■今回予告
「……何だと?!」 迫り来る天使兵の脅威に立ち向かう最後の砦、瑞穂基地。
ここに持ち込まれた、合衆国製の天使核兵器(エンゼルギア)、フーファイター。
以前、事件を起こした試作型とは違い、実戦に投入された機体であり、解析が進めば、現有戦力を2倍にできる手がかりになると期待されたのは当然だった。
だが――。
「エーテル濃度、4000を超えました?!」
「ダメです! このままでは、パイロットが天使化を――!」
テストパイロットとして登場した少女を蝕む、天使の羽根。
導き出される回答は、およそ絶望的で、無謀な措置を必要とした。
「第7艦隊を強襲して、もう1機、フーファイターを鹵獲する」
それしか道が無いのなら。――もとより、その道を歩いていくのなら。
キセキは起きるものではなく、起こすものだから。
「やるしかない……ですよね。あ、あのっ、わたし、頑張りますから!」
エンゼルギア 天使大戦TRPG 第31話
『黒い天使、羽ばたく時』
「――命の価値は、等しくなどない」
「だが、等しいと信じるからこそ、戦う価値がある。そうだろう?」 |