■総評
1stから2ndという時代の流れは、まさに機械化兵を前時代の遺物にしてしまった。並んでいる特技が、基本的に自分が殴られるために役立つか、他クラスの下位互換というとてもとても辛い目なクラス。
しかも《※リミッター解除》が【肉体】に及ばなくなったため、もの凄くドッジとリポストがやりづらい。この苦境にあってなおソルジャーで活躍できる者こそ、まさに百戦錬磨のベテランと呼ばれるに相応しい。遊ぶ人間を試す、厳しい存在である。
……などど不遇をかこちつつ、ルールブック付属シナリオで多くのソルジャーが散って行った反動なのか、「エンドレスサマー」環境下では地味ながらかなりの復権を遂げた。
単純に同系統の特技では最強レベルの《戦場の犬》、《マルクト》を《ティール》にバージョンアップさせる《不死身の異名》、《※リミッター解除》がドッジに及ばない欠陥を補う《木の葉落とし》と、かゆいところに手が届きまくりの追加特技たちは、ソルジャーを本来の立ち位置である「主役を食うほど派手ではないが、頼れる壁、支援攻撃役」に返り咲かせるに十分な効果を持っている。
そう、これまで我々は6年間戦い抜いたのだ。
これなくして1年間戦い続けたのであれば、いよいよ反撃の狼煙を上げるとき来たれり。いざ立て、全国のソルジャーたち――!
対して、ナビゲーター特技は押し並べて地味。ソルジャーたるもの、己の足で立って戦え、ということなのだろう。
■相性
攻撃役に回るなら、アーティラリーとの組み合わせが鉄板。
《予測射撃》から《フルファイア》に《※リミッター解除》と《※狙撃》を注ぎ込んで雑魚を一掃することで、ギアドライバーたちを大いに支援できるだろう。《戦場の犬》も混ざっていれば、ホイシュレッケはほぼ駆逐できているはずである。
足止め役に回るなら、【感覚】の成功数ブーストができるので、ガンスリンガーとの相性も悪くない。また、《※高速戦闘モード》が重なるホムンクルスと組み、《マルクト》や《アツィルト》を投入すれば、しぶとい盾役になれる。これも誉れと思えば面白いかも知れない。
オフィーツィアやウィザードとは、特技の関係で厳しめ。やってやれないことは無いが、プレイヤーの腕がよりいっそう問われるだろう。 ■オーギュメント
他のオーギュメントや特技との連携を考慮しないという前提で言えば、《アッシャー》がやはり優秀かつ使いやすい。特に《場面攻撃》の上位互換である《‡星を落とすもの》を事実上打ち消せると考えれば、効果の高さも理解できるだろう。
もし、敵が範囲攻撃や場面攻撃の手段を持っていない場合、《アッシャー》は紙クズになるのが難点だが、そうなれば満を持して《カバーリング》の出番である。これを喜べるくらいの胆力が無ければソルジャーは務まらない。
《マルクト》も、《不死身の異名》のおかげで非常に強くなった。ソルジャーであれば、このどちらかを軸として抑えておき、足りない部分を特技で賄うようにすれば良いだろう。《アッシャー》なら回避力を上げ、《マルクト》なら攻撃に比重を置くわけである。
《ガド》も効果そのものは悪くないのだが、いかんせん地味。ただし本来なら天上には届かないはずの改大和級戦艦を飛ばしたりできるので、何かやらかしてくれる可能性は大いに秘めている。 |