■総評
基本ルールブックの範囲では、1stの頃、生まれ表の結果で得られた「特徴」が持っていた効果を集めて独立させた技能群に、幾つか2ndで新規追加が行なわれたようなカテゴリ。
基本的に、初期キャラクターで取得したいが、性能の微妙さに二の足を踏むようなものが多い。しかし《お守り》や《乾坤一擲》、《大切な人》や《莫大な借金》あたりはそこそこ使えるので、キャラクターの味付けには最適とも言える。
「エンドレスサマー」導入後は、この前提がひっくり返され、幾つかの特技については必須と言える状況になった。特に《きらめきの壁》と《デッドエンド》は、初手で取って全く問題が無いほどに優秀。その他の特技も、ややクセはあるがどれも面白い効果を持つので、経験点に余裕が出れば、積極的に取る手もある。
■オーギュメント
共通特技ではないが、いわゆる特殊オーギュメント(専用オーギュメントを持たないナビゲーターから提供される)について、簡単にここで述べておく。 現在7つの特殊オーギュメントのうち、最強かつ鉄板は《ナヘル》。オーギュメントも権能も打ち消せる効果は、これ以上望みようがないというものだ。
特に「エンドレスサマー」導入後は、純クラスのキャラクターでも特殊オーギュメントを全般的に取れるようになったため、これのためだけにクラスを重ねる価値がある、と言いきっても良い程の威力がある。 次点は《ピソン》。うまく「装甲1」の環境を作れれば、《ブリアー》と《ゲブラー》を同時に使用したような破壊力を出すことができる。 《ヒディケル》《ギホン》も面白い効果なのだが、同意した対象にしか効果が無いため、《ナヘル》と比べるとどうしても落ちてしまうのが哀しいところ。 《フラーテ》は、単体で使うにはやや弱い。だが、パーティ構成や自分の特技などを検討した上で、あえて取る手はあるだろう。特にオフィーツィアの《エフェソス》が期待できるなら、中々の活躍を見せるかも知れない。
《マナセ》は夢に溢れたオーギュメントである。しかし、実質的に3つのダーザインで2つのオーギュメントしか起動できていないことは踏まえておかないと、痛い目に会うだろう。
《ベニヤミン》は、敵がオーギュメントを使用しない限り、まったくの無価値である。……つまり、敵がこれを使用してくる可能性は存在している。基本的に《ナヘル》で対処すべきオーギュメントだが、あえてこれを取って“人間の敵である人間”を表現してみても良いだろう。
もちろん、パーティの他のメンバーにそれだけシワ寄せが行くことは覚悟すること。……あらかじめ敵が人間だけと分かっていれば《ナヘル》を上回れるのだが、それはそれで哀しいことである。 |