エンゼルギア研究所
†Testify Your Own / Angel Gear†

■サイト内検索

- Powered By Google -


■はじめに

■メインコンテンツ
研究所掲示板
エンゼルギア考察
▼天使大戦用語集
▼巫女ナビ推進委員会
TRPG用データ集

■オンラインセッション
セッション掲示板
レギュレーション

【1st対応版】
「この」瑞穂基地の設定
PCリスト
ログリスト
第1クール
第2クール
第3クール
第4クール
第5クール
第6クール
第7クール
│┣第79話
│┣第80話
│┣第81話
│┣第82話
│┣第83話
│┣第84話
│┣第85話
│┣第86話
││┣オープニング
││◇ミドル
││┗クライマックス
│┣第87話
│┣第88話
│┣第89話
│┣第90話
│┗第91話
第8クール
アーリーデイズ

■その他

Written by Japanese ONLY
(C)2003-2012 Souma-Seien.
All Rights Reserved.
back to Main

(C)2003 Inoue Jun'ichi
/ FarEast Amusement Research Co., ltd
(C)2003 ENTERBRAIN,INC.
(C)RUNE

Last Update/2012.02.05


◇ 第86話『其処は蒼き空に在る』◇

「君の命を、みずから貶めてはいけない」
――ホルスト・バルクホルン

 

ミドルフェイズ:シーン1///
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■ミドルフェイズ/シーン1 「悠久――ただし彼等の場合」
 シーンPC:ホルスト。
全員登場済。

GM:何処もしれぬ森の中――
GM:周囲の探索を取りあえず徒歩で終えた貴方たちは、一端最初の場所に戻ってきました。
GM:現在分かっているのは、以下の点です。

1、通信機、レーダー共にまったく効かない。
2、周囲にある動植物は、多くは今までに見たことがない新種のモノらしい。
3、空と思われていたものは、どうやら巨大なドーム状の何からしい。

GM:と、まあ概ねこの3つが判明しました。
GM:ちなみに当初空の色をしていたその“ドーム”は、現在墨色になって周囲はあたかも夜のようになっています。
GM:あと、桜花とホルストはほぼ清海と同様な状況をへて此処に到ったとお考えください(ぺこり)
ホルスト:はい
清海:ホルスト先生も桜花ちゃんも、鹿とじゃれてたんやね。(笑)
ホルスト:「ここがどこか、よりはどう出るか、ではありますが」脳内通信機をオフにしつつ年少組を見渡して
桜花:「動物、植物ともにライブラリに該当なし。大気組成、エーテル係数も平常値の範囲……。妙でありますね」
清海:「敵意感じひんけど、妙なとこやねえ。ほんま。家久嶋の森みたいな雰囲気もあるけど」
ホルスト:「とりあえず、ハイアイアイ島でないのは確かですが……気になるのは」それに応じて腰を下ろそう
ホルスト:「三人ともまだ空腹ではありませんか」とりあえず桜花も頭数に
清海:「飛ぶ前は何も食べられへんですから、もう少し歩き回るなら、何か食べておきたいとこですわ。紀央ちゃんはどない?」
GM:じっと、鹿を見つめている紀央。
GM/紀央:「……清海さま」
清海:「んー?」
GM/紀央:「この子も、お腹が減ってるみたいです」
桜花:「……では、私の非常糧食をどうぞ」
清海:「あかんて。肉体労働担当が栄養補給せな、お肉落ちてまうよー?」すすっと背後に回りこんで。>桜花
清海:「せっかくやわっこいんやから、あー、このサイズやとまさに黄金比や」桜花をもぎゅっとハグる。(笑)
GM/紀央:「………………」じっと自らの胸を見る17歳
清海:「紀央ちゃんはそれでええんよ? 要はぜんぶバランスバランス」
ホルスト:やはり消えた先の友軍、と思いつつ頭を振って
ホルスト:「まあ、食事が先でいいならそのようにしましょう。確保のあてもありませんので一度に食べ過ぎないように」
ホルスト:それだけ告げると周囲の様子に改めて見入る
GM:さて、それでは
GM:<探知>で判定をお願いします>全員
ホルスト:#5c1
●ダイス:Holst:5c1=1(1,4,2,2,2)= 1
ホルスト:1成功で
清海:ナビ修正は入れてええですか?
GM:オケです<ナビ修正
清海:#5c1 <探知>1
●ダイス:Kiyomi:5c1=0(3,2,3,4,3)= 0
桜花:#8c1 〈探知〉1
●ダイス:Ouka8-5:8c1=1(1,6,5,6,2,3,6,2)= 1
桜花:く、センサー系のアップデートはされていないのでありますよ(笑)
GM:大丈夫、ホルストと桜花は気づきます。
GM/??:『ぐるるうるるる……』
GM:微かな獣の臭い、そして遠くに聞こえる唸り声
桜花:「退避してください。……何か、います」
桜花:清海の身体を引き剥がして、立ち上がる。
清海:「……おっとと」ふらら、と紀央と鹿(?)のあたりまで移動して。
GM:どうやら敵意を持ったなにかが、こちらを囲むようにして近づいて来ているようです。>桜花&ホルスト
GM/鹿(?):「きゅー」
GM:なにやら鹿(?)も怯えた風です。

清海:「とりあえず、鹿せんべ探すのは後にしとこか。ウチらは逃げ支度や」ぽむ。>紀央
GM/紀央:「心配ご無用、ばっちりです」手には安全装置がかかったままの拳銃。
ホルスト:「ヴィークルに……戻る暇はなさそうですね。桜花伍長。援護を」徒手で膝を落としてドライバーとナビを背後にかばっていよう
桜花:「見敵必殺。了解であります」>ホルスト
ホルスト:「自分の銃は当たりませんので」桜花と並んで気配に対峙していよう
清海:「餅は餅屋。お邪魔したらなんや、あとはわかいひとに任せて」ホルストと桜花に会釈。ひらひらと遁行術セットアップ(鹿ごと/笑)
桜花:では、226式拳銃を構えて射撃を用意。カモン、エネミー(笑)
GM:ん、では“それら”は姿を現します。
GM/??:「ぐるるるるる……」
GM:狼のような熊のような――
GM:明らかに獰猛な大型生物です。それが約8匹。
桜花:く、熊!? ええい、来なさい(笑)
GM:貴方達を取り囲むようにして、敵意を向けています。
GM:どうやら、彼等のナワバリのようです、このあたりは。
GM/狼熊:「ぐるるるるるる……」
GM:今にも飛びかかって来そうな獣たち。
GM:と――
GM:ザシュッ!
GM:どこからか飛来した槍が、獣と貴方達の間に突き刺さります。
ホルスト:「見逃してくれるような相手でも……あれは?」その槍が飛んできた方角を目で追って
清海:「……原住民?」
GM/紀央:「清海さま。横やりです!」
清海:「なげやりやないみたいやで?」
GM:なにか感動する巫女さん。そしてその槍の主に怯えたのか、すごすごと引き下がる熊狼たち。
桜花:「まさか、こんな場所に原住民とは……非常識であります」
GM/??:「驚えたな……本当に誰か居るとは――」
GM:と、森の奥から現れたのは一人の男性。
ホルスト:「どうでしょうね。おそらくは……」その声の主に目を向けて
清海:「あ、帝都弁や」
GM:年齢に相応しくないがっちりとした体躯に、簡素な手製の槍を携えた老人です。
GM/??:「まて、大尉。あれは――」
GM:と、老人の背中から聞こえる、少女の声。
GM:桜花は、その声に聞き覚えがあります。
桜花:「……近衛。近衛9−2、でありますか?」
GM/老人:「ん……」
GM:と、ホルストを凝視する老人。
GM:ホルストも、その老人の貌に――いや、雰囲気にうっすらと覚えがあります。
GM:ありえない、ことではありますが。
GM/??:「その声、やはり!」
ホルスト:「原住民というより先住民というところでありますか。ヤシマの方でしょうか」その感覚をまだ信じはしない。確かめるまでは。
GM/老人:「ホルスト……ホルスト・バルクホルンか!?」
ホルスト:「はい。自分はホルスト・バルクホルン中尉であります。あなたは?」
GM/県:「こいつぁ……いったいぜんたいどーゆーカラクリだ、おい」
桜花:「“原住民”の映像を、ライブラリの記録映像と照合、補正……間違いないであります」
清海:「いや、いくらなんでも、エーテル素子入れた原住民はおらんと思うで、桜花ちゃん?」
桜花:「はい、ですからこの方々は98.567%の確率で、第二十九飛行隊の隊員の皆様でありますよ」>清海
GM/紀央:「密林の奥にはどんな神秘が隠れていても不思議ではないのです、清海さま」
GM/県:「俺だ。県だ。なんで歳くってねえんだ、おめーは!」>ホルスト
GM/??:「大尉、私にも確認をさせてくれ!」
ホルスト:「桜花伍長の記録なら確かでしょう。順番にお答えしたいところですが……あいにく情報はこちらが欲しいぐらいです」
GM/県:「っと、おお。すまん」
GM:と、ホルストらに背を向ける県。
GM:その背には――
GM/近衛:「やはり……15767900000秒ぶりだな。桜花」
GM:ちなみに約50年<15767900000秒
桜花:ちょ、何ですかそれは!?(笑)
GM:と、県に背負われながら語る近衛玖ノ弐
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン2 「世界は受け入れる」
 シーンPC:清海。
全員登場済。

GM:簡素な作りのログハウス。
GM:あの後、県老人に連れられて、貴方達はここへとやってきました。
GM/県:「まあ、取りあえず喰えや。毒味はうん十年前に済ませてある」
GM:と、手製の料理を振る舞う老人。
GM:その横には“ちょこん”と座らせられた近衛がいます。
ホルスト:「はあ、期せずして随分と親睦が深まったようでありありますな」器を受け取りながら
GM/県:「さっしはついてるのかもしれんが、此処は俺らが居た世界とは別の世界――」
GM:と、なにやらよくわからないけど美味しそうな肉を頬張りつつ、続ける県。
GM/県:「同じ小隊に居た学者崩れは“天使兵に内包された空間”と言ってやがった」
清海:「――言うには、ちょい狭すぎませんやろか? あ、これ、美味しいわー。紀央ちゃんも食べ?」
ホルスト:「はい。おかげでこれが婉曲な害意ある状況だとは判りました。感謝します、大尉」明らかに違う時間を過ごしてきた様子の県を見ながら
桜花:「並行世界、パラレルワールド。リーフワールドとも呼ばれる世界……と、思われるでありますな」
GM/県:「いや、呼び方なんかは知らねえけどな、俺は」
GM/県:「あの“膜”は見ただろう。アレが世界と世界を隔ててる“結界”だ」
ホルスト:「コア……天使兵もそうかは知りませんが、ケルンは内に世界を持つ。そういった結界もありえなくはないでしょうな」料理を戴きつつ
GM/紀央:「こちらの紫色でぐでっとして得も言われぬ香りの“なにか”も美味しそうです、清海さま」と、差し出したり。
桜花:「……着色料なし、無添加の食物でありますか。これは?」<紫色の何か
桜花:すっごいアレなモノを見る視線で(笑)
清海:「見た目はアレやけど、天使兵のナカミなら、何や無闇に精はつきそうやねえ」もぐもぐと怪物体を咀嚼しつつ。
桜花:「……む。これは、まったりとしてもっさりとして、それでいてなかなかしつこくコクのある味わいでありますな」
GM/紀央:「はぅっ!」ぴきーんとなる巫女さん。
GM/紀央:「清海さま、ひょっとして私たちはしょくもつれんさてきに今天使兵に勝利したのでは!?」
清海:「それや紀央ちゃん! ピラミッドの頂点に返り咲き、泪橋を逆向きに渡れるで!」
桜花:「この“膜”の中にいるうちは、天使兵の胃袋の中と同様であります。非合理的解釈でありますよ、司鏡中尉」
GM/紀央:「完全敗北決定ですか……」桜花の言葉にずずーんと沈み込む。
清海:「ま、消化されとる真っ最中言うんは賛成やね。せやけど、うち的楽観いずむによれば、時間は割とうなるほどある思うで?」
ホルスト:「司鏡君には自分の分もさしあげましょう」この娘は食事に専念させておこう
GM/県:「しかしまさか時間までずれとるとわな……あん学者崩れの言うことを、もう少し真面目に聞いておくべきだったか……」
ホルスト:「……確認しますが。大尉以外の生存者は」聞きづらいことだがはっきりさせておこう
GM:「ああ、死んだ。さっき話した学者崩れが……確か十うん年前に病気でな」
ホルスト:「そうですか。無念かはわかりませんが……無駄にはしません」それだけ言うとにこりと筋肉で笑みを作って
GM:と、スープをすくったスプーンを近衛の口元に運んでやる県。
GM/近衛:「た、大尉……」焦る完全機械化兵。
GM/県:「なに躊躇してやがる。いつものことだろが……」
GM:スプーンの中身と貴方達を交互に見る近衛玖ノ弐
GM:で、皆さんは気づく訳ですが。
GM:近衛さん、出会ってからこれまで、首から下を動かす気配がまったくありません。
桜花:「ところで近衛9−2。首から下の動作反応が認められないでありますが?」
GM/近衛:「察しのとおりだ……私は脳幹ユニットの一部に深刻なダメージを受けている」
GM/近衛:「不随筋はともかく、随意筋は首から上しか動かせない」
桜花:「生体脳から人工筋肉へのバイパス回路の破損、そんなところでありますな」
清海:「人の傷ならともかく、完機ちゃんの修理はあかんなあ……茶本のボンでも引っ張ってくるべきやったか」
GM:さすがに精密なところなので、交換などもちと厳しめなところです。
桜花:「そんなコンディションで、よく15767900000秒も稼動が出来たものであります」
GM/近衛:「現在は、活動を数十日に1度に限定している。生命維持には問題ないが……」
GM:つまり、数十日寝続けて、少しだけ起きる。と。<活動を限定
桜花:「なるほど……。ところで、県大尉」
GM/県:「なんだ?」
桜花:「現時点で、何か異状は発見されなかったのでありますか?」
桜花:「この“箱庭”の中を、50年という時間をかけて探索されたのでありますよね?」
GM/県:「むしろ、正常を探す方が困難だな?」肩を竦めて。
GM/県:「……ま、そいつぁ明日にでも話してやる。とりあえず、今日は休め」
GM/県:「若いお前達でも、今日はちっとばかり骨だったろうが」>全員
GM/県:「簡単だが寝床は用意しておいた。なに、なれればここも悪いとこじゃねえ。永住するって選択肢も、悪かないぞ……」
ホルスト:「そうですな。時が来れば嫌でも働いてもらうことになります。今日は大尉の歓待に甘えさせてもらいましょう」
GM:と、県は近衛を背負って部屋から出て行きます。
ホルスト:その言葉に少しだけ目を閉じて県を見送って
清海:「あ、ほな遠慮なく。若い娘どもは、同じ寝床でええですから」ぺこんと頭を下げて。
GM:ちなみに先ほどから紀央は沈んだポーズのままです(笑)
ホルスト:「しかし、おかげで方針は明確になりました」宇佐を見やりながら
清海:「……あ、はい? ホルスト先生、どないしました?」見られて。
ホルスト:「いえ。頼みは少尉だということです」それだけ言うと桜花らの会話を聞いていよう
清海:「……面子が同じようやったら、変わらんのやないのかって思うてます?」と、ホルストに言い置いて。紀央のほうに。
清海:「ほらほら、ご休憩タイムやでー。ちゃきちゃき目ぇ覚まさへんと剥いてまうよー」にへらー。とじゃれつき。>紀央
桜花:「残念ながら、その命令は承服しかねるのでありますよ。……ホルスト中尉、これより周囲の斥候を行ないたいのでありますが。許可を」
ホルスト:「交代でなら問題ありません。桜花伍長にも休息は必要です」
桜花:「ヤー。それでは現時刻を以って、斥候活動に移ります。……こんな場所で朽ち果てるのは、任務の範囲外でありますから」
桜花:そう言って、高速戦闘モードで飛び出していきます。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン3 「唯一つの願い」
 シーンPC:桜花8−5。

GM:斥候を行う桜花
GM/??:「……。桜……」
GM:と、通信機から聞こえる、微かな声。
GM/近衛:「私だ……すまないが、指定の場所にまで来てほしい」
桜花:『……こちら、桜花8−5。了解であります』

GM:………………。
GM:…………。
GM:……。

GM:指定の場所、そこは先のログハウスの一室。
GM:簡素ながらも、きれいに整頓された。
GM:不器用な作りと、愛情を感じさせる、小さな部屋です。
GM:その奥――これまた手製のベッドに、近衛が横たわっています。
GM/近衛:「すまない、桜花。わざわざ……」
GM:上体をあげることすら、ままならない近衛。
桜花:「いったい、どんな用向きでありますか? 完全機械化兵用の個人通信機を使って呼びかけるなんて」
GM/近衛:「いや、前置きはよそう。提案がある、聞いてもらえないか」
桜花:「内容によるであります。提案を」
GM/近衛:「聞いてもらえれば……お前やホルスト中尉、司鏡中尉、宇佐少尉」
GM/近衛:「それに……県大尉は“外”に戻れる」
GM/近衛:「簡単なことだ、私を……とある場所に連れて行ってほしい」
桜花:「県大尉“は”、でありますか。……さあ、続きを言うであります」
GM/近衛:「そこで私が“アレ”を起動させれば、結界を一瞬だけ弱体化させられる」
GM/近衛:「おまえたちは、その瞬間にそれぞれの機体で脱出しろ、ただし――」
GM/近衛:「県大尉を……一緒に連れ出してやってほしい。それがこの提案の絶対条件だ」
GM:じっと、桜花の目を見る近衛。
桜花:「――その件は承服しかねるであります」
GM/近衛:「なぜだ!」と、起きない上体を起こしかねない勢いで。
桜花:「その提案は、県大尉や私たちの安全は含まれていても、自分の命が勘定に含まれていないのであります」
GM/近衛:「それも……絶対条件のひとつだからな」<命の勘定
GM/近衛:「頼む、桜花。彼は優秀な軍人だ。外に出れば、間違いなく今後の戦いで必要な人物になる」
GM/近衛:「こんな所に投げ出された部隊をまとめ上げ、今まで生き延びてきた」
GM/近衛:「頼む。桜花。私を“あそこ”へ――」
GM:必死に、まくしたてる。喋ることしかできない身だからこそ。
桜花:「――そこまでの決意があるのならば、私に止める術はないのであります」
桜花:ひょい、と近衛9−2の身体を担ぎ上げて、背中に。
GM/近衛:「すまない、桜花」
桜花:「謝罪は不要であります。戦術的には、近衛9−2の提案は正しい」
GM/近衛:「場所はそう離れていない。完全機械化兵の足なら2時間もあれば……」
桜花:「了解であります。……個人的には、納得した訳ではないのでありますが」
GM:と――
GM:げしっ! と、入り口を足で塞ぐ爺が一人。
GM/県:「――深刻な顔してやがると思ったら」
GM:苦虫を噛みつぶすと言う言葉がしっくりと来るその表情。
桜花:「近衛9−2はマイスター・県に抗命しようとしたであります。上官権限でご裁可を」
桜花:しれ、っと。県が登場したと見るや、掌を返してぶちまける(笑)
GM/近衛:「なっ !?」
GM:そしてデコピン一閃<桜花
桜花:「戦術的には正しい。しかし個人的には納得がいかない。こういう場合、上官に裁可を尋ねるのが上策と判だあいたっ!?」
清海:「わあ、そないなことしたらあかんですて。すべすべおでこに蚯蚓腫れができてまいますやん」ひょこ。(←いいつけた人/笑)
GM/近衛:「納得してねえのは上等だ。だがな、あーゆー時は力ずくで止めるのが最適解だ。覚えとけ」
桜花:「乱暴はよすのであります。友人を殺したくないだけなのであります」
ホルスト:「かもしれません。しかしそれは情報を開示した上でのことです、桜花伍長」斥候から戻って。
ホルスト:「判断はそれからでも遅くありません。大尉自身には結論が出ているのかもしれませんが」
GM/県:「時と場合によるって奴だ。で、近衛」
ホルスト:それがどのような内容であっても、とまでは言わずに見守ろう
GM/県:「おめーの腹づもりはわかった。そーゆーことなら俺も遠慮はしねぇ」
GM:ぎろっと、睨み付ける。
GM/県:「ホルスト、それにそっちの嬢ちゃんたち」
桜花:「チワワ喧嘩、もとい。痴話喧嘩でしたら、私たちの出る幕はないのでありますが……何でありますか?」>県
GM/県:「明日の朝、連れてってやるトコがある。身体を休めとけよ」
GM/県:「あとそっちのメガネじゃねえ嬢ちゃん」
GM/県:「男女の機微を語るには、56億7千万年早え。とっとと寝ちまえ」
清海:「はい。判りました。……って、ウチの識別子は眼鏡なんですのん?」
GM/近衛:「大尉……」と、不安げに立ち去る県を見る近衛。
清海:「さ。県さんもああ言うてるし、行こか? とりあえず、いろいろの機微について、ちょう、勉強してみいひんですかー?」もふっと掴んで引っ張る。>桜花
桜花:「……ああまでして、県大尉のために命をかける理由。近衛9−2は、私たちが“ヒトガタ足り得る意味”を見出したのでありましょうか?」
桜花:誰に言うでもなく、ふと口をついて出た疑問。
ホルスト:「男女と言いましたか。時の流れというのは……」と言いかけて
ホルスト:「ともあれ就寝の時間です。全力でおやすみなさい。これは命令で」
桜花:「命令受領。了解であります」
桜花:もし、近衛が“意味”を見出したのであれば。それを明日、聞いてみよう。
桜花:そんなことを考えつつ帰路につき……。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン4 「提示される希望――あるいは絶望」
 シーンPC:ホルスト。

GM:目の前で脈打つ、数百メートルはあろうかと言う巨大な水晶塊。
GM:ここは、森の中央に位置する巨大なクレバス。
GM:その奥底には、二つの巨大なモノ。
GM:墜落後十数年はたったと思われるホルテンと、それよりなお大きな先の物体です。
GM/県:「こいつぁ……俺らの部隊のホルテンだ。“とあるもん”を輸送中に――ここへ墜落した」
GM:と、例によって背中に近衛を背負い、懐かしげにスクラップと化したホルテンを見る県。
GM/県:「それであっちが――おそらくはこの世界を構築している核」くいっと、親指で水晶塊を指し示す。
GM/紀央:「イヤな気を感じます、清海さま……」
GM:清海の服のそでを、ぎゅっと握りしめる紀央。
清海:「……んー、時非が歪んどるんかなあ。開けてびっくり玉手箱、ちう風情やね。これは」
ホルスト:「それと近衛少尉が関係してしまっている、のでありますな。脱出の手段と」静かにそれを見つめて
清海:紀央の手を取ってかるく握りつつ、結晶を観察。
GM/県:「あ、いや。正確には近衛だけじゃねえ。……ここにいる誰でも、脱出の手段に関係はある」白髪をぼりぼりと掻きながら
GM/県:「昨晩近衛が言ってたこたぁ本当だ。ここを出る方法はある。いや、正確にはおめえらが来たことで、生じた」
GM:と、ホルテン装甲をぽんぽんっと叩いて。
GM/県:「こいつの腹ん中には……試作のVV弾頭弾が1個収まってる」
GM:さて、軍略で判定を。
GM:>全員
ホルスト:#5c1
●ダイス:Holst:5c1=0(4,4,3,3,6)= 0
ホルスト:ここはロゴス3で一成功はしておきましょう
GM:了解です<成功数1買い
清海:#7c1
●ダイス:Kiyomi:7c1=2(3,6,4,1,5,1,4)= 2
清海:……あ、なんか成功してもうた。
桜花:#1c1 〈軍略〉1個しか振れません。というか戦闘に備えて1個しか振りません(笑)
●ダイス:Ouka8-5:1c1=1(1)= 1
桜花:お、1成功であります(笑)
GM:全員かっ!?Σ( ̄▽ ̄;)
GM:では、聞いたことがあります。試作VV(だぶるぶい)弾頭弾
GM:とある事件で合衆国が使用した戦術――天使核保有者を火薬代わりに用いる――を発展させた実験兵器。
GM:弾頭自体にセッティングされた天使核と、高出力な天使核――すなわち人型の保有する天使核(V機関)を共鳴させ、疑似マスケンヴァル現象を発生させる。
GM:ただしホルテン内にあるものは、長い年月を経過したことで推進機関が破損し、本来のように撃ち出して使用することは不可能です。
桜花:「VV弾頭。陸軍の獅堂将人中将が提案した誘導型天使核ミサイル“ホウセンカ”と同系列の兵器でありますな」
GM/県:「もうずいぶん昔だ……件の学者崩れが計算を終えてな」
GM/県:「試作VV弾頭弾の破壊力をあのくそったれな“核”にかませば、“結界”が弱まるってのが分かった」
GM/県:「そこを天使核兵器――例えばおまえさんたちの機体でつっこめば、かなりの確率でこの“結界”をつきぬけられる。うまくすれば、この“結界”自体をぶっ壊せるかもしれねぇ……」
ホルスト:「エンゼルコア……」自分の体内のそれと同じもの。
GM/県:「ただし、そいつはほんの一瞬だ。おそらくは、秒にも充たねえ。コンマ何秒。刹那の世界」
ホルスト:「……しかしそのためには誰か一人が。ということですか」動けぬ近衛を見ながら
GM:こくり、と肯く近衛。
GM/県:「ま、理屈的には高い確率。実際には分の悪い賭け。そんなとこだな」
GM:と、県は言葉を切り。貴方達一人一人の顔を見ます。
桜花:「“ホウセンカ”の場合、生きた天使核保持者を弾頭としていましたが……始末が悪いのは改良されていないでありますな」
ホルスト:「結界を破る手段としてはトラバントの方が、と考えていましたが、さて……」具体的にはハードバリヤーで福音(え
清海:「ものの見事に自決兵器やね。……んー、どないやろ。何か思いつくことあるかいな、紀央ちゃん?」
GM/紀央:「アレは……あってはいけないものです」ぎゅっと、袖を握る手に力が入り。
清海:「あ、ごめんなあ」ぽんぽん。>紀央
GM/県:「ま、そんな訳なんだが……どうする?」
桜花:「近衛9−2は弾頭の起動ののため、残ると言ったのでありますよ。昨夜」>ALL
清海:「うん、聞いとった。……さて、どないしよかなあ。県大尉、その学者さんのノートか何か、残ってへん?」
GM/県:「残念ながら、残ってねぇ」<ノート
GM/県:「ま、このさい肝心なのは、方法云々じゃなく」
GM/県:「おめえらが、出たいかどうかってことだ?」
ホルスト:「出ます。外部からの助けは期待できないどころが犠牲者が増えかねません」決然と
清海:「せやねえ。主観で三日くらいのんびり骨休め、とかもいいと思いますけども」
清海:「紀央ちゃんやら桜花ちゃんやら近衛ちゃんやら、可愛い子をここで朽ち果てさせるなんて忍びのうて」よよ、と泣きまね。
桜花:「楽観視は出来ないでありますよ、宇佐少尉……この場所の時間の流れを、忘れているでありますか?」
清海:「ん、忘れとらせんよ? ただ、時間を早回しするならともかく、周りより遅くするメリット、食うとる側にないやろ? 胃がもたれてまうやん」>桜花
GM/紀央:「そうです。清海さま。そんなことをしたら、“怖いカニ”です」
清海:「そのこころは」>紀央
GM/紀央:「……ん、怖いウニ? 怖いワニ?」
GM/紀央:「(ぽんっ!)此は如何に!」
清海:「って、素ボケかいなっ!」ぱんっ。
桜花:「……解答を申し上げますと。私も、ホルスト中尉と同意見でありますよ」
桜花:少女ふたりのボケツッコミを見つつ(笑)
GM/県:「ま、当然そうなるわな……」<ホルスト、桜花
GM:あきらめたようなため息をひとつつき――
GM/県:「ただし昨日の案は無しだ。俺が弾頭弾に入る。んで、これは連れてけ」
GM:と、ぞんざいに背中の近衛を桜花に投げてよこします。
桜花:「県大尉!! それは―――!!」
GM/近衛:「なっ、大尉!」<投げられた人
ホルスト:「ja 了解しました」問い返すことも無くそれを受けよう
GM/県:「ガキのお守りをやりもやったり50年。そろそろ解放されても罰はあたらんだろうよ」
GM:ひらひら〜と、手を振って。
ホルスト:なぜならば、彼と自分は戦友だ。なぜなどと理由は聞くまでも無い
ホルスト:自分が同じ立場でも同じことをするだろうから
GM/県:「なに、いかれたのは脳幹ユニットの一部だ。ここじゃ無理だがヤシマに戻れば元通り。戦えるようになるだろうよ。爺が生還するより、よっぽど役にたたぁ」
ホルスト:「ええ。ですが老骨には老骨なりの業と味わいがあると祖父は言っておりました」口の端を歪めて受けよう
GM/近衛:「ふざけないでください、大尉! 私などより貴方の命の方がよほど価値がある!」
ホルスト:「近衛」その言葉には反応して
ホルスト:「大尉が認めた君の命を、みずから貶めてはいけない」それだけ言うと黙って近衛を見やっていよう
GM/近衛:「言葉遊びだ! そんなことで大尉の命を諦められるものかっ!」>ホルスト
桜花:「私は、県大尉も近衛9−2も、両方救いたいのであります。これは、我侭なのでありましょうか?」
ホルスト:「可能であれば。時間は有限ですが決断を急ぎすぎる気はありません」
ホルスト:「具申に実現性があれば大尉も協力してくれるでしょう」
清海:「……んー、時間、短い時間なあ。そーゆーの、自信ないんよねえ。うち。長閑な性格やし」ぽりぽり。
清海:……GM、念のために確認しておきたいんやけど。
GM:なんでしょう?<うさきよ
清海:手持ちの材料(シュネルギアの搭載兵器、FUの武装)すべてを含めて、結晶を殴って結界を揺らすのに必要十分な威力を持った武器は、V2弾だけなんやろか?
GM:んー、“必要な破壊力を発揮できる”ものは、VV弾頭弾のみです。<うさきよ
清海:ほなら、起爆するルートは機械化兵を誘爆させるだけですか? トラバントの主機の出力なら、遠隔起爆は……って、うん。
GM:くいくい……と、清海の袖をひっぱる紀央。
清海:「んー、ムツかしいとこやねえ。馬力が足らんかなあ……ん、どないしたん、紀央ちゃん?」羅盤もどきの何かと、どこからか取り出した計算尺をかちゃかちゃやりつつ。
GM/紀央:「ここで、必殺の詐欺ペテンです、清海さま」ぐっと、握り拳。
桜花:「司鏡中尉……何か、妙案が?」
清海:「……さっすが女房役。同じこと考えとったみたいやね。なぁいすや」ぐりぐりわしわし。>紀央
GM/紀央:「ばっちりです。甲子園のマウンドで涙を流して抱き合えます!」<女房役
清海:「六甲下ろしは我にありやっ」泣きまね。<甲子園
GM:では、今清海が考えついたことに関するルール的な解を。

GM:トラバントを使っての判定で福音級の達成値を出せば、VV弾頭弾を誤認識させることは可能です。
GM:ただしこの場合、メジャーの行動が必要となりますので、実際に結界に飛び込むには誰かに引きずっていってもらうことになります。
GM:この場合、引っ張ってる方は突入に判定が必要になります。引っ張らない場合は判定はいりません。
ホルスト:ん、メジャーでその判定をするとそのラウンドの間に脱出できないので引っ張っていくと。
GM:そんな感じです。

桜花:「ティガースは昨今、連敗続きだと守崎少尉が嘆いておられましたが」冷静に(笑)
清海:「ええねん。うちはプルプルザンガのファンやから」真顔になって。(笑
桜花:「まあ、それはさておき。良い方法だと思うのであります」
GM/県:「………………低い確率をさらに下げようってのか、おめえら?」
ホルスト:ちなみにその判定はどの技能でしょう>突入
GM:<回避>です
ホルスト:はい
桜花:ホルストか桜花のどちらかが、清海の機体を曳航する役目になる、と。
ホルスト:確実さで言うと桜花で。
清海:「まあ、下がり幅は一分もありませんやろ? ホルスト先生、どう思われます?」
ホルスト:「いえ。論じるまでもありません」眼鏡を直して。
ホルスト:「そうしなければ、そもそもこの二人が協力しないという前提がある以上。確率を問うのは無意味です」
桜花:「……で、ありますね」
GM/県:「難儀なやつらだなぁ……おめえらも」
GM:あきれ顔の県。
GM/近衛:「出ら……れるのか。皆で」
GM:まだ信じられないといった顔の近衛。
清海:「奇跡の大安売りは、十三部隊の専売特許ですねん。若いですよって」にへら。
清海:「……近衛ちゃんにも抱きついてないし?」ぽそ。
桜花:「これだから、人間は興味深いのであります」
ホルスト:「……自分は確率で命を選択は出来ません。県大尉の意思であればこそ、先ほどの提案も受諾するつもりでいただけです」
ホルスト:「では現時刻より作戦開始です」それだけ言うと機体に向かおう。
桜花:「そして、私たちがただのマシーネンでなく、ヒトガタ足り得るという意味も……人間だから求められる何かを、期待されているということ」
GM/県:「っきゃろーが、ここで俺が折れなきゃ。一人悪党じゃねーか」ニヤリと笑う。
清海:「了解っ。……ほな、イコか?」背中に敬礼、そそくさと機体のほうへ。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠