1800系通勤仕様車



1998年(平成10年)より館林駅構内で休車中であった元急行専用車1800系(りょうもう号)を改造して2001年に登場した通勤車両です。改造時にサハ1840・サハ1850を廃車とし6両から4両編成にしクハ1860をクハ1840へ改番すると共に軸ダンパ・正面上部前照灯・デッキの仕切壁・トイレ・一部座席の撤去、つり革・側面ヒーターの設置、車体塗装の変更等が行われました。2001年4月23日より1811Fが館林ローカル(佐野線、小泉線)の通勤列車の運用に就くことになりましたが、2006年3月19日からは小泉線のみの運用となり2006年7月3日に1813Fの営業運用を最後(列車番号722)に全車営業運用から離れました。尚、1800系通勤仕様車は1811F・1812F・1813F(元1815F)の3編成で所属は館林出張所です。


以下は、1800系が通勤仕様車に改造され出場するまでの様子を撮影したものです。


右の写真は改造が終わり工場内から姿を現した1811Fです。この5日後に試運転が行われます。    
1800系改造の様子(18113F)

1800系改造の様子
(2001年4月13日 杉戸工場にて 1811F)

改造前

改造中

改造後

試運転・出場

営業運用開始 営業運用終了

営業運用開始告知

2001年5月12日撮影 堀米駅にて

営業運用終了告知

2006年7月3日撮影 館林駅にて

片側が4扉の5050系と8000系で運用されていた佐野線と小泉線に片側が1扉の1800系通勤仕様車が導入されるのに伴ってこのようなお知らせが各駅に張ってありました。

1800系通勤仕様車最後の活躍の場となっていた小泉線での運用を終える事を伝えるお知らせです。これにより館林ローカルは800系・850系・8000系での運用となります。


以下は、営業運用中の1800系通勤仕様車の写真を展示してあります。

●1811F●

1811Fは最初に通勤仕様車に改造された編成で2001年4月23日より営業運用に就きました。全ての窓に遮光シートが張られています。

営業運用開始からまだ5日しか経っていない綺麗な車体が麦畑の中を走り抜けます。

写真を見て分かると思いますが、全ての窓に遮光シートが貼られているため車内の様子が写っていません。

(2001年4月28日
     堀米〜吉永 間にて
        1811F 列車番号658)

2006年初撮り
最後の新年を迎えた1811Fです。まさか半年後に運用を終えるとは・・・。

(2006年1月3日
    成島〜本中野 間にて
        1811F 列車番号728)


●1812F●

1812Fは2番目に通勤車に改造された編成で2001年7月1日より営業運用に就きました。1811Fと違い座席の無い部分の窓には遮光シートが張られていません。

稲の緑も良く映える青空のもとを1812Fが走り抜けます。

なお、遮光シートは黒っぽく写る窓に貼られています。

(2001年8月14日
     篠塚〜東小泉 間にて
         1812F 列車番号728)

有名撮影地
鉄道雑誌にも載った有名な場所での撮影に挑戦。下手な私でもこんな感じの写真が撮影出来ました。

(2001年8月14日
     多田〜葛生 間にて
        1812F 列車番号646)

1812F車内
1812Fの車内の写真です。この編成は「りょうもう」号で活躍していた時に座席と床材の変更が行われており、通勤車化にあたってもそのまま継承されたので他の2編成とは座席や床の色等が異なっています。尚、営業運用開始当初窓に貼られていた遮光シートは剥がされてしまった為にほとんど残っていません。

(2003年 館林駅にて 1812F)

●1813F(元1815F)●

1813Fは1800系で唯一オリジナルの姿を保っていた1815Fを通勤車に改造し改番した編成で2001年10月1日より営業運用に就きました。この改造によりオリジナルの姿は失ってしまいました。なお、1812Fと同様に座席の無い部分の窓には遮光シートが張られていません。

営業運用開始から1週間経ちましたが、まだまだ車体は綺麗です。

なお、遮光シートは黒っぽく写る窓に貼られています。

(2001年10月7日
     渡瀬〜田島 間にて
        1813F 列車番号646)


一ヶ月程しか見ることが出来なかった1800系通勤仕様車の日中の前照灯点灯の走行写真です。

(2006年7月2日 本中野にて
         1813F 列車番号708)

●補足●
2006年6月1日より東武鉄道でも前照灯を日中も点灯させて走行するようになりました。

1813F車内
1813Fの車内の写真です。一部座席が撤去され新たに側面ヒーターや吊り輪等が設置されています。なお、1811Fも同様の造りとなっています。

〔1813F(1813号車)〕
扉交換 トイレ撤去跡

乗務員室の扉がガラス窓付きにものに交換されています。

〔1813F(1813号車)〕

トイレの撤去跡です。撤去後、新たに窓が設置されました。

〔1813F(1813号車)〕
デッキ仕切壁撤去 座席

通勤車に改造するにあたりデッキの仕切壁が撤去されましたが、配電盤がある所だけは残されました。

〔1813F(1823号車)〕

座席は流用ですが、通勤車化に伴い布地をグリーンとブルーグレー(優先席)に張り替えられました。

〔1813F(1823号車)〕


矢印表示 単幕(単発)表示

矢印表示

(2001年5月12日 館林駅にて 1811F 列車番号619)

単幕(単発)表示

(2006年3月13日 館林駅にて 1812F 列車番号631)

1800系通勤仕様車の行き先は先頭車正面にあるLEDに表示されます。左の写真は2001年9月30日まで見られた矢印表示のもので右の写真は2001年10月1日より始まった行き先表示が単幕(単発)となったものです。なお、1813Fは10月1日からの運用だったので矢印表示での営業運用はありませんでした。


以下は、営業運用が終わって館林駅構内に留置される1800系通勤仕様車の写真を展示してあります。 ご覧になる方は画像をクリックしてください。
館林留置
営業運用を終え館林駅構内留置された1813Fです。


●運用離脱日●
1811F 2006年7月2日
1812F 2006年6月30日
1813F 2006年7月3日

●館林側線入り●
1811F 2006年7月3日
1812F 2006年6月30日
1813F 2006年7月3日


営業運用終了
(2006年7月3日 館林駅にて 1813F)


以下は、1800系通勤仕様車の廃車回送を撮影した写真を展示してあります。
ご覧になる方は画像をクリックしてください。
1800系通勤仕様車廃車回送
北館林に到着しアントに牽引さえて移動中の1800系通勤仕様車です。


●廃車回送日●
1811F 2007年1月19日
1812F 2007年1月18日
1813F 2007年1月19日


廃車回送
(2007年1月19日 北館林にて 1811F+1813F)


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