をさせたのは他ならぬ自分
優希:「あなたと凍が真に力をあわすことができるなら、きっとできるわ」律に微笑みかける
霜一狼:「そして、その“速さ”はお前の仕事だ、優希」
優希:「そうね。それが私の役割」
優希:「自分の力を努力を信じなさい。自分と彼女のためにもね」>律
霜一狼:「頼んだぞ、お前如何で……総てが決まる」
律:「……南雲少尉」
霜一狼:ぽんと優希の肩を叩いて去る
優希:「私も全力でバックアップするわ」
優希:頑張ろう、と笑いかける
律:優希のその救いにも似た言葉を聴き、こくりと頷く
優希:「さあ、ここでのんびりとはしてられないわね。私も訓練に入らないと」そういって立ち上がる
優希:「それじゃあね。彼女のことは頼んだわよ」そういって私も立ち去る
律:「ごめん、凍」
律:せめて目を覚ますまでは一緒に居ようとベッドの横の椅子に着きなおす
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン5 「人に非ず、機械に非ず。汝――」
 シーンPC:優希。

GM/中島:「……また挑戦しようってのか?」
GM:格納庫の一室。シミュレーターの前。
優希:「ええ、これしか対抗策がない以上、唯一の可能性に賭けるしかありませんから」
優希:何気ない答えに決意を秘めて
GM:ぽんぽんっと、スパナで自らの肩を叩くおやっさん。
GM/中島:「……正直、こいつぁはんちくだ」
霜一狼:「とは言え、やってもらわなければ困る……」
優希:「確かに……とんでもないじゃじゃ馬ね、この機体は」
霜一狼:「それくらいは、貴方も理解していらっしゃるでしょう?」
GM/中島:「……おまえさんたちが生まれてまだ間もねえころの話だ」
GM:と、どこか遠くを見て語り出す整備班長。
霜一狼:「……」優希のシミュレーターを見詰めつつ耳を傾ける
優希:霜一狼のほうをチラッと見てから、親父さんの話に耳を傾ける
GM/中島:「人間戦車ってのは文字通り戦車でな、熟練したやつらが現場の技術で“滑空”してただけ」
優希:その間も計器のチェックの手は休めない
GM/中島:「そいつをまあ、“飛ぶってんなら飛ばしちまえ”ってんで、色々なもんが開発された」
霜一狼:「……つまり、それが……」
GM/中島:「ああ、その最後に行き着いたのが、小僧っ子たちの乗るシュネルギア」
GM/中島:「そしてその途中で切り捨てたれたモノのひとつがこいつ――」
霜一狼:「やはり――」
GM/中島:「漆壱式特殊超高速戦闘機“八咫”だ」
霜一狼:「――やはり、こいつが……あの……」
霜一狼:「……個人的には、よく残っていた、という感想が在りますが」
GM:ピッと、機体の全貌が、シミュレーターのディスプレイに表示される。
GM:特徴的な二基の大型アクティブバインダー、三基の支持アーム。
優希:「これが切り捨てられた理由も想像がつくわね……」
GM/中島:「理論的には……こいつぁ今でもおそらく“最速”だ」
霜一狼:「……あとは乗り手次第だ」
霜一狼:「優希、やれるな?」
優希:「やるしかないものね」そうでしょう、と霜一狼のほうを向く
GM/中島:「けどな、機体ってのは機体だけの性能ですべては決まらねえ」>南雲兄妹
GM/中島:「結局のところ……飛ばすのは、“人”だ」
優希:「そう、乗り手がいなければ、最新兵器もただの金属の塊」そっと計器をなでる
霜一狼:「人……」
霜一狼:「そう、やるしかない」
優希:「でも、乗り手と機体の息さえ合えば、名馬たり得る」
霜一狼:「お前なら、出来るはずだ。信じているぞ、優希」
GM/中島:「……ったく、戦闘機乗りってのはどいつもこいつも」かぶりをふる。
優希:「期待には答えるわ」
優希:「だから、見ていてくれるかしら……(小声で)兄さん」
優希:そういって初めて微笑む
霜一狼:「……」何もいわないが、瞳が頷く
霜一狼:「……さぁ、訓練を再開するぞ。優希」
優希:「早速はじめましょう。それではよろしくお願いします」>班長
GM:ちなみに、八咫のスペックはこんな感じです。

中島飛行機
■漆壱式特殊超高速戦闘機“八咫”
種別:その他航空機
能力値修正:
肉体:+4 感覚:+10 理知:+1
装甲:8
負傷ゲージ(軽/重/致/死):
3/2/2/1
HDP:翼1×2
兵装:20o機関砲
飛行:○ 乗員:1 装備コスト:30
効果:二基のアクティブバインダーに搭載された天使核パルスエンジンにより、爆発的な加速と運動性を誇る特殊戦闘機。
 過去の人間戦車飛行計画で生まれた実験機で、機体の脆弱性、要求される高度な操縦技術などの点から実用機たり得ず、瑞穂基地にて埃を被っていた。
特殊効果:
《搭載》
シュネルギア、あるいはアペルギアを1機<搭載>することができる。
<搭載>時のルールは、ミステルの<搭載>ルールを適応する。
《天使核パルスエンジン・真価》
[戦闘移動]で[全力移動]と同等の距離を移動できる。また、[全力移動]時には、移動できる距離を2倍に変更する。
《天使核パルスエンジン・代償》
技能:<回避>
タイミング:セットアップ
難易度:なし
修正値:なし
対象:自身
射程:なし
代償:効果参照
効果:難易度30を目標に行為判定を行う。対決に敗北した場合、そのラウンドの間あらゆる判定の成功数に判定敗北時の差分値に等しいペナルティが課される。
このペナルティは《搭載》されているギアドライバーにも課される。

優希:《天使核パルスエンジン・代償》は常にかかるわけですね
GM:はい、かかります。
優希:ぐあ、きついなあ(笑)。
GM:では、シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン6 「価値観の相違。あるいは――」
 シーンPC:律。

GM:瑞穂基地、医務室――
GM:いま、ここには律とそのパートナーしかいない。
GM/凍:「………………ん」
GM:そして、あれから数時間。眠り続けていた彼女がようやく目を覚ましました。
律:「凍っ!」嬉しそうな表情を見せ一瞬でしょげ返る
GM:「………………おはよう」
GM:どこかとんちんかんな受け答えをして、身体を起こそうとする凍。
律:「おはよう。凍……その、ごめん」
GM/凍:「?」
GM/凍:「……何故……謝る。律?」
律:「まだ寝てたほうが良いよ……えっと」起きようとした凍を寝かしつけつつ
GM:素直に、寝る。このあたり、いつもの凍です。
律:「僕がもっと強ければ……凍があんな無茶しなくても良かったのに」耳にはまだ先程の苦痛の声が残る
GM/凍:「律……言ってることが、いつもと違う」
GM:心底、不思議そうに
GM:問う。
律:「だって……あんなに苦しんでる凍見たくないもの」
GM/凍:「………………苦しく、ない」
GM/凍:「…………あれは“痛い”だけ」
律:「あんなに一杯汗が出て、呻き声出して……」
律:「痛いだけでも」
GM/凍:「…………痛いのは、耐えられる」ぼそっと
GM/凍:「…………けど“怖い”と“苦しい”は耐えられない」
GM:それは、どこか歪んだ、弱音。
律:「……それは僕も怖い」
GM/凍:「…………律は、何が怖い?」
律:「……一番怖いのは今のままだと何時か凍が黙っていなく為っちゃいそうなのが……それが怖い」ずっと握っていた手に少し力が篭る
GM/凍:「…………私も、同じ」
GM:ぎゅっと、少しだけ握り返す手に力がこもる
GM/凍:「…………律と離ればなれになるのが、怖い」
GM/凍:「だから……そうしないためなら、私は……」
GM:――ナンダッテデキル、タトエソレガミチニハズレテイルトシテモ――
律:「……」凍の顔を見れず握った手を見つめる
GM:ぎゅっと、手に力と想いが込められる。
律:「じゃあ……約束しよう。離れ離れにならないって……指きり」
GM/凍:「指……切り?」きょとん、と。どうやらそうした儀式は知らないようです。<凍
律:「ええと……こう、小指を絡めて……約束するんだよ」
GM:ぎこちなく、からまる小指と小指。
GM/凍:「………………こう?」
律:「うん、それで……『嘘ついたら針千本飲ーます指切ったっ!』って一緒に約束するんだ」
GM:ぴたっと、動きが止まる
律:「……約束するの嫌かな?」
GM/凍:「…………約束を破ったら、律が死んじゃう」
GM/凍:「…………約束を破ってもいいから、律には死んでほしくない」
GM:じっと、下から律を見上げる。
GM:ベッドに寝てるので、そうした構図になります。いつもと逆なアングルで
律:「だから、絶対に破らない約束」
律:「……凍、僕だって死にたく無いけどそれ以上に……」
律:「凍に死んで欲しくないもの」
GM/凍:「………………ん、なら」<なにやら代わりの言葉を思いついたらしく
GM/凍:「……ゆびきり……嘘をつかない約束。破ったら、駄目。律も私も、困る」
GM:メロディもへったくれもない、けど、どこか詠うように。
GM:儀式が、交わされる。
GM:歌い終わり、律を見る凍。
GM/凍:「…………これで、律は安心?」
律:「……うん」
GM/凍:「………………ん」にっこりと、微笑む。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠