エンゼルギア研究所
†Testify Your Own / Angel Gear†

■サイト内検索

- Powered By Google -


■はじめに

■メインコンテンツ
研究所掲示板

エンゼルギア考察
八坂凍
トゥアレタ
草薙伊音
セラピア
┣タン・メイリィ
┣司鏡紀央
ナビゲーター考察
ギアドライバー
世界観考察
エンゼルコア
┗ルール関連
 ┣01_Argument
 ┣02_Artillerie
 ┣03_Wizard
 ◇04_Offizier
 ┣05_Gunslinger
 ┣06_Geardriver
 ┣07_Samurai
 ┣08_Singer
 ┣09_Soldier
 ┣10_Zivil
 ┣11_Homunculus
 ┣12_Medium
 ┣13_Common
 ┗14_Performance

▼天使大戦用語集
▼巫女ナビ推進委員会
TRPG用データ集

■オンラインセッション

■その他

Written by Japanese ONLY
(C)2003-2012 Souma-Seien.
All Rights Reserved.
back to Main

(C)2003 Inoue Jun'ichi
/ FarEast Amusement Research Co., ltd
(C)2003 ENTERBRAIN,INC.
(C)RUNE

Last Update/2012.02.05


◇ 特技評価/オフィーツィア ◇

「課題も山積みである」
――『エンゼルギア2nd』クラスデータより

 

01/02/03/04/05/06/07/08/09/10/11/12/13/14/考察TOP


■評価基準
 詳細は、こちらのオーギュメント総論を参照。Sが最も評価が高く、Eは紙。

■リスト
 ※集団統率/援護戦術/演説/支援要請/陣形/神算鬼謀/特権/忠誠/名将/リーダーシップ
 威厳/士気高揚/情報将校/生還命令/戦術:Aフォーメーション/Dフォーメーション/Fフォーメーション/根回し/◎弱点看破/◎即時命令/◎直接指揮
 スプレッドバラージ/殲滅命令総評


※集団統率/B
 セットアッププロセスで、指揮下のキャラクターにロゴスを配付する特技。
 1stの頃に比べると、ノーコストで使えるため、単純に使うだけならとても扱いやすくなっている。
 しかし、オフィーツィアは他にもセットアップでやることが山積みなので、使いどころが難しいのはやっぱり変わっていない。1stほどロゴスがコスト的には重要ではなく、かつ野放図に使える環境でも無いので、ロゴスがやや不足気味なPCに少しずつ配っておくのが無難な使い方だろうか。
 なお、部下が天使化するのを厭わなければ、途端に凶悪なダメージブースト支援特技に化ける。――指揮官とは時に味方に対してさえ冷酷非情だと匂わせる、怖い特技である。

 「エンドレスサマー」導入後は、《エフェソス》前提で仲間にロゴスを全部渡しつつ負担を1/4にしたり、味方にはパトスでアガペーを下げさせつつ、不足するロゴスを補うなど応用の幅が広がった。この特技を使いこなしてこそ、一流の指揮官だろう。


援護戦術/A
 戦術によって、味方の命中判定を援護する特技。
 <軍略>ベースのため、一見《バックアップショット》より強いように見えて判定値的にはやや不利。しかし、やはり強力なケルンを撃ち抜く時や、[福音]を狙う時にあると無いとでかなり差が出てくる。押さえておきたい特技である。

演説/C
 1stで猛威を振るっていた極悪非道っぷりからすると、随分と大人しくなった。アガペー上昇値が15という凄まじい代償に見合う効果か? と考えると、かなり疑問符がつく。
 射程:至近。対象:範囲(選択)と使いどころが難しい(密集していると範囲攻撃やホイシュレッケの足止めが痛い)上、効果が「判定値に+【階級】」では、正直割に合わない。素直に《援護戦術》か《支援要請》を使おう。

 「エンドレスサマー」導入後は、「放送設備」の導入により射程を延ばすことが可能になったので、多少マシになった。ただ、効果範囲が拡張されたわけでも無いので、マシになった、程度である。


支援要請/A
 範囲(選択)に【階級】+15のダメージを与えるという、けっこうおかしなことが書いてある。オフィーツィアの【階級】は概ね7〜10あたりなので、ヴィークルに乗らずとも呪法弾道ミサイルと同程度の火力が、制限なしに飛ぶ。
 対天使効果:×も、ロゴスを1点入れるか、《ペネトレイション》や《鎮魂歌》があればまず問題無い。他に支援型キャラクターが居る場合、こちらを取って攻撃の手数を増やす選択肢も十分に有り得る特技である。特に《ラオデキヤ》の支援があればかなりやれる。

陣形/B
 セットアッププロセスで、自分以外の指揮下のキャラクターに戦闘移動を行なわせる。この手の特技は、不利な配置で始まった戦闘を互角にも有利にも持ちこめるので、普通に強い。
 ただし、味方が敵より早く動けるような状況では有難みが薄れる。また、セットアッププロセスには他にも有力な特技が複数あるので、取得や使用の判断にも冷静な見極めが必要だろう。
 評価Bなのはそのため。効果だけなら、間違いなく評価A。

神算鬼謀/B
 セットアッププロセスで、特技を2つ(これ込みで3つ)使える特技。アガペー上昇も逆手に取れば、ダーザインボーナスの加速に使えるのでとても強い。
 強いのだが、初期キャラクターには特技枠の関係で微妙にお勧めしづらいところもある。経験点が入ったら、優先して取ってもいいだろう。

 「エンドレスサマー」導入後は、セットアップで使うフォーメーション系の特技が追加されたため、なるべく早く押さえたい特技の一つ。


特権/B
 オートアクションで【階級】の判定値+3と、《チャージ》や《ウィザードブレイン》が泣きたくなるような性能。事実上、プチ《フラーテ》な特技の一種。
 地味な効果なので、初期キャラクターが無理に取る必要は無いが、やはり<軍略>や<陳情>を使いこなすオフィーツィアであれば、早めに取っておきたい。

忠誠/C
 理論上、アガペーが561になれば、あらゆる能力値に使える《特権》になり、575になれば判定値のプラス修正でも上回る。……だが、1シナリオに3回までしか使えないので、心情的に使いづらいのがマイナス。《特権》とどちらか一つを選ぶなら、まだ《特権》の方が使いやすい。
 もちろん弱いわけではなく、効果を重ねることもできる。オフィーツィアとしての腕の見せ所だろう。

 「エンドレスサマー」導入後は、ほぼ上位互換の《封印記憶》が登場したため、やや肩身が狭い。こちらは少しだがアガペーが上昇するので、そこをうまく使えるかどうかが分かれ目か。


名将/B
 セットアッププロセスで使用し、そのラウンドの間、味方全体のダメージを+5底上げできる。地味な効果ではあるが、リポストにも適用されたり、自分自身にも何気に効いたりと、あれば必ず役に立つ。
 オフィーツィアが、何か1つだけセットアッププロセスで使う特技を取るなら、迷わずこれを選んでおいて間違いは無い。
 《ラオデキヤ》と比べてはいけない。あちらはオーギュメントである。むしろ、併用するくらいの心意気で行こう。

リーダーシップ/B
 セットアッププロセスで使用。対象とした味方キャラクターの行動値を自分+5と同じにした上で、好きな順番で動かせる特技。敵の行動順まで(結果的に)操作していた1stの頃の極悪さは影を潜めたが、味方の支援を1人のキャラクターに集中させたい時など、行動値の調整が楽になるので便利。
 一番わかりやすいのは、セットアッププロセスで《リーダーシップ》を使用後、メジャーアクションで《演説》してから他のPCを動かすパターンだろう。名将を目指すなら、使いこなして見せたい特技である。
 なお、別に指揮下のキャラクター全員を対象とする義理は無いので、敵より早く動ける味方をそのまま早く動かすことはできる。実はエラッタのおかげで「セットアッププロセスに自分の行動値を+5する特技」として運用することも可能。このことは、指揮官であればしっかり頭に入れておきたい。

威厳/B
 [重圧]がメジャーアクションを消費してまで入れたいバッドステータスか? と考えると、これが意外と行ける。
 マイナーアクションで解除されてしまうため、基本的にはメジャーアクション以降のエネミー特技こそ封じられないが、[重圧]になっている間なら《攻撃吸収》も《シールド防御》もされないので、行動値の調整さえ上手くできていれば絶大な力を発揮する。
 敵より遅く撃っても、このメリットは消えないのでかなり便利。
 しかも範囲(選択)に撃てる上、ダメージではなく[重圧]を与えるので、ケルンで無効化されないのも大きな利点。
 もし《BS耐性》を宣言された時は、素直に諦めよう。

 似たような効果の《轟音の雨》に比べると、アガペー上昇値がやや高いが、ほとんど変わらない感覚で使える。ただし、対決する能力が向こうは<回避>でこちらは<意志力>。エネミーの取得している技能によって有効度が変わるので。いちがいにどちらが強い、とは言いづらい。


士気高揚/D
 戦闘中に、パトスチットのロゴス変換を行なえる特技。
 自分も対象にできる上、本来マイナーアクションを要するパトスチットのロゴス変換をまとめてできるのは悪くないようにも見えるが、オフィーツィアのメジャーアクションを消費してまでやることか? と考えると疑問。
 むしろ、そうしないと勝てない状況とは「正念場宣言」を使い果たしても勝ててないと同義であり、指揮官失格かも知れない。

情報将校/C
 1stでは独立したクラスだった情報将校が、特技になって帰って来た! ――と思いきや、情報収集を<軍略>で行なうという、一見するとよく分からないことが書いてある。
 通常、<軍略>で情報収集する状況というのは、かなり特殊な状況のはずなので、代償などが特に無いと言っても、取得する意味は薄い。
 では何のためにあるかと言えば、その特殊な状況――すなわちシナリオクラフト用である。プライズポイントを安定して確保できるはずなので、余裕があれば取っておくのも良いだろう。

生還命令/A
 戦闘中に、ダーザイン操作を行なえる特技。
 何気に自分も対象にできるので、非常に使い勝手が良い。特に戦闘開始1ラウンド目で、敵の攻撃を凌いだ直後でも、これを使えば5レベルダーザインを補給し、迅速な反撃に繋げることが可能。
 きちんとパトスチットが貯まっていれば、《コクマー》なども補充できるため、マイナーアクションでアガペー上昇値4と考えれば十二分にお釣りが来る。
 PCのパトスチットとアガペーの状況次第だが、《リーダーシップ》と併せておくと扱いやすい。また、仮にセットアッププロセスの特技とダーザイン操作が排他である運用をするなら、価値が跳ね上がる。その場合は評価S。

 余談だが、これの初出(GF誌13期6号)ではメジャーアクションだったのが、マイナーアクションで使えるようになった。これにより、強力なオフィーツィアの支援特技を邪魔しなくなったため、より積極的に使えるようになっている。嬉しい調整である。


戦術:Aフォーメーション/C
 アガペー6で命中の判定値+4と地味な効果。
 例によって指揮下のキャラクターに影響するため、味方が多ければ多いほど効果が高くなる。
 ダメージ効率で見ても、ケルン効果に比べると弱い。だが、これはセットアッププロセスで使えて味方全員が強化されるため、邪魔になりにくいのが美点。使い方次第ではいい働きのできる特技だろう。

戦術:Dフォーメーション/C
 アガペー6でリアクションの判定値+4と地味な効果。
 例によって指揮下のキャラクターに影響するため、味方が多ければ多いほど効果が高くなる。
 エンゼルギア2ndの戦闘は、これが役に立つと実感できるほどギリギリの攻防にはなりづらく、Aフォーメーションに比べるとさらに地味な効果。
 しかし、ドッジだけでなくリポストやリアクションすべてに影響するため、限定的な他の防御支援特技に比べれば使いやすい。これはセットアッププロセスで使えるため、確実な効果が見込めるのも美点である。使い方次第ではいい働きのできる特技だろう。

戦術:Fフォーメーション/B
 アガペー6で行動値+5となかなか光る効果。
 サンプルキャラクターレベルで見ると、これがあれば(騎士級天使は別格としても)フーファイター以外のほとんどのボスに先手が取れるようになるため、シナリオクラフトでは役に立ちそうである。
 また、パーソナルエンブレムなど行動値の上がるオプションなどと併用すれば、通常のシナリオでもかなりやれる。
 《遅滞戦闘》と比べると、アガペー上昇値が倍になった代わりに味方全体に及ぶのが特徴。敵が1エンゲージに固まっていると何となく損した気分になるが、それはやむを得ないところだろう。

根回し/A
 <陳情>専用の《ケテル》。と考えると、如何におかしい効果か分かる、オフィーツィアをオフィーツィアたらしめる象徴的な特技。
 普通に組んだオフィーツィアで<陳情>が伸ばしてあれば、概ね25成功は保証してくれる。これでも入手困難な装備はかなり限られており、しかも常備化できるのが嬉しい。
 一番有効な使い道は(GMが許可してくれればだが)、シュネルギアを追加で1機持ってくる方法だろう。付随してくる装備を《新兵器開発》したシュネルギア改に流用するもよし。ヴィークルを失った(または常備化していない)仲間に新たな機体を与えるも良しと、面白い特技に仕上がっている。
 また、GF誌で追加された完全義体を確実に持って来れる手段なので、完全機械化兵が仲間に居る時は一考の価値あり。

スプレッドバラージ/C
 自分の居るエンゲージを[制圧]する特技。
 ビジュアル的にはとてもカッコいいのだが、飛び道具を持つ敵までは防げない。しかし、これのいいところはセットアップフェイズで使えることと、エンゲージ内の味方に対射撃攻撃のボーナスを付与できる点である。
 その分アガペー上昇値も10と高くなっているので、そうそう気軽には使えなくなってしまった。その辺の計算は、オフィーツィアたるもの抜かり無いようにしておきたい。
 取得しておくとGMが花道を用意してくれるかも知れない意味で、何となく死亡フラグでもある。――左舷、弾幕薄いよ何やってんの!
 《阻止線展開》のコストが4増えて、エンゲージ内へのボーナスが3増えるのをどう捉えるかは運用と状況次第。《結界》と比べると、セットアッププロセスで使えるが短時間しか持たない欠点もある。

殲滅命令/B
 [範囲(選択)]攻撃ができる特技。
 《乱射》のコストが1増えたら、他人にも白兵攻撃にも使えるという高性能ぶりを誇る。環境に《予測射撃》と《デッドエンド》がある場合は、出番すら無くなる可能性も高く、評価Dくらいまで価値が下がってしまうが、コスト的に見ればこちらも選択肢として悪くない。
 判定値にマイナスが着かないのが地味に強力。さらにさりげなく自分にも使えてしまうので、これ1つあれば《拡散弾》も《乱射》も《旋風撃》も要らない。1ラウンドに1回しか使えない欠点こそあるが、《予測射撃》と《デッドエンド》が使える「エンドレスサマー」環境で、これの他に《乱射》等に頼らざるを得ない状況を作ってしまった時点で、オフィーツィアとして負けを認めるべきと思われる。

総評
 1stの指揮官を受け継ぐクラス。
 《※集団統率》の微妙さはあまり変わらず、《演説》も《リーダーシップ》も弱体化しているが、それでも強く感じるのは、やはり《コクマー》のおかげだろう。ギアドライバーの《ケテル》以外に、天使兵の持つ《†奇跡》に純粋に対抗できるのはこれだけである。特技と併せてスマートに立ちまわれるオフィーツィアを目指してみたい。
 特技は《援護戦術》がやはり優秀。《支援要請》や《陣形》も侮れない力を持っているので、吟味して取得しよう。
 《コクマー》は実質的に《†奇跡》を打ち消したり福音を狙ったりと、活躍できる場面が多い。しっかり考え、しかし出し惜しみはせずに使っていきたい。

 「エンドレスサマー」導入後は、まず《生還命令》を確保しておきたい。これがあれば、仲間の窮地を救える確率が大いに高まる。その後は《神算鬼謀》と各種フォーメーションを中心に、好みで強化していけば良いだろう。

 ナビゲーター特技は地味めだが、《◎即時命令》は行動値の概念をほぼ消し去るという意味で強力。《◎直接指揮》も《※アドバイス》の階級版と考えれば優秀である。

■相性
 《演説》が弱体化したため、得意分野の補完と指揮能力の向上が図れるウィザードと組むのが鉄板。ツィヴィールとも相性は良さそうだが、能力値的に辛いものがあるのは注意。
 得意な能力や技能が合わないサムライやガンスリンガーとは相性が良くない。

■オーギュメント
 《コクマー》はオフィーツィアの基本にして原点。ロゴスを大量投入できる《エフェソス》や、《†奇跡》を打ち消せる《ルベン》は、《コクマー》が確保済なら取りに行く価値も高いが、代わりに頼るなら相当にリスキーであることは覚えておこう。


記:2009.07.04
総評と相性を追加:2009.07.16
20090820版エラッタ、質疑応答に対応:2009.09.08
GF誌14期1号に対応:2009.12.13
オーギュメントの項目を追加:2009.12.28
「エンドレスサマー」ぶんを増補・改訂:2010.04.02
20110228版エラッタ、質疑応答に対応:2011.09.03
GF誌15期3号に対応:2011.09.06


エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠