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◇ オリジナルNPC/合衆国・天使同盟 ◇

「かつての列強はそれぞれ力を失っており、ただ「合衆国」の庇護のもと、与えられた安定を貪っている」 ――『エンゼルギア』第参章より

 

ロバート/ベーメ/更沙/冬弥/雪奈/アベル/神音/サイ/あきら/V博士/ディア/キリエ/アンセルモ/ジュライ/アンナ・L/ブラックライラ/ホランド/グラトニー/バッドクロウ/マーク/ルカ/パティ/ウィルマ/ピーター/ヤーウェ


ロバート・ライアン 男性、30代、合衆国十字軍第7艦隊少佐。
▼レポート
 蒼いラプターを駆り、“蒼き死天使”(ブルー・アズラエル)の異名を持つ合衆国空軍のエースパイロット。
 かつてアクシア・リヒトヴィッツを3度に渡って撃墜し、アペルギアはおろか並みの完全機械化兵でも一撃で撃破され、シュネルギアでさえ油断すれば1対1で叩き落されるほどの超エースである。その強さは天使兵のような圧倒的な“能力”ではなく、敵の虚を突く鍛え上げられた“技能”によるもの。
 だが、その彼も隠密空母“信濃”事件で、ついにシュネルギアによって撃墜された、とされている。そのシュネルギアばかりか、彼の死そのものにも隠された事実は多いのだが、記録には残されていない。
 なお、本国には今年10歳になる娘がいるとのこと。
▼登場話
 第7話

クリストフ・ベーメ 男性、25歳?、統一帝国空軍少尉→合衆国十字軍第7艦隊大尉。
▼レポート
 かつて、瑞穂基地のダイヤのエースと呼ばれていたパイロット。初期型シュネルギアの起動実験パイロットとして選ばれ――天使化。親友の手によって処理されたものと思われていた。
 だが、マスケンヴァル現象の“奇跡”か。彼は機体と共に生き延び、合衆国十字軍第7艦隊の先遣部隊の水先案内人として御神原諸島に出現。シュネルギア3番機を撃墜し、1番機、0番機を大破させた。
 そして彼は、瑞穂基地のダイヤのエースことレイモンド中尉との決戦を望む。腕は互角、機体の性能は圧倒的――。結果、1番機の介入により寸でのところで彼は敗れ、人としての死をようやく迎えることとなった。
▼登場話
 第14話

更沙(さらさ) 女性、14歳?、合衆国十字軍第7艦隊少尉。
▼レポート
 合衆国十字軍第7艦隊に所属するフーファイターライダー。
 同部隊に所属するフーファイターは単機であれば御神原諸島の結界を突破できることが確認されている。
 このため、哨戒任務に出ていたシュネルギア3番機と交戦、撃墜された彼女は維馬篭中将の命令で捕虜にされ、天使兵を誘引するため手ひどい虐待を受ける。これに反発した綾瀬穂らの計らいで彼女は御神原諸島近海に回帰。熾天使とともにあるべき場所へと還った。
▼登場話
 第19話

佐波木冬弥(さわき・とうや) 男性、15歳?、G3少尉→合衆国十字軍第7艦隊少尉。
▼レポート
 合衆国十字軍第7艦隊に所属するフーファイターライダー。
 元G3所属のギアドライバーだったが、訓練中に天使化を起こしたパートナーの八島雪奈が“処理”されただけでなく、第10世代完全機械化兵の実験に使われたことに反発。完全機械化兵となった彼女を奪って脱走。瑞穂基地、そしてヤシマに復讐するべく合衆国十字軍に身を寄せる。
 戦争を早期に終結させるためという大儀を掲げ、瑞穂基地を襲撃するが、その影には“天使派”の示唆があったとも言われている。
 結局、彼は短い期間ながら家族とも言える関係を築いていた榊刀真と対峙。死闘を繰り広げるがあと一歩を踏み込むことなく、親友に討たれて散っていった。
▼登場話
 第20話

八島雪奈(やしま・ゆきな) 女性、0歳?、ヤシマ陸軍特務少尉→合衆国十字軍第7艦隊少尉。
▼レポート
 合衆国十字軍第7艦隊に所属するフーファイターライダー。
 元G3所属のナビゲーターであり、かつ八坂機関によって生み出された存在でもあった。訓練中に天使化を起こし“処理”されたばかりか、回収された“黒い天使核”を利用した第10世代完全機械化兵のテストベッドにされる。
 これに反発した佐波木冬弥に従ってヤシマを脱走。合衆国十字軍に身を寄せるが、これには香夜・リヒトヴィッツと同じくヴリル・ソサエティの意志が介在していたとも言われている。
 彼女自身はパートナーである冬弥にどこまでも殉じる心を変えること無く戦い続け、最期は短い期間ながら家族とも言える関係を築いていた橘響と対峙。自らの意志を最期まで貫きながら、幸薄いその生涯を閉じた。
 なお、彼女のデータは“T−X”の建造に流用されたという説もあるが、詳細は不明。
▼登場話
 第20話

アベル 擬似人格AI、0歳?、合衆国十字軍。
▼レポート
 シュネルギア8番機として瑞穂基地に配備された機体に搭載されていた戦闘サポートAI。高度な擬似人格を備えており、ナビゲーターとして充分に機能するだけでなく、2頭身のシュネルギアの映像で外部とのコミュニケーションまで図れる能力を持っていた。
 その構造には不明な点が多く、内海大尉の手で合衆国製のプログラムであることが判明したものの、解析不能なブラックボックスを幾つも有していた。内海いわく「これを造れるのは合衆国でもたぶん3人くらい」とのこと。合衆国十字軍のフーファイターは全て単座式だが、このプログラムのマイナーダウンバージョンが使われている可能性は高い。
 高度なハッキング能力で瑞穂基地の指揮系統を麻痺させ、天使兵を呼び込んで降伏を勧告するが、これを予想し準備されていたバックアップ回線で基地機能は回復。天使兵撃退後に、“彼”は外部から遮断された状態で爆破処置が取られた。
 一説には“彼”はシャウベルガー博士が手づから作成したもので、そのデッドコピーがヴィヴリオ大佐の手元に残されたとも言われているが、真相は不明である。
▼登場話
 第22話

神音・ミューズ・ガイスト 女性、16歳、合衆国十字軍第7艦隊→第3艦隊中尉。
▼レポート
 合衆国十字軍第7艦隊に所属していたフーファイターライダー。
 ノーマン・ベイカー中将の亡命を手助けした張本人と目されている(中将の亡命は、彼女の持ち出したフーファイターによって行なわれた)。
 どこか人形的な印象の少女だが、彼女の過去を知っているらしい香夜・リヒトヴィッツ少尉の感想は違う様子。ベイカー中将の“手土産”の管理を甘くしたり、ミシェルが射殺されるのを止めなかったり、瑞穂基地に入り込んだ天使兵の破片をいち早く察知したり、“歌”で逃げかけていた天使兵を組み上げたりと謎めいた行動が多いものの、かつての香夜と同じく、基地預かりの曖昧な立場に置かれていた。
 ヤシマ人と見まがう黒髪に、神秘的な緋色の瞳の持ち主。その名前から、同じく瑞穂基地にフーファイターと共に来た香夜・H・ガイストとの関係も推測されるが、詳細は不明のままに終わった。
 第31話にて、これまでの彼女の人格が本来のそれに上書きされた天使兵のものであると吐露(実際には、ここまでのカノンは本人をアーキタイプとした映し身(エイリアス)であったと考えられている)。瑞穂基地を壊滅させる作戦がほぼ全て失敗した責任を問われ、自爆を命じられかねないところであったらしい。
 が、これは神音本人の復帰と、瑞穂基地の数々の内部情報確保によって相殺されたらしく、CIAによる回収と最前線である合衆国十字軍第3艦隊への転属――で済んだ。なお、智天使カノンの帰還には、瑞穂基地所属のパイロットが1人、協力したとされている。
(その後の智天使カノンの消息は不明だが、神音が瑞穂基地での記憶を保持していることから、彼女に取り込まれたものと思われる。すなわち神音・M・ガイストは合衆国側の“救世主候補”である可能性が極めて高い)
 第38話にて、合衆国十字軍第3艦隊の先遣部隊として再度、シュネルギア隊の前に姿を見せる。天使兵を使った結界により圧倒的な能力を示したものの、レオンハルトの奇手とも云える新兵器により相模湾沖に沈んだ。――が、潜水部隊に回収され、第42話でがっちりとリベンジしている。
 第45話、天津島沖海戦では合衆国十字軍第3艦隊のフーファイター部隊の中核としてヤシマ=統一帝国の前に立ちはだかった。周囲に展開する天使兵との“共鳴”により、あらゆる角度から戦場を知覚把握し、歴戦のドライクロイツをも圧倒。ヤシマ=統一帝国連合艦隊を壊滅寸前まで追い込むものの、ドライクロイツが投入していたフーファイター鹵獲機と激闘を繰り広げた結果、撃墜された。
 ただし、潰されたコクピットブロックから生体の残滓は発見されなかったため、生存しているものと思われる。
 そして――第77話で復活。再登場後、いきなりシュネルギアを撃墜するという強敵ぶりは健在。次の戦いでは再び撃墜されたが、どうにもそれは擬態である模様。天津島沖海戦の後、如何なる経緯を辿ったかは不明ながら、現在の所属は“エンゼルペイン”こと第81独立機動群であるようだ。
 一説には、開戦直前までヤシマで暮らしていたとも言われる。リトス・エングリオが開戦直後に追っていたのが彼女であり、また天津島沖海戦で彼女を撃破し、自身も戦死したギアドライバーと開戦直前まで親交があったともされているが、軍の公式記録には何も記されていない。
▼登場話
 第23話〜

サイ・サディアス・マクラクラン 男性、18歳、合衆国十字軍第3艦隊少尉。
▼レポート
 瑞穂基地所属の管制官、メイ・メリエル・マクラクランの実兄。彼と彼の父親は合衆国からの亡命に失敗したが、強力な天使核を保有していたサイは、合衆国の人間戦車部隊のモルモットとなることで生きる糧を掴む。
 その日々の果て、合衆国十字軍第3艦隊の先遣部隊として、結界の破れた隼雄近郊のヤシマ陸軍曙基地を強襲、これを占拠し、遺されていた巨砲に天使を融合させた橋頭堡の確立を図る。
 結果としてこの作戦はドライクロイツに阻止され、彼自身も自らのフーファイターを天使化させてまでシュネルギアと交戦したが、及ばず撃墜され、戦死した。
 なお、彼はコード名“オウガ”から分かるように角付きであり、このことも合衆国での彼の立場を悪くしていた一因と思われる。また、同様の立場であっただろう香夜・H・ガイストとも何らかの関わりが推測されるが、詳細は天界の門の向こう側となってしまった。
▼登場話
 第27話

水無月あきら(みなづき・) 男性、24歳、ヤシマ空軍少尉→合衆国十字軍第7艦隊中尉?
▼レポート
 合衆国十字軍第7艦隊所属、第432飛行隊に所属するエースパイロット。妹のさやか同様、天使核保持者。
 6年前、18の若さでメーヴェのパイロットに選ばれた俊英だが、ホウライ近海で合衆国に亡命してしまったため、公式には戦死扱いとなっている。
 第432飛行隊は低空を侵攻し、爆撃部隊の進路を切り拓き撤退を支援する「ワイルド・ウィーズル」のエキスパートとして知られ、第7艦隊主力が封印された後も、ヤシマ各地の空爆に従事していた。
 第3艦隊の接近に伴い、432飛行隊は力天使ハニエルとともに“天使の卵”を中核とした大規模な空爆作戦を展開、神奈市を壊滅状態に追い込むが、迎撃に出た第13実験部隊と激しい空中戦の末、壊滅。あきらも御神原諸島海戦の英雄、アーヴェル・アドラクスに撃たれ戦死した。
 なお、彼自身は亡命の理由を「強者に着くため」と嘯いていたが、実際には同じ432飛行隊で戦っていたある女性のためではないか――とは、その機体をも撃墜したパイロットの主張である。
▼登場話
 第32話

V博士 女性、79歳?、合衆国十字軍人間戦車開発局主任
▼レポート
 黒いサングラスの、謎の女。合衆国十字軍のエージェントを名乗り、ヤシマ国内の“天使派”にフーファイターを供与してテロ活動を教唆している。その素顔はどう見ても、人間戦車を駆動するV機関の生みの親、ゾフィー・V・シャウベルガーの若かりし姿なのだが……?
 格闘戦で機械化兵を軽く一捻りするなど、天使じみた能力を持つ謎の女性だったが、それもそのはず。彼女の正体はシャウベルガー博士をアーキタイプとした智天使ヨフィエルであった。
▼登場話
 第35話〜第49話

ディア・ノイア 女性、0歳、合衆国十字軍所属フーファイター
▼レポート
 V博士に付き従う黒髪の少女。静かで不思議な性格をしており、戦争を「暇潰し」と言って憚らない。堂々と「構わないと暴れるぞ」とのたまう。
 その正体は、V博士(智天使ヨフィエル)によって構築されたフーファイターにして、破壊天使“ルシファー”のテストベッドであった。天使化し、ヤシマ海軍東海龍基地を大混乱に陥れるが、派遣されていた瑞穂基地所属のドライクロイツによって撃破されている。
▼登場話
 第37話

キリエ・エレイソン 女性、21歳?、合衆国十字軍所属?
▼レポート
 桐子・ランドルトと同じく、とある人物のクローンの1人。“天使派”によるギガプラント1号棟の占拠は、彼女と彼女の手によるノイエ・ギアX−04“月霊”無しには成しえなかった。その操縦はX−01と同じく脳波制御によるが、機体と直接融合することによって、従来ではありえない反応速度、精度を出すことに成功している。
 オリジナルとも云える桐子の復讐を企図し、V機関へのカウンター装置である“ヴォイドスフィアAC−X”によって一度はシュネルギア隊を追い詰めるが、V機関の共鳴をランダムにジャミングする防護措置を加えた機体の前に敗れ、命を落とした。
 機体性能では明らかにX−04に分があったが、ECMの効かない敵を相手取った彼女は、パイロットではなくどこまでもエンジニアでしかなかった、ということかも知れない。
▼登場話
 第40話

アンセルモ・ロッソ 男性、30歳?、合衆国十字軍所属
▼レポート
 旧法王領出身。元傭兵で、かの“赤狼隊”に所属し、アンナ・Oやエステイン・アイギスらと共に大陸を転戦していた。“赤狼隊”時代は情報収集力と画像分析力に長けた少年であったらしい。
 彼は部隊の壊滅をも生き延びるが、帰り着いた故郷で見たものは、合衆国十字軍による露骨な支配と、その能力を欲されたが故に人質同然となった家族の姿であった。(余談だが、“ロッソ(赤)”とは恐らく偽名であろう)
 かくて合衆国に与し、密かにヤシマに渡った彼だが、天使大戦開始まではさほど目立った活動をしていない。ヤシマ風に言うならば“草”として来たるべき日まで溶け込むため、“赤の聖女”と呼ばれる存在から“妹”ガブリエラを託され、彼女と共に瑞穂市に暮らすフリーフォトジャーナリストとしての地位を確立していたようだ。
 そんな彼の最初で最後の作戦行動は、瑞穂基地に赴いたヤシマ臨時政府大本営統合幕僚本部次官、江藤純香の暗殺任務であった。ジャーナリストとしての立場と、“妹”ガブリエラの戦闘能力をフルに活かした作戦はあと一歩のところで阻まれ、彼も親交のあったギアドライバーとの対決に敗れ、命を落とすが――どうも、そこまで計算に入れての行動であった素振りも見受けられる。とは、アンセルモについて密かに内偵を進めていた情報将校の言葉である。
▼登場話
 第48話

ジュライ 女性、20代半ば?、合衆国十字軍所属
▼レポート
 瑞穂中学校を占拠した合衆国十字軍特務部隊の一人。“ジュライ”はもちろんコードネームであり、部隊は他に11人を擁する少数精鋭だったと思われる。
 占領した瑞穂中学校の“A”組を中心に天使核持ちの人間を略取するとともに特殊な結界を構築し、天使兵(あるいは、それ以上の存在)の呼び水とする“サマークリスマス”作戦を行なったが、彼女自身の翻意に加え、アクシア・リヒトヴィッツ率いる陸戦隊、そして陸軍情報部、内海大尉の仕掛けによって計画は頓挫。
 辛うじて開きかけた門から出現した天使兵(瑞穂中学校に蓄積された思念を取り込んだ主天使級、と云われる)も、シュネルギア:ヤークトに撃退された。
 彼女自身は、裏切り者として仲間に処刑されかけたところを救われたものの、自分の拳銃を生徒であるカタリナ・フィアレインに遺して姿を消す。一説によれば、彼女を含む12人はいずれもエルフェンや人狼など化外の血を濃く残す外人部隊であり、それゆえ厳重な警備の敷かれていた瑞穂中学校を占拠することができた……とも言われているが、セキュリティ上の理由からか、真相は公表されていない。
 なお、彼女を含む12人の末路は概ね次のとおり。

・ジャン(January)
 第1の結界子の警備に着く。アクシア率いる陸戦隊に制圧されたと思われる。
・フェッブ(February)
 ジャンと共に、第1の結界子の警備に着く。アクシア率いる陸戦隊に制圧されたと思われる。
・マーチ(March)
 ジュライの支援として、一般クラスの制圧を担当。その後“A”組の見張りに着くが、強襲をかけた内海に不意打ちされ、射殺される。
・エイプリル(April)
 結界設置担当者。全部で4つの結界子によって、“A”組にエーテルを集積させることに成功する。その後、突入をかけたアクシア麾下の陸戦隊に捕縛されたと思われる。(結界の情報提供により、その場で射殺は免れた模様)
・メイ(May)
 ウルフェンの血を引く? 南側出口付近の哨戒を担当。カタリナを逃がそうとするジュライを見咎め、撃とうとするが内海に不意打ちされ、射殺される。
・ジューン(June)
 北側出口付近の哨戒を担当。カタリナを確保し、“A”組に逆進撃を開始した内海と交戦し、射殺される。
・ジュライ(July)
 エルフェンの血を引く。“A”組制圧を担当。その後、カタリナを独断で逃がそうとしてメイに見つかり、それが元で裏切り者としてオーガストに撃たれる。いわゆる寄せ餌として利用されるが、内海らが罠を逆に踏み砕いたことで生存。――愛銃のコルトガバメントを遺し、行方不明。
・オーガスト(August)
 エルフェンの血を引く? ジュライと共に第4の結界子の警備に着く予定だったが、彼女の造反を咎め、銃撃戦の末に負傷させる。ジュライを廊下に放置し、自身は教室に潜伏して離脱の手段確保を狙っていたが、カタリナと撃ち合いになり、射殺される。
・セプト(September)
 第3の結界子の警備担当。アクシア率いる陸戦隊に制圧されたと思われる。
・オクト(October)
 第3の結界子の警備担当。アクシア率いる陸戦隊に制圧されたと思われる。
・ノーヴェ(November)
 瑞穂中学校襲撃時、爆弾を使用して陽動作戦を行なった。その後、第2の結界子の警備担当。アクシア率いる陸戦隊に制圧されたと思われる。
・ディス(December)
 ノーヴェとペアで、第2の結界子の警備担当。アクシア率いる陸戦隊に制圧されたと思われる。

▼登場話
 第51話


アンナ・L 女性、20代前半?、合衆国十字軍第13艦隊所属
▼レポート
 天津島沖海戦で撃破された合衆国十字軍第3艦隊、及び御神原諸島封滅戦で半壊した合衆国十字軍第7艦隊に、新規編制の戦力を合流させて再建された合衆国十字軍太平洋艦隊(現在も第7艦隊として通称されているが、編制上は第13艦隊であるらしい)の指揮官。
 肩までウェーブの掛かった長い赤毛が特徴の美人。崩壊しかけた艦隊を再建、再編した統率力に加え、反攻の動きを見せたヤシマ=統一帝国の全土に天使兵、通常戦力、諜報戦力を組み合わせた様々な攻撃、介入を仕掛けて動きを封じる等、的確な戦略眼をも備えることから、“赤の聖女”とも呼ばれている。
 その名前から、かつての統一帝国G3に所属した情報将校アンナ・O、あるいは傭兵部隊“赤狼隊”を率いて合衆国十字軍を大いに苦しめた“赤毛の魔女”との関わりを指摘する者も多いが、真相を見極めた者はいない。
 手持ちの戦力中、最強と目されるのは四大天使の名を持つ4人のフーファイターライダーである。このうち第48話でガブリエラを覚醒させ、また第52話ではベイカー中将の裏切りでヤシマに渡っていたミシェルを奪還。第59話ではシュネルギアをも奪取するなど、いよいよその戦力を本格化させつつある。

▼登場話
 第52話〜


ブラックライラ 男性、20代前半?、合衆国十字軍第81独立機動群所属
▼レポート
 “赤の聖女”により再編された合衆国十字軍第13艦隊の外郭部隊として、海兵隊の戦力を引き抜いて編成された第81独立機動群、通称“ANGEL PAIN”のリーダー。この部隊は、遊撃隊としてかなり幅広い権限が認められているが、無論それもアンナ・Lのヤシマ反攻を抑える布石の1つである。
 常に外さないミラーシェイドにより風貌は分からないものの、どうやらヤシマ系の人間であるらしい。第53話では政宗を訪れたリトス・エングリオの暗殺を試みているが、いまいち本気で無かったようにも考えられている。――その真の目的は、烏丸大地に封じられた天使兵を喚び起こすことであり、リトス・エングリオを再びシュネルギアに乗せる事だったのではないか。……とは、とある情報将校の推測による報告だが、もちろん確証は得られていない。
 第63話では、八門結界陣を模した天使兵の配置による広域殲滅作戦を仕掛け、第72話では、草薙詩音を瑞穂基地から誘拐するなど、ヤシマの内情に“詳しすぎる”この男の目的は――?
 なお、第77話で再登場した神音・M・ガイストを部下にしていることから、彼女を回収したのはおそらくこの男だと思われる。

▼登場話
 第52話〜


ウィリアム・ホランド 男性、20代前半?、合衆国十字軍第13艦隊所属
▼レポート
 アウルム系合衆国人。合衆国十字軍第3艦隊に所属していたベテランパイロットの1人で、天津島沖会戦をも切り抜けて生還。“赤の聖女”により再編された第13艦隊にそのまま転属となる。
 アウルム時代のローズマリー・イリッチと面識があったらしく、また彼女に並々ならぬ執着を抱いていた。天津島沖会戦でローズマリーとの会敵と空戦の最中、婚約者であるクラウス・フォン・レーンライヒの存在を知り、薄暗い情念を持つ。
 そこをアンナ・Lに焚き付けられる形でヤシマ本土への後方撹乱作戦に参加。最後は新型天使兵“アヴァドゥン”と化し、防御に入ったシュネルギア0−5番機をも押し退けて2人の結婚式場を破壊するという大戦果を挙げる。
 さすがにその過程で消耗していたのと、詳細なデータ取りのために一端は引き上げられるが、その後は用済みとして戦線に投入され、シュネルギア隊に撃破されたと思われる。

▼登場話
 第55話


グラトニー 女性、10代前半?、合衆国十字軍所属?
▼レポート
 ヤシマ人の少女、霧崎亜衣に埋め込まれた天使核? が宿していた人格。擬似的なものであるせいか、七つの大罪の1つ「グラトニー(貪欲)」をコードネームとする。
 民間人としては極めてエーテル親和性の高い少女に、外科手術を詐称して埋め込まれ、天使兵として覚醒するほどの霊素集積能力を発揮。しかし素体の性能が十分ではなかったのかシュネルギアの敵ではなく、あっさりと撃破されている。
 なお、彼女を利用した組織は不明だが、様々な状況証拠から、合衆国海兵隊第81独立機動群が関与している線が濃厚と言われている。

▼登場話
 第61話


†“凶兆の鴉”(バッドクロウ) 性別不明、年齢不詳、合衆国十字軍所属
▼レポート
 フーファイター単機で瑞穂基地に奇襲をかけ、大打撃を与えた合衆国十字軍のパイロット。トラバントジステムを基礎理論を同じくする武装(分析した瀬名まどかは“エンゼルカノーネ”と仮称したが、後にこれは“エーテルファルター”と呼ばれる装備であることが判明する)を操り、単座で迎撃に出た天野ツバサを退ける実力を持つ。
 その戦いで損傷したため一端退き、再び瑞穂基地に迫るものの、こちらも迎撃準備を整えていた2番機、5番機と正面からぶつかり敗北、撃墜された。
 その正体については最後まで明らかにならなかったが、その戦闘力の高さから、後に登場する合衆国十字軍の“第四世代人間戦車”のテストベッドの1機であったと推測されている。

▼登場話
 第64話


マーク・スタードライン 男性、16歳、統一帝国(合衆国十字軍)空軍中尉。
▼レポート
 金髪碧眼。登場時には薔薇を背負い、糊の効いた白ランの似合う美少年にして、G3第15実験部隊の人間戦車“ジェットギア”の自他共に認めるエース。……という経歴はすべて偽造。
 その正体は、ヴリル・ソサエティ子飼いにして合衆国十字軍の試作型人間戦車を駆るパイロットであった。“ジェットギア”を擁して瑞穂基地に乗り込み模擬戦に介入、シュネルギアに撃墜判定を食らわせるなどの挑発から、内部破壊工作まで手の込んだ策を弄するが、最終的には中島茜と瑞穂基地整備班の鉄壁のチームワーク、そして六道要とトラバントジステムというヤシマ=統一帝国の技術の結晶の前に敗北する。
 なお、彼が持つジェットギアは、第四世代人間戦車“クルセイダー”のテストベッドでもあった。この時点ではまだフーファイター、あるいはノイエ・ギアといった第三世代の技術しか使われていない機体であったが。それでもデータをきちんと回収して逃げおおせているあたり、彼の実力が決して見掛け倒しでないことを物語っていると言えるだろう。
 なお、どういう理由か中島茜に一目惚れ。
 それが破壊工作のための演技であったのか、それとも本気だったのかは今のところ謎のままとなっている。
▼登場話
 第67話

ルカ・セレーネ 男性、10代前半?、合衆国十字軍第81独立機動群所属
▼レポート
 “ブラックライラ”の配下であるフーファイターライダーの1人。
 銀髪に深い蒼の瞳を持ち、大きなマントを纏う姿はどこかしら荒野のガンマンを思わせるという。
 部隊の作戦の一環として姿を見せ、瑞穂基地のシュネルギア隊と交戦。搭乗機を含めた自隊を全滅させられるが、それらの機体はすべて遠隔操作機であった。

▼登場話
 第70話〜


パティ・ギャロット 女性、20代前半?、合衆国十字軍所属
▼レポート
 2年前のコンロンにおいて、“黒い天使核”保有者であるセラピア・パルマコンを巡る戦いで壊滅した合衆国十字軍特務部隊の生き残り。
 目の前で部隊長であった父親をオスカー・リンケに殺された事から、彼に復讐を誓い、機械化兵手術を受ける。戦闘能力の向上と同時に光学情報を欺瞞する能力を得た彼女は、ヤシマ陸軍の整備兵、平井サキヒトとして瑞穂基地に潜入。再び相見えたオスカーと再戦した。
 結果として彼女は敗れ、殺されず捕虜として確保されたが、彼女から得られた情報が如何なるものであるかは明らかにされていない。

▼登場話
 第71話


ウィルマ・ヘレン・ボニー 女性、14歳(設定年齢)、合衆国十字軍→G3准尉
▼レポート
 合衆国十字軍から亡命を希望して瑞穂基地にたどり着いたフーファイターライダー。戦闘能力は低くは無いが、やや消極的な性格で戦闘には向いていない。
 しかも彼女はフーファイター・ガンスリングカスタムのライダーと思われていたが、その実態は「ビリー・ザ・キッド計画」における“ナビゲーター”であった。かの機体の生体外部端末としての機能も備わっていたが、瑞穂基地での短いながらも“自由”な生活は、その軛から彼女を解き放つきっかけとなった。
 ビリー・ザ・キッドが撃破されてからは、保安上の理由もあり瑞穂基地から離れ、古都の天使核兵器研究所でテストパイロットの任に当たっているとされている。
 なお、彼女の名前は、コードネームでもある“ビリー・ザ・キッド”の偽名に由来すると思われる。

▼登場話
 第71話


ピーター・ヘリオス・ガイスト 男性、10代前半?、合衆国十字軍第81独立機動群所属
▼レポート
 “ブラックライラ”の配下であるフーファイターライダーの1人。
 金髪碧眼、沈着冷静で物腰も丁寧と、絵にかいたような美少年。騎士道を重んじ、白兵戦能力が高い。草薙詩音誘拐の陽動役でもあったが、本人はそういう方法を良しとしない潔癖さも持ち合わせている。
 後の第四世代人間戦車“クルセイダー”の試作機を駆り、瑞穂基地でも特に白兵戦能力の高い3番機、5番機を相手取って戦う。どこからか“聖遺物”まで持ち出して両機を追いつめるが、実戦経験の差から逆転負けを喫し、撤退した。

▼登場話
 第73話〜


ヤーウェ・アウスト 男性、40代後半? G3兵器開発局所属(少佐待遇)→合衆国十字軍少佐。
▼レポート
 実戦レベルでの運用が可能な、第10世代完全機械化兵を実現した天才。
 彼が開発した“ヤーウェ・システム”は、黒い天使核を用いずとも、既存の完全機械化兵の性能を、第10世代の理論値まで引き上げると言う画期的なものであった。
 しかし、その実態は体内を循環するエーテルの量と速度を強引に加速して出力を上げる――言い換えれば高度に制御された天使化と同義であり、まともに稼働はするが、個々の機体の寿命を大幅に削ると言う凄まじいものであった。
 どこでそのような技術を手に入れたかと思いきや、彼は合衆国十字軍のスパイであり、ヤシマ=統一帝国の基幹戦力である完全機械化兵を殲滅するための行動を起こす。――ヤーウェ・システムは特定の周波数でエーテルの流れを外部から操って完全機械化兵のコントロールを奪うことが可能であり、彼女たちの建造プラントである海上プラント“バビロニア”は、風速40m以上の風を受けることで、ほぼヤシマ全域にその信号を送ることのできる巨大な“笛”としての機能が隠されていたのである。
 結局、彼の目論見は、博物館から持ち出した潜水艇を輸送弾丸に改造し、水面下から直接打ち込むという無茶苦茶な作戦で送り込まれたシュネルギア3番機とフライングユニットの破壊工作によって水泡に帰した――と記録されている。
 その戦いの終盤、自ら“神”を名乗りシュネルギア:エホヴァなる機体に乗ってドライクロイツと戦ったという説もあるが、定かではない。
▼登場話
 第75話

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠