エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第52話『重なる世界、存在の匣』◇

「ごめん。お願い。……見ないで」
――トゥアレタ・クレーリオン

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1//
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 戦場で。
 彼女が――された。そう知覚した時、目の前が真っ白になった。
 気がつけば、それはいつもと変わらぬ日常。変わらぬ世界。変わらぬ姿。
 でも、ここに居るのは自分を知らない、他の誰か。

 重なる日常、繰り返す銃声。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第52話
 『重なる世界、存在の匣』

「ねえ、教えてよ。――くんは、どこ?」


シナリオハンドアウト
▼PC1 レオンハルト・トゥルナイサー  ギアドライバー/ファランクス
 ナビゲーター:トゥアレタ・クレーリオン
 ダーザイン:【世界からの欺瞞】
 戦場で、彼女は――された。
 その時の感情は痛烈に思い出せるのに――今、キミの目の前には、変わらぬ姿の彼女が居る。
 何も変わらない、何も変わらない、何も変わらない、日常。
 ただ、彼女がキミのことを“知らない”だけ――。

▼PC2 南雲 優希  機械化兵
 ダーザイン:【劉略からの悪意】
 劉略。あのフーファイターのパイロットはそう名乗った。
 キミはレオンハルトを、そのパートナーを守りきれなかった。
 そのことは苦い痛みと共に、忘れることはできないだろう。
 だがどういうことか。この日常は、あの痛みを忘れたかのように振舞う。いや、違う。これは忘れたのではなく――知らないのではないか。

▼PC3 “アンバー”  情報将校
 ダーザイン:【日常からの違和感】
 合衆国十字軍との戦いも、第7艦隊の撃退に伴い一息ついたヤシマ――。しばらくぶりの、ほんの短い平穏。もちろん時には戦いの日々。
 だがキミは感じずには居られない。この日常の、あまりの非日常さを――。

▼PC4 若神 達実  ギアドライバー/コンダクター
 ナビゲーター:司鏡紀央
 ダーザイン:【“存在の匣”からの有為】
 キミは瑞穂基地に所属するギアドライバーだ。希少な“黒い天使核”を持ち、第三世代人間戦車に乗って天使と戦う存在だ。
 ――そのことに、キミは何の疑問も持ったことは無い。


自己紹介
レオンハルト:「階級は中尉、シュネルギアに乗っています」へらへら
レオンハルト:基本的に天才肌なやつです。
レオンハルト:シュネルギアの操縦に天才的な素養を見せ、別の部署から引き上げられた、と言う経緯があります。
レオンハルト:そんなこともあって家族の期待を一身に受けつつ。てきとうにへいこらと猫の世話や、犬の世話や、兎の世話をしています。
レオンハルト:トゥアレタとは婚約者だったようですが、彼女の両親が死んでからは形骸化中
レオンハルト:シナリオダーザインは【世界からの欺瞞】、PCダーザインは【達実からの仲間意識】
レオンハルト:以上

優希:「お初にお目にかかります。ヤシマ空軍少尉、南雲優希です」
優希:「未だ若輩の身ではありますが、祖国を守るために粉骨砕身の覚悟でがんばります」
優希:「それでは皆様、よろしくお願いしますね」(ぺこり)」
優希:「さて、堅苦しい挨拶はそれまでにして、どこか甘いものでも食べに行きましょう。休息を取るのも、戦士には必要ですわよ」(にこり)
優希: 軍人の名門南雲家の養女。戦闘機に乗っているときの姿とは裏腹に、普段はややおっとりとした大和撫子な風情を見せる。
優希:#ダーザインは【上官からの信頼/2】【家族からの愛情/2】
優希:加えて【劉略からの悪意/2】【レオンハルト・トゥルナイサーからの好奇心/2】 以上。


アンバー:「情報部の工作員です。本名はいえませんので、今回の偽名は『江戸酒 琥珀』とだけ名乗っておきましょう」
アンバー:「またなんか面白そうな事があるようなので首を突っ込んで掻き回してみようかと思います。わ〜い、響くんで遊べる〜♪」
アンバー:生まれは「妖精の血」、境遇は「組織」。
アンバー:ダーザインは【統一帝国からの信頼】【ヤシマ軍情報部からの期待】【日常からの違和感】【優希からの不信】。
アンバー:以上、よろしくお願いします。

達実:「自分はタツミと申します。若神 達実。いや、自由に呼んで頂いて結構ですよ」
達実:「階級は少尉。搭乗機は“スオウ”です。いやまだ、実験機なんですがね。そこそこのお役には立てるやも知れませんね」
達実:「目標確認。トラバント、準備完了……何時でも宜しいですが……さて………」
達実:黒髪。瞳は茶と青。ただし、目が細いので確認しにくい。
達実:ヤシマの名門の一族であると言うこと以外にあまり詳しいことは分からず、自ら積極的に語ろうともしない。
達実:また、他人と接する際に慇懃無礼とも取れる態度で接する為、あまり他人からの印象はいい方ではない。
達実:#ダーザインは【司鏡司央からの忘却/2】【家族からの期待/2】【“存在の匣”からの有為/2】【アンバーさんからの興味/2】
達実:以上。


■オープニングフェイズ/シーン1 「仮面計画」
 シーンPC:アンバー。

GM:40年戦役初期の特務遂行中に行方不明となり、50年の刻を経てサルベージされた統一帝国所属潜水艦、U−666。
GM:かの艦より回収された1つのトランクは、“アンバー”と名乗る謎の女性士官に持ち逃げされ、行方不明となった。
GM:だが、この大失態にも関わらず、回収作戦を指揮した志摩中将への処分は軽い叱責と大和級戦艦4番艦“紀伊”の寧艦のみに終わる。
GM:このことは、ヤシマ軍上層部でも様々な憶測や噂を生んだが、その際たる――おそらく事実であろうものは、維馬篭代胤中将の介入、であった。

GM:それより数日後。
GM:ヤシマ海軍第五艦隊が根拠地とする九鬼海軍基地は、市内の中学校を占拠したテロリスト対策で混乱の渦中に放り込まれる。
GM:“アンバー”に送られた次の命令――トランクの受け渡しは、狙い済ましたようにこの日この時が指定されていた。
GM:受け渡し場所は格納庫の裏手――にたどり着いた時。
GM/女士官:「そのままトランクを置いて」
GM/女士官:「両手をあげてゆっくりこちらを向きなさい。――こんな時にこんなところで何をしているのか、聞かせてもらうわ?」
アンバー:では、指示に従ってゆっくり振り向きます。
GM:振り返れば、退路を断つように一人の女士官が立っていた。
GM:ウェーブの掛かったセミロングの赤毛。G3の制服に成熟した身体を包み、寒冷地仕様のルガーP08を両手で構えている。
GM/女士官:「――なんてね。貴女が“アンバー”さん?」
アンバー:「ええ、そういう貴方はヤーデちゃんかしら?」くすり。
GM/女士官:「あら、その手もあったわね」
GM:ふっ、と微かに笑う女士官。
GM/女士官:「私は……そうね、“L”とでも名乗っておきましょうか」
アンバー:「正体不明の天才捜査官みたいな偽名ですね? ……で、指定の物はこれですけど、どうします?」
GM/アンナ・L:「とりあえず、渡してもらえる? ――ああ、それと私のことはアンナでいいわ?」
GM:てくてく、と近寄ってくる。
アンバー:「はいはーい」ころころとキャスターを転がして渡す。
GM:確かに。とトランクを受け取る女士官。
GM/アンナ・L:「中身、気になる?」(ちょっと意地悪な視線)>アンバー
アンバー:「気になりますけど絶対確かめたくないです(苦笑)」
GM/アンナ・L:「好奇心の強いネコは生き残れないものね。正解よ」
GM:でもまぁ、と一息ついて。
GM/アンナ・L:「遠泳のご褒美に、1つだけ」(微笑)
GM/アンナ・L:「“ザインキステ”とだけ言っておくわね。でも、関わるとロクなことにならない。きっとね」
GM:くすり、と笑う。
アンバー:「うふ、ありがとうございます。ではこれでとりあえず終了ですね……約束の報酬は指定口座にお願いします」
GM/アンナ・L:「オッケイ」
GM:じゃあ、縁があれば、また会いましょう。
GM:そういい残して、彼女はトランクを引きながら去っていった。
GM:折りしも、九鬼市立第三中学校に取り付いた天使兵に向けて、基地からのミサイル掩護が始まり、轟音が駆け抜ける中――。
アンバー:「……さて、どうやって帰ればいいんでしょう……」(笑)
GM:いやまったく(笑)。ではシーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「記憶、その1」
 シーンPC:達実。

GM:古都、天使核兵器研究所。
GM:若神達実とパートナーである司鏡紀央の両名は、トラバントジステムに対応した次世代シュネルギア“スオウ”に搭載する、各種トラバントの試験を行うため、この地を訪れていた。
GM/紀央:「新しい機体、どんな感じなのでしょう。楽しみですね、達実さま」
GM:嬉しそうに両手を胸の前で合わせて微笑む紀央。
達実:「まぁ、何にせよ……見てみぬことには始まりませんよ。」そういいつつも、内心は楽しみ。
GM/紀央:「そうですねえ……」(ふふふ、と微笑う)
GM:と、そこにつかつかと早歩きのトゥアレタが通りかかる。
GM/トゥアレタ:「あ、達実くん、紀央さん。ちょうどいいところに」
GM/トゥアレタ:「ねえ、レオンどこに行ったか知らない? せっかくミシェルに会える許可が降りたっていうのに、ホントにアイツは――」
GM:腰に手を当て、ぷりぷりと怒るトゥアレタ。
達実:「おっと、これはこれは。貴方も呼ばれていたのですか。生憎とわたくし共は見かけておりませんな」
GM/トゥアレタ:「そりゃあ、新型トラバントにはミサイルタイプもあるんでしょ? わたしたちが呼ばれるのは道理です」>達実
GM:思いっきり小首を傾げ、はてなマークを浮かべる紀央。
GM/紀央:「達実さま。……みしぇるさんとは、どのような方でしょうか?」(はてなはてな)
達実:「ミシェルさんとはあのお二人のお子様ですよ。深い事情により、離れ離れになっておりましたが今回ようやく再会出来るそうです。いい話ですねぇ」横目でトゥアレタを見つつ、紀央に。
GM/紀央:「まぁ……それは、すてきなお話です」(ぱむ、と手を合わせる)<信じた
GM/紀央:「道理でトゥアレタさんは、そのような……」(ちらちらとトゥアレタのムネに視線)
GM/トゥアレタ:「――なッ、ち、違うわよ! ちょっと若神くん? 司鏡さんにで、デタラメ吹き込むの止めてくれないかしらっ?!」(がーっ!!)
GM/トゥアレタ:「ほら、前に合衆国十字軍から亡命してきた豚――じゃない、中将がいたじゃない。その人の手土産よ、手土産!!」
達実:「ははは……そうでしたね。いや、これは失敬」
GM/トゥアレタ:「もう……」(ぷりぷり)
GM/トゥアレタ:「ま、いいわ。それじゃあわたしは向こうの方を探しに……」
GM/オペレーター:『天使警報発令、天使警報発令。総員、第一種戦闘配置についてください。繰り返します――』
GM:ばばっ、とナビ2人の表情が変わる。
GM/トゥアレタ:「ちょっと、どういうコト? 結界が破られたの?!」
達実:「さて………いきなりですか。行きましょうか。紀央さん」
GM:はい、と達実に頷く紀央。
GM/紀央:「……結界が破られたような気配は感じませんでした。おそらく、何らかの方法で持ち込んだか奪われた戦力ではないでしょうか」
GM/トゥアレタ:「どっちにしてもやるしかないか。あなたたちも早くハンガーに!」
GM:たたたた……と駆けて行くトゥアレタ。
GM/紀央:「新型トラバント、いきなりの実戦ですね……」
GM/紀央:「でも、達実さまならきっと大丈夫です」(笑顔)
達実:「なに……貴方と共に出撃するですから大丈夫なのですよ」僅かに笑みを浮かべて
GM/紀央:「…………っ」(ほんのり頬を染めつつ)。
GM:とてとてと走る紀央。で、シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「その時、彼女が――」
 シーンPC:レオンハルト。
優希、登場済。

GM:突然、古都上空に出現した4機のフーファイター。
GM:スクランブルを掛けた防空部隊は瞬く間に撃破され、事実上シュネルギア2機との戦闘となる。
GM:レオンハルトとトゥアレタの“イェーガー”は2機を撃破したものの、もう1機と相撃ちとなって古都近郊の山腹に墜落した。
GM:同じく機体を脱出し、付近に降りていた南雲優希は、シュネルギアのS.Q.U.I.D、そしてシートと共に投げ出されているレオンハルトを発見する。
GM:出血は酷いが、どうやら生きているようだ。
優希:「レオン君!」
レオンハルト:「………この程度…」
レオンハルト:立ち上がろうとする
GM:見上げれば、まだ上空では味方のシュネルギア“スオウ”と敵のフーファイターが激戦を繰り広げている。
優希:「まだ無理はしちゃ駄目よ。出血は止まっていないわ」
レオンハルト:「トゥアレタ…トゥアレタ…どこ?」
レオンハルト:と、朦朧としたまま優希に倒れこむ
GM:だが、いまの自分たちにできることはほとんどない。
優希:「彼女は…………」辺りを見回す
GM:できるのは、せめて向こうに見えるぼろぼろの“イェーガー”からトゥアレタ・クレーリオンを救い出すことぐらいだろう。
優希:レオンを寝かせてイェーガーの方に向かう
レオンハルト:「トゥアレタ…トゥアレタ………」
レオンハルト:朦朧としたまま何度も呟く
レオンハルト:「畜生…畜生………」
レオンハルト:「響が…刀真が…いれば…」
GM:だが。
GM:ぐちゃぐちゃに壊れた第三世代人間戦車の傍にあったのは、黒髪の少年に背中を膝で組み敷かれ、拘束されているトゥアレタの姿だった。
GM/トゥアレタ:「あ――」(青ざめる)>優希
優希:「貴方は何者なの。無粋な侵入者さん」静かに問いかける
レオンハルト:たちあがり、ずるずると這いずるようにイェーガーの元に近づこうとする
GM:黒髪の少年「……しぶとい蝿が居るな。そっちに飛び出したギアドライバーはどうした?」>優希
レオンハルト:「はなれろ…」
GM:冷たい――鋭利な剣のように秀麗な容貌。年齢は十代後半くらいだろうか。
レオンハルト:幽鬼のように、ゆらりと立ち上がる
優希:「来ちゃ駄目!」>レオン
GM:黒髪の少年「戻って来たか。お前だけでも逃がそうとした、この娘の尽力が全て無駄だな」
レオンハルト:「俺の――から離れろ!」
レオンハルト:ごほごほっと血を吐く
GM:黒髪の少年「しかし。それでこそ、だ。“カンディダート”」>レオン
GM:背が高く、優雅かつ不遜な物腰。切れ長の目からヤシマ人よりもコンロン系合衆国人という印象を受ける。
GM:手にはベレッタM92FS。合衆国軍の正式拳銃。
優希:「早く逃げて!」>レオン
レオンハルト:「大丈夫、優希さん………俺より、トゥアレタを」
レオンハルト:「俺は…ヒーローだから、死なない…。約束を果たすまで、死なないんだ」
GM:フっ、と冷笑する黒髪の少年。
GM/劉略:「オレの名は劉略。――貴様が憎悪すべき者の名と知るがいい」>レオン
GM/劉略:「それが貴様を、最後の高みへと引きずり上げる」
レオンハルト:一目で半死とわかるのに、目は死なない
優希:「ここから先は通さない」こちらも弐弐六式拳銃を構える
GM/劉略:「――フッ」(冷笑)
GM:黒髪の少年は組み敷いていた少女の金髪を掴み、顔を上げさせた。
GM:額を切っているのか、血塗れた顔。その後頭部に、ベレッタの銃口が押し当てられる。
レオンハルト:「…りゅうりゃく?」
レオンハルト:「やめっ!」
GM/トゥアレタ:「っ、レ、レオン――」
GM/トゥアレタ:「ごめん。お願い。……見ないで」(辛そうに、微笑う)
優希:「彼女を放しなさい!」
GM:ぱすん。と乾いた音。
GM:その瞬間、視界が真っ白になって、何もかもが分からなくなる――。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠