エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第45話『天使のこえ、約束のとき』◇

『次の日曜日。午後6時30分。国鉄瑞穂駅3番ホームで。』
――カノン・M・ガイスト

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1//
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 1999年7月1日。
 この日を境に、瑞穂中学校から帝都の名門女学校に進学していた一人の少女の消息が途絶え――。
 そして、戦争が始まった。

 あの日、彼女から届いた1通のメール。
 誘われて瑞穂市を一人尋ねた、ただ一人の生存者。
 それからも時々、メールは届く。それはきっと、あの壁の向こう。迫り来る天使兵の脅威に立ち向かう最後の砦、瑞穂基地からだと信じて――いたかった。

「貴方には戦う義務がある。……嫌だなんて、言わせない」

 だが、それもすべては、銀髪赫眼の少女が終わりを告げるまで。
 遠くから伝わるこのこえは、果たして天使の歌声だったのか。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第45話
 『天使のこえ、約束のとき』

「久しぶり。――そうね。私は、ここにいるわ」


シナリオハンドアウト
▼PC1 小和田 克己  ギアドライバー/シューター
 ナビゲーター:リトス・エングリオ
 ダーザイン:【カノン・M・ガイストからの執着】
 あの日、君は1通のメールに誘われて、瑞穂市を訪れた。『貴方に逢いたい』とカノンは云った。しかし結局、彼女は姿を見せず――君は帰るべき場所を失い、生命を拾った。
 それから戦争が始まり――時々、カノンから君にメールが届く。それはあの瑞穂基地から送られているのだと、君は信じていた。心のどこかで、それが偽りだと確信していても。

▼PC2 天水 修吾  機械化兵
 ダーザイン:【リトスからの信頼】
 開戦直後、行方不明になっていたシュネルギア:ベーシック2番機のナビゲーター、リトス・エングリオ。
 奇跡的に太平洋上で君に回収されて以来、長くリハビリを続けていた彼女がようやく、戦場に復帰することになった。それが良いか悪いかは別として……戦うには、相棒となるドライバーが必要だろう。
 そう指摘した君に、彼女は小さく「心当たりがある」と答え、君に協力を求めてきた。

▼PC3 矢神 翔一  ギアドライバー/スナイパー
 ナビゲーター:セラピア・パルマコン
 ダーザイン:【白いフーファイターからの敵意】
 純白のフーファイター。
 美田島基地沖の戦いで初めて確認されたこの機体は、天使兵と共鳴し、その戦闘力を数段向上させることが確認された、非常に厄介な敵である。
 そして現在――合衆国十字軍第3艦隊との決戦を控え、この機体が前線に出てくることは容易に想像がついた。
 対抗するためにも、1機でも多くのシュネルギアを前線に投入することが求められる。その手段の1つとして君が編制を命じられたのは、大怪我を負っていた少女がナビゲーターを務める、ロクにテストもしていない新型機だった。


自己紹介
克己:「こんにちは。僕は小和田克己」
克己:「瑞穂中学の高校1年……っていうのはなんかヘンな感じだけど、ここではそう言うみたいだから」
克己:「ここに転校してきたのはほんの最近……出て行く人が多いなか、一般クラスに入ってきたんだからずいぶん詮索されたけど……まぁそれも、特務クラスにクラス替えになったから収まるかな」
克己:「噂では黒服の男たちが来て、ってことになっていたから、あんな女の子が来るなんて思わなかったな……うん、吃驚した」
克己:「えっと……このくらいかな。うん。よろしくおねがいします」
克己:黒い髪に黒い瞳のヤシマ人。ギアドラ/スナイパーのキャラのようなイメージでがんばりたいと思います。
克己:ナビゲーターからのダーザインはとりあえず空白で。
克己:ライフパスのダーザインは【家族からの愛情】
克己:シナリオダーザインに【カノンからの執着】
克己:PC間ダーザインに【翔一からの好意】
克己:以上、よろしくお願いします。
GM/リトス:「補足。克己には次の設定がハンドアウトにプラスされているわ」
GM/リトス:『帝都郊外の新興住宅地に一家で住む。4月から帝都の名門女子校に進学したカノンを預かることになり、同居していた』
GM/リトス:『6月末、カノンが学校の寮に移ることになり、以来逢ってない』
GM/リトス:『瑞穂に来てからの克己は、中島整備班長(父親の知り合いらしい)の世話で、今は市内の安アパートで一人暮らし』
GM/リトス:「以上よ。……頑張ってね」

修吾:「ん、俺は天水。アマミズじゃなくてアマウズです。階級は少尉。宜しくお願いしますね」
修吾:「無様に生き延びるのがカッコ悪い? 自分勝手な美学で死ぬ方が、よっぽどカッコ悪いと思いますよ」
修吾:「強風で折れる木はあっても、強風で折れる稲穂って無いですよね。 よく言われることですけど」
修吾:身長206cm、体重106kg。
修吾:長身痩躯だが、ガリガリではなく鍛えこまれている。
修吾:それでも、 その細い目の印象か、常にボーっとした印象を与える。
修吾:#ダーザインは【フリューゲル・ズィーガーからの信頼/2】【ベティ・スターズからの競争心/2】【リトス・エングリオからの信頼/2】。
修吾:【克己からの不安/2】
修吾:以上。よろしくです。

翔一:「G3所属、ギアドライバー、矢神翔一。階級は少尉です」
翔一:「……そうですね。無駄に達観してる、冷めてる、等はよく言われます」
翔一:「人生も戦争も、不条理なのだと実感しましたから」
翔一:「だからこそ、俺は自分の持てる能力を行かして戦うつもりですよ」
翔一:「……一緒に生きてやりたいことも、ありますから」笑みを浮かべる。
翔一:クラス:ギアドライバー/スナイパー ナビゲーター:香夜
翔一:所持ダーザイン:【セラピアからの興味/2】【自己からの侮蔑/2】【香夜からの信頼/2】
翔一:シナリオダーザイン:【白いフーファイターからの敵意/2】.PC間ダーザイン【天水からの有為/2】。以上(オーバー)
翔一:よろしくお願いします。


■オープニングフェイズ/シーン1 「始まり」
 シーンPC:克己。

1999年6月26日。土曜日。午後6時。
帝都郊外、新興住宅地の一角にある小和田家の自宅前。

GM:初夏の陽射しがだいぶ柔らかくなった、茜色の空を背に、ひとりの少女が門前に佇んでいた。
GM/カノン:「小和田のおじさま、おばさま。短い間でしたけど――お世話になりました」
GM:そう言って、律儀に深々と頭を下げる。
GM:少女の名は、カノン・M・ガイスト。清楚なセミロングの柔らかい――滅紫の髪と、まっすぐな意志の宿る真紅の瞳がとても印象的だった。
克己:「……神音も、元気で。当分会えなくなるのは残念だけど」笑顔で見送ろう
GM/小和田父:「まったく。少しはあの学校も柔らかく物事を考られないものかね」
GM/小和田母:「仕方ありませんよ、あなた。東女(しのじょ)はヤシマきっての名門ですもの。カノンさんのお手伝いができただけでも良いじゃありませんか」
GM:4月から、瑞穂市出身の彼女は、とあるツテで小和田家に居候していた。
GM:進学に伴う住まい確保の手違いからという理由……だったような気がするが、正直に言えばそんなことはどうでも良かったのかも知れない。
GM:彼女と過ごした時間はとても新鮮で、時折ちくりと胸を刺すような甘い痛みがあった。あえて名づけるなら、とても簡単なひとことで済むような、そんな日々だったのだ。
GM/カノン:「克己くんも、ごめんなさい。……せっかく、仲良くなれたのに」
克己:「謝ることじゃないよ。君と会えた事は嬉しいし……」
克己:「それに、もうこれっきり会えなくなるって事じゃないんだから」
GM/小和田父:「まったくだ。残念だったな克己?」
GM:申し訳無さそうに謝る少女と、どこか苦笑を含んだ声で言う父。
克己:「父さん!」
GM/奈々:「あーッ、お兄ちゃん、紅くなってる!」(きゃっきゃ)
GM:僅かな時間だったとしても、カノンは確かに“家族”の一員だった。
GM/小和田母:「じゃあ、克己。カノンさんを駅まで送ってあげなさいな」
克己:「うん……行こう、神音」手を差し出す>神音
GM/カノン:「う、うん。……よろしくね、克己くん」(手を取る)
GM:そうして2人で歩き出す。

GM:ふと見上げた夕暮れの空は、濃い紅色に染まっていて、どこか彼女の瞳を思わせた。
克己:「綺麗な夕焼けだね……」>神音
GM/カノン:「そうね――」
GM:てくてく、てくてく。
GM:毎朝、並んで歩いていくのが日課になっていた、何でもない道。
GM:それがどうしてこんなに哀しく、切ないのか。
克己:「……夏休みには戻れるんだっけ」
GM/カノン:「……ええ。学校の寮に移るだけだから、きっとね」
克己:自分でも未練だと思う。けど、また会える事を確認したい……。
GM/カノン:「…………あの、」(何か言いかけて、止まる)
克己:「え? 何?」
GM/カノン:「あ、あのね克己くん。その……また、メール、するわ?」
GM:ね? と安心させたいような顔で、彼女は微笑んだ。
GM:………………。
GM:…………。
GM:……。

GM:数日後。1999年7月1日。
GM:克己の携帯電話に、カノンからの、ごく短いメールが届く。

『克己くんへ。次の日曜日。午後6時30分。国鉄瑞穂駅3番ホームで。』

GM:たった、これだけの。
克己:「どうしたんだろう、急に? 学校が寂しくなった……なんてことはないよね、神音に限って」
GM:一大決心のもと彼女の言葉に応じた克己は、約束の時間を10分ほど過ぎた頃、駅のホームから“その光景”を見ることになる。
GM:遥か東南、帝都の方角に屹立する、禍々しいほど神々しい巨大な光柱。
克己:「……」どさり、と肩にかけたかばんが落ちる<光の柱を見て
GM:この日を境に帝都と1000万人の人命が失われ、戦争が始まって――。
GM:小和田克己はただひとり、ここに取り残された。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「回収」
 シーンPC:修吾。

『克己くん無事ですか。このメールは届いていますか。逢いに行けなくてごめんなさい。』
『私も無事です。詳しく話せないけど、人間戦車に乗ることになりました。……またメールするね。』

7月5日早朝。カノンから克己に宛てた携帯メール。

GM:開戦後。
GM:結界が破られたことと、太平洋上のギガプラント2号棟を貪りつくした新たな天使兵――ホイシュレッケの出現により、ヤシマ海軍は制海権を奪われていた。
GM:ギガプラント護衛艦隊は壊滅。領海への敵艦隊侵入も阻止できず、偵察でさえ命懸けの任務。
GM:……そんな状況下にあって、瑞穂基地所属の天水修吾に課せられた任務は、さらに過酷なものと云えた。
GM/ヴィヴリオ:「天津島近海で行方不明となったシュネルギア、及びその乗員を捜索しろ」
GM/ヴィヴリオ:「生死は問わん。……パイロットだけでも、発見して持ち帰れ」
修吾:「……そんな、簡単に言われても……ヒトを作業ロボかなんかと勘違いしてなかろうか………」ぼそり
GM:詳細は不明だが、この島の海域でも対天使兵戦闘が発生。敵を撃破したもののシュネルギアは撃墜され、島にも多くの被害が出たらしい。
GM:今では疎開が進み、無人島となった天津島上空を中心に、捜索活動を続ける。
GM:もし天使兵と遭遇すれば、逃げる以外に有効な手段は無い――。
修吾:「まぁ、場合と状況に合わせて、ヤバくなったらさっさと逃げんとなー」
GM:ふと。レーダーが洋上に微弱な天使核の存在を感知する。
GM:同時に射程圏外から侵攻して来る、ホイシュレッケの天使反応(エンジェルハイロゥ)!
修吾:「お!? って、敵かい!!」
GM:さぁ、どうする?(笑)
修吾:「むむむ、これくらいなら………何とかなる、か……」
GM:確かに、手早く確認すれば間に合いそうではある。
GM:アクシデントが1つでも起これば、間違いなく喰らいつかれそうでもあるが……。
修吾:「何か起きたらその時考える。まずは敵の迎撃からっ!」
修吾:旋回してそちらの方向へ
GM:ブッブー! と頭にダメ出し音が(笑)>修吾
GM:単機でホイシュレッケの群に特攻して生きて帰ってこれる保証は無いぞ。
GM:(特にOPでは(笑))
修吾:おおう
修吾:では、そのまま旋回して逃げます
GM:目標は?(笑)
修吾:「とりあえず………どっかに隠れるかな……」
修吾:近くの天津島に
GM:ふむ。では<探知>ロールをば>修吾
GM:目標値は1で。
修吾:これ、ヴィークル修正入れていいですよね?
GM:問題ないです。
修吾:#17c1
●ダイス:Syuhgo:17c1=6(3,2,1,1,4,5,1,2,1,3,3,1,6,5,4,1,6)= 6
GM:では、島に隠れてホイシュレッケをやり過ごせる……と思った時。
GM:天水修吾は“それ”を見つける。
GM:シュネルギアの鈍くくすんだ銀色の機体を。
修吾:「ふぅい……なんだったんだ、あれ………って、アレは!!」
GM:但し、それは破壊された残骸に過ぎない……。
GM:そして、かすかに見上げてくる――パイロットスーツ姿の、少女。
修吾:「流石に機体はどうしようもないし、パイロット、パイロット……」
GM/リトス:「…………あ、」
GM:何とか回収できたナビゲーターの少女――リトス・エングリオの細い身体を包むように、ふわり、ふわりと舞う羽根の幻影。
GM:……“天使化(エンジェライズ)”の予兆。
修吾:「ああ、動かんでいい……」
GM/リトス:「……私は、いいから……早く、逃げて」
修吾:「そうも行かんのよ。生死問わずパイロットの回収が任務なんでね」
GM/リトス:「天使が、来るわ……こえが、聞こ、え」
GM:くたり、と意識を失う彼女。
修吾:「大丈夫。俺には聞えない」
GM:しかし、レーダーの警告音はばっちり聞こえる。
GM:どうやら、さっきのホイシュレッケの群が転進し、こちらに向かって来ているようだ。
修吾:「よっし、目標確保。さっさとずらかるとするかっ」全速力で逃げ切る体勢
GM/リトス:「…………」
GM:こうして天水修吾は、どうにか任務を達成することができた。
GM:だが、回収した彼女の昏睡状態は、その後も解けることは無く――それが、永遠に続くのかと思えた。
GM:シーンエンド。

『うん、僕は生きています。君のメールのおかげなのかな』
『でも人間戦車に乗ってるだなんて……瑞穂に戻ったのってそのためだったんだね。あの日は会えなくて残念だったよ』
『神音に時間ができたら、今度こそ会いたいな』

7月5日昼。克己からカノンに宛てた携帯メール。


■オープニングフェイズ/シーン3 「頼みの綱」
 シーンPC:翔一。

『カノンです。お返事ありがとう。克己くんはいま、どうしてますか?』
『ついこの間、私は初めての実戦でした。怖かったけど、敵は倒さないと……。また、メールしたいから。』

7月9日。カノンから克己に宛てた携帯メール。

GM:それはもう、取り戻せなくなったほんの少し前の、過去の時間。
GM:すたぁん! と矢が的中し、凛とした音を弓道場に響かせる。
GM:ふぅっと息を吐き出すのは、弓道部の副部長にして特別クラスのまとめ役でもある少女、遠山桂だった。
GM/桂:「ま、こんなとこだよね。……むー、仕方ないなぁ」
GM:今日の成績は、いつもの彼女に比べれば調子が悪いと評すべきか。
GM:遠い街に3発のミサイルが落ちて――いや、恐らくそれ以前から、彼女の戦争は始まっていたのだろう。それを考えれば、無理もないと思える。
翔一:「遠山」
GM/桂:「ん、何?」
翔一:「……少し、疲れてないか?」
GM/桂:「そうかな? ……やだなー矢神。私、そんな年齢(トシ)じゃないよー?」(笑)
GM:がさごそと道具を片付け始め、笑い飛ばす彼女。
翔一:自分の弓の絃の張り具合を見ながら、彼女の方を見ないで話している。
翔一:「体の方なら、俺よりお前の方がよっぽどタフだろ」
GM/桂:「だよねー。矢神、ふだん怠けてるから」(くすくす)
翔一:「俺が言いたいのは……その、な」
GM/桂:「ま、そんなことよりも――」
翔一:「……よりも、なんだよ」
GM:不意に、桂が話題を変えた。それはいつものことのようにも、唐突過ぎるようにも思える声。
GM/桂:「矢神のクラスに転校生来てたよねー? ほらあの、ちょっとお坊ちゃん風の」
GM:既に瑞穂基地周辺では疎開が始まっており、瑞穂市立の小学校、高校との統廃合も進んでいる。
GM:とはいえ“帝都からの”転校生というのは、それなりに注目を集め、噂に上るには充分な話題性と言えるだろう。
翔一:「……? ああ、帝都から来たっていう。確か小和田って言ったか」
GM/桂:「矢神、その子のこと気に掛けてくれない?」
翔一:「意外に、ミーハーなんだな?」
GM/桂:「別に……そんなんじゃないよ」(ふと、表情が翳る)
翔一:さっきのお返しとばかりに冗談めかして……でも、続く桂の言葉に、ふと困惑し。
GM/桂:「それとも何? 私の言うコトが聞けないの、矢神クンはー?」(不意にまた、いつもの笑顔)
翔一:「……分かった。理由は、聞いた方がいいのか?」
GM/桂:「…………」<理由
GM/桂:「似てるのよ。矢神とあの転校生。――大事なものを無くして、その穴を埋められないって顔してる」
GM/桂:「そんなコトじゃ、この先、生きてくの……辛いでしょ?」
GM:じっ、と真剣な視線。
翔一:……一つ、わざとらしくため息をついて、
翔一:「……かもな。分かったよ。出来る限り、様子を見てみる」
GM/桂:「ん、ありがと矢神」
翔一:「でもな、遠山」
GM/桂:「?」
翔一:つん、と人差し指で彼女の額をつついて。
GM/桂:「やんっ、な、何するのよっ?!」
翔一:「デート一回。それぐらいは見返りを求めても構わないだろ?」
翔一:屈託なく、笑う。
GM/桂:「そーね、考えとく。あ、せっかくだから小和田くんも誘おうか」(笑顔)
GM:だが、戦争は無情だ。
GM:今はもうその笑顔を見ることはできなくて――。自分は今、彼女の立っていた場所に居る。
GM:だからこそ、遠山桂との約束を大切にしたいと――思っていた。
GM:シーンエンド。

『僕は瑞穂の学校に通うことになりました。父さんの知り合いで、中島さんって人に厄介になっています』
『戦争、しているんだね』
『神音こそ気をつけて。無事に帰ってきて欲しい……今はそれだけ願っています』

7月10日朝。克己からカノンに宛てた携帯メール。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠