エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第31話『黒い天使、羽ばたく時』◇

「助ける手段がたった1つだけあって。それがとんでもなく危険な賭けだとしたら。キミは、どうする?」――羽村総司

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1///
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
「……何だと?!」

 迫り来る天使兵の脅威に立ち向かう最後の砦、瑞穂基地。
 ここに持ち込まれた、合衆国製の天使核兵器(エンゼルギア)、フーファイター。
 以前、事件を起こした試作型とは違い、実戦に投入された機体であり、解析が進めば、現有戦力を2倍にできる手がかりになると期待されたのは当然だった。
 だが――。

「エーテル濃度、4000を超えました?!」
「ダメです! このままでは、パイロットが天使化を――!」

 テストパイロットとして登場した少女を蝕む、天使の羽根。
 導き出される回答は、およそ絶望的で、無謀な措置を必要とした。

「第7艦隊を強襲して、もう1機、フーファイターを鹵獲する」

 それしか道が無いのなら。――もとより、その道を歩いていくのなら。
 キセキは起きるものではなく、起こすものだから。

「やるしかない……ですよね。あ、あのっ、わたし、頑張りますから!」

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第31話
 『黒い天使、羽ばたく時』

「――命の価値は、等しくなどない」
「だが、等しいと信じるからこそ、戦う価値がある。そうだろう?」


シナリオハンドアウト
▼PC1 レオンハルト・トゥルナイサー  ギアドライバー/ファランクス
 ナビゲーター:香夜・リヒトヴィッツ
 ダーザイン:【香夜からの頑張ります】
 鹵獲したフーファイターの起動実験において、君のパートナーは天使化の淵に堕ちた。
 彼女を救うためには、フーファイターをもう1機、鹵獲しなければならない。そのために臨時にペアを組むのは、アクシア隊長の養女になっている、あの少女だった。

▼PC2 椎名 崇史  ギアドライバー/コンダクター
 ナビゲーター:司鏡紀央
 ダーザイン:【中島三郎からの激励】
 鹵獲したフーファイターの起動実験は、無惨な失敗に終わった。
 だが、最悪の事態だけは免れたと言えるだろう。……そんな折、整備班長が言うのは「必ず何とかしてやるから、さっさともう1機掴まえて来い」という激励の言葉だった。

▼PC3 新月 風歌  管制官
 ダーザイン:【ヴィヴリオからの信頼】
 鹵獲したフーファイターの起動実験は、1人のナビゲーターを瀕死の状態にまで追い込んでしまった。この責任の一端が自分にあるのは間違いないが――。
 ヴィヴリオ大佐は、君の提案を不承不承受け入れてくれた。「自信があるなら、やってみるといい」と呟いて。

▼PC4 八田 鏡平  機械化兵
 ダーザイン:【カノン・M・ガイストからの有為】
 鹵獲したフーファイターの起動実験により、天使化しかけたナビゲーター。
 彼女を救うアイデアの基を出したのは、そのフーファイターと共に瑞穂基地に来た、複雑な出自の少女である。
 そして彼女――カノンは、共に戦場に行きたいと君に告げた。


自己紹介
レオンハルト:「………レオンハルト・トゥルナイサーです」
レオンハルト:「階級は少尉、シュネルギアに乗っています…」ぽそぽそ
レオンハルト:基本的に天才肌なやつです。
レオンハルト:シュネルギアの操縦に天才的な素養を見せ、別の部署から引き上げられた、と言う経緯があります。
レオンハルト:そんなこともあって家族の期待を一身に受けつつ。てきとうにへいこらと
レオンハルト:猫の世話や、犬の世話や、兎の世話をしています。
レオンハルト:シナリオダーザインは香夜からの頑張ります、PCダーザインは八田からの信頼
レオンハルト:以上

崇史:「僕は椎名崇史。九鬼市立第三中学の生徒……だったんだ。つい最近まで」
崇史:「世間じゃ戦争とか言ってるけど、僕にはニュースの中の出来事でしかなかった」
崇史:「でも、僕に”黒い天使核”がある事が判ってから、世界は一変してしまった」
崇史:「ニュースの中の戦争は、”僕たちの戦争”になってしまったんだ」
崇史:「……ねえ、司鏡さん。この戦いに終わりはくるのかな?」
崇史:遠い祖先にオニの血が入っているらしく、おぼろげながら霊力の流れを”視る”事ができる素質を持つ。
崇史:クラスはギアドライバー/コンダクター。
崇史:所持ダーザインは【司鏡紀央からの同一視】、【家族からの愛情/2】、【戦争からの誘い/2】。
崇史:【七支隊からの母性愛/2】、【中島三郎からの激励】、【レオンからの仲間意識/2】。
崇史:以上ですー。

風歌:「はじめまして。今回、管制を担当します新月風歌、G3准尉です」
風歌:「皆さんが動きやすいように全力で支援させていただきます」
風歌:「え、と…傷、やっぱり気になりますか?」
風歌:「ここへ来る前に住んでいた街、――里見ですが、そこが天使の攻撃にあってそのときに」
風歌:「少し感覚が鈍い部分もありますが、管制能力に影響はありませんからご安心ください」
風歌:「こんな、ところでしょうか。では改めてどうぞよろしくお願いいたします」
風歌:新参者の管制官、体中に多くの傷痕があるのだが隠すこともない。
風歌:それも含めて自分だから、と彼女は言います。
風歌:3時のおやつに幸せを見出すほのぼのながらエーテルを視る能力は確か、それがあり傷を負ったあとの病床でスカウトされ現在の立場に。
風歌:【小隊からの信頼/2】【親友からの友情/2】【崇史からの好奇心/2】【ヴィヴリオからの信頼/2】
風歌:以上、送レ。

鏡平:「ん、オレぁ八田。よろしく。いちおー中尉だねぇ。ただ単に死んでないだけって気もするけど、ま、気にしない方向で」
鏡平:「ま〜これでも結構辛い過去があったりするんだぜ。何なら、今度ゆっくり話そうか?」
鏡平:「え?もっと俺のこと聞きたいのかい?はっはっは、中々に物好きなクソガキだねぇ。でも、俺は夜勤明けなんでまた今度」
鏡平:普段から、大雑把で細かいことは気にしないテキトーな性格
鏡平:#ダーザインは
鏡平:【フリューゲル・ズィーガーからの信頼/2】
鏡平:【烏丸 天音からの純愛/2】
鏡平:【カノン・M・ガイストからの愛情/2】
鏡平:【カノン・M・ガイストからの有為/2】
鏡平:【新月 風歌からの好奇心/2】。
鏡平:以上。


■オープニングフェイズ/シーン1 「天使の足音」
 シーンPC:レオンハルト。
全員登場可。

GM:瑞穂基地近郊。度重なる戦闘で放棄された、とある市街地。
GM:レオンの眼前で各坐するフーファイター。4000を越えるエーテル濃度。燐光の中に舞い始める天使の羽根。
GM:全てのデータが、この機体に搭乗しているパイロット――トゥアレタ・クレーリオンの天使化を示していた。
レオンハルト:「トゥアレタ!!」
GM/アクシア:「コクピットの強制射出コード入力! 急いで!」
GM:臨時に設営された司令所で、アクシアの緊張した声が響くが、何らの効果ももたらさない。
レオンハルト:フーファイターに走り寄ろうとする。
GM:歯噛みした彼女は、傍らのインカムを掴み、次善の手を講じるべく動き始めた。
GM/アクシア:「誰か、その子止めといてッ!」<レオンを
レオンハルト:「放せ、放せよぉ!!」
GM:がしっ、と居合わせた情報将校に抑えられるレオン。
GM/内海:「仕方ないさ。あの機体の生体認証プロテクトを解除したのは、彼女だ。そして彼女が――選んだんだよ」>レオン
レオンハルト:「だから、だから俺が乗るって言ったんだ、俺が乗るって!!」
GM/アクシア:「落ち着いて。ヘタ打てばマスケンヴァル現象よ!」
GM/アクシア:「トゥルナイサー少尉は4番機を起動して! ナビは香夜にやらせるわ。――間に合わせなさい!」
レオンハルト:「わかりましっ…た! 香夜、来いよ!」
レオンハルト:腕をおもいくそ引っ張って連れて行く
GM/香夜:「きゃわあわわわわっ? わ、分かり、痛、痛いですレオンさん〜」(ずるずる)
GM/アクシア:「椎名少尉、司鏡中尉は6番機で結界を展開! 4番機がフーファイターのコクピットを引きずり出すまで、持たせるのよ!」
崇史:「り……了解!」
GM:指示を飛ばし終え、ガン! とインカムを叩き付けるアクシア。
GM:打つべき手はすべて打った。後は祈るだけだ。
GM/アクシア:「――って、何に祈ればいいってのよ」
鏡平:「連れてくなって、天使にでも祈ってみます?」>アクシア
GM/アクシア:「…………っ」>鏡平
レオンハルト:「香夜、5秒で起動。ケルン展開。イェーガー起動するぞ、足元離れろよ!!」
レオンハルト:動転して荒い気性が表に出ているが、冷静になんとかしようとする
GM/香夜:「無茶言わないで下さいよぅ〜っ?」(えぐえぐ、と半泣きモードだが、きっちり5秒で緊急起動してみせる)
GM/紀央:「崇史さま」
GM/紀央:「4番機の周囲に、結界を張ります。今から示すポイントに、トラバントを!」
崇史:「う、うん!」
風歌:「4番機への最適座標を送信、終了です」無力感、そのせいで声は平坦に…。
GM:イェーガーのV機関が、フィィィィイイイイイイ……と澄んだ音を立てて起動する。
レオンハルト:『崇史、結界を0.5秒解放してくれ。その瞬間に引きずり出す!』
レオンハルト:『合図はそちらが出してくれていい』
GM/香夜:「どうしますレオンさん? 迂闊に刺激を与えると向こうの機体のV機関にも影響が……」(おそるおそる)
レオンハルト:「刺激を与えなきゃ、引き釣り出せないだろう!」いらついて大声
レオンハルト:「香夜は、ケルンのバランスだけ取ってくれればいい!」
GM/香夜:「は、ははははいッ?! え、えーっと、なるべくその、コクピットだけ狙いましょう!?」(ふえーん)
レオンハルト:結界ぎりぎりまでイェーガーを寄せる
GM:流石にアクシア隊長の薫陶あってか、香夜の操縦にはそつがない。
GM:だが、やはりトゥアレタと比べると……との思いが、どうしてもレオンを焦らせる。
風歌:「……」声出す余裕無く6番機の結界の展開を支援中。顔には悔しさがにじんだ。
GM/紀央:「タイミングの計算、出します。合図、お願いします崇史さま……」
崇史:「結界がいつまで維持できるか判らない。レオン、早くして!」
レオンハルト:「(くそ…レスポンスがコンマ0.21狂う…)」
レオンハルト:『合図をくれ、崇史!』
GM/紀央:「今です、崇史さま。コントロール渡します!」
崇史:「今だ、レオン!!」
GM:6番機を使って、紀央の張った簡易結界が僅かに緩む。
レオンハルト:「!!」
GM/香夜:「V機関、出力最大ッ! ケルン位相相殺、正常値の範囲内ッ!」
レオンハルト:瞬間全ケルンで包みこんだ手刀を突きこみ、コックピットを抉る
GM:ゴッ! とイェーガーの手首が、フーファイターの喉もとに突き込まれる!
レオンハルト:「トゥアレタ!!」
GM/香夜:「ッ!」
レオンハルト:0.5秒ぎりぎりで引っこ抜く!
GM:ぐん! と何かを掴んで、その手刀が引き抜かれた。
レオンハルト:大事そうに抱え込んで、イェーガーを後退させる
GM/香夜:「…………っ」
GM/紀央:「結界を再展開! 崇史さま、予備のトラバントも全て出します!」
崇史:「了解。―――トラバントジステム、フルコンタクト!」
GM:かくて、辛うじてトゥアレタ・クレーリオンは救出された。
レオンハルト:「トゥアレタ、トゥアレタ…トゥアレタ………」祈るように、コックピットで手を組んでいる
GM:だが、マスケンヴァル現象寸前まで至った彼女の身体は天使化の進行が酷く――食い止めるには、特殊ポッドに封印しなければならなかった。
GM/アクシア:「それでも、もって3日――」
GM:ガッ! と壁を拳で殴るアクシア。
GM:その手元から、つぅ、と鮮血が滴って、床に落ちた。
GM:(何かあればどうぞ)
レオンハルト:「………」黙って、床を見ている
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「知るべきこと、知るべきもの」
 シーンPC:鏡平。

GM:カノン・M・ガイスト――“合衆国”から亡命した、フーファイターライダーの少女は、いつものように滑走路を分離する緑地帯に座ったまま、蒼穹を見上げていた。
GM/カノン:「――八田さん」
GM:近づいてくる気配を察したのか、こちらを向いて微かに笑う。
GM:どこか儚く、だが確かに意志の宿る真紅の瞳。
鏡平:「おお、またそこにいたんか」
GM/カノン:「お話は伺いました。――失敗、したのですね?」
GM:淡々と、彼女は告げる。
GM:だから、起動プログラムにかけてあった生体認証コードなど解除しなければ良かったのに、と。
鏡平:「………そうなるか………」
GM/カノン:「でも、マスケンヴァル現象は感じられなかった。――トゥアレタ・クレーリオンは助かったのですか?」
鏡平:「助かった……といやぁ助かってるし、助かってねェといやぁ助かってねェ……ま、微妙なセンだな」
GM/カノン:「……そうですか」(頷く)
GM/カノン:「――では、私も八田さんと一緒に戻った方が良いですね」
鏡平:「ああ、そうしてくれると助かる。正直、アレに関しちゃ、お前の知識が必要になるだろうしな…」
GM/カノン:「…………」
GM/カノン:「あなたたちは諦めない。それが最適解で無いと分かっているのに、です。――彼女を救う方法を私に聞きたいのでは、ないですか?」
GM:立ち上がり、小さく頷いて、彼女は言う。
鏡平:「俺はさ……一人を見殺しにしてもう一人を無傷で助けるぐらいなら、死にかけでも両方助けたい性分なんでね……コイツが結構大変なんだけどな…」
GM/カノン:「貴方なら、そう仰ると思いました」(微笑)
GM/カノン:「ひとつだけ方法が――いえ、心当たりがあります。恐ろしく危険な手段ですけれど」
GM:てくてく、と基地の方に歩き出し、ちょい、と鏡平を振り返るカノン。
鏡平:「ほう、聞こうじゃあないか」
GM/カノン:「フーファイターをもう1機。できれば無傷で持ってきて下さい」
GM:事もなげに、とんでもないことを彼女は告げた。
GM:(何かあればどうぞ)
鏡平:「……………」ちょっと考え込んで
鏡平:「わかった。フーファイターを無傷で一機……だな?」
GM/カノン:「はい」(頷く)
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「通常の3倍」
 シーンPC:崇史。

GM:天使化しかけたトゥアレタ・クレーリオン。
GM:彼女の救出に伴い、“汚染”の疑われた崇史と紀央は、帰投直後に臨時の健康診断を受けていた。
GM:喜んでいいのだろう。結果は、――シロだ。
GM/羽村:「てことで、説明終わり。まぁ、君らも前の2人(注:レオンと香夜)も、エーテル濃度もヘルプストハイム・チェックも規定値以内。安心していいよ」
GM:こんこん、とカルテをボールペンでノックしつつ、羽村医師はそうのたまった。
GM/紀央:「……良かった、です。崇史さま」(ほぅ、と息を吐く。少し複雑そうな表情)
崇史:「羽村先生。それで委員長の……トゥアレタさんの具合はどうなんですか?」
GM/羽村:「難しいね。外気にさらしちゃえば、そのまんまアウト! かな」>崇史
GM/羽村:「救出があと30秒遅ければ、その場でドカーン! ってもおかしくなかったよ」(うんうん、と頷く)
崇史:「…………」
GM/羽村:「起動実験の記録も見せてもらったけど。……こりゃあアレだね、パイロットへの負担が尋常じゃ無いよ」
GM/羽村:「何ていうか、こんなの1人で動かしてる合衆国の連中はバケモノかー、って感じだね」
GM:はは、と笑う羽村。君らは2人1組で良かったねえ、などとニヤついた顔で言う。
崇史:「もしかして、人間戦車を二人一組で動かすのは……こんな暴走を防ぐ為なのかな」
GM/紀央:「はい。崇史さまとわたしは、一心同体ですから通常の3倍です」(にこ)
GM:さらりと、巫女服の少女はとんでもなく意味不明なことを言ってのける。
崇史:「一心同体って、その、司鏡さん!?」あたふた(笑)
GM/紀央:「…………」(にこにこ、と悪気の無い笑み)>崇史
GM/羽村:「クックック、妬けるねえ。じゃあ、椎名少年に質問。最後に手間取らせて悪いねー」
崇史:「えー……あーそのー……何ですか?」
GM:まったく悪びれず、羽村は言葉を継いだ。
GM/羽村:「もし、キミの巫女さんが同じ目にあって――。助ける手段がたった1つだけあって。それがとんでもなく危険な賭けだとしたら。キミは、どうする?」
GM:相変わらずおどけた調子で言う羽村。
GM:だが、彼の目は決して笑ってなどいなかった――。
GM/紀央:「……崇史、さま?」(不安げに見る)
崇史:「どうなるかは判りません。けど……後悔しない様に、最善は尽くします」
崇史:傍らの少女に目をやり、羽村に向き直って言う。
GM:ばぁッ、と紀央の表情が明るくなる。
GM/羽村:「了解。じゃ、それも併せて大佐に報告しとくよ」
GM:覚悟もよろしくね、と言って羽村総司は2人を医務室から追い出した。
GM:(何かあればどうぞ)
崇史:「羽村先生、今のはいったいどういう意味なん……わわっ」(追い出され)
GM/紀央:「崇史さま。……わたしは、嬉しいですよ?」(す、と寄り添ったりして)。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン4 「作戦立案」
 シーンPC:風歌。

GM:夕刻。
GM:瑞穂基地、G3司令ヴィヴリオ大佐の執務室。
GM:風歌の提出した、とある計画書にひととおり目を通したヴィヴリオは、小さなため息と共に書類を放り出した。
GM/ヴィヴリオ:「論外だな。合衆国十字軍第7艦隊を強襲し、フーファイターを鹵獲する?」
GM/ヴィヴリオ:「主力が封印中とはいえ、ただでさえ膨大な戦力を有している敵だぞ。貴重なシュネルギアに、掩護も付けず無謀な特攻をさせるなど狂気の沙汰だ」
GM:それとも、連中の動きを封じる手段でもあるのか?
GM:問うてくるヴィヴリオの表情は、透過光で輝くレンズに遮られて読むことができない。
風歌:「それは、ですね、え、ええと…」(抱えた大量の資料を繰り)
GM/ヴィヴリオ:「…………」(待つ)
風歌:「正攻法というか、ありきたりなのですが……。6番機の結界によって拘束するほかはないかと思われます」
GM/ヴィヴリオ:「そうだな、それしかなかろう」(頷く)
GM/ヴィヴリオ:「だが、単にそれだけでは不十分だ」
風歌:「自分にはこれ以上は。なにか、お考えはないでしょうか?」
GM/ヴィヴリオ:「新月准尉」
GM:す、と背を向け、瑞穂基地の夕暮れを見ながらヴィヴリオは続ける。
GM/ヴィヴリオ:「八門結界の構築式を縮小できるか? シュネルギアのV機関で展開できる、直径500mほどの小規模なもので構わん」
風歌:「結界の構築式…。…やります。必ず。……ギアドライバーになり損ねた私にはそれは出来ないといけないことです」
GM/ヴィヴリオ:「そうか。……では8時間で組み上げてみせろ。そうすれば、お前の案を認めてもいい」
GM/ヴィヴリオ:「そうでなければ、どの道、間に合わんだろうさ」
GM:そうして、無言でG3司令は風歌に退室を促す。
GM:1分1秒でも無駄にするな。そう、言われている気がした。
GM:(何かあればどうぞ)
風歌:「……今度こそ、必ず、果たします」軍靴の音高らかに足早に退室していき。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠